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転生編-23
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「今日はプラケンタは食べる?」
リッタさんがローアンに尋ねている
プラケンタ??
・・・ああ、あの味のないパンケーキ・・・
お客さんにも結構注文していて、コフェアと一緒に食べている人が多かった
甘くもないし、トッピングもない
コフェアで流し込んでる?って感じで見ていたが、人気なのだろうか
「また様子を見に来ますね。リッタ、マキア様をよろしくお願いいたします」
ローアンは忙しいみたいで、コフェアを飲んでプラケンタはテイクアウトにして帰っていった
「リッタさん、そのプラケンタはそのまま食べるのが普通なんですか?」
疑問だったことを聞いてみる
「ええ、そうよ?パニスより食べやすくて人気ね」
パニスは食パンのようなもので、少し硬い
そう考えると確かにプランケタのほうが食べやすいだろう
「ジャムとかつけないんですか??」
そのほうが絶対においしいのに
「ジャム・・??」
リッタは不思議そうな顔をしている
え・・ジャムってこの世界にない?!
人属にはあるのかな??
「ジャムって、果物を甘く煮込んだもので、プランケタとかにつけて食べるとおいしいんですよ」
リッタさんはすごい驚いた顔をしている
「果物を煮るの?!」
びっくりしている
煮る・・・確かに煮るっていうと微妙だよね
新鮮にそのまま食べるって感じだし
でも絶対にジャムがあったほうがおいしい
どうにかして伝えたい
「あの、作ってみてもいいですか??」
リッタさんは「ええ・・それはいいけど・・・」とキッチンを貸してくれた
少し傷んでいる果物があったので、それを少しもらった
イチゴのように赤くて甘いフラーグムという果物
ヘタを手で取って、小さな鍋にいれて、砂糖と一緒に弱火で煮る
混ぜながら、ぐつぐつと数十分
お客さんの注文を取りながら、たまに様子を見て、トロトロになったところで鍋をおろして冷ます
「あら、なんかいい匂いがするわね」
ウサギ耳のおばさんが、くんくんと鼻をならしている
「今新しい商品を開発中なんですよ」
フフフとリッタさんが説明している
いやいやいや、商品ってほどなものでもないし
恥ずかしい!
でも、我ながら美味しくできた
フラーグムが十分に甘かったせいもあって、砂糖はそんなに使っていないし
若干ツブツブ感が残っていて食感もでていい感じになっている
「リッタさん!!できました~!!」
小さな容器にスプーンと一緒に入れて出してみた
どうかな??
おいしいって言ってくれるかな??
「まぁ綺麗な色ね!」
リッタさんは一口食べて固まっている
・・・これは犬属にはあまりよくない食べ物とかなのか・・・
「・・・マキアちゃん・・・!これ!おいしいわ!!」
リッタさん大興奮!!
よかった~~!!
びっくりしたわ~
リッタさんに一緒に食べてみてくださいとプランケタも出してみる
「・・・・!!!!」
もう声にならない顔をしている
私も一口
やっぱり!!
こっちのほうが断然おいしい!!
味がないプランケタだからフラーグムジャムの味がよくわかるし、食もすすむ
「ちょっとちょっと~リッタ!私にも一口ちょうだい」
ウサギ耳のお客さんがのぞいてくる
「ふふふ・・いいわよ~」
リッタさんが一口分のプランケタにジャムをつけて渡している
「・・・!!!」
ウサギ耳のおばさん、目がでかくなっている
わかるわかる~って感じでリッタもニコニコしている
「なにこれ!!これも商品?!ちょっと売ってくれないかしら?」
ウサギ耳のおばさんのぐいぐい感がすごいな
なんでも食の細い子供たちがいて、食べさせたいといっている
確かにこれならおいしいし、甘いからお菓子みたいに子供も食べたいってなるよね
「残念。まだ商品じゃないのよ~」
リッタさんがなんとか伝えているが、おばさん早く商品にしてちょうだいね~と息をまいて帰っていった
喜んでもらえてよかった~
閉店間近
リッタさんとお片付けをしながら、今後のメニューについて話していた
今日のジャムはカップ一つくらいしかできなかった
リッタさんにはとてもおいしかったし鍋一杯分くらい作って、みんなに出したいわねっていわれた
メニューに入れてもらえるんだ・・!!
うれしい~
私もおいしいジャムがあればプランケタも固いパニスも食べられる!
サンドイッチもいいけど、甘いのっていいよね
「いつも来る時間から、作ってみてくれる?」と提案された
もちろんお給料はアップするわよ~~ってウィンクしてくれた
が、こんなにお世話になっているのに、さすがにそこまでしていただけない
「いえ!大丈夫です!私もみなさんに喜んでもらえたらうれしいし!」
リッタさんは「だめよ~こういうのはちゃんとしないと!」と言ってくれるが
恩返ししたいだけだし
「じゃぁ・・・」
ジャムはしばらくリッタさんが設定した値段で提供して、
売れてきて定番メニューとなったらその時にまたお給料の交渉しましょう!ということになった
売れるかわからないし、ジャム余ったら困るしね・・・
リッタさんがローアンに尋ねている
プラケンタ??
・・・ああ、あの味のないパンケーキ・・・
お客さんにも結構注文していて、コフェアと一緒に食べている人が多かった
甘くもないし、トッピングもない
コフェアで流し込んでる?って感じで見ていたが、人気なのだろうか
「また様子を見に来ますね。リッタ、マキア様をよろしくお願いいたします」
ローアンは忙しいみたいで、コフェアを飲んでプラケンタはテイクアウトにして帰っていった
「リッタさん、そのプラケンタはそのまま食べるのが普通なんですか?」
疑問だったことを聞いてみる
「ええ、そうよ?パニスより食べやすくて人気ね」
パニスは食パンのようなもので、少し硬い
そう考えると確かにプランケタのほうが食べやすいだろう
「ジャムとかつけないんですか??」
そのほうが絶対においしいのに
「ジャム・・??」
リッタは不思議そうな顔をしている
え・・ジャムってこの世界にない?!
人属にはあるのかな??
「ジャムって、果物を甘く煮込んだもので、プランケタとかにつけて食べるとおいしいんですよ」
リッタさんはすごい驚いた顔をしている
「果物を煮るの?!」
びっくりしている
煮る・・・確かに煮るっていうと微妙だよね
新鮮にそのまま食べるって感じだし
でも絶対にジャムがあったほうがおいしい
どうにかして伝えたい
「あの、作ってみてもいいですか??」
リッタさんは「ええ・・それはいいけど・・・」とキッチンを貸してくれた
少し傷んでいる果物があったので、それを少しもらった
イチゴのように赤くて甘いフラーグムという果物
ヘタを手で取って、小さな鍋にいれて、砂糖と一緒に弱火で煮る
混ぜながら、ぐつぐつと数十分
お客さんの注文を取りながら、たまに様子を見て、トロトロになったところで鍋をおろして冷ます
「あら、なんかいい匂いがするわね」
ウサギ耳のおばさんが、くんくんと鼻をならしている
「今新しい商品を開発中なんですよ」
フフフとリッタさんが説明している
いやいやいや、商品ってほどなものでもないし
恥ずかしい!
でも、我ながら美味しくできた
フラーグムが十分に甘かったせいもあって、砂糖はそんなに使っていないし
若干ツブツブ感が残っていて食感もでていい感じになっている
「リッタさん!!できました~!!」
小さな容器にスプーンと一緒に入れて出してみた
どうかな??
おいしいって言ってくれるかな??
「まぁ綺麗な色ね!」
リッタさんは一口食べて固まっている
・・・これは犬属にはあまりよくない食べ物とかなのか・・・
「・・・マキアちゃん・・・!これ!おいしいわ!!」
リッタさん大興奮!!
よかった~~!!
びっくりしたわ~
リッタさんに一緒に食べてみてくださいとプランケタも出してみる
「・・・・!!!!」
もう声にならない顔をしている
私も一口
やっぱり!!
こっちのほうが断然おいしい!!
味がないプランケタだからフラーグムジャムの味がよくわかるし、食もすすむ
「ちょっとちょっと~リッタ!私にも一口ちょうだい」
ウサギ耳のお客さんがのぞいてくる
「ふふふ・・いいわよ~」
リッタさんが一口分のプランケタにジャムをつけて渡している
「・・・!!!」
ウサギ耳のおばさん、目がでかくなっている
わかるわかる~って感じでリッタもニコニコしている
「なにこれ!!これも商品?!ちょっと売ってくれないかしら?」
ウサギ耳のおばさんのぐいぐい感がすごいな
なんでも食の細い子供たちがいて、食べさせたいといっている
確かにこれならおいしいし、甘いからお菓子みたいに子供も食べたいってなるよね
「残念。まだ商品じゃないのよ~」
リッタさんがなんとか伝えているが、おばさん早く商品にしてちょうだいね~と息をまいて帰っていった
喜んでもらえてよかった~
閉店間近
リッタさんとお片付けをしながら、今後のメニューについて話していた
今日のジャムはカップ一つくらいしかできなかった
リッタさんにはとてもおいしかったし鍋一杯分くらい作って、みんなに出したいわねっていわれた
メニューに入れてもらえるんだ・・!!
うれしい~
私もおいしいジャムがあればプランケタも固いパニスも食べられる!
サンドイッチもいいけど、甘いのっていいよね
「いつも来る時間から、作ってみてくれる?」と提案された
もちろんお給料はアップするわよ~~ってウィンクしてくれた
が、こんなにお世話になっているのに、さすがにそこまでしていただけない
「いえ!大丈夫です!私もみなさんに喜んでもらえたらうれしいし!」
リッタさんは「だめよ~こういうのはちゃんとしないと!」と言ってくれるが
恩返ししたいだけだし
「じゃぁ・・・」
ジャムはしばらくリッタさんが設定した値段で提供して、
売れてきて定番メニューとなったらその時にまたお給料の交渉しましょう!ということになった
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