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薄氷上のダンス
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「……ん?」
私は当日の予定表が書かれた紙をソファーで眺めながら、スケジュールを確認していたが、ふとパーティー後の予定は空欄が多く不思議に思い、私の膝の上で頭を乗せて顔を埋めてくつろぐユリウスに聞こうと視線を向けた。
スンスンと匂いを嗅がれて、下半身なのでさすがに恥ずかしいと私は顔に熱が上がる。
「ユリウス、そこは恥ずかしいから……」
「なんでだ?番の匂いくらい別に良いだろ?他に人居ないだろ。」
「普通に考えてよ。もう……それより、なんでパーティ後の予定が空欄が多いのかしら。」
「あぁ、あの国はアポを取らない国なんだ。早い物勝ちで並ぶという形を取っている所が多くてな……色々当日は忙しいかもしれないが。もし、あっちで、ベリートダンスを共に踊ろうと誘われても誘いに乗るなよ。」
「ベリートダンス?」
「ベリートダンスはあの国伝統の舞踊曲の一形式事だ。音楽の事が好きなシアが知らないのは珍しいな。」
「知らなかったわ……でもなんでダメなの?」
「それは……踊るペアは恋人や婚約者や家族などの大切な人と踊るからだ。踊る相手のレベル合わせて踊りを簡略化する事も出来るから誘われる可能性があるから……ダメだからな?」
「そういう意味があるなら、さすがに踊らないから。大丈夫よ。」
「本当か?シアは好奇心旺盛だから心配だ……」
ガシッと顔を埋められながらふがふがと喋っているのでくすぐったい。
妙に甘えてくるユリウスが可愛くて、私はユリウスの髪をゆっくりと撫でた。
思わず微笑んでしまう。
そんな彼とのたわいの無い会話が愛おしい。
「それに……ほぼあなたと私は一緒にいるから。もし……仮に離れても、なにか会ったら呼ぶわ。」
「シア……必ずだからな。」
顔を埋めていた彼と目が合い、青い瞳はランプの光を浴びて、キラキラと美しいロイヤルブルーサファイアの様に輝いている。
目が合った瞬間に、フッと微笑まれた事で私の奥底できゅんとした喜びが起きて、たったそれだけの事に幸せだと感じた。
彼が起き上がり、私の頬に手を優しく当てて角度を変えて近寄り、私は目をつぶって唇に重ねられた彼の唇の感触に愛と優しさと彼から伝わる焦燥感と心配がその熱い思いと共に伝わってきた。
頭の思考の深い考えをしなくても、日々している慣れた行為は息を合わせていき、欲と愛が織りなしていく。
柔らかな唇の感触から先に舌同士を絡めた事で、私は彼の背中へと手を伸ばして触った。
次第に彼に勢いと共にソファーに、押し倒されて、彼が上に乗り上がって私の上に跨り、下半身に当たる硬い感触に彼が欲情しているのは、明白だった。
離れていく二人の間には、垂れた銀糸が伸びて服の上に落ちた。
ぬらりと官能的に二人の唾液で濡れたユリウスの唇は光り、彼の欲に満ちた熱い視線はその目にしたいと書いてある様だった。
私もそういう気分になってしまい、頷こうとした瞬間にコツコツと、窓を硬質なモノで叩く音がして、視線を動かすと呼鳥がいた。
「チッ……タイミング悪いな……」
私の手からすり抜けた手は遠ざかり、少し寂しさと残念さとこれから来るはずだった大きな溢れる程の快楽が来ない事に少しの安心が来て複雑な心境だった。
彼が窓を開けて、書類を受け取っている間に、乱れた衣服を整えて、落ちた書類を片付けて、私は彼から大きなクローゼットルームの方へ行き、必要そうな物を確認に向かった。
少ししてから、居なくなっていた事に彼がムスッと少し拗ねていて、私は笑いながらまた夜ねと笑った。
「シア……あの国には外交で行くから騎士が同行する。大方案内される客室内部へは出入りはしないが、外には待機していたり、巡回するかもしれない。出歩く時は同行するから、絶対に撒こうとはしないでくれよ。」
「もちろんよ、よその国に行くもの。心強いくらいよ。」
「あぁ、後……戻ってきたらどこに行きたい?」
「うーん、ビーチに行きたかったけど、そろそろ混んでると思うのよね。だから、違う所でいいかな……今の所思いつかないから考えるわ。」
「わかった……早めに行ってくれ。仕事を避けられるなら避けとくから。」
ユリウスと会話しながら、ベッドへと誘われて私は彼の力強い足取りに、余程したかったのねと笑いながら服を脱ぎ捨てた。
「シンフォニア竜王国御一行様ご来場!」
マンモスの様な見た目の毛色は青色の毛深い。耳が長く大きすぎる耳が可愛らしい。
象牙は太く長く鋭い。
そんな大きな生物が一斉に私達が降り立った両側から霧状の水を高らかなに噴射して虹が掛かった。
「……綺麗ね。」
ユリウスの手首に手を回して、エスコートされながら、見ながら歩いた。
「そうだな、正式に来たのは俺も初めてだからびっくりしたよ。」
こっそりと彼が小声で耳元に話してくれた内容に、私は前は正式来てないの?と驚きつつ、本来の身分を明かさず来たのかと理解した。
よく訓練されているのか、霧状の水は少し汗ばむ様な気温が涼しいと感じるくらいであり、濡れるといった心配は無かった。
私達を見て、奥の歩道から沢山の人々が熱狂的に歓喜の声をあげて迎えてくれた。
漆黒の肌を持つ陽の光浴びてキラキラと輝く肌が透けて見える美しい布地の異国情緒漂う服を着込んだ美しい女性や薄いブルーの肌を持つ金髪で胸毛や見てはいけない様な気がしてくる下半身の金色のギャランドゥが目を引き、これもキラキラと緑色の布地のアラビアンパンツが印象的だった。
様々な肌色を持つ人がごった返しでいて、まさに交易の盛んな国と言われて頷ける程に様々な人種がいた。
「思ったよりも歓迎してくれて、びっくりしたわ。」
「そりゃ、有名だからな、初代の話。それと瓜二つと似ている姿をしている俺達はまるで絵画の中から出てきた様に喜んでくれていると思うよ。諸外国にも吟遊詩人や高価だが本を通じて、広まっているんだ。」
「そうなの!?」
私は竜王国の中ではそういう反応もあるかなと考えてはいたが、異国でそういう事になるのかとは考えて居なかった。
「創世神から譲り受けたとされる神器とかな、宗教上でも竜王国の事が出てくるからな。意外と俺達の国は有名だぞ。だから利用してやるという奴も……いるからな。」
小声で彼は私に警告した後、まるで艶めいた声と共に吐息をかけられて、私はビクッと身体が揺れた。
私は顔が少し熱くなり、ユリウスの方へダメでしょと睨むと、にんまりと勝ち誇った様に微笑む彼の姿に歩きながらため息をついた。
少しドレスが暑い。
幾ら、通気性となるべく締め付けが少なめのドレスにしたが、それでも嵩張る物なので熱い。
隣にいるユリウスは飄々としており、暑さなどは感じないと言わんばかりであり私は目を見張る。
「熱く無いの?」
「そうか?シアは所有している属性的な問題かもしれないな。俺は光や炎などその他に強いからな。反対に寒い所は少し苦手だ。」
馬車に乗り込んだ後、ドアを閉められた後、私の向かいに彼が座り、私は座りながら手を握って来た彼に微笑んだ。
彼の手がオペラグローブの上から指を一本一本ずつ重ねて手を繋ぎ、彼の整えられた金髪を見ながら、私は繋いで無い左手を彼の太ももに這わせた。
彼がキスをしようとしてくるのは、わかっていたので、太ももを軽くつねり止めた。
「ユリウス、化粧取れちゃうし口紅が移るからだめよ。」
「……少しぐらい良く無いか?」
「ダメってば。」
すっかりこの欲に満ちた瞳と拗ねて乞う様な声を聞くと体の奥底に眠る欲望に火がつきそうで、私は微笑みながらトントンと太ももを爪を立てて止める。
目の前に誘う様に艶やかに微笑んだ彼の笑みに簡単に一緒に崩れ落ちそうな私の氷壁は脆いなと内心思いながら笑った。
私は当日の予定表が書かれた紙をソファーで眺めながら、スケジュールを確認していたが、ふとパーティー後の予定は空欄が多く不思議に思い、私の膝の上で頭を乗せて顔を埋めてくつろぐユリウスに聞こうと視線を向けた。
スンスンと匂いを嗅がれて、下半身なのでさすがに恥ずかしいと私は顔に熱が上がる。
「ユリウス、そこは恥ずかしいから……」
「なんでだ?番の匂いくらい別に良いだろ?他に人居ないだろ。」
「普通に考えてよ。もう……それより、なんでパーティ後の予定が空欄が多いのかしら。」
「あぁ、あの国はアポを取らない国なんだ。早い物勝ちで並ぶという形を取っている所が多くてな……色々当日は忙しいかもしれないが。もし、あっちで、ベリートダンスを共に踊ろうと誘われても誘いに乗るなよ。」
「ベリートダンス?」
「ベリートダンスはあの国伝統の舞踊曲の一形式事だ。音楽の事が好きなシアが知らないのは珍しいな。」
「知らなかったわ……でもなんでダメなの?」
「それは……踊るペアは恋人や婚約者や家族などの大切な人と踊るからだ。踊る相手のレベル合わせて踊りを簡略化する事も出来るから誘われる可能性があるから……ダメだからな?」
「そういう意味があるなら、さすがに踊らないから。大丈夫よ。」
「本当か?シアは好奇心旺盛だから心配だ……」
ガシッと顔を埋められながらふがふがと喋っているのでくすぐったい。
妙に甘えてくるユリウスが可愛くて、私はユリウスの髪をゆっくりと撫でた。
思わず微笑んでしまう。
そんな彼とのたわいの無い会話が愛おしい。
「それに……ほぼあなたと私は一緒にいるから。もし……仮に離れても、なにか会ったら呼ぶわ。」
「シア……必ずだからな。」
顔を埋めていた彼と目が合い、青い瞳はランプの光を浴びて、キラキラと美しいロイヤルブルーサファイアの様に輝いている。
目が合った瞬間に、フッと微笑まれた事で私の奥底できゅんとした喜びが起きて、たったそれだけの事に幸せだと感じた。
彼が起き上がり、私の頬に手を優しく当てて角度を変えて近寄り、私は目をつぶって唇に重ねられた彼の唇の感触に愛と優しさと彼から伝わる焦燥感と心配がその熱い思いと共に伝わってきた。
頭の思考の深い考えをしなくても、日々している慣れた行為は息を合わせていき、欲と愛が織りなしていく。
柔らかな唇の感触から先に舌同士を絡めた事で、私は彼の背中へと手を伸ばして触った。
次第に彼に勢いと共にソファーに、押し倒されて、彼が上に乗り上がって私の上に跨り、下半身に当たる硬い感触に彼が欲情しているのは、明白だった。
離れていく二人の間には、垂れた銀糸が伸びて服の上に落ちた。
ぬらりと官能的に二人の唾液で濡れたユリウスの唇は光り、彼の欲に満ちた熱い視線はその目にしたいと書いてある様だった。
私もそういう気分になってしまい、頷こうとした瞬間にコツコツと、窓を硬質なモノで叩く音がして、視線を動かすと呼鳥がいた。
「チッ……タイミング悪いな……」
私の手からすり抜けた手は遠ざかり、少し寂しさと残念さとこれから来るはずだった大きな溢れる程の快楽が来ない事に少しの安心が来て複雑な心境だった。
彼が窓を開けて、書類を受け取っている間に、乱れた衣服を整えて、落ちた書類を片付けて、私は彼から大きなクローゼットルームの方へ行き、必要そうな物を確認に向かった。
少ししてから、居なくなっていた事に彼がムスッと少し拗ねていて、私は笑いながらまた夜ねと笑った。
「シア……あの国には外交で行くから騎士が同行する。大方案内される客室内部へは出入りはしないが、外には待機していたり、巡回するかもしれない。出歩く時は同行するから、絶対に撒こうとはしないでくれよ。」
「もちろんよ、よその国に行くもの。心強いくらいよ。」
「あぁ、後……戻ってきたらどこに行きたい?」
「うーん、ビーチに行きたかったけど、そろそろ混んでると思うのよね。だから、違う所でいいかな……今の所思いつかないから考えるわ。」
「わかった……早めに行ってくれ。仕事を避けられるなら避けとくから。」
ユリウスと会話しながら、ベッドへと誘われて私は彼の力強い足取りに、余程したかったのねと笑いながら服を脱ぎ捨てた。
「シンフォニア竜王国御一行様ご来場!」
マンモスの様な見た目の毛色は青色の毛深い。耳が長く大きすぎる耳が可愛らしい。
象牙は太く長く鋭い。
そんな大きな生物が一斉に私達が降り立った両側から霧状の水を高らかなに噴射して虹が掛かった。
「……綺麗ね。」
ユリウスの手首に手を回して、エスコートされながら、見ながら歩いた。
「そうだな、正式に来たのは俺も初めてだからびっくりしたよ。」
こっそりと彼が小声で耳元に話してくれた内容に、私は前は正式来てないの?と驚きつつ、本来の身分を明かさず来たのかと理解した。
よく訓練されているのか、霧状の水は少し汗ばむ様な気温が涼しいと感じるくらいであり、濡れるといった心配は無かった。
私達を見て、奥の歩道から沢山の人々が熱狂的に歓喜の声をあげて迎えてくれた。
漆黒の肌を持つ陽の光浴びてキラキラと輝く肌が透けて見える美しい布地の異国情緒漂う服を着込んだ美しい女性や薄いブルーの肌を持つ金髪で胸毛や見てはいけない様な気がしてくる下半身の金色のギャランドゥが目を引き、これもキラキラと緑色の布地のアラビアンパンツが印象的だった。
様々な肌色を持つ人がごった返しでいて、まさに交易の盛んな国と言われて頷ける程に様々な人種がいた。
「思ったよりも歓迎してくれて、びっくりしたわ。」
「そりゃ、有名だからな、初代の話。それと瓜二つと似ている姿をしている俺達はまるで絵画の中から出てきた様に喜んでくれていると思うよ。諸外国にも吟遊詩人や高価だが本を通じて、広まっているんだ。」
「そうなの!?」
私は竜王国の中ではそういう反応もあるかなと考えてはいたが、異国でそういう事になるのかとは考えて居なかった。
「創世神から譲り受けたとされる神器とかな、宗教上でも竜王国の事が出てくるからな。意外と俺達の国は有名だぞ。だから利用してやるという奴も……いるからな。」
小声で彼は私に警告した後、まるで艶めいた声と共に吐息をかけられて、私はビクッと身体が揺れた。
私は顔が少し熱くなり、ユリウスの方へダメでしょと睨むと、にんまりと勝ち誇った様に微笑む彼の姿に歩きながらため息をついた。
少しドレスが暑い。
幾ら、通気性となるべく締め付けが少なめのドレスにしたが、それでも嵩張る物なので熱い。
隣にいるユリウスは飄々としており、暑さなどは感じないと言わんばかりであり私は目を見張る。
「熱く無いの?」
「そうか?シアは所有している属性的な問題かもしれないな。俺は光や炎などその他に強いからな。反対に寒い所は少し苦手だ。」
馬車に乗り込んだ後、ドアを閉められた後、私の向かいに彼が座り、私は座りながら手を握って来た彼に微笑んだ。
彼の手がオペラグローブの上から指を一本一本ずつ重ねて手を繋ぎ、彼の整えられた金髪を見ながら、私は繋いで無い左手を彼の太ももに這わせた。
彼がキスをしようとしてくるのは、わかっていたので、太ももを軽くつねり止めた。
「ユリウス、化粧取れちゃうし口紅が移るからだめよ。」
「……少しぐらい良く無いか?」
「ダメってば。」
すっかりこの欲に満ちた瞳と拗ねて乞う様な声を聞くと体の奥底に眠る欲望に火がつきそうで、私は微笑みながらトントンと太ももを爪を立てて止める。
目の前に誘う様に艶やかに微笑んだ彼の笑みに簡単に一緒に崩れ落ちそうな私の氷壁は脆いなと内心思いながら笑った。
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