愛が重いなんて聞いてない

音羽 藍

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凱歌と嘗ての栄光の章

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「やぁ……もう許して……っ」

ユリウスの手がスカートの中へ入り、お尻の後ろには硬いユリウスのモノが当たり押し付けられる。

下着上から太ももや付け根の周りを指の腹でなぞって動き焦らされる。

「もう……言ったからぁ…はぁん…ユリウスぅ」

小声で私はなるべく聞こえにくく言ったが、それでもユリウスはお構い無しにスルスルと滑らしていく。

「……こんなトロトロになってる。街中でもずっとこうしていたんだろ?シアは悪い子だな。」

肝心な敏感なクリトリスや中の場所は触らず、撫でられ焦らされる。

たまにクリトリスを触られくにっと軽く刺激されて、んっんっと少し感じる。

「実は……屋敷の中にシアと俺だけが入れる秘密の部屋を作ったんだ。もし今度シアが悪い事したらそこに招待してやるよ。楽しみにしてて。」
「………んっ……いかないっ」

私はとてもその場所が怖く感じた。

ユリウスの底無しの深いぞわぞわする程の愛の気配がしてて、とても喜んでいるのがわかったから。 

きっと、私には碌でもないに違いない。

「……まだ完成っていう訳ではないから完璧ではないけどね。」

くちゅり

ユリウスの指が下着をずらして膣の内部へと入ってくる。


「もっと……お仕置きだからシアにはここで、気持ち良くなってもらわないと。」

気持ち良いのは好きだろ?

耳元で悪魔的に囁かれ、私は無意識のうちに締め付けてしまったらしく、身体は正直だと言って笑わられる。

指2本目も入ってきて手前側の気持ち良い場所を指の腹でゆるやかに押されたりと刺激されて私は手で抑える。

「手を噛んだら傷になる。これを噛んでいて。」

ユリウスのハンカチを口に持ってこられて、洗った手を拭いたのか、少し湿っててグイッと口の中に押し込まれる。

ユリウスの香りに包まれて、ふぐっと私は攻められる。

今日はなんか行為や命令が沢山あって少し荒々しいし、だけど愛を感じてキュンとする。

「今、また中締め付けてる。シアこうされるの気持ち良いんだ?無理矢理されるの好き?」
「んんぐっ……」

また締め付けながら、そうかと優しく言われてちがうからと言いたいけど口は塞がれてるので言えない。

こすこすと更に中を指で押されて私は高みに昇りかける。

ガチャリ

ドアが開いた音がして、ばたんっどすっ……本を向こう側の棚に置いた音がして、店員さんが来てしまった。
ばたばたと室内を駆け巡る足音。

離してとユリウスを振り返ると口の端を上げて、素知らぬ顔でクリトリスをぐちゅぐちゅと強く弄ってきた。

「………っ」

余りの気持ち良さに、棚向こうに店員がいるのにも関わらず、快楽が突き抜けていき、本屋でイってしまった。

かくかくと緩やかにユリウスの指が動き、イッている私を更に高めようとしてきて、ピクっと身体は揺れる。

トストスと軽い音がして本を収納したのか、足音はまたドアの中に入り、がちゃんと硬質な音がしてかちゃりと鍵をかけた音がした後静かになった。

「今……目の前に居たのにイッたね?良くできました、ご褒美あげようか。」

ぬちゃりとようやく指が抜けて許されたと思ったら、ユリウスがガチャリとスラックスの前のボタンを外していく。

私はまるで産まれたての子鹿の様な足はぷるぷると震えて力が入らず、床にしゃがみこんだ。

ハンカチを口から手で抜き取り、涎でべっとりしたそれをとりあえずポケット入れようとしたら、スッとハンカチをかっさわれて俺のだからとにんまり笑って持って行かれた。

ぽろんと天を向いた逸物があり、目を疑う。

ユリウスは私に近づいて、ぴたんと私の頬に当たるペニスの感覚に驚いた。

「舐めてくれシア。ちゃんと全部飲み干して。」

先端から先走りが溢れ始めているそれをぼぉっと私は見つめていました。

全然ご褒美じゃないと思いながらも、私を気持ち良くしてくれたからと、私は熱に浮かされた様に思考は鈍ったまま、そぉっと舌先で先走りを舐めた。

味は番の効果で本来の味とは違うだろうけど、美味しく感じる。

なんかユリウスの魔力も薄らと感じてもっと舐めたいと私は思い、ちゅっと鈴口を吸いながら舌先でクリクリとする。

本屋でこんな事をしてるという事さえ忘れて、夢中でペニスを吸って舐める。

ユリウスは気持ち良くなったのか、赤らんだ顔をして吸う私をじっとりと見つめ、はぁと熱いため息を吐いた。

ユリウスは私の後頭部を押し、根元まで咥えさせれる。

軽くぎっちりとユリウスのソレが入り込んで、苦しいけど、なるべく歯に当てないように大口を開いて口の中で、舌で舐める。

「んぅ……ッぅっ」

ユリウスは低く声を出して、私の口内の奥底に射精して吐き出すと、ちゅぽんとペニスは抜け落ちた。

ユリウスの濃い魔力を感じて恍惚となりながら、少しねばねばしてて飲みづらくえづいて苦しくなりながら飲み下した。

ごくり

ようやく全てを飲み干した。

「口の中見せて」

ユリウスに言われて、口を開いて舌を垂らしてなにもない事がわかったのか、私の頭を優しく撫でてくれた。

「良い子だねシア。俺のをここでちゃんと飲み干して……すごく良いよ。」
「綺麗にする?」

先からポタリと床に落ちそうな白濁を見て声をかけた。
段々と顔を赤らめるユリウスが見れて新鮮な気がした。

「んじゃ……して。シアどこでそれを覚えた?」
「ん?ただ垂れそうだったから。」
「……ずるいよシア。純粋そうな顔して、エロい事言わないで。また勃ってしまう。」

私は手でユリウスのペニスを支えて、私の涎などの体液でねっとりとしている根本から先の方へゆっくりと舐め取ります。

「……これはくるなっ」
「らめっだよっ……もうしないからっ」

ペニスを口に含み、私はだめだとムッとしてユリウスを睨む。

「なんかその目線そそるからそれ、むしろ……ぁぁ、抱きたい」

ユリウスが頭をかかえて、唸るので聞こえちゃうでしょと思いながら、優しくそっとペニスの内部にありそうな精液を吸い出す。

少しずつ出てきてもうないなとわかって、チロリと鈴口を舐めてから口を離した。

「……シアわざとなのか?……クッ予定もあるし……我慢だ俺。」

ぶつぶつとなにかをいうユリウスに横目に早くしまってと私は小声で言った。

本当にバレなくて良かった。

はぁぁぁ


私はなんでこんな所でしてんのだろう。

立ちあがろうとして棚に手をかけるとまたもや本が落ちた。立ち上がりつつ、本を取った。

またか。

『男女の秘め事指南書~憧れのあの人も腰砕け~』

私は口元が引き攣りながらもそっと元に戻した。
 
「指南書は読むなよ、読むなら俺と読め。」
「読まないから……なんで?」
「シアが恥ずかしそうに読んでる姿も見たい。相手を誰か他人を思い浮かべていたら嫌だからな。」
「……読まな……いと思う。」

溢れるどっぷりな愛を受けて、困惑する程だ。
私は髪型を結い直して、フードを被り、衣服の乱れを直して、下着は気持ち悪い程グッチョリしていたので、魔法で綺麗にした。

「《クリーン》」

生活魔法は魔法が苦手な人でも、簡単に使えるので必要とされる魔力量も低い。
余程魔法に敏感な人じゃなければ見逃すくらいの魔力なので、使っても不思議ではない。

ユリウスは逸物を下着の中にしまい、スラックスを元に戻した。

ユリウスの愛
どうして、そんなに言ってくれるの。
嬉しさと共に居た堪れない。

……好きだと言ってくれない人より、言ってくれる方が好きだけどさ。
好みというか……どストライクだけど。

だから……どうしよう。
好き過ぎて辛い。

「ん?そうか気になるか。買ってみるか?俺が先に読んで、シアと一緒に実践経験積むのも良いな。」
「いらないっから」
「ふーん?内緒で買ったりしたら……わかってるよな?」

にんまりと笑って、やるならやれよ?ヤるからなと言わんばかりに悪魔的に笑って私を誘惑しないでほしい。

ガチャリと音がして足音がした。

「買わないからっ」

私は恥ずかしくて声を荒げる。
途端ごほごほっと咳き込まれる。

「お客様、騒ぐのは外でしてくださいね、うちの中ではお静かにお願いします。」
「ひゃ…い」

ドアから出てきた小人族の白鬚のお爺さんの店員さんに睨まれた。

お爺さんは睨んでから、気をつけて下さいと釘を刺して去っていった。

私はこの会話をしているとドンドンと、ユリウスの差し向けたい方向の沼にハマっていく様な気がして早く会計しようと急かした。

ユリウスと一緒に必要な本や私の欲しかった本など持っていき会計にいき、お金を払おうとしたらスッと払われてしまい割り勘で良いのにと思いながら、見るとウィンクされた。

端正なイケメンだってユリウスもわかっているのだろうか。

思わず鼻血が出そうなぐらいクリティカルヒットを出してるんだけど。

私はじわじわと顔が熱い。

内面(変態的な所除く)共に顔面偏差値高いって絶対ユリウスの方こそわかってない。

私はうぐっとなりながら、御礼を伝えた。
外へ出るとすっかり夕方になってしまった。
本屋のお店はポーターサービスの看板は残念ながら無かった。
腕輪の中へ入れようとしたら、ユリウスが道の端に馬車を待たせていたらしい。

私が本屋探索している間に、大通りの馬車プールから呼んでいたらしい。
馬車内部に荷物を置いて、軽く向かいのお菓子屋で買った。
後は帰ろうと思っていたが、ユリウスはなにかを御者に告げて馬車に乗り込む。

「少し寄りたい所があるんだ。」
「え、わかった。」

珍しく向かい合わせで座り、ユリウスが今にも助走をつけて羽ばたくハクチョウの様にざわりと力を帯びていて、私を見て浮き漂っている。

チラチラと視線を感じて気まずい。

そんなにヤりたいのか?
思ったが寄りたい所が気になるとか。

そんな事を考えていると、彼は深く深呼吸してまるで希望と期待を持って私を見るので、なにがあるのかわからないけど、じっとりとずっと視線を感じて気まずい。

彼がこんなにも見てくるのに、会話をしないのは、珍しいなと考え窓から外を見た。
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