52 / 80
第52話 よい子はダンジョンで遊ばないニャ
しおりを挟む
気を取り直して、我々はボス部屋に現れた階段を下る。
「ダン・増田のダンジョンって結局5階層くらいだったのかな?」
「ええと、第5階層が崩れてしまった結果、第6階層のボスにしてダンジョンのラスボスだったマッチョ・ドラゴンが倒されてしまったという顛末でした」
「ああ、そうか。第6階層に降りた記憶が無かったから混乱していたよ」
最後はグダグダの展開だったからねえ。ダンジョンを制覇したという達成感も無かったな。
「お前たちのダンジョンて、みんな階層数は同じなの?」
「いえ、そこに取り決めはありません。とはいえ、2階層から10階層の間ではないかと予想されますが……」
「そりゃまたどうして?」
「それ以上増やすのって、フロアの特徴づけが大変なんですよ。キャストも足りないし」
モンスターのことを「キャスト」って……キャストかも知らんけどが。
「じゃあ、いつ終わりになるのか先の予想が付かないねえ? 飽きたらビバークして、『どこでもダンジョン』でお家に帰れるから別にいいけど」
「ダンジョン攻略がニャんだか『リモート勤務』みたいに思えて来るニャ」
よく考えると、俺が一緒に同行しなきゃいけない理由も無いんだよね。他のメンバーの方が強いんだし。
でも離れたところからモニター越しに命令するのは、黒幕みたいで何だか嫌だね。
所詮現場から離れられない小物なんでございましょう。
小物は小物らしく、せこせこ働くとするか。
「ハニービー軍団からの連絡ニャ。第2階層はフィールドタイプで、主に森と草原ニャ。徘徊モンスターはゴールデン・バット、クリーン・ハイエナ、サバンナ麒麟、キングライオンキングニャ」
いくつか気になる名前があったんですけど。質問しても良いのだろうか?
「アリスさん、ちょっと気になるモンスターがいました」
「はい、何でしょう?」
「ゴールデンバットと言うのは今は無き煙草の銘柄じゃないでしょうか?」
「そっちは『ゴールデンバット』ニャ。モンスターの方は『ゴールデン・バット』ニャ」
「どっちも金色の蝙蝠ですけどね」
何で煙草に蝙蝠がと不思議だが、それを言ったらキャメルとかあるしね。金色の蝙蝠は縁起物だったらしい。
「実は黄金色のスケルトンでしたというオチはありませんね?」
「ここはアンデッドフロアではないニャ。動物系のバットだそうニャ」
いろんな意味で「昭和レトロ」でややこしい。
「続きましてグリーンハイエナなんですが……」
「『グリーン』ではないニャ。『クリーン・ハイエナ』ニャ」
「何ですか、それ?」
「サバンナの死肉をあさる不潔な動物と言う悪評を払拭すべく立ち上がった、清潔感溢れるモンスターらしいニャ」
何を背負っているんだか? そもそも動物じゃないわけだし。
「はあ。それでもって「サバンナ麒麟」てトークバラエティ番組の匂いがするんですけど」
「キリンはサバンナの動物ニャ。はい、次!」
扱い雑だな。サウナ談義とかで盛り上げないの?
「えと、一番わけわからないのが最後の『キングライオンキング』なんだけど……」
「発音に注意しないと、ハリウッド方面とトラブルが発生するニャ。区切る位置は『キングライオン・キング』ニャ」
なんそれ?
「まず、『キングライオン』がいるとするニャ」
「いるんですか?」
「いないニャが、いるとするニャ! その王様が『キングライオン・キング』ニャ」
「KLK、ヒィーアッ!」的なニュアンスだが、平場は大丈夫なのか?
「アリスさん、先程の第1階層と言い、この第2階層と言い、登場モンスターの色物臭が濃いんですが大丈夫でしょうか?」
「そこは戦闘シーンのシリアスさでカバーするニャ」
うーん。シリアスな戦闘シーンねえ。
コビ1は負傷者リスト入りだから外すとして、ストーン5もトビーもシリアスだと思うけど。
「ここは自然フィールドニャ。肉食獣軍団vs.草食獣軍団で対決という構図で緊張感を演出するニャ」
「と申しますと?」
「こちらの出場メンバーは、アローとボクこと猫のアリスにして『草食チーム』を結成するニャ」
「お言葉を返すようですが、猫は雑食だし、向こうにもキリンがいますが……」
「モンスターである時点でゴリゴリの肉食なのニャ! ボクは食事しないし!」
いや、アンタ草も食べないっしょ! モンスターは「獣」じゃないし。
「大切なのはイメージニャ。どこぞの48人組も、『恋愛してない』というイメージが大切なだけニャ!」
「止めなさい。小太り眼鏡の大物プロデューサーと揉めたくないです」
生き馬の目を抜く芸能界を長年生き抜いているような人は、きっと恐ろしい力を持っているに違いない。
くわばら、くわばら。
「真面目な話で言うと、アロー君の遠距離攻撃&防御力。アリスさんの白兵戦能力を考えると、なかなか強いチームですな」
「もちろんニャ。ボク一人でも殲滅戦はできるニャ」
猫地獄的な投網攻撃がありますしね。非人道的大量破壊兵器の使用も厭わないダーティさを兼ね備えてますからな、我が家のバステト神(猫の姿をしたエジプトの女神)は。
あ、バステトって元々「殺戮の女神」らしいっす。似合い過ぎて怖い。
「前方に第1モンスター探知ニャ。ゴールデン・バット2体とクリーン・ハイエナ2体ニャ」
「こいつらは正しく肉食っぽいね」
「ぴらぴらうっとうしい蝙蝠傘をぶち抜いておくニャ。アロー、ぶちかますニャ!」
「ぶるるるいっ!」
嘶き一声勇ましく、アロー君は跳躍して後方回転した。馬でもバク宙できるのね。シルク・ドゥ・ソレイユもびっくり。
ゴォーン! ゴォーン!
後ろ足の蹄から超音速のレイルガン発射。「霊流丸」とか書くと、中二病っぽくて素敵だね。
狙いあやまたず、2匹のゴールデン・バットは避ける間もなく吹き飛ばされた。
緑の小箱をドロップしたが、あれはお医者さんが止めるような毒が入っている気がするので、健康オタクの俺は見て見ぬふりをしておこう。ブラウニーあたりが喜びそうな気がするのだが。
残るはクリーン・ハイエナ2頭。近付いてみると、確かに清潔感のある毛並みの良さだ。アフガンハウンドを逞しくしたような感じ?
アフガンハウンドって、モデルの森〇さんに似ている気がするのは俺だけだろうか?
おっと、アリスさん。今回は正面から歩いて行くんですね? ステルス・モードを使うまでもないと。
対するクリーン・ハイエナは狩りの名手というところを見せたいのでしょうか。チーム・メイトとアイコンタクトを交わすや、左右に別れてアリスに迫る。
「そっちがそう来るなら、こっちはこうニャ」
アリスさんの体が真ん中から縦に真っ2つに分かれた。ハーフ&ハーフみたいなことかしら。
子猫サイズに分身して二手に分かれる。
一瞬体を硬くして警戒したクリーン・ハイエナだが、相手は子猫だ。気を取り直して、襲い掛かった。
片や前足の一撃を振り下ろし、こなたは正面から噛みついた。だが――。
ざざっと、アリスの体は粉になり床に崩れ落ちて移動する。離れた場所に移ってはズズズと再び猫の形で実体化した。
轟っ!
その間に接近していたアロー君の火炎放射が1頭のクリーン・ハイエナを襲う。
火力が違うのだよ。火力が。無尽蔵に水素ガスを生産しておりますからね。
えっ? 向こうがクリーンならこっちもクリーン・エネルギーだって? 政府広報みたいのは要らないから。
対抗心を燃やしたのか、残ったクリーン・ハイエナは口から冷気を吐き出す冷凍攻撃を仕掛けてきた。
アリスに向かって真っ白い冷気が襲い掛かる!
「こっちには魔法対策があるニャ!」
ドゴーン! バゴーン!
空中で真っ赤な炎が花開いた。アリスが前方に展開しておいたナノマシン・バリアだ。
スラ1細胞を搭載したナノ・ドローンは敵の攻撃を感知すると自爆して無効化するのだ。
冷気は拡散してダイアモンド・ダストに代わった。あら、きれい。
「ギニャアー!」
アリスのターンは毛針攻撃だった。体毛をビシビシと飛ばして、クリーン・ハイエナにお見舞いする。
「ぷぎゃん!」
鼻面を針で襲われ、クリーン・ハイエナは苦痛に転げまわった。すると、刺さった針は溶けるように消えてなくなった。
どろり――。
非公開レシピの毒液によってクリーン・ハイエナは顔面から溶けて行った。
「うわー……、よい子には見せたくない絵面だわあ」
「よい子はダンジョンで遊ばないニャ」
ですって。みんな気を付けてね!
「ダン・増田のダンジョンって結局5階層くらいだったのかな?」
「ええと、第5階層が崩れてしまった結果、第6階層のボスにしてダンジョンのラスボスだったマッチョ・ドラゴンが倒されてしまったという顛末でした」
「ああ、そうか。第6階層に降りた記憶が無かったから混乱していたよ」
最後はグダグダの展開だったからねえ。ダンジョンを制覇したという達成感も無かったな。
「お前たちのダンジョンて、みんな階層数は同じなの?」
「いえ、そこに取り決めはありません。とはいえ、2階層から10階層の間ではないかと予想されますが……」
「そりゃまたどうして?」
「それ以上増やすのって、フロアの特徴づけが大変なんですよ。キャストも足りないし」
モンスターのことを「キャスト」って……キャストかも知らんけどが。
「じゃあ、いつ終わりになるのか先の予想が付かないねえ? 飽きたらビバークして、『どこでもダンジョン』でお家に帰れるから別にいいけど」
「ダンジョン攻略がニャんだか『リモート勤務』みたいに思えて来るニャ」
よく考えると、俺が一緒に同行しなきゃいけない理由も無いんだよね。他のメンバーの方が強いんだし。
でも離れたところからモニター越しに命令するのは、黒幕みたいで何だか嫌だね。
所詮現場から離れられない小物なんでございましょう。
小物は小物らしく、せこせこ働くとするか。
「ハニービー軍団からの連絡ニャ。第2階層はフィールドタイプで、主に森と草原ニャ。徘徊モンスターはゴールデン・バット、クリーン・ハイエナ、サバンナ麒麟、キングライオンキングニャ」
いくつか気になる名前があったんですけど。質問しても良いのだろうか?
「アリスさん、ちょっと気になるモンスターがいました」
「はい、何でしょう?」
「ゴールデンバットと言うのは今は無き煙草の銘柄じゃないでしょうか?」
「そっちは『ゴールデンバット』ニャ。モンスターの方は『ゴールデン・バット』ニャ」
「どっちも金色の蝙蝠ですけどね」
何で煙草に蝙蝠がと不思議だが、それを言ったらキャメルとかあるしね。金色の蝙蝠は縁起物だったらしい。
「実は黄金色のスケルトンでしたというオチはありませんね?」
「ここはアンデッドフロアではないニャ。動物系のバットだそうニャ」
いろんな意味で「昭和レトロ」でややこしい。
「続きましてグリーンハイエナなんですが……」
「『グリーン』ではないニャ。『クリーン・ハイエナ』ニャ」
「何ですか、それ?」
「サバンナの死肉をあさる不潔な動物と言う悪評を払拭すべく立ち上がった、清潔感溢れるモンスターらしいニャ」
何を背負っているんだか? そもそも動物じゃないわけだし。
「はあ。それでもって「サバンナ麒麟」てトークバラエティ番組の匂いがするんですけど」
「キリンはサバンナの動物ニャ。はい、次!」
扱い雑だな。サウナ談義とかで盛り上げないの?
「えと、一番わけわからないのが最後の『キングライオンキング』なんだけど……」
「発音に注意しないと、ハリウッド方面とトラブルが発生するニャ。区切る位置は『キングライオン・キング』ニャ」
なんそれ?
「まず、『キングライオン』がいるとするニャ」
「いるんですか?」
「いないニャが、いるとするニャ! その王様が『キングライオン・キング』ニャ」
「KLK、ヒィーアッ!」的なニュアンスだが、平場は大丈夫なのか?
「アリスさん、先程の第1階層と言い、この第2階層と言い、登場モンスターの色物臭が濃いんですが大丈夫でしょうか?」
「そこは戦闘シーンのシリアスさでカバーするニャ」
うーん。シリアスな戦闘シーンねえ。
コビ1は負傷者リスト入りだから外すとして、ストーン5もトビーもシリアスだと思うけど。
「ここは自然フィールドニャ。肉食獣軍団vs.草食獣軍団で対決という構図で緊張感を演出するニャ」
「と申しますと?」
「こちらの出場メンバーは、アローとボクこと猫のアリスにして『草食チーム』を結成するニャ」
「お言葉を返すようですが、猫は雑食だし、向こうにもキリンがいますが……」
「モンスターである時点でゴリゴリの肉食なのニャ! ボクは食事しないし!」
いや、アンタ草も食べないっしょ! モンスターは「獣」じゃないし。
「大切なのはイメージニャ。どこぞの48人組も、『恋愛してない』というイメージが大切なだけニャ!」
「止めなさい。小太り眼鏡の大物プロデューサーと揉めたくないです」
生き馬の目を抜く芸能界を長年生き抜いているような人は、きっと恐ろしい力を持っているに違いない。
くわばら、くわばら。
「真面目な話で言うと、アロー君の遠距離攻撃&防御力。アリスさんの白兵戦能力を考えると、なかなか強いチームですな」
「もちろんニャ。ボク一人でも殲滅戦はできるニャ」
猫地獄的な投網攻撃がありますしね。非人道的大量破壊兵器の使用も厭わないダーティさを兼ね備えてますからな、我が家のバステト神(猫の姿をしたエジプトの女神)は。
あ、バステトって元々「殺戮の女神」らしいっす。似合い過ぎて怖い。
「前方に第1モンスター探知ニャ。ゴールデン・バット2体とクリーン・ハイエナ2体ニャ」
「こいつらは正しく肉食っぽいね」
「ぴらぴらうっとうしい蝙蝠傘をぶち抜いておくニャ。アロー、ぶちかますニャ!」
「ぶるるるいっ!」
嘶き一声勇ましく、アロー君は跳躍して後方回転した。馬でもバク宙できるのね。シルク・ドゥ・ソレイユもびっくり。
ゴォーン! ゴォーン!
後ろ足の蹄から超音速のレイルガン発射。「霊流丸」とか書くと、中二病っぽくて素敵だね。
狙いあやまたず、2匹のゴールデン・バットは避ける間もなく吹き飛ばされた。
緑の小箱をドロップしたが、あれはお医者さんが止めるような毒が入っている気がするので、健康オタクの俺は見て見ぬふりをしておこう。ブラウニーあたりが喜びそうな気がするのだが。
残るはクリーン・ハイエナ2頭。近付いてみると、確かに清潔感のある毛並みの良さだ。アフガンハウンドを逞しくしたような感じ?
アフガンハウンドって、モデルの森〇さんに似ている気がするのは俺だけだろうか?
おっと、アリスさん。今回は正面から歩いて行くんですね? ステルス・モードを使うまでもないと。
対するクリーン・ハイエナは狩りの名手というところを見せたいのでしょうか。チーム・メイトとアイコンタクトを交わすや、左右に別れてアリスに迫る。
「そっちがそう来るなら、こっちはこうニャ」
アリスさんの体が真ん中から縦に真っ2つに分かれた。ハーフ&ハーフみたいなことかしら。
子猫サイズに分身して二手に分かれる。
一瞬体を硬くして警戒したクリーン・ハイエナだが、相手は子猫だ。気を取り直して、襲い掛かった。
片や前足の一撃を振り下ろし、こなたは正面から噛みついた。だが――。
ざざっと、アリスの体は粉になり床に崩れ落ちて移動する。離れた場所に移ってはズズズと再び猫の形で実体化した。
轟っ!
その間に接近していたアロー君の火炎放射が1頭のクリーン・ハイエナを襲う。
火力が違うのだよ。火力が。無尽蔵に水素ガスを生産しておりますからね。
えっ? 向こうがクリーンならこっちもクリーン・エネルギーだって? 政府広報みたいのは要らないから。
対抗心を燃やしたのか、残ったクリーン・ハイエナは口から冷気を吐き出す冷凍攻撃を仕掛けてきた。
アリスに向かって真っ白い冷気が襲い掛かる!
「こっちには魔法対策があるニャ!」
ドゴーン! バゴーン!
空中で真っ赤な炎が花開いた。アリスが前方に展開しておいたナノマシン・バリアだ。
スラ1細胞を搭載したナノ・ドローンは敵の攻撃を感知すると自爆して無効化するのだ。
冷気は拡散してダイアモンド・ダストに代わった。あら、きれい。
「ギニャアー!」
アリスのターンは毛針攻撃だった。体毛をビシビシと飛ばして、クリーン・ハイエナにお見舞いする。
「ぷぎゃん!」
鼻面を針で襲われ、クリーン・ハイエナは苦痛に転げまわった。すると、刺さった針は溶けるように消えてなくなった。
どろり――。
非公開レシピの毒液によってクリーン・ハイエナは顔面から溶けて行った。
「うわー……、よい子には見せたくない絵面だわあ」
「よい子はダンジョンで遊ばないニャ」
ですって。みんな気を付けてね!
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。
マーチ・メイ
ファンタジー
女子校に通う高校2年生の橘優奈は学校からの帰り道、突然『【職業】錬金術師になりました』と声が聞こえた。
空耳かと思い家に入り試しにステータスオープンと唱えるとステータスが表示された。
しばらく高校生活を楽しみつつ家で錬金術を試してみることに 。
すると今度はダンジョンが出現して知らない外国の人の名前が称号欄に現れた。
緩やかに日常に溶け込んでいく黎明期メインのダンジョン物です。
小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる