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薄氷上のダンス

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体勢を崩しておっとっと思ったら奥にきらりとなにかが、光った気がした。

ん?

私は気になり歩こうとした瞬間、背後からなにかに抑えられて心臓が飛び跳ねて鼓動した。

ぼがぁ

口に含んだ空気が抜けてしまい慌てて口を押さえたけどほとんど抜けてしまった。

魔物か人か?

焦った私は拘束を解こうとしながら、がっしりと抱えられているらしく、解けなくて魔法を使うしかないと考えた。

振り返ると、青く知っている瞳と目が合いびっくりしてまた口から残りの空気が抜けた。

慌てて口を押さえたが遅かった。

苦しくて上へ移動したくてもユリウスに抑えられて動けない。

死ぬと思ったらユリウスが唇を当ててきた。

口を開いてとユリウスの舌が唇を撫でてきて、そんなしてる場合じゃないと慌てた。

だけど、私はいつも慣れてしまったからか、そんな状況じゃないのに口を開けてしまった。

ふぅ

口の中に空気が入り、空気を吸えた。

ぐんっ

ユリウスが口を離して、上へと強く水魔法であがり、ざぶんと水面に上がった。

ごほっごほっ

私は口に入った海水を吐き、荒い息を整えた。
口の中は少し塩っぱい。

「……俺は寂しかったよ。シアにずっと会えなくて。シアは呑気に海で遊んでいたけど。」

目の前の青い瞳は呆れた様に半眼になって見てきた。

しっかりと私の身体を離さないという様にギュッと掴まれている。

「これなら君は逃げられないよね。このままあそこへワープすれば俺を道連れになるから。」

私の腰に昏い瞳をしたユリウスの硬いモノをコスッと当たるのは気のせいだと思いたい。

それに海の匂いとは別に、何日間やってなかったからか、潮の香りとユリウスの匂いと少しお酒の匂いがして少しセクシーだ。

彼のいつもとは違う感じに、キュンと下腹部がしてユリウスの濡れた服を掴む。

「……あのね、私勇気が湧かなくて…それでなにかきっかけを探して……その……それを持ってユリウスに……会って謝りたいなって……」
「シアは…ばかだよ…」

へ?

私はポカンと言われた事が理解できなくて、呆然としていた。

ユリウスの青く優しい瞳は私の番を惹き寄せる匂いに当てられたのかトロッと潤んでいた。
彼の片手は私の臀部を触り、片手は私のフェイスラインを撫でて海水で濡れて顔に張り付いた髪の毛を脇に寄せてくれた。

こんなに至近距離にいて何度もしたのに、それでも恥ずかしいが彼が顔を傾けて近づいた。
私は目を瞑り、彼の濡れた服を掴む事しか出来なくて、ゆっくりと優しく穏やかなしっとりした口づけだった。

唇を奪われて舌がくちゅくちゅと彼と私の舌と絡み合う。

ぬちゆぬちゅと舌が絡み合う度に私は快楽と海水を含んだせいで少し塩味だなと呑気に考えていると波がざぶんと頭にかかり、ようやく口を離してくれた。

腰に先程から押し付けられているユリウスのアレはわざとなのか。

「そんなの無くても良い、いつも言っているだろう?俺の所へ戻って来てくれればいい。君さえ居てくれたら、俺は幸せなのだから。」
「……ごめん。少し私…勇気が出なくて。」
「なんでだ?俺はいつから君の敵になった?勇気などいらない。戻ってくる俺達の家だろう?」

ユリウスに手をとられ優しく薬指にキスを落とされた。

「でも、怒っていそうで。」
「それは怒っては……少しもいないと言うのは嘘になる。だが、君がそんなに気にする程に怖かったのなら謝る。すまない……俺も君を苦しめたくてしてる訳ではない。竜の名残の性で大事な物は家に隠したくなるから……それに今回はそこに君を狙っている者がいると知って更に……君への好意が止まらなかった。なのに君は出歩くから抱き潰したくなった。」
「そうだったのね……でも今度からはその……私が拒んだら止めて。本当に人での後ろはその……癒しで治せるとはいえ、されると怖い」
「う、それは……善良する。」
「ユリウス……」

ジト目で彼を見上げると、きゅーと竜声が聞こえて、ユリウスの角がにょっきりと生えて、尻尾が私の身体に巻き付いて離れない。

「……ぅ、そんなずるいわ。私がそれに弱いってわかってっ」
「シア、お願いだ。俺もなるべく後ろは少なくするから許して……」

番の求愛の竜声を出されて、可愛いしかない。
そして、そこに抱きしめられると、匂いでふにゃふにゃと思考はしてしまい、わかったと頷いてしまった。

「シア、戻ろう?俺達の家に。シア疲れたのなら俺が運ぶから。」
「まって!あの石を取ろうと思ってて。」
「ぇ?俺はシアが居てくれれば、それでいいよ。」
「私は記念に欲しいの……せっかくここに来たし、良いでしょ?」

渋々彼は頷いてくれたが、足先に彼の尻尾が巻き付いたままであり、動けないと足を指差すとユリウスは私の身体を抱えてざぶんと潜った。

彼が私を抱えて水を進んでいる事にまるで、空を飛んでいる様に軽やかにロマンチックに進んでいく。冬の冷たい海なのに、それを感じさせない程に流星群が降り注ぐ夜の海は特別だった。

降り注ぐ星の欠片だろうか。
小さな光の欠片が海の中へと落ちていき、暗い海に美しく輝きを放ち消えていく。

まるで新たな息吹を与えられている様にそれは光を放ち美しい。

私は水の魔法を駆使して、再びあの石を手を伸ばして取る。

彼が私が指を指して、方向を伝え、ようやく石をとったのを確認して上へと戻った。






「ここに人がいなかった?」
「……きっと他にでも行ったんだろう。」

知らないと彼は言っており、表情からは何も読み取れない。

私はそれにポーカーフェイスをした彼が嘘ついている事が予想が付き、ため息をついた。

彼が崖上にいたのは見ていたので、知っているはずなのだが……  

私に手を出そうとした男達を心配したら逆に嫉妬が来そうなのでなにもしないが、骸になっていない事を微かに祈る。


「シア、濡れて嫌だろ?脱いで良いよ。俺が隠すから、新しい服に変えて良い。」
「で、でも……」

さすがに外で裸になる事は恥ずかしかった。

「だったら、俺が脱がしても良いんだが。この辺にはもう人が居ないからな。」

岩棚に囲まれて小さな砂浜となった此処はまるでプライベートビーチの様だった。
彼が片手を天に向けて、魔法を掛けて結界を張ってくれたのはわかり、それに安堵した。
これで濡れた身体を他人に見られる事は完全にない。

「……わかったわ。もう自分で脱ぐからっ」
「そうか?なら良いが。」

少し寒さなのか彼の手が震えていて、寒いとわかるが、彼の手が胸と臀部を触り、嫌な予感しかしなくて私は彼が服を脱いで隠してくれながらもボタンを外して脱いだ。

海底で拾った石を岩の上に置き、濡れてぐっしょりとした服を脱いだ。
上半身は皮をむかれた果実の様に露わになり、外気に触れる。

ひんやりとしているが、絶えず私を見つめる熱い青い瞳に晒されていた。

足に纏わりつく、彼の尻尾がぎゅっと締め付ける事になにか艶やかで、夜の情事な事をしている様な感じで私はそれに頬に熱が上がる。

見ないでよと目線で訴えるが、それを彼は知らんと気がついていない振りをして、ガン見されていた。

私は尻尾を指差して、それを尻尾を取って顔を向けると、彼は静かに首を降り、尻尾の先が緩く外れていき、それに安堵した。

しかしながら、今度はするすると太ももの方へと蛇の様に這い上がり、ショーツの隙間へと入り込んできた。

まるでイケナイ事をしそうな雰囲気に、私はさすがに首を振って咎めようとした。

「やめて、ふざけないでよ……ユリウス」
「少しもふざけていないが……」


素っ気なく冷たく言葉を返した瞬間、彼の顔が私の顔へと近づき、それに無意識に目を瞑った。
私の唇を彼の熱い舌先が形をなぞる様にしっとりと舐めて、入れて欲しいと訴えている様で観念した私は口を開いた。

開いた少しの隙間から彼の舌先が入り、彼の舌に口の中を蹂躙され、尻尾はするすると下着の中へと入り、彼の鱗のある尻尾はなめらかな質感だが、硬くしなやかではあるが異物であり、番相手なので痛くは無いがそれでも撫でている場所がかなり恥丘を撫でているので恥ずかしい。

彼は服を持っていた片手を胸を触り、それに私を目を開けて離れようとしたが、纏わりつく尻尾が許さないと言う様に動けず、尻尾の先がチリチリと秘所を撫で、芯芽を撫でた瞬間腰は久しぶりの番から与えられる感覚に震えた。

ひくんと揺れた私の身体を、彼の舌先は私の舌先と絡めあっていたのを外して去っていく。

「シア、触られて気持ち良い?」
「いやぁ、やだっ。そんな触らないでっ」
「でも、ここももっと欲しいと訴えてきてるのだがな。」
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