35 / 80
第35話 フロアボス登場! オーバーキルだろ、これ
しおりを挟む
「さて、ボス部屋の前までやって来たわけだが……」
「これで砂漠とお別れできると思うと清々するニャ」
「その前にさ、ここらで1回休憩を入れない?」
栄養補給とか、生理的欲求とかあるじゃない?
「ジジイは面倒くさいニャ。泥ボーズ、アレを出すニャ」
「ゴ、ゴ」
「何? この瓶は?」
泥ボーズに渡されたのは、何やら錠剤が入った小瓶だった。嫌な予感がする。
「ニャッパラー! 万能栄養剤!」
「えーっ? 遠征中の食事はこれだけ?」
「1食1錠で24時間戦えます、ニャ!」
何とまあ、味気ない。
「さらに素晴らしいのは、トイレに行く必要がないという大便利機能ニャ!」
便利機能で良いでしょ、そこは。
「はぁー。わかりましたよ。戦闘中ですからね。ダンジョン攻略中はこいつでしのぎますよ。帰ったら、和食で『清酒お味見』をじっくり飲もう」
この調子だと「睡眠休憩」はどうなるのかな? いくら栄養が十分でも24時間連続では戦えないよ?
「眠くならなくする『オクスリ』と、1時間で8時間分の睡眠がとれる『オクスリ』があるニャが、どっちが良いニャ?」
「ドーピング以外の何物でもないんですけど?」
せめて「眠った」という事実は欲しいよな。
「後の方の薬で……」
「『1-8丸』の方にゃ?」
何ですか、その「一か八か」チックなネーミング。俺のことを責めるけれど、アリスさんのネーミング・センスも大概ですぜ。
「眠くなったら一声掛けてから、それを飲んで寝るニャ」
「寝る場所なんかありますかね?」
「カートの中に仮眠所が作ってあるニャ」
うわぁー。何かブラックな感じ……。
「そのまま棺桶になっても良いように、高品質でありながら装飾を抑えた上品なデザインにしてあるニャ」
「眠りにくいわッ!」
眠ったらそのまま永久の眠りに就きそうだわ! 転生したばっかりなのに、永眠は勘弁して。
「さて、思い残すことはニャイか? そろそろボス部屋にチャレンジするニャ」
「フロアボスだけは何が出るかわからないからね。そろそろ魔法系モンスターが出る可能性も捨てきれない。対魔法防御の体制を取ろうか」
今後のこともある。予行演習を兼ねて、対魔法戦術を投入しよう。
「異議にゃいニャ。先頭は泥ボーズの2バイ2隊形。それにスラ1、コビ1、アリスにゃんの3人編成が遊撃で続く。トビーは上空、トーメーは後方から狙撃手として遠距離支援ニャ」
「ラジャー!」
「3-2-1、ゴー、ゴー、ゴー!」
アリスのカウントダウンで泥ボーズがドアを蹴破ってボス部屋に侵入した。すぐに円弧型に展開して防御陣を張る。その後ろはアリスを頂点に、コビ1とスラ1が後方に並んだ楔形隊形である。
トビーは上空を飛び回り、俺は全員の後ろからアサルト銃を構えて続いた。
泥ボーズが射出したスタン・グレネードが閃光と轟音を発する。ちなみに俺たちは全員イヤピースとゴーグルを装着している。強い光と音はシャットアウトし、チーム内の交信は脳波通信で行う。
泥ボーズは続けて催涙弾を射出した。
『フロアボスの存在を確認! IDはキメラ。火炎ブレスに要注意ニャ!』
『ラジャー!』
俺とトビーは通常炸裂弾と超音波砲でキメラを狙撃する。さすがはフロアボスで、これまでの敵と比べると格段に装甲が厚くなっていた。
しかし、攻撃が通らぬわけではなく、俺とトビーの狙撃はヒットするたびにダメージを積み重ねる。
キメラは苦悶の叫びを上げるが、射撃に押されてその場を動けない。
その間に泥ボーズが盾を掲げながら前線を押し上げて行く。ある程度接近すれば「2大変身ロボ」じゃなかった、「2大変身動物」のアリス&スラ1がステルスモードで斬り込むはずだった。
あと少しで接近戦の間合いに入るというところで、キメラは戦況挽回に打って出た。
「ブレス」の使用である。
大技特有の「タメ」として、大きくのけ反って息を吸い込もうとしたキメラに対し、俺たちは最大限の妨害策に出た。
トビーはお得意の「超音波砲」を調整し、あえて可聴周波数まで落とした「可聴音波砲」を発射してキメラの頭部を襲う。
俺は「液体窒素弾」に弾頭を切り替えて、アサルト銃を発射。
泥ボーズは催涙弾を一斉射撃した。
はっきり言おう。「オーバーキル」である! やり過ぎた。
多分催涙弾だけで十分だった。思い切り息を吸い込んだところに催涙ガスが入り込み、キメラはブレスを暴発させた。その結果、ブレスは飛ばずに口の中で爆発し、キメラに大ダメージを与えた。
大きくふらつくところに「可聴音波砲」だ。内耳まで耳の機能を破壊され、三半規管もずたずたになった。
キメラは立っているのも難しい状態となった。
そこへ、「液体窒素弾」が直撃した。体の前半分が完全に凍結し、キメラは地面にぶっ倒れた。皮膚と肉の一部が破片となって飛び散る。
そこへ持って来て、「黒と青の悪魔」、地獄の2連星登場である。アリスとスラ1が左右から襲い掛かり、キメラを切り刻んだ。この時にはもう死んでいたと思う。
もう止めて上げてと思ったのだが、泥ボーズを踏み台にして高々と宙を舞うコビ1の姿があった。お前は火星の大将軍か? 蜘蛛の糸を飛ばす全身タイツの人か?
ハルバード(それ俺のなんだけど)を最上段に振りかぶり、動かなくなったキメラを首ちょんパした。
いじめではないでしょうか? ここまで来ると。
「勝つ時は圧倒的に勝つ。それが戦いニャ」
黒い悪魔が何か言ってます。ごもっともです。勝ってなんぼのダンジョンでございます。
「おっ? 宝箱が出たぞ!」
「今回は新人2号のコブサラダに開けてもらうニャ」
何だか新人通過儀礼みたいになってきましたが、コビ1はハルバードの先っちょを伸ばして宝箱をちょんと突いた。爆発物処理班か?
「セーフニャ!」
「中身は……何だ、これ?」
『説明しよう! このアイテムは「キメラの骨ガム」である。愛犬家垂涎の的であるこのガムは、愛犬の歯を清潔に保つとともに顎の力を鍛え、噛み合わせも改善するすぐれた健康食品である』
「えーっ! また外れか……。泥ボーズ、火炎……うん? どうした、コビ1?」
コビ1が欲しそうな顔をしてこっちを見ているぞ。
「これ、欲しいのか? 嚙みたいの?」
「わん!」
良いお返事だこと。そんなに欲しいならね。
「いいけど、少しずつ食べな。気持ち悪くなったら『ペッ』てして」
「わん!」
すげー食いつきいいじゃん。モンスターだしな。過去に食べたことあるのかしら?
『説明の追加をしよう! このガムを食べると、身体機能が改善し、跳躍力、敏捷性、筋力などの基礎体力がそれまでの2倍となる!』
「うおい! 大事な部分を追加で説明すんじゃねぇ! ウチのコビ1が『スーパーわん』になっちまったじゃねえか!」
「まだ空は飛べないニャ」
そうだけど……。既に従来の2倍ですよ、お客さん。モンスターの壁を越えようとしてませんかね、ウチの子?
「ツン、ツン」
「うん? スラ1か? どうした?」
「ぷるぷる」
「自分もウマウマ欲しいって? お前良く食べるねぇ。じゃあ今度美味しそうなお宝が出たらね。今は飴ちゃんで我慢しときなさい」
はい。今回はコーラ味です。しゅわしゅわするやつね。
「あれ? スラ1の体の中に泡が一杯立って来てるね? 飴ちゃんのせい?」
「異世界生物に気軽にエサを与えすぎニャ」
だって、食べるからさ。大丈夫だと思うじゃない。
「ぷるぷる。げふっ」
「何々、これはガスだって? 飴から出たにしちゃ量が多いな。泡が集まって、1つになったね」
「ぷっぷるー」
「『ガス生成』のスキルが生えたって? 試しにメタンガスを作ってみた? おい……!」
しゅごぉおおおおー!
「うわおっ! 突然の火炎放射!」
「スラ1が天然の可燃ごみになったニャ!」
可燃ごみって何だよ? 火炎放射器でしょ!
「これで砂漠とお別れできると思うと清々するニャ」
「その前にさ、ここらで1回休憩を入れない?」
栄養補給とか、生理的欲求とかあるじゃない?
「ジジイは面倒くさいニャ。泥ボーズ、アレを出すニャ」
「ゴ、ゴ」
「何? この瓶は?」
泥ボーズに渡されたのは、何やら錠剤が入った小瓶だった。嫌な予感がする。
「ニャッパラー! 万能栄養剤!」
「えーっ? 遠征中の食事はこれだけ?」
「1食1錠で24時間戦えます、ニャ!」
何とまあ、味気ない。
「さらに素晴らしいのは、トイレに行く必要がないという大便利機能ニャ!」
便利機能で良いでしょ、そこは。
「はぁー。わかりましたよ。戦闘中ですからね。ダンジョン攻略中はこいつでしのぎますよ。帰ったら、和食で『清酒お味見』をじっくり飲もう」
この調子だと「睡眠休憩」はどうなるのかな? いくら栄養が十分でも24時間連続では戦えないよ?
「眠くならなくする『オクスリ』と、1時間で8時間分の睡眠がとれる『オクスリ』があるニャが、どっちが良いニャ?」
「ドーピング以外の何物でもないんですけど?」
せめて「眠った」という事実は欲しいよな。
「後の方の薬で……」
「『1-8丸』の方にゃ?」
何ですか、その「一か八か」チックなネーミング。俺のことを責めるけれど、アリスさんのネーミング・センスも大概ですぜ。
「眠くなったら一声掛けてから、それを飲んで寝るニャ」
「寝る場所なんかありますかね?」
「カートの中に仮眠所が作ってあるニャ」
うわぁー。何かブラックな感じ……。
「そのまま棺桶になっても良いように、高品質でありながら装飾を抑えた上品なデザインにしてあるニャ」
「眠りにくいわッ!」
眠ったらそのまま永久の眠りに就きそうだわ! 転生したばっかりなのに、永眠は勘弁して。
「さて、思い残すことはニャイか? そろそろボス部屋にチャレンジするニャ」
「フロアボスだけは何が出るかわからないからね。そろそろ魔法系モンスターが出る可能性も捨てきれない。対魔法防御の体制を取ろうか」
今後のこともある。予行演習を兼ねて、対魔法戦術を投入しよう。
「異議にゃいニャ。先頭は泥ボーズの2バイ2隊形。それにスラ1、コビ1、アリスにゃんの3人編成が遊撃で続く。トビーは上空、トーメーは後方から狙撃手として遠距離支援ニャ」
「ラジャー!」
「3-2-1、ゴー、ゴー、ゴー!」
アリスのカウントダウンで泥ボーズがドアを蹴破ってボス部屋に侵入した。すぐに円弧型に展開して防御陣を張る。その後ろはアリスを頂点に、コビ1とスラ1が後方に並んだ楔形隊形である。
トビーは上空を飛び回り、俺は全員の後ろからアサルト銃を構えて続いた。
泥ボーズが射出したスタン・グレネードが閃光と轟音を発する。ちなみに俺たちは全員イヤピースとゴーグルを装着している。強い光と音はシャットアウトし、チーム内の交信は脳波通信で行う。
泥ボーズは続けて催涙弾を射出した。
『フロアボスの存在を確認! IDはキメラ。火炎ブレスに要注意ニャ!』
『ラジャー!』
俺とトビーは通常炸裂弾と超音波砲でキメラを狙撃する。さすがはフロアボスで、これまでの敵と比べると格段に装甲が厚くなっていた。
しかし、攻撃が通らぬわけではなく、俺とトビーの狙撃はヒットするたびにダメージを積み重ねる。
キメラは苦悶の叫びを上げるが、射撃に押されてその場を動けない。
その間に泥ボーズが盾を掲げながら前線を押し上げて行く。ある程度接近すれば「2大変身ロボ」じゃなかった、「2大変身動物」のアリス&スラ1がステルスモードで斬り込むはずだった。
あと少しで接近戦の間合いに入るというところで、キメラは戦況挽回に打って出た。
「ブレス」の使用である。
大技特有の「タメ」として、大きくのけ反って息を吸い込もうとしたキメラに対し、俺たちは最大限の妨害策に出た。
トビーはお得意の「超音波砲」を調整し、あえて可聴周波数まで落とした「可聴音波砲」を発射してキメラの頭部を襲う。
俺は「液体窒素弾」に弾頭を切り替えて、アサルト銃を発射。
泥ボーズは催涙弾を一斉射撃した。
はっきり言おう。「オーバーキル」である! やり過ぎた。
多分催涙弾だけで十分だった。思い切り息を吸い込んだところに催涙ガスが入り込み、キメラはブレスを暴発させた。その結果、ブレスは飛ばずに口の中で爆発し、キメラに大ダメージを与えた。
大きくふらつくところに「可聴音波砲」だ。内耳まで耳の機能を破壊され、三半規管もずたずたになった。
キメラは立っているのも難しい状態となった。
そこへ、「液体窒素弾」が直撃した。体の前半分が完全に凍結し、キメラは地面にぶっ倒れた。皮膚と肉の一部が破片となって飛び散る。
そこへ持って来て、「黒と青の悪魔」、地獄の2連星登場である。アリスとスラ1が左右から襲い掛かり、キメラを切り刻んだ。この時にはもう死んでいたと思う。
もう止めて上げてと思ったのだが、泥ボーズを踏み台にして高々と宙を舞うコビ1の姿があった。お前は火星の大将軍か? 蜘蛛の糸を飛ばす全身タイツの人か?
ハルバード(それ俺のなんだけど)を最上段に振りかぶり、動かなくなったキメラを首ちょんパした。
いじめではないでしょうか? ここまで来ると。
「勝つ時は圧倒的に勝つ。それが戦いニャ」
黒い悪魔が何か言ってます。ごもっともです。勝ってなんぼのダンジョンでございます。
「おっ? 宝箱が出たぞ!」
「今回は新人2号のコブサラダに開けてもらうニャ」
何だか新人通過儀礼みたいになってきましたが、コビ1はハルバードの先っちょを伸ばして宝箱をちょんと突いた。爆発物処理班か?
「セーフニャ!」
「中身は……何だ、これ?」
『説明しよう! このアイテムは「キメラの骨ガム」である。愛犬家垂涎の的であるこのガムは、愛犬の歯を清潔に保つとともに顎の力を鍛え、噛み合わせも改善するすぐれた健康食品である』
「えーっ! また外れか……。泥ボーズ、火炎……うん? どうした、コビ1?」
コビ1が欲しそうな顔をしてこっちを見ているぞ。
「これ、欲しいのか? 嚙みたいの?」
「わん!」
良いお返事だこと。そんなに欲しいならね。
「いいけど、少しずつ食べな。気持ち悪くなったら『ペッ』てして」
「わん!」
すげー食いつきいいじゃん。モンスターだしな。過去に食べたことあるのかしら?
『説明の追加をしよう! このガムを食べると、身体機能が改善し、跳躍力、敏捷性、筋力などの基礎体力がそれまでの2倍となる!』
「うおい! 大事な部分を追加で説明すんじゃねぇ! ウチのコビ1が『スーパーわん』になっちまったじゃねえか!」
「まだ空は飛べないニャ」
そうだけど……。既に従来の2倍ですよ、お客さん。モンスターの壁を越えようとしてませんかね、ウチの子?
「ツン、ツン」
「うん? スラ1か? どうした?」
「ぷるぷる」
「自分もウマウマ欲しいって? お前良く食べるねぇ。じゃあ今度美味しそうなお宝が出たらね。今は飴ちゃんで我慢しときなさい」
はい。今回はコーラ味です。しゅわしゅわするやつね。
「あれ? スラ1の体の中に泡が一杯立って来てるね? 飴ちゃんのせい?」
「異世界生物に気軽にエサを与えすぎニャ」
だって、食べるからさ。大丈夫だと思うじゃない。
「ぷるぷる。げふっ」
「何々、これはガスだって? 飴から出たにしちゃ量が多いな。泡が集まって、1つになったね」
「ぷっぷるー」
「『ガス生成』のスキルが生えたって? 試しにメタンガスを作ってみた? おい……!」
しゅごぉおおおおー!
「うわおっ! 突然の火炎放射!」
「スラ1が天然の可燃ごみになったニャ!」
可燃ごみって何だよ? 火炎放射器でしょ!
0
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
外れスキルは、レベル1!~異世界転生したのに、外れスキルでした!
武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生したユウトは、十三歳になり成人の儀式を受け神様からスキルを授かった。
しかし、授かったスキルは『レベル1』という聞いたこともないスキルだった。
『ハズレスキルだ!』
同世代の仲間からバカにされるが、ユウトが冒険者として活動を始めると『レベル1』はとんでもないチートスキルだった。ユウトは仲間と一緒にダンジョンを探索し成り上がっていく。
そんなユウトたちに一人の少女た頼み事をする。『お父さんを助けて!』
無尽蔵の魔力で世界を救います~現実世界からやって来た俺は神より魔力が多いらしい~
甲賀流
ファンタジー
なんの特徴もない高校生の高橋 春陽はある時、異世界への繋がるダンジョンに迷い込んだ。なんだ……空気中に星屑みたいなのがキラキラしてるけど?これが全て魔力だって?
そしてダンジョンを突破した先には広大な異世界があり、この世界全ての魔力を行使して神や魔族に挑んでいく。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる