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人属編-1

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ふふふ・・・

あたしがここにきて3年が経ちました

そう・・・ついに成人!!



「マキア~準備できたか?」

「はーい」

今日はなんと成人式典です!
17歳になったのです!!


「マキア~おめでとう!」
ガロが花束を持ってきてくれた

「ありがとう~~!!!」

「もうチビとかいえないな~」
たしかに!昔からチビチビってずっと言われていたな

「でもあまりかわらないじゃんw」
リンクもきてくれた

「はい。おめでとう~これ新作の石鹸だよ~」

「うわ~ありがとう~~!」

「段ボールで残り送るから」

毎回新作が出るたびに送ってくれるが消費できない

「こんにちは。今日は一段とかわいらしいですね」

「シェイク~!ありがとう!」

今日はちょっとおしゃれをしてみた

髪の毛も伸びて、後ろにきれいにまとめてもらった

身長も・・・ちょっとは伸びたし、女の子らしくはなったと思う
魔力も腕輪のおかげで安定しているし、順調な毎日~


「で、成人式典ってなにするの?」
よくわかってないw

「今日は、代表からの祝辞をもらったあとに、魔力登録をする」

「おお!代表!初めて見る~」

「今の代表はうさぎ属になりますよ」

シェイクのところだ

「魔力登録は?」

「以前機械で測っただろう、あれの大きなもので、正確な属性と魔力値を測る」
へーいろいろするんだな

前世では着物着て写真撮ってって感じだったんだけど・・・っていっても
あたしは成人式も出ていないけどもね~

両親もいないし、引っ越していたし、友達もほとんど連絡していなかったしね

だから、ちょっと今日うれしい



「マキアちゃんが帰ってくるのを待っていますね」

「はやくね~ごちそうたべるよ~」

午前中に終わるみたいで、そのあとみんなでパーティするって話になっている
へへへ嬉しい

「いってきまーす!」




保護者としてジアンも一緒に行ってくれるので二人でおでかけだ

少し離れた広場のところにある会場で行うみたい

「あっという間だったな~」

「本当だね~3年か~」

「これ終わったらわかってんな」

「・・う・・わかってるよ~」
来週は結婚式も控えている

ここ数か月いろいろと準備をしてきた

「もういろいろと遠慮しないからな」

「・・・・はい」

なんか我慢させていたようで・・・申し訳ない

成人とはいえ、まだ17歳なんですが



まぁジアンは3年も待ってくれて、25歳か~


いい男になったな・・・

「結婚式はお父さんたちも来るの?」

「ああ、今度はちゃんと間に合うように帰るみたいだ」

以前、番が見つかったといって婚約パーティをしたときにも
来るって言っていたんだけど、おかあさんの体調が悪くなってこれなくなって
結局戻らなかったんだよね

結婚式に合わせて戻って、そのままお屋敷に住むみたいだし

近くにいたら何かと安心だね




「今年は結構いるな」

会場付近には成人を迎えるためにきた子たちがたくさんいた

「受け付けはこちらになりまーす」
スタッフの方が叫んでいる

名前を書いて、手続書類をもらって・・・

「よし、行こう」

全部ジアンがやってくれるから、あたしの出番は何もないな


会場内は多くの成人を迎える子たちがいた

多くは犬属

猫地区でもうさぎ地区でも同じようなことが今月行われていて、
出席はどこでもいいらしい


「全員起立」
マイクから会場に声が響く

「これより、677回成人式典を行う」

それからはイケメンダンディーなうさぎ属の代表からの祝辞をもらって
順番に部屋に入り、魔力登録がされる

「マキア、お前こっち」
ジアンにそっと連れ出され、別室へ行く

「どこ行くの?」

「魔力値と癒の力は他に知られないほうがいい」
ああ、なるほど

たしかにそうか

コンコンとドアをノックし、入る

「ジアン・イーグルです」

「ああ、お待ちしておりました」

昔、ローアンにあった時のような感じのザ・お役職って方がいる

「こんにちは。噂はかねがね聞いております。マキアさんですね」

「はい。よろしくお願いいたします」
ペコリと頭を下げる

「では、こちらにどうぞ」

半円の円柱の中に立たされ、手を大きな水晶の上に固定される

「さて、それでは魔力値を測らせていただきます」
ドキドキする

カチと音がした瞬間水晶が光る

「・・・おお」
歓声が上がる

「マキア・イーグル様、魔力【癒】、魔力値【26000】」
その場にいたスタッフの人が驚くのがわかる

ガロが自分より多いって言っていたから20000くらいかなっては思っていたけども
結構高かったな

「制御は・・・ああ、こちらですね」
腕の制御ストーンをみられ、なるほどと感心している

「それではこちらへどうぞ」
さらに奥の部屋へ通される

「ジアンも?」

「ああ、一緒だから大丈夫だ」
よかった・・いつもと違うとちょっと不安だ



カチャリと奥の部屋へ行くと、さっき会場で挨拶をしていたうさぎ属の代表がいた

「初めまして、現代表をしているエルデ・ベケットと申します」

「初めましてマキア・イーグルと申します」ぺこりとする

「ジアン久しぶり」

「はい、今日はお疲れ様です」

「マキアさん、いつも癒の魔石をありがとうございます。
おかげさまで、ここ数年で人属との取引は好調です」

「いえ、お役に立てているなら何よりです」
私も、放出できるから助かるしね

「それと・・・もし可能であれば定期補給の契約をお願いしたかったのです」

??なんだそれって顔でジアンを見上げれば

「今までは訓練や、家でまとめて魔石に封入していただろ」

「うん。そうだね」

「それを、定期的に月に何個という決まった個数を納めてほしいという話だ」

「え、全然いいですよ」

「本当ですか!?」
エルデ代表はえらく感激している

なんで?別にいいよね?慣れてきたし、あたしも漏れるよりは役に立つ方がいいし

「はい。・・・え、数百個とかじゃないですよね??」
さすがにそれは無理だし

「いえいえいえ、月に50で充分です」

楽勝じゃん。ガロとの訓練で30個くらいやっているし

「今までは、お前のペースに合わせていたんだ。カフェもあるし訓練もあるしな」
なるほどなるほど
30個行かない時もあったな

いってくれればいいのに・・・申し訳ない

「はい!大丈夫です!」

「よかったです。そろそろ魔物が出てくる時期になるので、大変助かります」
それは!ガロとかも出るやつじゃん

ガロはまけないだろうけど、他の兵隊さんが大変だろうしね

「いっぱいできます。大丈夫ですよ」

「無理するなよ」

「マキアさん、大変感謝します。あとで家へ魔石をお届けに上がります」
よかったよかった

役に立つのはいいことだ

「それと、来週の結婚式を楽しみにしています」

・・!

「・・・はい。ありがとうございます」
ドキドキだよ・・・顔が赤くなる


「ジアン、来月に人属で皇族の結婚式がある。出席するぞ」

「来月・・・わかりました」

「人属へ行くの??」

「・・・行くか?」
え!まじで?!

「いくいく~うれしい!」

「大丈夫か?ジアン」

「あとでちゃんと話します」

??

うれしい~ずっと気になっていたんだよね

「それでは、今日はこの辺で。」
本日は本当におめでとう!

握手をされて代表はかえっていった


忙しそう・・・

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