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逃れられない刺客

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バスルームで口や手、身体を軽く水で流して葉っぱや土がついてないか確認した。
全てを元に戻した後、本を読んでまっていた。


だけど……
さっきから少しずつ子宮が疼くし、まるで大赤月の時にみたく発情してる気がした。

自分の体調がよくわからからない。
もう赤月が来たのだろうか。

少し経ち、次の本を手に取り読んでいると彼が帰ってきた。

「シア……ただいま。」
「おかえり、ユリウス」

ユリウスは夕食を持ってきてくれた様で、私を見た後少し冷たい視線を向けてきて、なにかわからないが機嫌が悪いのだろうか。

入ってきた後、ソファーで一緒に食べているとユリウスは不機嫌そうに私を見ていながら食べている。

珍しく私は自分の手でスプーンを使い食べている事に久しぶりに感じながらも、じっと見られている事にとても嫌な予感がしていた。

「今日は少しお腹いっぱい?」

私の様子を見て、ユリウスは食べ終えた食器を片付けながら言った。

「よく、わかったわね。普通に食べたけど。」
「いつもより食べるスピードが遅かった。」

実は魚を食べましたとは言えない。
ユリウスは別に良いがと、やはりなにか冷めた視線を浴びながら彼はボソッと言って片付けた。

「後で聞きたい事あるからまだ寝るなよ。」
「う、うん?」

少しユリウスが唸る様に言って睨まれた気がして驚いた。
ここまで彼が怒っている事に、驚きとなんで怒っているかはわからない。

チャリ。

身動きすると鎖の硬質な音が室内に響く。

ユリウスが食器を下げて出て行った後、やばいと予感がしていた。

なにがトリガーになったかわからない。

私はベッドの方へ歩くと室内にチャリチャリと鎖の音が響く。

鏡を見て葉っぱもついてないし、口付近や口の中に魚の身がついてたりとかしないのに。
くんくんと口臭かなとしていても匂いはないのに。

うーん?

私はとりあえず、水差しからコップに入れて、水を飲んでベッドで待つことにした。

ガチャリと扉が開いた音がして、コップを戻して扉を見るとユリウスがやってきた。

「風呂入ってくるから待ってて。」

まるで氷の様に冷たい視線に私はなんで怒っているかわからない。

しかし、先程からまるでクリトリスを舐められている様な快楽が上がり足先が揺れる。

なんでだろ。

そのせいですっかり下着はグッチョリとしてて恥ずかしい。


ガチャリ

扉が開いた音がしてユリウスがお風呂が終わったようで裸のままベッドの上に上がる。
ユリウスそれから、鎖をいつもの長さに変えたりとごそごそとしていて、私はぼーとその事を眺めながら、彼が怒っている理由が分からず思考は固まる。
終わって片付けた後、ユリウスはベッドの上に上がる。

「あのさ……今日外に出ただろ?俺に内緒で。」

チャリ

首についた鎖を引っ張られて、ぎくっと揺れた身体は簡単にユリウスの身体の方へと傾れる。

「ここにいたから。」

スッと下半身にユリウスの指が進みすっかりトロトロになった私の秘部を触った。

「俺に嘘つくなんて酷いな。誰に会った?まさか、番だから行為はしないとは思うが。」

ぬちゅり

私はパクパクした口のまま、ユリウスに言われた事で彼に偶然会った事を思い出した。

なんでわかったんだろうか。

まさか腕輪の光でバレた?

さすがに置いていくのはまずいかと思っていたけど。

「この首輪にはね。仕掛けがあるんだ。あるエリアからある一定の時間離れると催淫の効果が出る様にしてる。それと首輪が外に一定の時間外にあったり、外したり破壊した場合は俺に知らせがくる様にね。」
「そんな機能が……」
「俺を甘く見るな。シアの考える事に気がつかないと思ったのか?」

チャリ

ニヤッと彼は口の端を上げて笑う。

私は嘘だと思いながら、ユリウスの指が私の秘部を優しく撫でてきて睨んだ。

「俺は少しはシアが約束を守ってくれると思っていたんだがな……」
「……外にいきたかったの。」
「これは君を縛りたくないから、しなかったけど、シアが悪い。だから、どこにも行かせない様にするよ。」

カチリ

硬質な音がして首輪になにかを着けられる。

ぶわっ

「……ユリウスっ」

急速に神力と魔力が操作ができなくなった。
ユリウスの青い瞳は昏く澱んでおり、私を見て頭を優しく撫でて言った。

「これで、シアはホームにも戻れなくなったね。シアが悪い子だからいけないんだ。だからたっぷり俺と一緒に居て……お仕置きも後でするから楽しみにしてて。さぁ、シアどこに俺に内緒で出かけてた?話してくれるまで、イかせないから……もし一度でもイッたらずっとイかせるのもいいな。」

じりじりと私は恐れて下がろうとしたが、首輪の鎖を持たれて私はグイッと荒々しく引っ張られる。

きゅんきゅんと子宮が疼く。

して欲しいという様に。
淫らな考えは止まらない。
ユリウスに愛されたいという欲求と、ユリウスの信用を失ってしまった事に罪悪感が積もる。

「ご、ごめんなさい。つい、外に出たくて。ずっとここに居たから。」
「学園までは待ってくれたら良いのに。それでどこに行った?」

私を背後から抱え込んでお尻の割れ目に彼の熱い楔が当たるのを感じながら、首の後ろから肩へ彼の吐息がかかるだけで、揺れてしまう。

首をゆっくりと舐められ、二の腕をユリウスの手がゆっくりと撫でていく。

「故郷の村」
「あぁ、アルラ村跡地だっけ。見たよ君の家。」
「え、そうなの!?……っあんっそこは」

指がするりと逆鱗を撫でられ、ふるふるとそれだけで達しそうになったがすぐにユリウスは触るのをやめてしまった。

「イクのはまだダメだ。悪い子には罰を与えないとね。それで?」
「それから南下して湖に……行ったの。」

私はがっしりと彼の足が私の太ももを閉じない様に絡まらせていて、身体を押し付けて感じる事も封されていて、どうにもできなかった。

「水浴びか?」

がちりと首筋に甘噛みされて、私はあぐっと鈍い声を上げて、痛みと快楽に酔った。

「ち、がうからっ痛い」
「……ごめん、止められない。誰かと会ったのか?」

目の前の鏡を見れば、ジロリとかなり怒っているユリウスの表情を見て、ジリジリと嫌な予感しかしない。

背筋が冷えていく様な怖さと痛みと熱くたぎっているお尻に押し付けられたソレとユリウスの逃さないと言っているような締め付けが現実であるとものがたっていた。

「……シア言え、答えろ。」

その激情を隠した渋い声に、ずしりと腹の奥底から、その声と命令される事さえムラッと欲情してしまう己が恥ずかしい。

「偶然湖で……会ったの、冒険者に。」
「そうか。どんな奴、名前は?」

ガチャリと片手で鎖を持たれて、ヒクリと私の口は震えた。
言ったら、彼と知り合いだったらどうしようか。
仲を悪くさせないかな。

「俺が聞いているのに、そいつを庇うのか?」

血の匂いがして、ハッとして鏡を見ると彼の噛み締めた口の端から血が垂れていて、治そうと神力をこめようたして使えない事に漠然としながらもなにもできなかった。

「ちがうの、相手は悪くないから。抜け出した私が悪いから!それに」
「シア……俺は君が一番だから……言ってくれ。」

彼は私に先程軽く噛みついた首背後を舐めた。
私は目を伏せながら、どうか彼の知らない人であると良いなと考えながら私は言った。
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