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新たなお気楽人生編
第10話
しおりを挟む晴れ晴れとした自由な気持ちを抱えて、新たな旦那予定の人を探しながらも、予定の商人のダーヴィドの倉庫へと向かう。
「やぁ!久しぶりだね、大口の受け下ろしに来たのかい?」
「そうなんですよ、やっと持ってきました。」
私は指定された誰も1人もいない倉庫の奥へと進む。
奥のシートが引かれた上に布の山を置いた。
「ふむふむ…ヨシっ数通りにあるね。他になんかあるだろ?」
「お!わかったね、いつまの服だよ。」
「ふむふむ、ではいつもの通りこれで。」
服のいつもと変わらない金額と大口の残りの金額を貰い、それを確認して、服を隣のバスケットに入れる。
貨幣をポケットに入れて、私はそっと数枚手に取る。
「ダーヴィドこれを。」
私は貨幣を彼に渡して、彼の黒み帯びた皮膚の顔がニィッと笑い、魔族特有の尻尾がゆらゆらと揺れている。
その笑顔はとても蠱惑的な表情で、見る者を魅了するだろう。
……生憎、私は彼が趣味ではないので。好きではないけどね。だって、手のひらで転がされそう。
だだでさえ、前のゲーム時代は制限(物理的に)があったのだ。
普通の相手が良いと私は思う。
尻尾は感情表現がもろに出てしまう為に彼はいつも押さえているか、それとも隠している。
私の前ではさらけ出しているのはなんでだろうとは思うが、とりあえず彼が聞いてきた。
「何が欲しいんだい?お客様……ねぇ…サラ?」
「最近、変な奴とか貴族ぽい奴とかとりあえずいつもいないはずのやつとか新しい事を知りたい。」
彼は少し悩んでから、まぁこれだけでは足りないと私に言った。
とてもとてもそれは……
蠱惑的な表情を浮かべた。
「では魔力をくれるかい?ぁあ、今回はこれを通してね。」
そう言って彼は尻尾をスラリと目の前に出してくる。
「お金じゃだめ?」
「駄目だよ、それは釣り合わないな。危ない橋を渡るのだから、それに見合ったものでなくてはね。」
「魔力でほんとにいいの?」
「えぇ、いいんだよ。さぁ、どうする?」
私は悩み抜いた末に、ユリウスという魔王が来てないか聞く方が安全だと思った。
「わかったやる。君がどうなっても…私は関わらないからね。保証しないよ。」
ごくりと彼が唾を飲み込んだ。
魔力補給というのは、危険であり、とても恍惚感を生む事があるので、 色々に危険な事だ。
質や量において、私はきっととても良いと思う。
それを魔族という彼に注ぎ込む。
しかも、魔族において尻尾というのはとてもその男性において生殖器にも等しいぐらいの快楽を生むらしい。
それを他者(私)に触らせるというのは………
まぁわかるけど、私に対してそういう事を思っているのはわかった。
「さぁ…どうする?ここでする?どこでする?おっと君の自宅はやめてくれよ。街の中で君とそういう誤解を生みたくないからね。」
「……ここでいいよ。いつも通り誰もいないし、そこのソファーで良い。」
そういって端にあるソファーに彼はどっしりと座り尻尾をゆらゆらと揺らす。
「先に情報をもらって良いかい?今回は君がそのおかしくなる可能性があるからね。」
「………しょうがないな。まあ確かにね、君と俺の仲だし、持ち逃げはしないと思うからね。」
彼は胸元から紙を出して私に渡した。
「これが俺がわかることさ。ちょいきな臭くなってきたよ。言っとくけど、あの商人ではない奴だ。」
彼は紙に視線を向け、私に見ろという。その顔は強張っており、いつもの斜に構えたあの余裕そうな表情ではない事に嫌な予感しかなかった。
「やぁ!久しぶりだね、大口の受け下ろしに来たのかい?」
「そうなんですよ、やっと持ってきました。」
私は指定された誰も1人もいない倉庫の奥へと進む。
奥のシートが引かれた上に布の山を置いた。
「ふむふむ…ヨシっ数通りにあるね。他になんかあるだろ?」
「お!わかったね、いつまの服だよ。」
「ふむふむ、ではいつもの通りこれで。」
服のいつもと変わらない金額と大口の残りの金額を貰い、それを確認して、服を隣のバスケットに入れる。
貨幣をポケットに入れて、私はそっと数枚手に取る。
「ダーヴィドこれを。」
私は貨幣を彼に渡して、彼の黒み帯びた皮膚の顔がニィッと笑い、魔族特有の尻尾がゆらゆらと揺れている。
その笑顔はとても蠱惑的な表情で、見る者を魅了するだろう。
……生憎、私は彼が趣味ではないので。好きではないけどね。だって、手のひらで転がされそう。
だだでさえ、前のゲーム時代は制限(物理的に)があったのだ。
普通の相手が良いと私は思う。
尻尾は感情表現がもろに出てしまう為に彼はいつも押さえているか、それとも隠している。
私の前ではさらけ出しているのはなんでだろうとは思うが、とりあえず彼が聞いてきた。
「何が欲しいんだい?お客様……ねぇ…サラ?」
「最近、変な奴とか貴族ぽい奴とかとりあえずいつもいないはずのやつとか新しい事を知りたい。」
彼は少し悩んでから、まぁこれだけでは足りないと私に言った。
とてもとてもそれは……
蠱惑的な表情を浮かべた。
「では魔力をくれるかい?ぁあ、今回はこれを通してね。」
そう言って彼は尻尾をスラリと目の前に出してくる。
「お金じゃだめ?」
「駄目だよ、それは釣り合わないな。危ない橋を渡るのだから、それに見合ったものでなくてはね。」
「魔力でほんとにいいの?」
「えぇ、いいんだよ。さぁ、どうする?」
私は悩み抜いた末に、ユリウスという魔王が来てないか聞く方が安全だと思った。
「わかったやる。君がどうなっても…私は関わらないからね。保証しないよ。」
ごくりと彼が唾を飲み込んだ。
魔力補給というのは、危険であり、とても恍惚感を生む事があるので、 色々に危険な事だ。
質や量において、私はきっととても良いと思う。
それを魔族という彼に注ぎ込む。
しかも、魔族において尻尾というのはとてもその男性において生殖器にも等しいぐらいの快楽を生むらしい。
それを他者(私)に触らせるというのは………
まぁわかるけど、私に対してそういう事を思っているのはわかった。
「さぁ…どうする?ここでする?どこでする?おっと君の自宅はやめてくれよ。街の中で君とそういう誤解を生みたくないからね。」
「……ここでいいよ。いつも通り誰もいないし、そこのソファーで良い。」
そういって端にあるソファーに彼はどっしりと座り尻尾をゆらゆらと揺らす。
「先に情報をもらって良いかい?今回は君がそのおかしくなる可能性があるからね。」
「………しょうがないな。まあ確かにね、君と俺の仲だし、持ち逃げはしないと思うからね。」
彼は胸元から紙を出して私に渡した。
「これが俺がわかることさ。ちょいきな臭くなってきたよ。言っとくけど、あの商人ではない奴だ。」
彼は紙に視線を向け、私に見ろという。その顔は強張っており、いつもの斜に構えたあの余裕そうな表情ではない事に嫌な予感しかなかった。
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