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第4章 魔術学園奮闘編
第165話 いざ、図書館へ。
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思ったより安かったノートとインク、そして羽ペンのスペアを購入し、ステファノは売店を後にした。
まだ昼まで少し時間があったが、ステファノは早めに昼食を摂ってしまうことにした。
時間が早いため、食堂は空いていた。
考え事をしたかったので、スープとパンという軽めのメニューを選んで席についた。
あっさりした味つけであったが、豆のスープは体に良さそうだった。
(無理のない履修スケジュールを考えると、初学期は1日3教科くらいが無難かな?)
日曜日以外の週6日で考えれば、18枠履修することになる。54単位の修了条件に対して36単位残すことになるが、残りの2学期で同じく18単位ずつ履修すれば到達できる計算だ。
(教務長は履修限度の半分くらいが無難だと言っていたけど……)
そうなると1学期12単位の履修ペースとなる。1日2枠取れば済むので確かにだいぶ楽にはなる。
だがそうすると、1年で終了するためには2学期と3学期それぞれ21単位の履修が必要となり、当然その分苦しくなる。
(ドイル先生みたいに、授業免除と認定されれば楽なんだけどなあ……)
知識も経験もない自分には無理な話だとステファノは思う。あり得るとすれば魔術の実技で認められることだが……。
(これ見よがしに魔法を使うわけにはいかないんだよね)
魔法と言う体系が存在することは、まだ表沙汰にできない秘密であった。
(そうなると、「研究報告会」次第なんだよなあ……)
12月と3月に開かれるというイベントで加点が得られるとすれば、2学期、3学期での負担が大幅に緩和される。果たして1年生にも入賞のチャンスはあるものだろうか。
(「研究報告会」に関する情報が欲しいな。午後図書館か教務課で調べてみよう)
夜になればスールーとサントスから話を聞ける。実際に報告会での活躍を目指しているらしい彼らに、直接話を聞けるのは参考になるだろう。
2人はステファノを利用しようとしているのだから、こちらも2人を利用させてもらおう。それはずるいことではないだろうと、ステファノは考えた。
(お互いに上手くやればよいことだからね)
考えをまとめたステファノは、昼食を終えると図書館に向かった。
◆◆◆
「学生証を拝見します」
入り口のカウンターでまず生徒の身分を確認された。なくさないようにとアリステアに念を押された「学生証」を男性係員に渡す。こういう人たちを「司書」というのだろうか。
「お返しします。ありがとうございました」
ステファノは学生証を大切にしまった。
「図書館のご利用は初めてですね。まずこちらの書類の必要項目を埋めて下さい。それを元に利用証を作ります」
言われるがまま、ステファノは登録用紙の空欄を埋める。住所の記入欄には「ネルソン商会」と記入した。
王国随一の薬種問屋である。それだけで特定できるであろう。
「はい。……あちらに座って少々お待ち下さい」
住所の項目を見たせいか、司書はちょっと変な顔をしたが、特に文句は言わず登録用紙を受け取ってくれた。
5分ほどで呼ばれ、でき上がった利用証を受け取る。
「次回からは入館時にこちらを提示してください。本の持ち出しはできません。館内の閲覧室では自由に読むことができます。読み終わった本は書架の横にある返却台に戻して下さい」
書籍は貴重品である。盗難、紛失を防止するために館内限定での利用が義務づけられていた。
「それではどうぞごゆっくり」
「あの、ちょっと伺ってよろしいですか?」
「はい。何でしょう?」
聞かれることに慣れているのであろう。司書は作り笑いを浮かべてステファノの言葉を待った。
「ええと、『研究報告会』について知りたいのですが、過去の報告内容とかどんなポイントが与えられたとかを調べるには何を見たらよいでしょうか?」
「ああ、それなら専門のコーナーがありますのでそちらで記録を見て下さい。場所はフロアのこの辺になります」
よく聞かれるのであろう。カウンターには館内地図が張られており、司書が示す「研究報告会」の専門コーナーの場所は手垢で黒ずんでいた。
「ありがとうございました」
ステファノは先ず「研究報告会」のコーナーで過去の記録を調べてみることにした。
図書館などというところに来るのはもちろん初めてなので、ステファノは緊張していた。
館内は静まり返っていて、足音はおろか、呼吸でさえも人の邪魔をしてしまうのではないかと気になった。
知らず知らず、ステファノはイドの繭を厚くし、鎧のレベルまで硬化させていた。今のステファノはよほど注意して探さない限り、見つけられないであろう。
閲覧者が多いためであろう。研究報告会の資料は複写されており、何冊か同じものが存在した。何人もで筆写したのか、あるいはそういう魔術が存在するのか。それも後で調べてみようと、ステファノは心にメモした。
資料の背表紙を目で追いかけて行くと、過去の報告項目一覧とその概要、開示ごとの受賞者、授与ポイントなどをまとめた記録が見つかった。
1枚ずつバラバラの書類をとじたものなのであろう。資料は古いものの上に新しいページを重ねる形で閉じられていた。
1番上には前回の報告会に関する報告一覧が綴られている。
一覧表は「魔術学科」と「一般学科」に区分されており、それぞれにタイトル、発表者、内容梗概、評価成績が記載されていた。思ったよりも発表件数は少なく、魔術科で5件、一般学科全体で10件ほどであった。
発表はたいていチームで行われており、メンバー数は2~3人であることが多く、最大でも5人であった。
(最大人数のルールがあるのかもしれないな。これも調査要と)
良く見ると、同じ名前が数カ所に存在するケースがあった。
(ふーん、掛け持ちはオーケーなんだな? そういえば、その人が報告に貢献したかどうかってどうやって確認するんだろう? 要確認と)
単位認定に加算される以上、評価は厳正に行われているはずであった。
(内容は……? 魔術科の方は当然魔術に関する内容だね)
特定の魔術について効果を高める方法、発動を素早くする方法、より効果のある発動体、得意属性の分布とその原因、魔術効果を高める詠唱の工夫、詠唱省略方法、無詠唱の訓練方法などなど)
(うーん。実際に中身を読んでみなければ何とも言えないけれど……ドイル先生に見せたら「ぜんぶインチキだ!」ってぶった切りそうだね)
前回、前々回と開示を遡ってみても、テーマの一覧は似たり寄ったりであった。
(評価の方はどうだろう? 前回最高は……3単位相当か。高いのかな、低いのかな? これは各メンバーに一律に与えられるのか、それとも分け合うのか? ポイントについても要調査だ)
報告書そのものもコピーが残されていることがわかった。こちらも後でゆっくり読んでみよう。
(さて、参考に一般学科の方はどんな感じだろう?)
当然のことながら、一般学科での報告内容は多岐に渡っていた。
(軍事学関係が多い感じかな? それから政治学か。薬学と技術学は少ないな……)
時間があったら回次毎の件数を書き出してみようとステファノは思った。もっと薬学や技術学の報告が多くても良いのではないかと疑問を感じたのだ。
(そもそも魔術学科と一般学科の生徒数比率ってどうなってるんだろう。それから一般学科の中での専攻の分布?)
研究報告の内容に踏み込むのは後からで良い。今日のところは全容を漠然とでも良いから捉えたい。
それはこの王立アカデミーという学校自体のあり方について知ることでもあった。
(俺はアカデミーのことを何も知らない。まずは学校について知るところからだ。素材を知らずに献立なんか考えられないからね)
そう考えると今の状態は「知らない素材で料理をしようとしているようなものだな」と思いついて、ステファノは1人でにやにやと笑った。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第166話 『柔』は受け身に始まる。」
「投げられた時のために『技』があるのですか?」
「はい。投げられても衝撃を上手く逃がすことができれば、その後も戦えます。投げられた側はそのように身を守ることが大切なのです」
言葉よりも見本を見せましょうと言って、ミョウシンは草原に歩み出た。
「相手の攻撃で骨を折られてはもう戦えなくなります。骨と筋をいかに守るかが『護身』の課題です」
そう言うと、ミョウシンは大講堂の舞台で見せていたように、地面に身を投げて背中からくるりと回った。
……
◆お楽しみに。
まだ昼まで少し時間があったが、ステファノは早めに昼食を摂ってしまうことにした。
時間が早いため、食堂は空いていた。
考え事をしたかったので、スープとパンという軽めのメニューを選んで席についた。
あっさりした味つけであったが、豆のスープは体に良さそうだった。
(無理のない履修スケジュールを考えると、初学期は1日3教科くらいが無難かな?)
日曜日以外の週6日で考えれば、18枠履修することになる。54単位の修了条件に対して36単位残すことになるが、残りの2学期で同じく18単位ずつ履修すれば到達できる計算だ。
(教務長は履修限度の半分くらいが無難だと言っていたけど……)
そうなると1学期12単位の履修ペースとなる。1日2枠取れば済むので確かにだいぶ楽にはなる。
だがそうすると、1年で終了するためには2学期と3学期それぞれ21単位の履修が必要となり、当然その分苦しくなる。
(ドイル先生みたいに、授業免除と認定されれば楽なんだけどなあ……)
知識も経験もない自分には無理な話だとステファノは思う。あり得るとすれば魔術の実技で認められることだが……。
(これ見よがしに魔法を使うわけにはいかないんだよね)
魔法と言う体系が存在することは、まだ表沙汰にできない秘密であった。
(そうなると、「研究報告会」次第なんだよなあ……)
12月と3月に開かれるというイベントで加点が得られるとすれば、2学期、3学期での負担が大幅に緩和される。果たして1年生にも入賞のチャンスはあるものだろうか。
(「研究報告会」に関する情報が欲しいな。午後図書館か教務課で調べてみよう)
夜になればスールーとサントスから話を聞ける。実際に報告会での活躍を目指しているらしい彼らに、直接話を聞けるのは参考になるだろう。
2人はステファノを利用しようとしているのだから、こちらも2人を利用させてもらおう。それはずるいことではないだろうと、ステファノは考えた。
(お互いに上手くやればよいことだからね)
考えをまとめたステファノは、昼食を終えると図書館に向かった。
◆◆◆
「学生証を拝見します」
入り口のカウンターでまず生徒の身分を確認された。なくさないようにとアリステアに念を押された「学生証」を男性係員に渡す。こういう人たちを「司書」というのだろうか。
「お返しします。ありがとうございました」
ステファノは学生証を大切にしまった。
「図書館のご利用は初めてですね。まずこちらの書類の必要項目を埋めて下さい。それを元に利用証を作ります」
言われるがまま、ステファノは登録用紙の空欄を埋める。住所の記入欄には「ネルソン商会」と記入した。
王国随一の薬種問屋である。それだけで特定できるであろう。
「はい。……あちらに座って少々お待ち下さい」
住所の項目を見たせいか、司書はちょっと変な顔をしたが、特に文句は言わず登録用紙を受け取ってくれた。
5分ほどで呼ばれ、でき上がった利用証を受け取る。
「次回からは入館時にこちらを提示してください。本の持ち出しはできません。館内の閲覧室では自由に読むことができます。読み終わった本は書架の横にある返却台に戻して下さい」
書籍は貴重品である。盗難、紛失を防止するために館内限定での利用が義務づけられていた。
「それではどうぞごゆっくり」
「あの、ちょっと伺ってよろしいですか?」
「はい。何でしょう?」
聞かれることに慣れているのであろう。司書は作り笑いを浮かべてステファノの言葉を待った。
「ええと、『研究報告会』について知りたいのですが、過去の報告内容とかどんなポイントが与えられたとかを調べるには何を見たらよいでしょうか?」
「ああ、それなら専門のコーナーがありますのでそちらで記録を見て下さい。場所はフロアのこの辺になります」
よく聞かれるのであろう。カウンターには館内地図が張られており、司書が示す「研究報告会」の専門コーナーの場所は手垢で黒ずんでいた。
「ありがとうございました」
ステファノは先ず「研究報告会」のコーナーで過去の記録を調べてみることにした。
図書館などというところに来るのはもちろん初めてなので、ステファノは緊張していた。
館内は静まり返っていて、足音はおろか、呼吸でさえも人の邪魔をしてしまうのではないかと気になった。
知らず知らず、ステファノはイドの繭を厚くし、鎧のレベルまで硬化させていた。今のステファノはよほど注意して探さない限り、見つけられないであろう。
閲覧者が多いためであろう。研究報告会の資料は複写されており、何冊か同じものが存在した。何人もで筆写したのか、あるいはそういう魔術が存在するのか。それも後で調べてみようと、ステファノは心にメモした。
資料の背表紙を目で追いかけて行くと、過去の報告項目一覧とその概要、開示ごとの受賞者、授与ポイントなどをまとめた記録が見つかった。
1枚ずつバラバラの書類をとじたものなのであろう。資料は古いものの上に新しいページを重ねる形で閉じられていた。
1番上には前回の報告会に関する報告一覧が綴られている。
一覧表は「魔術学科」と「一般学科」に区分されており、それぞれにタイトル、発表者、内容梗概、評価成績が記載されていた。思ったよりも発表件数は少なく、魔術科で5件、一般学科全体で10件ほどであった。
発表はたいていチームで行われており、メンバー数は2~3人であることが多く、最大でも5人であった。
(最大人数のルールがあるのかもしれないな。これも調査要と)
良く見ると、同じ名前が数カ所に存在するケースがあった。
(ふーん、掛け持ちはオーケーなんだな? そういえば、その人が報告に貢献したかどうかってどうやって確認するんだろう? 要確認と)
単位認定に加算される以上、評価は厳正に行われているはずであった。
(内容は……? 魔術科の方は当然魔術に関する内容だね)
特定の魔術について効果を高める方法、発動を素早くする方法、より効果のある発動体、得意属性の分布とその原因、魔術効果を高める詠唱の工夫、詠唱省略方法、無詠唱の訓練方法などなど)
(うーん。実際に中身を読んでみなければ何とも言えないけれど……ドイル先生に見せたら「ぜんぶインチキだ!」ってぶった切りそうだね)
前回、前々回と開示を遡ってみても、テーマの一覧は似たり寄ったりであった。
(評価の方はどうだろう? 前回最高は……3単位相当か。高いのかな、低いのかな? これは各メンバーに一律に与えられるのか、それとも分け合うのか? ポイントについても要調査だ)
報告書そのものもコピーが残されていることがわかった。こちらも後でゆっくり読んでみよう。
(さて、参考に一般学科の方はどんな感じだろう?)
当然のことながら、一般学科での報告内容は多岐に渡っていた。
(軍事学関係が多い感じかな? それから政治学か。薬学と技術学は少ないな……)
時間があったら回次毎の件数を書き出してみようとステファノは思った。もっと薬学や技術学の報告が多くても良いのではないかと疑問を感じたのだ。
(そもそも魔術学科と一般学科の生徒数比率ってどうなってるんだろう。それから一般学科の中での専攻の分布?)
研究報告の内容に踏み込むのは後からで良い。今日のところは全容を漠然とでも良いから捉えたい。
それはこの王立アカデミーという学校自体のあり方について知ることでもあった。
(俺はアカデミーのことを何も知らない。まずは学校について知るところからだ。素材を知らずに献立なんか考えられないからね)
そう考えると今の状態は「知らない素材で料理をしようとしているようなものだな」と思いついて、ステファノは1人でにやにやと笑った。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第166話 『柔』は受け身に始まる。」
「投げられた時のために『技』があるのですか?」
「はい。投げられても衝撃を上手く逃がすことができれば、その後も戦えます。投げられた側はそのように身を守ることが大切なのです」
言葉よりも見本を見せましょうと言って、ミョウシンは草原に歩み出た。
「相手の攻撃で骨を折られてはもう戦えなくなります。骨と筋をいかに守るかが『護身』の課題です」
そう言うと、ミョウシンは大講堂の舞台で見せていたように、地面に身を投げて背中からくるりと回った。
……
◆お楽しみに。
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