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転生編-28

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翌朝、いつもの時間に出勤

「おはようございます!」
リッタさんは大きな鍋を準備している

ジャムだね!まかせて~

もう二人とも手順も分量も慣れたもので、手際よく進められる


「リッタさん!昨日ガロさんにあったんですよ~」
開店準備をしながら、昨日のことを話す

「あら!ガロとデート??」
フフフと笑っている

デート!?
チビとか言われているのに!

「いやいやいや!違いますよ~ガロさん仕事中でした!」

「そういえば最近魔物が多いといっていたわね~」


え・・!?魔物!!!???

「魔物が出るんですか!!??」

テーブルを拭く手がとまってしまった
魔物!モンスター!マジか!さすが異世界!!

どういうのだろうか
ドラゴンとか?スライムとか??

「あら?みたことない??たまにお肉屋さんで並んでいるお肉も魔物のお肉よ~」

・・・・え・・・・
ええ~~~~~~!!!!!!


なにやら獣人地区の壁の外には、広大な森が広がっているらしく
この時期は繁殖期のために比較的おとなしい大型の豚のようなモンスターが凶暴化しているらしい

普段はおとなしいけど、人を見ると興奮して襲ってくるようで
壁周りの見回りや警備を強化しているようだ

その豚のようなモンスターのお肉、いつも食べているサンドイッチに入っているお肉らしい・・・
てか昨日の串焼きのお肉もそうじゃない??

まじか・・
モンスター食べていたのか・・・

そりゃそうなんだけどね
まぁ地球にいたころだって野生ではなくて養殖させたものを食べていたってだけだけど

複雑な気持ち・・・

鶏や牛は郊外で育てていたりもするが、
魔物を狩って食料にして売ることを商売にしている人もいるようで

そうだよね、みんな生活するためにはいろいろと頑張らないとだよね


「マキアちゃん、コフェアいれたわ~一休みして~」
朝の開店準備も手慣れたものとなり、大量のジャムを作りながら二人で一休みをする

「あ!!リッタさん、私昨日カップケーキ作ったんです!」
ごそごそと出してきて、並べてみた

「何種類か作ったんですが、おいしくできたので、ぜひ食べてみてください!」

「まぁ・・おいしそうな匂いがするわ~」

中に入っているのは・・・
と手にもって興味深そうにみている

「これフラーグムよね?」

「はい!あとこっちはワァッキーニウムです!」
こっちは~と紹介していく

「とてもいい香り!いただくわわね」

リッタさんが一口食べると目がカっと見開いて耳がピンとたっている

この反応はよく見る
おいしいときの反応だ


「とてもおいしいわ!初めて食べた味よ!」
いつもまったりなリッタさんが大興奮している

そんなに?!
うれしい~作った甲斐があった!!

パクパクと食べてくれてる

コフェアを飲みながら作り方を簡単に説明する

「これも販売できそうじゃない??」
ボソっとリッタさんがつぶやく

ええ~~またそういうことを!

「実はね、ランチの後ってなかなかお客様がこないじゃない?」

そうなのだ
ランチまで混雑するが、それ以降はもうぱらぱら

コフェアを飲みに来る人やテイクアウトの人だけで対応すればリッタさん一人でもできそうな

なので暇といえば暇だ

「その時間帯にこのカップケーキをだしてみるのはどうかしら??」

フラーグムジャムのおかげで売り上げは伸びた
しかし甘いものがない世界でおやつの時間という概念がないために午後の客足は伸びない

確かにその時間にこのカップケーキを出したら・・・
くるかな??

お店の役に立つならどんどん提案するのに

「そうですね・・・ランチが終わったら出すようにしてみますか??」

リッタさん食べながらいろいろと考えている
「そうだわ!以前フラーグムジャム入りのミルクを飲んだじゃない?あれもセットにしてみましょうか?」

おお~確かにいいアイディア!
楽しくなってきた!

リッタさんとああでもないこうでもないといろいろと話しているうちにあっという間に開店時間

その話はまたあとで~となったが
仕事をしながら、どんなカップケーキをどう出そうかなんて上の空だった


ふふふ~仕事で認められた気がして

こういう気分久しぶり!
たくさん売れるといいな~
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