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悪夢の一夜の真相を追って
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あの晩の悪夢のような光景がまぶたの裏に蘇るようだ。出来ることなら再び記憶の奥底に閉じ込めておきたいところだが、目を背けてはいけない。話の続きに耳を傾けなければならない。何しろ、フラムの話す内容は、あの日の事件の謎を解く手がかりになるかもしれないからだ。
今更真相を追い求めたところで、仲間たちが帰ってくるわけではない。それでも名誉の回復には繋がるはずだ。
仲間割れなどするはずがない仲間たちが、突如諍いを始めた原因。それを知りたかった。
「この獣化は、有害物質の蓄積によって精神崩壊を引き起こすことによって起こる。だから、定期的なメンタルケアが必要になるんだよ。つまりセンチネルにとってガイドは無くてはならない存在ってわけだ」
未だ青ざめた顔のままのアブニールを注視していたフラムがおもむろに続きを話した。アブニールの眼差しに籠めた覚悟を感じ取ってくれたのだろう。アブニールはフラムが言い終えるのを待って疑問を口にした。
「例えばセンチネルの集団がいたとして、一斉に獣化が起こることはあり得るか?」
「集団か……。規模にもよるな。二人や三人というなら、偶然精神崩壊のタイミングが重なったとも考えられるが、あまりに数が多いと自然に起こったとは考えにくい」
「仮に戦歴が同じだとしても?」
「精神力は個々人によって異なるからな。それに、たとえ同じ戦場に出ていたとしても、撃破した数には差が出るだろ。そうなると同時に獣化する人数は二から三人、多く見積もっても五人くらいのもんだろうな」
ならばあの晩の出来事は、自然に起こったのではないという事になる。
アブニールの養父が団長を務める傭兵団は、小規模ながら団員数十人は軽く超えていた。その半数が一斉に獣化したのだ。これはどういうことか。可能性があるとすれば、何らかの外的要因が影響した場合だ。
「例えば……例えばだが、有害物質が溜まりやすい環境や、飲食物があったりは……」
「ない……、とは正直言いきれないのが現状だな。何しろ獣使いに関する研究が始まって日が浅いんだ。センチネルやガイドといった呼称すら、最近になって学者が名付けたばかりで知らない者の方が多い」
「そうか……」
頼みの綱のフラムが知らないというなら、今のところこれ以上の追究は不可能ということだ。だが、進展がなかったわけじゃない。アブニールにとって一番重要な、仲間割れは当人の意志によるものではないという事実が明らかになったのだ。
それだけで、気を抜けば涙腺が緩みかけるほどの喜びが生まれる。
「話の腰を折って悪かった。いろいろ教えてくれてありがとな」
「いや。あんまり力になれなかったみたいでこっちこそ悪かったな」
「そんなことはねえよ。あんたのおかげで胸のつかえがとれた気分だ」
胸に手を当ててしみじみと言う。フラムは「そうか」と短く答えて目元を和ませる。
「なら、続きを話す。なんならここからが本題と言ってもいいな」
「おう、何だ?」
アブニールの質問に真摯に答えてくれたのだ。こちらも同じ誠意で返さなくてはと腹を据える。
「ああ。今説明した通り、センチネルは戦闘の度に有害物質が溜まるんだ。だが、お前はどうやら今まで一度もガイドによるガイディングを受けていないらしい。正直な話、今すぐ精神崩壊……獣化してもおかしくない状態だ」
決めたばかりの覚悟がさっそく揺らいだ。フラムの態度が深刻なこともあって、冗談だろうと懐疑的にもなれない。さらにアブニールには自覚症状もあった。先ほどフラムが話した獣化の前兆。倦怠感に悩まされていたのだ。
十年間がむしゃらに働き続けたツケと、あとは単純に年齢の問題だろうと決めつけていたが、改めて考えると、それこそが身体が発した危険信号だったのだ。
「まあお前、剛毅そうだもんな。だから今までぎりぎりのところで保ってたんだろうよ。だが、ここへ来た以上、見過ごせない」
「ああ。俺だって、理性を失って暴れまわるなんて勘弁だ。悪いが治してもらえると助かる」
何しろアブニールは、実際に仲間たちが獣化するところを目撃しているのだ。だからこそ、最悪の末路はなんとしてでも回避したいと切に願う。
「当然だ。この宿舎は、お前のような野良のセンチネルやガイドを保護するための施設も兼ねている。必ず助けてやるさ」
男の自信に満ちた断言が頼もしい。疑り深い性質のアブニールの心にすら、まっすぐに届く誠実な言葉だった。
「だが、実はこのガイディングも万能ってわけじゃなくてだな。重症度が高ければ高い程、ガイド側にも負担がかかり、最悪の場合、センチネルと共倒れになっちまうんだ」
「そ、そうなのか……」
つい先刻目の前でガイディングを受けた際には、フラムから何の変化も感じなかったので、気が付かなかった。ガイド側にもリスクがあるというなら、軽々しく救いを求めるのは気が引ける。
「そういう訳で、お互いの為に、時間をかけて少しずつお前の中の有害物質を取り除いていかなきゃいけねえ。その間は、新たに身体に負荷をかけるようなマネはしてほしくねえから、ここに滞在してもらうことになる」
「つまりは入院しろってことか。ここは病院じゃねえけど」
「まあ、似たようなもんだな」
冗談めかして言うアブニールに調子を合わせて一度笑った男は、すぐにまた表情を引き締めた。
「この条件飲んでもらえるか? 出来なきゃ、お前を拘束しなきゃいけねえ。これでも王様に忠誠を誓う騎士だもんでね。国にとって害になるかもしれない存在を野放しにはできねえんだ」
そしてまた、緊張するアブニールにへらりと笑いかける。
「俺としても、お前みたいな美人を討伐するなんて未来は避けたいんだ。お前を負かすならベッドの上じゃないと楽しくねえだろ?」
発言自体は呆れてしまうほどに不埒だが、その実、アブニールを気遣っているのが手に取るようにわかる。第一、この局面ではアブニールの方が頭を下げて頼み込むのが筋なのだ。世話になるのはアブニールなのだから。
今まで幾度も裏切られたり騙されたりした経験から、容易に人を信じることはできなくなっている。だが、アブニールは今たしかにこの男、フラムに対して好感を抱いていた。
まだ、心から信頼してよいものかは判断しかねる。それでも、少なくとも信用はしても良いのではないかと思えた。
「何であんたが勝つ前提で話してるのかわからねえが、そう言う事なら俺に依存はねえ。どうか、よろしく頼む」
軽口には軽口で応じて、その後で座ったままではあるが、しっかりと頭を下げた。
話を終えると、フラムはアブニールを一人残して一度部屋を辞した。昼食を持ってきてくれるそうだ。
しかも部屋を出る際にアブニールの荷物の場所をあっさりと教えてくれる。アブニールの要求をのらりくらり躱していたのは、アブニールがここに留まる決断をするまでは隠しておきたかったからなのだろう。
そして意向を確認したあとは、平然と部屋を出ていくし、荷物の在りかも教えてくれる。アブニールに対する信用を暗に示すことで心変わりを防ぐ腹なのだ。
軽薄でへらへらしているように見えるが、あくまでもそう見せかけているだけなのだと実感する。
やはり油断できない。だからこそ興味が湧いた。あのフラムという男の事を、もう少し知ってみたい。
そして、そう思う自分に驚く。他人に対して深く興味を抱くのはずいぶん久しぶりだったから。
(まあ、これから世話になる相手の素性を調べておくのは基本だからな。依頼主について探るのと同じだ)
どうにか後付けの理由を探し出すも、どうしても腑に落ちない部分があって、微妙にスッキリしない気分になった。
今更真相を追い求めたところで、仲間たちが帰ってくるわけではない。それでも名誉の回復には繋がるはずだ。
仲間割れなどするはずがない仲間たちが、突如諍いを始めた原因。それを知りたかった。
「この獣化は、有害物質の蓄積によって精神崩壊を引き起こすことによって起こる。だから、定期的なメンタルケアが必要になるんだよ。つまりセンチネルにとってガイドは無くてはならない存在ってわけだ」
未だ青ざめた顔のままのアブニールを注視していたフラムがおもむろに続きを話した。アブニールの眼差しに籠めた覚悟を感じ取ってくれたのだろう。アブニールはフラムが言い終えるのを待って疑問を口にした。
「例えばセンチネルの集団がいたとして、一斉に獣化が起こることはあり得るか?」
「集団か……。規模にもよるな。二人や三人というなら、偶然精神崩壊のタイミングが重なったとも考えられるが、あまりに数が多いと自然に起こったとは考えにくい」
「仮に戦歴が同じだとしても?」
「精神力は個々人によって異なるからな。それに、たとえ同じ戦場に出ていたとしても、撃破した数には差が出るだろ。そうなると同時に獣化する人数は二から三人、多く見積もっても五人くらいのもんだろうな」
ならばあの晩の出来事は、自然に起こったのではないという事になる。
アブニールの養父が団長を務める傭兵団は、小規模ながら団員数十人は軽く超えていた。その半数が一斉に獣化したのだ。これはどういうことか。可能性があるとすれば、何らかの外的要因が影響した場合だ。
「例えば……例えばだが、有害物質が溜まりやすい環境や、飲食物があったりは……」
「ない……、とは正直言いきれないのが現状だな。何しろ獣使いに関する研究が始まって日が浅いんだ。センチネルやガイドといった呼称すら、最近になって学者が名付けたばかりで知らない者の方が多い」
「そうか……」
頼みの綱のフラムが知らないというなら、今のところこれ以上の追究は不可能ということだ。だが、進展がなかったわけじゃない。アブニールにとって一番重要な、仲間割れは当人の意志によるものではないという事実が明らかになったのだ。
それだけで、気を抜けば涙腺が緩みかけるほどの喜びが生まれる。
「話の腰を折って悪かった。いろいろ教えてくれてありがとな」
「いや。あんまり力になれなかったみたいでこっちこそ悪かったな」
「そんなことはねえよ。あんたのおかげで胸のつかえがとれた気分だ」
胸に手を当ててしみじみと言う。フラムは「そうか」と短く答えて目元を和ませる。
「なら、続きを話す。なんならここからが本題と言ってもいいな」
「おう、何だ?」
アブニールの質問に真摯に答えてくれたのだ。こちらも同じ誠意で返さなくてはと腹を据える。
「ああ。今説明した通り、センチネルは戦闘の度に有害物質が溜まるんだ。だが、お前はどうやら今まで一度もガイドによるガイディングを受けていないらしい。正直な話、今すぐ精神崩壊……獣化してもおかしくない状態だ」
決めたばかりの覚悟がさっそく揺らいだ。フラムの態度が深刻なこともあって、冗談だろうと懐疑的にもなれない。さらにアブニールには自覚症状もあった。先ほどフラムが話した獣化の前兆。倦怠感に悩まされていたのだ。
十年間がむしゃらに働き続けたツケと、あとは単純に年齢の問題だろうと決めつけていたが、改めて考えると、それこそが身体が発した危険信号だったのだ。
「まあお前、剛毅そうだもんな。だから今までぎりぎりのところで保ってたんだろうよ。だが、ここへ来た以上、見過ごせない」
「ああ。俺だって、理性を失って暴れまわるなんて勘弁だ。悪いが治してもらえると助かる」
何しろアブニールは、実際に仲間たちが獣化するところを目撃しているのだ。だからこそ、最悪の末路はなんとしてでも回避したいと切に願う。
「当然だ。この宿舎は、お前のような野良のセンチネルやガイドを保護するための施設も兼ねている。必ず助けてやるさ」
男の自信に満ちた断言が頼もしい。疑り深い性質のアブニールの心にすら、まっすぐに届く誠実な言葉だった。
「だが、実はこのガイディングも万能ってわけじゃなくてだな。重症度が高ければ高い程、ガイド側にも負担がかかり、最悪の場合、センチネルと共倒れになっちまうんだ」
「そ、そうなのか……」
つい先刻目の前でガイディングを受けた際には、フラムから何の変化も感じなかったので、気が付かなかった。ガイド側にもリスクがあるというなら、軽々しく救いを求めるのは気が引ける。
「そういう訳で、お互いの為に、時間をかけて少しずつお前の中の有害物質を取り除いていかなきゃいけねえ。その間は、新たに身体に負荷をかけるようなマネはしてほしくねえから、ここに滞在してもらうことになる」
「つまりは入院しろってことか。ここは病院じゃねえけど」
「まあ、似たようなもんだな」
冗談めかして言うアブニールに調子を合わせて一度笑った男は、すぐにまた表情を引き締めた。
「この条件飲んでもらえるか? 出来なきゃ、お前を拘束しなきゃいけねえ。これでも王様に忠誠を誓う騎士だもんでね。国にとって害になるかもしれない存在を野放しにはできねえんだ」
そしてまた、緊張するアブニールにへらりと笑いかける。
「俺としても、お前みたいな美人を討伐するなんて未来は避けたいんだ。お前を負かすならベッドの上じゃないと楽しくねえだろ?」
発言自体は呆れてしまうほどに不埒だが、その実、アブニールを気遣っているのが手に取るようにわかる。第一、この局面ではアブニールの方が頭を下げて頼み込むのが筋なのだ。世話になるのはアブニールなのだから。
今まで幾度も裏切られたり騙されたりした経験から、容易に人を信じることはできなくなっている。だが、アブニールは今たしかにこの男、フラムに対して好感を抱いていた。
まだ、心から信頼してよいものかは判断しかねる。それでも、少なくとも信用はしても良いのではないかと思えた。
「何であんたが勝つ前提で話してるのかわからねえが、そう言う事なら俺に依存はねえ。どうか、よろしく頼む」
軽口には軽口で応じて、その後で座ったままではあるが、しっかりと頭を下げた。
話を終えると、フラムはアブニールを一人残して一度部屋を辞した。昼食を持ってきてくれるそうだ。
しかも部屋を出る際にアブニールの荷物の場所をあっさりと教えてくれる。アブニールの要求をのらりくらり躱していたのは、アブニールがここに留まる決断をするまでは隠しておきたかったからなのだろう。
そして意向を確認したあとは、平然と部屋を出ていくし、荷物の在りかも教えてくれる。アブニールに対する信用を暗に示すことで心変わりを防ぐ腹なのだ。
軽薄でへらへらしているように見えるが、あくまでもそう見せかけているだけなのだと実感する。
やはり油断できない。だからこそ興味が湧いた。あのフラムという男の事を、もう少し知ってみたい。
そして、そう思う自分に驚く。他人に対して深く興味を抱くのはずいぶん久しぶりだったから。
(まあ、これから世話になる相手の素性を調べておくのは基本だからな。依頼主について探るのと同じだ)
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