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第27話 息詰まる攻防
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WO-9はODをオンにしつつ左足を軸にスピンし、魔人の左手方向へ体を逃がす。
レイガンの衝撃でぶれた魔人の軸と自分自身の回避行動が生み出すわずかな射線のずれ。それを利用してWO-9は魔人の攻撃をかわそうとした。
ドウッ!
想像を超えるスピードで放たれた火魔法が、WO-9の右側を通り過ぎた。その余波だけで、WO-9は地面から吹き飛ばされ転がり回った。
必死に勢いを殺し、左足で立ち上がると、魔人はようやくこちらに体の向きを変える所だった。
(あいつは本気じゃない。いつでもボクを殺せると思って、本気を出していないんだ)
正直、助かったとWO-9は思った。本気で畳みかけて来られたら、今の応酬だけで命を断たれていたかもしれない。
動揺を顔に出さぬよう意識しつつ、WO-9は魔人に話しかけた。
「待て。話し合うことはできないのか? 殺し合いだけが解決ではないはずだ」
もちろんはったりである。殺戮の化身である魔人が交渉などするはずがない。それを知りつつ、時間を稼ぐ。たった1歩を進むために口から出まかせを言う。
「降参だ。ボクの力ではお前を止められない。お前の目的は何だ? 教えてくれ」
レイガンをホルスターに納めつつ、WO-9は魔人の左手へとまた1歩進む。魔人は動かない。目だけでWO-9の動きを追っていた。
WO-9は現地語であるロマーニ語をアンジェリカ経由で習得していた。今魔人に話しかけているのはロマーニ語である。
しかし、魔人が人語を解するかどうかはわからない。
わからなくとも良い。「何か言っている」と1秒でも考えてくれたら、それだけ時間稼ぎができる。
そしてWO-9は、また一歩魔人に近付くことができる。
「ひょっとして言葉がわからないのか? だったら――」
ヒュン。
言葉の途中で、魔人が目の前まで来ていた。体の大きさからは考えられないスピードだ。
「くっ!」
WO-9は一瞬の判断でOD2のスイッチを入れ、斜め前方に離脱する。
しかし、その動きさえ読んでいたのか。魔人の追い打ちであるバックハンド・ブローがWO-9の後頭部に迫る。
OD2は諸刃の剣である。細かい身体制御を放棄して、プログラムされたパターンを自動実行させているのだ。その間、WO-9には体の制御ができない。
無防備な後頭部を魔人の拳が撃ち抜くかと思われた瞬間、WO-9の体が沈み込んだ。
わずか1センチ、頭の上を魔人のバックハンド・ブローが走り抜ける。
OD2の効果がキレて身体制御を取り戻したWO-9はODを駆使して、魔人から離れた。
(危なかった。今のは一体……)
<もちろん、ワタシよ>
返事は頭の中で響いた。
<OD2作動中、アナタには指一本動かすことができない。でもワタシならCPUの命令をオーバーライドすることができるわ>
電子的存在そのものであるアンジェリカは、OD2の制御速度に合わせて命令を調整することができる。
AIに人口頭脳の一部を乗っ取られているからこそ生まれた、究極のコンビネーションであった。
<アンジェリカ、助かったよ>
<まだまだこれからよ。魔人の防御を削らなければ、奥の手も効き目が無いわ>
<わかってる。一撃離脱で攻撃を仕掛ける。OD2運用は君に任せるよ>
<ロジャー・ザット。やっと仲間として認めてくれたみたいね>
WO-9は戦術の中にアンジェリカの存在を組み入れて、現状で最も効果的な作戦を立てた。
機に応じて柔軟に戦術を変更できるところが、WO-9最大の強みである。
「BaaAArr!」
攻撃を外された魔人は空振りで崩れた体勢を立て直すと、またも謎の高速移動でWO-9に迫る。
魔人が瞬間的に掻き消えるのを見て、WO-9は前に出た。
無事な左肩を起点に体当たりの姿勢を作って、「来るはず」の魔人との激突に備える。
(何だって?)
不思議なことにWO-9は魔人を通り抜けてしまった。WO-9と魔人は真正面からすれ違い、お互いに背を向けて遠ざかった。
<スバル、あなた今の攻撃をどうやって避けたの?>
<わからない。避けたわけじゃないんだ。来るのがわかったからこっちも前に出てやった。タイミングを狂わせてやるつもりだったんだ>
2度の接触で、WO-9は魔人の「癖」を掴んだ。
<瞬間移動の直前、あいつは両眼を瞑るんだ>
<瞬間移動?>
<あれは高速移動じゃない。瞬間移動だからこそ、僕はすり抜けることができたんだ>
WO-9に瞬間移動の闇魔法を破られた魔人は、予想外の事態に戸惑った。
逃げられないためには接近するしかないと考えた魔人は、WO-9との距離を詰める行動に出た。
<ラッキーだ。アンジェリカ、OD2での攻撃回避は任せる。僕は奴の関節を攻めて、動きを鈍らせることに専念する>
既に限界を超えているWO-9であったが、わずかな可能性にすべてを懸けて「逃げながら戦う」という難事に挑んだ。
<来る!>
魔人の瞬きを見切ると同時にWO-9はサイドステップで方向を変える。瞬時に現れる魔人はWO-9がいた場所の前に立つ。
左手のレイガンで魔人の膝を攻撃しながら、WO-9は魔人の攻撃に備えてOD2の制御をアンジェリカに渡した。
1歩移動しながら攻撃を放つ魔人に対して、アンジェリカはOD2の超加速を発動した。ダンスのパートナーのように躱し、いなし、裏を取る。超人体達人の戦いが延々と続いた。
魔人が2メートルを超える巨体を霞ませて瞬間移動を駆使するたびに、WO-9は先読みによるサイドステップで突進を交わした。魔人の攻撃の外に踏み出しながら、左手のレイガンで魔人の右ひざを撃つ。
正確に同じ場所を。
今回はさらに転がりながら火球を避けて、魔人の頭部にレイガンの光線を浴びせた。強烈な光と熱に、一瞬魔人の動きが止まる。
その隙を生かして、アンジェリカが制御するOD2が魔人の瞬間移動に匹敵する速さでWO-9を攻撃圏外に逃れさせた。
<よし。いいぞ、アンジェリカ。僕の方は魔人の攻撃パターンがわかってきた>
<そうね。相手は「強さ」に溺れて戦術や技を磨いていないわ。早くても、強くても、相手は素人よ!>
魔人の瞬間移動は「闇魔法」による空間移動であった。だが、致命的な欠点として魔法行使の際に目をつぶって集中し、魔核から魔力を引き出す必要があった。その癖を衝かれるなど、魔人の経験には無いことであった。
自分よりスピードで劣るWO-9がなぜ攻撃を避けることができるのか、魔人にはどこまで行っても理解できないことであった。
WO-9がレイガンを浴びせ続けた魔人の右ひざは、黒い装甲が溶け、その下の銀色の外骨格がむき出しになっていた。
<もう少しだ。外骨格を破壊して内部にダメージが通れば、魔人の動きはガタガタになる>
<ギリギリね。あなたのボディも限界が近いわ>
<心配性だな。こっちには切り札があるじゃないか>
そのWO-2は上空で歯噛みしながらカットインすべきタイミングを待っていた。魔人に警戒されては決め手の空襲が通らないかもしれない。
奇襲はあくまでも奇襲でなければならなかった。
(頼むぜ、スバル。あいつを止めてくれ!)
◆◆◆
(くそっ! どうして?)
<OD2起動! 離脱したわ>
WO-9は焦っていた。魔人への攻撃が通らないのだ。
魔人はWO-9にも瞬間的な超スピード・モードが存在することを理解し、単調だった攻撃に変化を加えて来た。
ボクシングでいう「コンビネーション」だ。ジャブと組み合わせた強打、それだけで回避の難しさが跳ね上がる。
さらには魔法を組み合わせて来た。それも火球だけでなく、雷撃、氷攻撃、土魔法を混ぜて来る。
数々の戦いから学び取ったWO-9の勝負勘と世界最高峰のAIシステムであるアンジェリカの情報処理能力があればこそ、紙一重のところでこれまで攻撃をかわして来た。
だが、それだけでは優位に立てない。避けているだけでは絶対に勝てないのだ。
(このままでは、こちらが先に動けなくなる)
WO-9は危険を冒して勝負に出る決心を固めた。
レイガンの衝撃でぶれた魔人の軸と自分自身の回避行動が生み出すわずかな射線のずれ。それを利用してWO-9は魔人の攻撃をかわそうとした。
ドウッ!
想像を超えるスピードで放たれた火魔法が、WO-9の右側を通り過ぎた。その余波だけで、WO-9は地面から吹き飛ばされ転がり回った。
必死に勢いを殺し、左足で立ち上がると、魔人はようやくこちらに体の向きを変える所だった。
(あいつは本気じゃない。いつでもボクを殺せると思って、本気を出していないんだ)
正直、助かったとWO-9は思った。本気で畳みかけて来られたら、今の応酬だけで命を断たれていたかもしれない。
動揺を顔に出さぬよう意識しつつ、WO-9は魔人に話しかけた。
「待て。話し合うことはできないのか? 殺し合いだけが解決ではないはずだ」
もちろんはったりである。殺戮の化身である魔人が交渉などするはずがない。それを知りつつ、時間を稼ぐ。たった1歩を進むために口から出まかせを言う。
「降参だ。ボクの力ではお前を止められない。お前の目的は何だ? 教えてくれ」
レイガンをホルスターに納めつつ、WO-9は魔人の左手へとまた1歩進む。魔人は動かない。目だけでWO-9の動きを追っていた。
WO-9は現地語であるロマーニ語をアンジェリカ経由で習得していた。今魔人に話しかけているのはロマーニ語である。
しかし、魔人が人語を解するかどうかはわからない。
わからなくとも良い。「何か言っている」と1秒でも考えてくれたら、それだけ時間稼ぎができる。
そしてWO-9は、また一歩魔人に近付くことができる。
「ひょっとして言葉がわからないのか? だったら――」
ヒュン。
言葉の途中で、魔人が目の前まで来ていた。体の大きさからは考えられないスピードだ。
「くっ!」
WO-9は一瞬の判断でOD2のスイッチを入れ、斜め前方に離脱する。
しかし、その動きさえ読んでいたのか。魔人の追い打ちであるバックハンド・ブローがWO-9の後頭部に迫る。
OD2は諸刃の剣である。細かい身体制御を放棄して、プログラムされたパターンを自動実行させているのだ。その間、WO-9には体の制御ができない。
無防備な後頭部を魔人の拳が撃ち抜くかと思われた瞬間、WO-9の体が沈み込んだ。
わずか1センチ、頭の上を魔人のバックハンド・ブローが走り抜ける。
OD2の効果がキレて身体制御を取り戻したWO-9はODを駆使して、魔人から離れた。
(危なかった。今のは一体……)
<もちろん、ワタシよ>
返事は頭の中で響いた。
<OD2作動中、アナタには指一本動かすことができない。でもワタシならCPUの命令をオーバーライドすることができるわ>
電子的存在そのものであるアンジェリカは、OD2の制御速度に合わせて命令を調整することができる。
AIに人口頭脳の一部を乗っ取られているからこそ生まれた、究極のコンビネーションであった。
<アンジェリカ、助かったよ>
<まだまだこれからよ。魔人の防御を削らなければ、奥の手も効き目が無いわ>
<わかってる。一撃離脱で攻撃を仕掛ける。OD2運用は君に任せるよ>
<ロジャー・ザット。やっと仲間として認めてくれたみたいね>
WO-9は戦術の中にアンジェリカの存在を組み入れて、現状で最も効果的な作戦を立てた。
機に応じて柔軟に戦術を変更できるところが、WO-9最大の強みである。
「BaaAArr!」
攻撃を外された魔人は空振りで崩れた体勢を立て直すと、またも謎の高速移動でWO-9に迫る。
魔人が瞬間的に掻き消えるのを見て、WO-9は前に出た。
無事な左肩を起点に体当たりの姿勢を作って、「来るはず」の魔人との激突に備える。
(何だって?)
不思議なことにWO-9は魔人を通り抜けてしまった。WO-9と魔人は真正面からすれ違い、お互いに背を向けて遠ざかった。
<スバル、あなた今の攻撃をどうやって避けたの?>
<わからない。避けたわけじゃないんだ。来るのがわかったからこっちも前に出てやった。タイミングを狂わせてやるつもりだったんだ>
2度の接触で、WO-9は魔人の「癖」を掴んだ。
<瞬間移動の直前、あいつは両眼を瞑るんだ>
<瞬間移動?>
<あれは高速移動じゃない。瞬間移動だからこそ、僕はすり抜けることができたんだ>
WO-9に瞬間移動の闇魔法を破られた魔人は、予想外の事態に戸惑った。
逃げられないためには接近するしかないと考えた魔人は、WO-9との距離を詰める行動に出た。
<ラッキーだ。アンジェリカ、OD2での攻撃回避は任せる。僕は奴の関節を攻めて、動きを鈍らせることに専念する>
既に限界を超えているWO-9であったが、わずかな可能性にすべてを懸けて「逃げながら戦う」という難事に挑んだ。
<来る!>
魔人の瞬きを見切ると同時にWO-9はサイドステップで方向を変える。瞬時に現れる魔人はWO-9がいた場所の前に立つ。
左手のレイガンで魔人の膝を攻撃しながら、WO-9は魔人の攻撃に備えてOD2の制御をアンジェリカに渡した。
1歩移動しながら攻撃を放つ魔人に対して、アンジェリカはOD2の超加速を発動した。ダンスのパートナーのように躱し、いなし、裏を取る。超人体達人の戦いが延々と続いた。
魔人が2メートルを超える巨体を霞ませて瞬間移動を駆使するたびに、WO-9は先読みによるサイドステップで突進を交わした。魔人の攻撃の外に踏み出しながら、左手のレイガンで魔人の右ひざを撃つ。
正確に同じ場所を。
今回はさらに転がりながら火球を避けて、魔人の頭部にレイガンの光線を浴びせた。強烈な光と熱に、一瞬魔人の動きが止まる。
その隙を生かして、アンジェリカが制御するOD2が魔人の瞬間移動に匹敵する速さでWO-9を攻撃圏外に逃れさせた。
<よし。いいぞ、アンジェリカ。僕の方は魔人の攻撃パターンがわかってきた>
<そうね。相手は「強さ」に溺れて戦術や技を磨いていないわ。早くても、強くても、相手は素人よ!>
魔人の瞬間移動は「闇魔法」による空間移動であった。だが、致命的な欠点として魔法行使の際に目をつぶって集中し、魔核から魔力を引き出す必要があった。その癖を衝かれるなど、魔人の経験には無いことであった。
自分よりスピードで劣るWO-9がなぜ攻撃を避けることができるのか、魔人にはどこまで行っても理解できないことであった。
WO-9がレイガンを浴びせ続けた魔人の右ひざは、黒い装甲が溶け、その下の銀色の外骨格がむき出しになっていた。
<もう少しだ。外骨格を破壊して内部にダメージが通れば、魔人の動きはガタガタになる>
<ギリギリね。あなたのボディも限界が近いわ>
<心配性だな。こっちには切り札があるじゃないか>
そのWO-2は上空で歯噛みしながらカットインすべきタイミングを待っていた。魔人に警戒されては決め手の空襲が通らないかもしれない。
奇襲はあくまでも奇襲でなければならなかった。
(頼むぜ、スバル。あいつを止めてくれ!)
◆◆◆
(くそっ! どうして?)
<OD2起動! 離脱したわ>
WO-9は焦っていた。魔人への攻撃が通らないのだ。
魔人はWO-9にも瞬間的な超スピード・モードが存在することを理解し、単調だった攻撃に変化を加えて来た。
ボクシングでいう「コンビネーション」だ。ジャブと組み合わせた強打、それだけで回避の難しさが跳ね上がる。
さらには魔法を組み合わせて来た。それも火球だけでなく、雷撃、氷攻撃、土魔法を混ぜて来る。
数々の戦いから学び取ったWO-9の勝負勘と世界最高峰のAIシステムであるアンジェリカの情報処理能力があればこそ、紙一重のところでこれまで攻撃をかわして来た。
だが、それだけでは優位に立てない。避けているだけでは絶対に勝てないのだ。
(このままでは、こちらが先に動けなくなる)
WO-9は危険を冒して勝負に出る決心を固めた。
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