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第28話 魔核の呪い
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(魔人の瞬間移動は完全じゃない。その証拠にわずかだが発動から動き終わりまでに「時間の経過」が存在する)
消えた瞬間に現れるのではなく、現れるまでにほんのわずかにタイムラグがあるのだった。
これまではそのタイムラグを捉えて、攻撃をかわし、こちらの攻撃を当てて来た。
それが変わった。
(魔人は瞬間移動に頼り切る戦い方を止めて、接近して有利なポジションを得るための手段として使い始めている)
それでは隙が生まれにくいのだ。
(まただ! アンジェリカ!)
<OD2起動! 離脱!>
身を捻ってパンチを交わしながら、魔人の顔に向けて苦し紛れにレイガンを撃つ。
首を振ってこれを避け、魔人はにやりと笑った。
左手に炎を纏わせて、WO-9の脇腹目掛けてボディー・ブローを叩きつけて来た。
(いかん! 回避の時間が無い!)
WO-9は左足で地面を蹴りながら、右ひじを魔人のボディー・ブローに合わせてガードした。
ドガン!
魔人のパンチは鈍い音を立ててWO-9の右ひじに着弾し、ぶちぶちと音を立てながら肘から先を吹き飛ばした。
(ぐっ!)
衝撃に歯を食いしばりながらWO-9は回避を続け、からくも魔人の攻撃圏外に出た。
瞬時にOD2を起動し、落ちた「右腕」からレイガンを拾って距離を取る。
<とうとう腕を持って行かれたか……>
<WO-9……>
<これで「勝ち目」が広がったはずだ。そうだろ、アンジェリカ?>
前腕を失った右手を抑えながら、WO-9は冷静に状況を計算していた。
<どうせ右手はまともに使えなかった。だったら「重り」と同じことさ。切り離された分運動性能が上がったろ?>
<言いたくないけど、その通りよ。ウエイト減で5%は性能アップしたわ>
<ダイエットにしちゃ過激すぎるけどね>
<アンジェリカ、OD2の制御を返してもらうよ>
レイガンを左手に構えたWO-9はゆっくりと魔人に向かって歩き始めた。恐れげもなく、その姿は既に勝者であるかのようであった。
「お互い手の内は見せ合った。そろそろ決着と行こうじゃないか」
魔人は動かない。何を考えているのか、外側からは読み取ることができなかった。
黒曜石のような質感の顔には元々表情が乏しかった。
お互いまでの距離3メートル。そこまで近づいて、WO-9は立ち止まった。
互いのスピードがあれば既に「手が届く距離」と言っても良い。
WO-9には高速機動装置と一瞬のOD2があった。
魔人には疑似瞬間移動の魔法がある。
WO-9にはレイガンという武器がある。
魔人には火球と言う魔法があった。
パワーとスピードに劣るWO-9はこれまで薄氷を踏むようなきわどい動きで、魔人の攻撃をかわして来た。
その一方で魔人は右膝に小さなダメージを繰り返し受けていた。
WO-9は右腕を奪われた。
ここまでに積み上げた観察と知識、積み重ねた相手へのダメージ、奪われた力と耐久力。
それらすべてを秤にかけて、この世界の外から来た2人が勝負手を見せ合う。
その時が満ちた。
WO-9は左手のレイガンを素早く魔人の顔に向け、引き金を引いた。
レイガンの性能を見極めた魔人は軽く頭を振って、レーザーの軌道をかわした。
次の瞬間、細く絞られたレーザーの収束光の代わりに真昼より明るい白光が辺り中を照らした。
「Guff!」
一瞬視力を失った魔人がよろめく、その隙にWO-9はOD2を起動して魔人の足元に飛び込んだ。ダメージが積み重なった魔人の右膝にしがみ付くように跪き、レイガンの銃口を突き付けた。
ためらいなく引き金を引き、黒光りする外皮をはぎ取られて顔を見せている外骨格にレーザーを叩き込む。
たちまち外骨格は溶け始め、組織内部にレーザーが届き始める。
「GwoaaaAA!」
膝の異常に気付いた魔人は、まとわりつくWO-9を右足で蹴り飛ばした。腹で爆発が起きたような衝撃を受け、WO-9は15メートルほど吹き飛ばされた。
右手に止めの火球を発生させながら、魔人はゆっくり右足を地面に下ろそうとした。その足が地面に着く寸前、音を置き去りにしたWO-2が魔人の背後から右膝に向かって突っ込んで行った。
ここまでの攻防はこの瞬間を作り出すためにあった。大きくダメージを溜めた魔人の膝は、WO-2の超音速アタックを受ければ簡単に千切れ飛ぶはずであった。
だが、魔人は右手を後方から迫るWO-2に向け、火球を連発した。1発、2発と恐るべき姿勢制御で火球をかわしたWO-2であったが、3発目に巻き込まれて姿勢を崩し、きりもみ状に墜落して地面と激突した。
エネルギー探知ができるのはアンジェリカだけではない。魔人はWO-2の接近を知っていたのだ。
<WO-2!>
<大丈夫だ。損傷無し。戦列復帰するぜ!>
制動を掛けながらの攻撃だったため、墜落の衝撃はそれほどではなかった。空にあった方が力を発揮できるWO-2はすぐに飛び立とうとする。
<うっ! があっ!>
WO-2は頭を押さえて倒れ込んだ。
激しい頭痛に襲われたのだ。頭の中に酸を浴びたような、耐えられない苦痛がWO-2を襲っていた。
「ブラストっ!」
声を上げながらWO-9が飛び込んできた。WO-2の体をすくい上げるように持ち上げると、OD2のスイッチを入れて離脱する。その直後、魔人の火球がその場を覆った。
<ブラスト! ブラスト! しっかりしてくれ!>
走りながらWO-9はWO-2に語り掛けた。他にしてやれることが無かったのだ。
「ぐわぁーっ!」
<痛い! 痛い! 割れる! 壊れる!>
口から叫び声を上げながら、WO-2の脳波は苦痛を語っていた。その目から、鼻から、血が滴る。
「スバル! スバルーっ!」
<だめだ! ダメだ! もう駄目だ!>
<ブラスト! ブラスト!>
WO-9は限界を超えてOD2を使用していた。戦いを投げ出して魔人から逃れるために。せめて腕の中の戦友をひと時でも介抱してやるために。
しかし、魔人は見逃してくれなかった。WO-2を抱えたままでは魔人を振り切ることができない。
千切れかかった右ひざをきしませながら、魔人は2人に肉薄してきた。
<WO-9、右へ!>
アンジェリカの指示で、WO-9は右に大きく跳んだ。左肩をかすめるように火球が大気を焦げ付かせて飛んで行く。後何発かわせるか。
「ぐうっ! スバル、スバル! 俺を捨てて逃げろ!」
WO-2は顔をしかめて言葉を吐き出した。
「そんなことはできない。キミはボクのたった一人の仲間なんだ」
<ボクたちは2人揃ってワールドオーダーだ!>
WO-9は必死に逃げた。誇りも捨て、勝利への望みも捨てた。ただ腕の中の友を1秒でも長く生かすために、彼は走った。
<へへ、諦めの悪い奴だぜ。お前はよ>
<ブラスト、しっかりしてくれ。お城に帰って、王女のナノマシンを抽出すればキミの治療はできるはずだ>
「BaaAAAA!」
疑似瞬間移動で目の前に現れた魔人が、火魔法を纏わせた腕で2人を纏めて薙ぎ払った。
「うわあっ!」
全身に衝撃を受け、腕の中のWO-2ごとWO-9は吹き飛ばされた。OD2のお陰でわずかに打点をずらすことができたので致命傷にはならなかったが、サイバネティック・ボディーは軋みを上げて転がった。
「スバル。スバルっ! うぐっ! 立ってくれ、スバル」
「うっ。ブラスト、立てるのか?」
WO-2は目から血を流しながら立ち上がっていた。苦痛は去っていなかったが、精神力がそれを凌駕していたのだ。
「来てくれ、スバル。俺はもう長くない」
「何を言うんだ、ブラスト。城に戻ればナノマシンで治療ができるんだよ」
残った左腕を起点にして立ち上がりながら、WO-9はWO-2に希望を捨てるなと呼び掛けた。
「お前サンはいつだってぶれないな。だが、自分の体のことは自分が一番良くわかる。俺の命はそこまで持ちそうもない。もう立っているのも限界なんだ」
「ブラスト……」
「へへ。そんな顔するんじゃないぜ。オレはただでは死なない。あのデカブツを道連れにしてやる」
「一体何をする気だ?」
痛みをこらえて、WO-2はにやりと笑みを浮かべた。
「マイクロ原子炉を爆発させる」
「何だって?」
消えた瞬間に現れるのではなく、現れるまでにほんのわずかにタイムラグがあるのだった。
これまではそのタイムラグを捉えて、攻撃をかわし、こちらの攻撃を当てて来た。
それが変わった。
(魔人は瞬間移動に頼り切る戦い方を止めて、接近して有利なポジションを得るための手段として使い始めている)
それでは隙が生まれにくいのだ。
(まただ! アンジェリカ!)
<OD2起動! 離脱!>
身を捻ってパンチを交わしながら、魔人の顔に向けて苦し紛れにレイガンを撃つ。
首を振ってこれを避け、魔人はにやりと笑った。
左手に炎を纏わせて、WO-9の脇腹目掛けてボディー・ブローを叩きつけて来た。
(いかん! 回避の時間が無い!)
WO-9は左足で地面を蹴りながら、右ひじを魔人のボディー・ブローに合わせてガードした。
ドガン!
魔人のパンチは鈍い音を立ててWO-9の右ひじに着弾し、ぶちぶちと音を立てながら肘から先を吹き飛ばした。
(ぐっ!)
衝撃に歯を食いしばりながらWO-9は回避を続け、からくも魔人の攻撃圏外に出た。
瞬時にOD2を起動し、落ちた「右腕」からレイガンを拾って距離を取る。
<とうとう腕を持って行かれたか……>
<WO-9……>
<これで「勝ち目」が広がったはずだ。そうだろ、アンジェリカ?>
前腕を失った右手を抑えながら、WO-9は冷静に状況を計算していた。
<どうせ右手はまともに使えなかった。だったら「重り」と同じことさ。切り離された分運動性能が上がったろ?>
<言いたくないけど、その通りよ。ウエイト減で5%は性能アップしたわ>
<ダイエットにしちゃ過激すぎるけどね>
<アンジェリカ、OD2の制御を返してもらうよ>
レイガンを左手に構えたWO-9はゆっくりと魔人に向かって歩き始めた。恐れげもなく、その姿は既に勝者であるかのようであった。
「お互い手の内は見せ合った。そろそろ決着と行こうじゃないか」
魔人は動かない。何を考えているのか、外側からは読み取ることができなかった。
黒曜石のような質感の顔には元々表情が乏しかった。
お互いまでの距離3メートル。そこまで近づいて、WO-9は立ち止まった。
互いのスピードがあれば既に「手が届く距離」と言っても良い。
WO-9には高速機動装置と一瞬のOD2があった。
魔人には疑似瞬間移動の魔法がある。
WO-9にはレイガンという武器がある。
魔人には火球と言う魔法があった。
パワーとスピードに劣るWO-9はこれまで薄氷を踏むようなきわどい動きで、魔人の攻撃をかわして来た。
その一方で魔人は右膝に小さなダメージを繰り返し受けていた。
WO-9は右腕を奪われた。
ここまでに積み上げた観察と知識、積み重ねた相手へのダメージ、奪われた力と耐久力。
それらすべてを秤にかけて、この世界の外から来た2人が勝負手を見せ合う。
その時が満ちた。
WO-9は左手のレイガンを素早く魔人の顔に向け、引き金を引いた。
レイガンの性能を見極めた魔人は軽く頭を振って、レーザーの軌道をかわした。
次の瞬間、細く絞られたレーザーの収束光の代わりに真昼より明るい白光が辺り中を照らした。
「Guff!」
一瞬視力を失った魔人がよろめく、その隙にWO-9はOD2を起動して魔人の足元に飛び込んだ。ダメージが積み重なった魔人の右膝にしがみ付くように跪き、レイガンの銃口を突き付けた。
ためらいなく引き金を引き、黒光りする外皮をはぎ取られて顔を見せている外骨格にレーザーを叩き込む。
たちまち外骨格は溶け始め、組織内部にレーザーが届き始める。
「GwoaaaAA!」
膝の異常に気付いた魔人は、まとわりつくWO-9を右足で蹴り飛ばした。腹で爆発が起きたような衝撃を受け、WO-9は15メートルほど吹き飛ばされた。
右手に止めの火球を発生させながら、魔人はゆっくり右足を地面に下ろそうとした。その足が地面に着く寸前、音を置き去りにしたWO-2が魔人の背後から右膝に向かって突っ込んで行った。
ここまでの攻防はこの瞬間を作り出すためにあった。大きくダメージを溜めた魔人の膝は、WO-2の超音速アタックを受ければ簡単に千切れ飛ぶはずであった。
だが、魔人は右手を後方から迫るWO-2に向け、火球を連発した。1発、2発と恐るべき姿勢制御で火球をかわしたWO-2であったが、3発目に巻き込まれて姿勢を崩し、きりもみ状に墜落して地面と激突した。
エネルギー探知ができるのはアンジェリカだけではない。魔人はWO-2の接近を知っていたのだ。
<WO-2!>
<大丈夫だ。損傷無し。戦列復帰するぜ!>
制動を掛けながらの攻撃だったため、墜落の衝撃はそれほどではなかった。空にあった方が力を発揮できるWO-2はすぐに飛び立とうとする。
<うっ! があっ!>
WO-2は頭を押さえて倒れ込んだ。
激しい頭痛に襲われたのだ。頭の中に酸を浴びたような、耐えられない苦痛がWO-2を襲っていた。
「ブラストっ!」
声を上げながらWO-9が飛び込んできた。WO-2の体をすくい上げるように持ち上げると、OD2のスイッチを入れて離脱する。その直後、魔人の火球がその場を覆った。
<ブラスト! ブラスト! しっかりしてくれ!>
走りながらWO-9はWO-2に語り掛けた。他にしてやれることが無かったのだ。
「ぐわぁーっ!」
<痛い! 痛い! 割れる! 壊れる!>
口から叫び声を上げながら、WO-2の脳波は苦痛を語っていた。その目から、鼻から、血が滴る。
「スバル! スバルーっ!」
<だめだ! ダメだ! もう駄目だ!>
<ブラスト! ブラスト!>
WO-9は限界を超えてOD2を使用していた。戦いを投げ出して魔人から逃れるために。せめて腕の中の戦友をひと時でも介抱してやるために。
しかし、魔人は見逃してくれなかった。WO-2を抱えたままでは魔人を振り切ることができない。
千切れかかった右ひざをきしませながら、魔人は2人に肉薄してきた。
<WO-9、右へ!>
アンジェリカの指示で、WO-9は右に大きく跳んだ。左肩をかすめるように火球が大気を焦げ付かせて飛んで行く。後何発かわせるか。
「ぐうっ! スバル、スバル! 俺を捨てて逃げろ!」
WO-2は顔をしかめて言葉を吐き出した。
「そんなことはできない。キミはボクのたった一人の仲間なんだ」
<ボクたちは2人揃ってワールドオーダーだ!>
WO-9は必死に逃げた。誇りも捨て、勝利への望みも捨てた。ただ腕の中の友を1秒でも長く生かすために、彼は走った。
<へへ、諦めの悪い奴だぜ。お前はよ>
<ブラスト、しっかりしてくれ。お城に帰って、王女のナノマシンを抽出すればキミの治療はできるはずだ>
「BaaAAAA!」
疑似瞬間移動で目の前に現れた魔人が、火魔法を纏わせた腕で2人を纏めて薙ぎ払った。
「うわあっ!」
全身に衝撃を受け、腕の中のWO-2ごとWO-9は吹き飛ばされた。OD2のお陰でわずかに打点をずらすことができたので致命傷にはならなかったが、サイバネティック・ボディーは軋みを上げて転がった。
「スバル。スバルっ! うぐっ! 立ってくれ、スバル」
「うっ。ブラスト、立てるのか?」
WO-2は目から血を流しながら立ち上がっていた。苦痛は去っていなかったが、精神力がそれを凌駕していたのだ。
「来てくれ、スバル。俺はもう長くない」
「何を言うんだ、ブラスト。城に戻ればナノマシンで治療ができるんだよ」
残った左腕を起点にして立ち上がりながら、WO-9はWO-2に希望を捨てるなと呼び掛けた。
「お前サンはいつだってぶれないな。だが、自分の体のことは自分が一番良くわかる。俺の命はそこまで持ちそうもない。もう立っているのも限界なんだ」
「ブラスト……」
「へへ。そんな顔するんじゃないぜ。オレはただでは死なない。あのデカブツを道連れにしてやる」
「一体何をする気だ?」
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