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学期末小隊戦

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「ユリウス、だから離れないで。私はもう……限界なの」
「わかった。ようやく下手人も捕まったそうだから、君を抱くよ。」

スッと抱き上げられて、ベッドに降ろされる。
彼が扉へ手を向け、魔法を使ったのか、一人でに扉が閉まり、ガチャンガチャと鍵がかかった。

彼が服や下着をやや乱暴に脱ぎ捨て、彼の剃りたつ逸物が現れてズルズルと足に巻きつく彼の尻尾がこそばゆい。

彼は半竜化していて、目が縦長の瞳孔となり、荒々しく上半身の服も脱ぎ捨てる。

「君をまた失うかと思った。やめてくれ、リディアの時を思い出したから……」
「……んっ、はぁっ」

胸の蕾の先端が尖って、彼が触るだけで嬌声を上げて涙を垂らした。
気持ち良過ぎて、気が狂いそうだ。

「シア、すまない、不安にさせたのか。」
「……あなたが欲しい、あなたじゃないとだめ」
「だったら、なんで逃げようとした?まさか、他の男の所へ行って済ませてようとしたか?」

彼がずしりとのしかかり、青い瞳からは輝きが見えなくなり、ゾクっと背筋を伝う様で、なにかとても危険な香りがした。

「ち、ちがうからっ」
「だったら、俺の腕の中にいて。」
「私はあなただけだからっ」
「今日は寝かせてあげられないや、覚悟してくれよ。逃げ癖を治す為に沢山シアにはわかってもらわないとな。」

彼が腰を落とし、下半身を擦り合わせるだけで私ははぁっと歓喜の声を上げて、身を捩る。

「シア、俺だけだと言うなら、受け入れてくれるよな?」
「あっ、わかったからぁ……」
「嘘はダメだからな?」

逃さないという様に手を彼に抑えられ、ぐちゅっと生々しい音を立ててユリウスのペニスが入り込み、ずぶっと奥まで入り込んでハマった事で私は足先まで震えながら、高みに登り詰めて達した。

「イッたか、中を凄く締め付けてきてっ……ぐっ、シアの匂いでもう出そうなくらいだっ」

ヒクヒクと私の蜜壺は精を搾り取ろうとギュッと彼を締め付けていたのか、悶えている彼の青い瞳をぼおっと見つめる。

なにかを彼が話していたが、酔いと疲れで意識がぼんやりとした。

「……シア、聞いてる?」
「うん、ユリウス」

気付けば彼の顔が目の前にあり、有無を言わさず顔を近づけて顎を取られ、キスをされた。

何度も重ねては離して、重ねてを繰り返した。

青い瞳は、私と目が合うと、澱んだ瞳でゆっくりと笑い、それで見とれていたなんていえば、彼を駆立てる事に繋がるのだから、言えない。

私達の体は正直に動いて、彼がゆっくりと腰を振るたびに迎合する様に合わせて私も腰を振り、奥へと誘い込む。

奥へ彼の切先が触れるとビクビクと私は、声にならない程の快楽にシーツを掴み耐える。

それさえも彼は、嫌がり私の片足を持ち上げて彼の肩へかける。

「ひゃっっ」
「あぁ、こうするとシアの中が更に引き締まったな、背後も好きな様だからまたしてあげる。」

最奥に到達した衝撃と突き抜けた感覚に手を取られて彼の指先まで絡め合った。

「シア、尻尾だしてごらん?良い子だから。」
「へぇっ?」
「出してくれないのか?抜いても良いけどな。」
「やだっ、もっとっ」
「ほら、早くしないと」

彼の逸物を入口の浅い場所まで引き戻されて、喪失感に私は涙目になり、快楽でぼぉっとした頭でなんとか尻尾のみを竜化するとするすると尻尾先まで彼の尻尾が絡まる。

「だっ、だめっこれはっ、ぁぁっ」
「あ?これだけでイッた?気持ち良かったか、そうか。」

一気に奥まで貫かれて、中をまるでグジグジと中を確かめる様にじんわりと彼の熱杭から感じる体温、彼の発する劣情をしているという匂い、低く発する彼の声に、私はただ受け止めながらも何度も何度も私の名前を言いながら腰を振るのを繰り返した。

「シア……愛している、俺から逃れないって身体に教えこまないとな。毎日沢山抱いてあげる。」
「ひっ、ぁっそんなっ、っあああ、ユリウス、すきっ……ぐっ、イッちゃあっ」

一際強く奥を突かれて、私はがぐがぐと揺れて、悲鳴に近い様な甘い声を私はあげた。
またも達しそうになり、快楽から逃れようとしたが尻尾や彼の手腰など全てを使われて逃さないと言う様に、封じられて達した。

ふるりと彼が震えて、奥深くへびゅっくっと生暖かい精を注がれながら、彼に顎を取られ唇を重ねた。

舌先がゆっくりと唇を舐めて、その後ぬちゅぬちゅと私の口内さえも彼に攻められる。

どくどくと心臓の音がうるさく、魔力の私と彼の波が重なるだけで、軽くイキかけてビクビクと私は腰を彼へと押し付ける。

ようやく離れたユリウスの唇は、しっとりと濡れて妖艶さを出しており、青い瞳は私と目が合うと情欲を浮かべており、ようやく彼の精を受け止めて、薬の効果が薄まった私は、まともな思考が戻ってきたが、それでも彼の下半身はまだ元気であり、ゆっくりと彼が腰を振り始めた。





















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