愛が重いなんて聞いてない

音羽 藍

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序章

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「え、それで彼等はどこにいるの?」

「さぁどこだろうね。」

私は寂しくて、でもそれが懐かしくもあって笑って竪琴を元の位置に置いた。


「………良かったよ、音綺麗だった。」

私は彼が喜んでくれた事に笑って、まるで舞い踊る様に一礼する。

「さぁ行こう」

私は彼の手を取り、真ん中にある大きな青いクリスタルに振れる。


「ここから帰れるよ。どこにでも行ける。」
「どうすればいいの?」
「頭の中で行きたい風景を思い出して、そして行きたい!って強く思った瞬間に場所の名前を言うの。」

「シンフォニア」

彼は言うとぶぅぅんと音がしてガラスのドアが現れた。

「《渡りの許可を出します》」

これは彼が登録してない人だから私がそういうと許可されてドアが開く。

「あのさ、名前聞いてなかった。君の名前は?僕はユリウス。」
「私はシア」

私は手を当てて村の場所を思い出した。

「《アルラ村》」

「あーれー、お姉ちゃんがいないよー」

チラッとクリスタルを見れば、妹がキョロキョロと探しているのが見える。

「あのさ、もう一度あいた」
「やばっ、私の家族が探してるからもう戻らないと。急いで!」

私は彼をドアに押したくって潜らせる。

ちょっとっ!

彼が何か言いたげであるが急がないとバレる。

私はまた会いたいなとドアを閉めてから、そう思ったけど急いで村に戻った。
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