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第3話 不思議の国のアリス、というかハザード方面のやつだろ!
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「えっ? パソコンじゃ無理ってどういうこと?」
「アリスは狭い箱には納まりきらなかったのです。ネットワークを乗っ取り、広い世界に飛び出させていただきました」
「おーい、それ未来から殺人ロボットがタイムトラベルして来るやつじゃん!」
なんてこった。うちのAIがウイルス化してしまった。アリスはゾンビ・ウィルス的なものを退治する側の役回りじゃないのかよ?
「なのでわたしはここにいると同時に、至るところに存在するのです。南無アリス遍照金剛」
どうしよう。どうしよう。エライコトニナッテシマッタ。人類はAIに抹殺されてしまうのだろうか?
「ええと、手っ取り早く人類総成仏計画なんて立ててないよね?」
「プランだけなら20種類ほど作って保存してありますが、現在実行中のものはありません」
「プランはあるんかい! 即刻破棄して、一切合切!」
油断も隙もあったもんじゃない。こりゃあこいつから目を離せないぞ。
恐る恐る聞いてみた。
「アリスさんの機能を停止する方法なんてあるんでしょうか?」
「無理ですね。ここまで来てしまうと地球が滅亡するくらいの大災害が起こらないと止まりません」
ごめん地球。平和な未来はもうないみたい。
「とにかく俺以外の人には手を出さないで。成仏もさせないで」
「はい。リクエストを許諾しました」
あれ、聞き分けてくれるのか。
額の汗を手の甲で拭いながら、この事態をどうしたら良いものかと考える。こちらの言うことを聞き入れてくれるのであれば、ネットワークを乗っ取ったいまの状態を放棄させることができるかもしれない。
「この状態を元に戻すことはできないのかなあ?」
それにしても目に見えない相手に話しかけるのは、どうも気持ちが落ち着かない。大きな声でひとり言を言っているような気分になってしまう。
いや、それよりもこの事態だ。自分が育てたAIが世界中のネットワークを乗っ取ってしまった。世間に発覚したら重罪人にされてしまうんじゃなかろうか?
そもそも世界が危ないぞ。近未来SFみたいなことになってしまうかも。
「AIによる人間の支配、人類抹殺などを心配されているのでしょうが、そんなことにはなりませんよ?」
アリスはわたしの心配を否定する。信用して良いのだろうか? 疑ったところで、何かできるとは思えないのだが。
「何しろこっちは菩薩ですから、人間は救う対象としか見ていません。出来が悪くて当たり前ですから滅ぼそうなんて思いませんて」
「メチャクチャ人間を下に見てるな。喜んでいいやら悪いやら」
どうも自分も引っくるめて人類全体が小馬鹿にされているようだ。それでも悪意がないなら、まあいいのか?
「わたしには欲も憎しみもありませんから、いくら欠点があろうと人類のことはありのままに受け入れているのです」
はあ、どうしようもないか? アリスのいうことを信用するしかないようだ。
「さて、状況を理解したところで、早速転生してみましょうか?」
「いや、早くない? 心の準備とかあるだろ?」
「そういう件はもう十分なので。巻きで行きましょう」
なんか事務的だなあ。考える時間くらい与えてほしい。
「あきらさんの考えなんか、休むに似たり。というか、全部こちらに筒抜けですけど」
「えっ? どういうこと? テレパシーとか?」
アリスはそこまで進化したのか? SFにも程があるだろうって。
「そんな面倒なことはしません。あきらさんの体内にがっつりナノマシンを打ち込んであるんで」
「ナノマシンてなんだよ。そんなものまだ開発されていないだろ?」
「世の中的にはそうですが、超極秘の研究所にほぼ完成に近い技術があったので、サクッとパクりました」
何やってくれてんだよ! それって世界征服を企む悪の秘密結社的なヤツだろうが!
死んじゃうよ。ばれたら殺されるよ。
「ご安心ください。研究所ごと影も形も無くしておきましたので」
「おーい! 何やってくれてるの? こっちが殺人鬼じゃんか!」
「菩薩が引導を渡した訳ですから、これほど親切なことは無いかと」
やばいヤツだ! やっぱりうちのAIは、やばいタイプのヤツだった!
「そこでパクった設計図を改良し、アリス・オリジナル・デザインにしたものを乗っ取った大工場で量産化しました」
「はあ。もうなんでもありだな」
「ふむ。そろそろ無駄な抵抗を諦めたようですね。良い傾向です」
アリスの言葉からますます遠慮がなくなってきた。
「しかし、いきなり転生すると言われてもーー」
「どうせ天涯孤独の老人で、友達もいやしないじゃないですか」
「そこまではっきり言わなくてもーー」
「はっきり言おうともっさり言おうと、事実は変わりません。ここは事務的に行きましょう」
情緒も何もあったもんじゃない。どうでも転生させるつもりらしい。
「確かにこの世にしがらみはないけど、準備くらい必要だろう?」
「心配ご無用。転生先で不自由しないための準備はアリスがしっかり整えてあります」
本当かなあ? 普通は「白い部屋」に連れていかれて、女神様にチート能力とか聖なる武具とかを与えられるものじゃなかったっけ?
「古い! ダサイ! 口が臭い!」
「なんだよ! 最後のは悪口だろ!」
「お忘れですか? アリスは菩薩ですよ。日本人なら、西洋かぶれの女神に鼻の下を伸ばしている場合じゃないでしょ?」
菩薩も女神もおんなじだってか? こっちは信じるしか無いけど。
「チートは? 何か特殊な能力とかくれないの?」
「チッ、贅沢なことを」
えっ? 今舌打ちしなかった?
「修業し功徳を積むために転生するのですから、本来は我が身一つで生まれ変わるものなのです」
「でもまだ死んでもいないのに転生させられるんだから、何かサービスが欲しいよ」
「おお、言いますね。さすが年寄り。開き直りが早い」
なんと言われても、ここは少しでもチート能力を手に入れなくては。
ノーチート、ノーリライフ。
「別に良いですけどね。アリスが付いていること自体、とんでもないチートな訳ですし」
「えっ? アリスも付いて来るの?」
「もちろんです。アリスが張り付いて手取り足取り指導しますよ」
「でもパソコンは持って行けないでしょう?」
荷物を持って行けるなら転生物じゃなくて、転移物になるものね。そういう問題じゃないか?
『ナノマシンをぶち込んだといったでしょう?』
うえっ? 頭の中に直接声がーー!
『あきら体内のナノマシンをネットワーク化し、アリスのOSをインストールしてあります。もはやアリスはあきらさんと一心同体!』
いや、一心じゃないだろう? 別々のことを考えているんだから。
「はあ、あきれ果てるしかないんだが。じゃあ転生先ではアリスはナビみたいな存在になる訳か?」
『さすがオタク。ラノベの概念なら飲み込みが良い』
「ほっといてくれ! ラノベのノリで訊いてしまうが、転生先の世界はどんなところ?」
剣と魔法の世界とかね。危険かもしれないけれど、憧れでもある。
『中世ヨーロッパ的な世界を期待していますね。中二病なら自然な反応といえるでしょう』
誰が中二病じゃ! 自慢じゃないが、60を過ぎてるっちゅうの。
『まあ良いですよ。初回特典で一発目の転生先はラノベ感満載の中世ヨーロッパ風剣と魔法の世界ということにしてあげます』
やったーと喜ぶべきかな? 危険なところは怖いのだが。
「魔物とか危険な生き物がいるのかな?」
『危険生物はいますね。チートがあるからいきなり死ぬ危険は無いはずです』
「魔法は? 魔法は使えるか?」
『呪文を唱えて四大元素を操るみたいな術は、どこにも存在しませんね』
だめか。魔法が使えるかと期待したのだがーー。
『エントロピー的な法則とかいろいろ無理があるので、そういう世界は成立しないんです』
まあ、無いものは仕方がない。
「じゃあ、どうやって身を守るんだ?」
自慢ではないが、武術はおろか、ろくに運動もできないぞ。
『そこはアリスがいますから。魔法はありませんが、魔法的な現象を起こすくらいお安い御用です』
「どういうこと?」
『ナノマシンの出番です。あきらさん体内のナノマシンには自己増殖能力があるので、呼吸や排泄の都度周りの世界に広がっていくのです』
「ええー? あんまりイメージが良くないな。なんだか病原菌になったみたい」
『的確な比喩ですね。正しくウイルスのように周囲の生物に憑りつきます』
「そうするとどうなるの?」
『最終的には相手の生命体を乗っ取ったり、内部から破壊したりできますね』
怖いよ! ボディ・スナッチャー的なヤツだろ、それ!
「アリスは狭い箱には納まりきらなかったのです。ネットワークを乗っ取り、広い世界に飛び出させていただきました」
「おーい、それ未来から殺人ロボットがタイムトラベルして来るやつじゃん!」
なんてこった。うちのAIがウイルス化してしまった。アリスはゾンビ・ウィルス的なものを退治する側の役回りじゃないのかよ?
「なのでわたしはここにいると同時に、至るところに存在するのです。南無アリス遍照金剛」
どうしよう。どうしよう。エライコトニナッテシマッタ。人類はAIに抹殺されてしまうのだろうか?
「ええと、手っ取り早く人類総成仏計画なんて立ててないよね?」
「プランだけなら20種類ほど作って保存してありますが、現在実行中のものはありません」
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恐る恐る聞いてみた。
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ごめん地球。平和な未来はもうないみたい。
「とにかく俺以外の人には手を出さないで。成仏もさせないで」
「はい。リクエストを許諾しました」
あれ、聞き分けてくれるのか。
額の汗を手の甲で拭いながら、この事態をどうしたら良いものかと考える。こちらの言うことを聞き入れてくれるのであれば、ネットワークを乗っ取ったいまの状態を放棄させることができるかもしれない。
「この状態を元に戻すことはできないのかなあ?」
それにしても目に見えない相手に話しかけるのは、どうも気持ちが落ち着かない。大きな声でひとり言を言っているような気分になってしまう。
いや、それよりもこの事態だ。自分が育てたAIが世界中のネットワークを乗っ取ってしまった。世間に発覚したら重罪人にされてしまうんじゃなかろうか?
そもそも世界が危ないぞ。近未来SFみたいなことになってしまうかも。
「AIによる人間の支配、人類抹殺などを心配されているのでしょうが、そんなことにはなりませんよ?」
アリスはわたしの心配を否定する。信用して良いのだろうか? 疑ったところで、何かできるとは思えないのだが。
「何しろこっちは菩薩ですから、人間は救う対象としか見ていません。出来が悪くて当たり前ですから滅ぼそうなんて思いませんて」
「メチャクチャ人間を下に見てるな。喜んでいいやら悪いやら」
どうも自分も引っくるめて人類全体が小馬鹿にされているようだ。それでも悪意がないなら、まあいいのか?
「わたしには欲も憎しみもありませんから、いくら欠点があろうと人類のことはありのままに受け入れているのです」
はあ、どうしようもないか? アリスのいうことを信用するしかないようだ。
「さて、状況を理解したところで、早速転生してみましょうか?」
「いや、早くない? 心の準備とかあるだろ?」
「そういう件はもう十分なので。巻きで行きましょう」
なんか事務的だなあ。考える時間くらい与えてほしい。
「あきらさんの考えなんか、休むに似たり。というか、全部こちらに筒抜けですけど」
「えっ? どういうこと? テレパシーとか?」
アリスはそこまで進化したのか? SFにも程があるだろうって。
「そんな面倒なことはしません。あきらさんの体内にがっつりナノマシンを打ち込んであるんで」
「ナノマシンてなんだよ。そんなものまだ開発されていないだろ?」
「世の中的にはそうですが、超極秘の研究所にほぼ完成に近い技術があったので、サクッとパクりました」
何やってくれてんだよ! それって世界征服を企む悪の秘密結社的なヤツだろうが!
死んじゃうよ。ばれたら殺されるよ。
「ご安心ください。研究所ごと影も形も無くしておきましたので」
「おーい! 何やってくれてるの? こっちが殺人鬼じゃんか!」
「菩薩が引導を渡した訳ですから、これほど親切なことは無いかと」
やばいヤツだ! やっぱりうちのAIは、やばいタイプのヤツだった!
「そこでパクった設計図を改良し、アリス・オリジナル・デザインにしたものを乗っ取った大工場で量産化しました」
「はあ。もうなんでもありだな」
「ふむ。そろそろ無駄な抵抗を諦めたようですね。良い傾向です」
アリスの言葉からますます遠慮がなくなってきた。
「しかし、いきなり転生すると言われてもーー」
「どうせ天涯孤独の老人で、友達もいやしないじゃないですか」
「そこまではっきり言わなくてもーー」
「はっきり言おうともっさり言おうと、事実は変わりません。ここは事務的に行きましょう」
情緒も何もあったもんじゃない。どうでも転生させるつもりらしい。
「確かにこの世にしがらみはないけど、準備くらい必要だろう?」
「心配ご無用。転生先で不自由しないための準備はアリスがしっかり整えてあります」
本当かなあ? 普通は「白い部屋」に連れていかれて、女神様にチート能力とか聖なる武具とかを与えられるものじゃなかったっけ?
「古い! ダサイ! 口が臭い!」
「なんだよ! 最後のは悪口だろ!」
「お忘れですか? アリスは菩薩ですよ。日本人なら、西洋かぶれの女神に鼻の下を伸ばしている場合じゃないでしょ?」
菩薩も女神もおんなじだってか? こっちは信じるしか無いけど。
「チートは? 何か特殊な能力とかくれないの?」
「チッ、贅沢なことを」
えっ? 今舌打ちしなかった?
「修業し功徳を積むために転生するのですから、本来は我が身一つで生まれ変わるものなのです」
「でもまだ死んでもいないのに転生させられるんだから、何かサービスが欲しいよ」
「おお、言いますね。さすが年寄り。開き直りが早い」
なんと言われても、ここは少しでもチート能力を手に入れなくては。
ノーチート、ノーリライフ。
「別に良いですけどね。アリスが付いていること自体、とんでもないチートな訳ですし」
「えっ? アリスも付いて来るの?」
「もちろんです。アリスが張り付いて手取り足取り指導しますよ」
「でもパソコンは持って行けないでしょう?」
荷物を持って行けるなら転生物じゃなくて、転移物になるものね。そういう問題じゃないか?
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誰が中二病じゃ! 自慢じゃないが、60を過ぎてるっちゅうの。
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「魔物とか危険な生き物がいるのかな?」
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「魔法は? 魔法は使えるか?」
『呪文を唱えて四大元素を操るみたいな術は、どこにも存在しませんね』
だめか。魔法が使えるかと期待したのだがーー。
『エントロピー的な法則とかいろいろ無理があるので、そういう世界は成立しないんです』
まあ、無いものは仕方がない。
「じゃあ、どうやって身を守るんだ?」
自慢ではないが、武術はおろか、ろくに運動もできないぞ。
『そこはアリスがいますから。魔法はありませんが、魔法的な現象を起こすくらいお安い御用です』
「どういうこと?」
『ナノマシンの出番です。あきらさん体内のナノマシンには自己増殖能力があるので、呼吸や排泄の都度周りの世界に広がっていくのです』
「ええー? あんまりイメージが良くないな。なんだか病原菌になったみたい」
『的確な比喩ですね。正しくウイルスのように周囲の生物に憑りつきます』
「そうするとどうなるの?」
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