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学期末小隊戦

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「ユリウス……」

ぼんやりとした意識と涙で見えにくい視界の中、私は彼ではない香水の匂いに目の前の男に吐き気がして、怒りで魔力が高まる。

「離れなさい!」
「ちっ、仕方ねぇな。すぐに堕ちると言っていたのに。これだから……」

ぶつぶつと人族の男は手を離したが、それでも更に逆鱗のある首元へと手を伸ばしてきたので私は踵を返して奥の方へと駆け出した。

「待てよ!」

私は走り出して、カツカツというヒールの音と、なにかがたがたと背後で物音と共になにかが起きているが構わず走り出した。




角を曲がり、睦合う竜の番の絵が描かれたレリーフの所の扉に入ると、中は誰もなく、ホッとした。

「良かった……誰もいない。」

身体が変だ。

変な薬が混ぜられたかと、私は目を閉じて深呼吸した。









「……ぁっ、ユリウス、はや……くきてぇ」


彼を腕輪の機能で呼んだが、だがとうとう薬?だろうかの効果が始まってきてしまった。

媚薬を盛られ、我慢出来ず、ベッドの上で自分で懸命に慰めた。

パニエを放り出して、一人でなんとかドレスを脱ぎ捨て、くちくちと片手で花芯を弄ると足先までびぐびぐとする様な気持ちよさに私は身を捩る。

しかしながら2回イっても効果は終わらない。
私が連絡を入れた時には、既にパーティー会場から消えていたので探していたらしい。

「……シア、せめて鍵をかけ……っ」
「ごめっ……なさい、ユリウスた、すけて」

私はひぐっと嗚咽をしながら、またしてもイっても止まらない肉欲にぎゅるると竜声が漏れて、ベッドシーツに顔を埋めた。

かちゃりと鍵を閉めた音と、愛した番の香りにようやく安堵する。

そうこの匂い。

この人こそが……
私の求めた唯一だと。

身体が歓喜する。

「シア、辛かっただろう。他人の魔力を中に注がないとソレは止まらない。少し荒くなるかもしれないが……っぐ」
「ユリウス?ごめんなさい、気持ち悪い?」
「どうしてだ?」
「なんか、あなたが堪えてて。こんなになって……ぁっ、ダメなのにっ、ひっぐ」

気持ちよさに私は未だ太ももの間に入れた手は止められずに彼に見られながらも、押し潰すと達しそうになる。


彼がスッと離れて、テーブルの上に手袋を置いて、彼がベッドの上に上がる音が響いた。

その後するりと冷たい手の彼が足を触れただけで、こそばゆさが快楽へと変わり、がぐがくと身体は揺れる。

「ちがう、君の……番を請う匂いに理性が負けそうになって堪えているんだ。俺まで理性を無くしたら、君を傷つけてしまうから。今にでもここに獣の様に腰を振ってしまいたい思いは止まらないが。」
「して……していいのよ?ユリウスの好きにして、たくさん愛してっ」
「シア……っ」

ユリウスの方へ顔を向けて、青い瞳は私を見ながら、ぐちゅっと彼の指がするりと中へと入り込み、はぐっと私はその感覚に身悶える。

「ぁっ、ぁぁっ」
「……だから魔道具をつけてと言ったのだが、君に毒を盛ったのは誰だ?どういう髪色や瞳をしていた?」
「っ……もっと大きいのちょうだいっっ」
「シアが教えてくれるまであげない」
「ピンク色の髪でっ、ぁっ………メイドだった」
「そうか、だいぶ絞れてきたか。それで、君から少し他の男の香水の匂いがするのは……どうしてだ?ここには魔力がないということは浮気はしてないのはわかるが。」
「ユリウス、いれてぇ」
「ダメだ、ほら教えて」

くちゅくちゅと何度も、出入りしながら私の秘所を彼の手を眺めながら、ユリウスの服を掴み、噛み締めながら頭が焼き切れそうな強い快楽に半分悲鳴の様な喘ぎ嬌声をあげる。

「ユリウスしかっ、欲しくないからっぁっ………ぁぁぁ」
「……イッたか?シア早くどうなったのか教えてくれ。」
「あの時……は……」

私はイッたばかりの意識の中、私は男に声をかけられて、手首を掴まれて、襲われかけたが手を振り切り、物音が後ろでしていたが逃げてここにいると伝えた。


「そうか……」
「ユリウスッ……お願いだから」

私は身を捩り、彼の腰のスラックスへと手を伸ばしたが、彼に手を取られて手首や手に浄化の魔法をかけられる。

「……少し待ってくれ、君を苦しめた犯人を追い詰めるから。俺だけが君を……感じさせてこの手で高みに昇らせて良いのに。君を破滅させようとした犯人にはな……俺の手で………やりたかったが少し対処すれば絞れそうだから頼むか。シアを一刻も早く助けたいからね。」

ちゅっと彼が指先や手首にキスをした事でも、私はぞわぞわといつもより感じて、おかしくなっているのだ。

彼が手を離して、ベッドから降り立ったのを待ってと手を伸ばしたが、彼はベッドから去ってしまった。

「ユリウス、行かない……で」
「少し話してくるだけだから、すぐに戻るよ。」
「やだっ」

放置しないでと、いつもなら抱いてくれるのに、なんでこんなに欲しい時に抱いてくれないの?と私はただ強過ぎた快楽にキューーと竜声を上げながら手を伸ばす。


彼が扉を開けて外に出てしまい、薄れた香りに、私はやだやだと子供の様に騒いだが、とうとう余りにも強過ぎた快楽に身体は竜化が現れて、窓がある方へと私は無意識に歩きだしていく。

「なんで……ぅぐ……」

声が竜声に変わり、きゅぅと請うものになり、ずるずると半分よたよたと引きずる様に進んでいく。

身体がのっしりと重く、裏切られた様に感じてしまい、私に愛想を尽かしたのかのかなと涙が溢れる。

ゴトゴトとなにかが落ちる音がしたが、窓を開けようと尻尾で壊そうとした瞬間、扉がガチャンと大きく開いた音がした。

「シア行くな!!約束しただろ!」
「……ユリウス?」

そうだ、彼と約束したのだ。
私は逃げ出そうとしたのを、スルスルと竜化を解いて、前を見るとがっしりと抱きしめられる。

「約束しただろ?俺とずっといるって、俺から離れないって!」
「でも、ユリウスが、ぁっ……」

彼に触られる度に、秘所はぐしゅっと染み出してきて、私は彼を抱きしめた。




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