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世界革命編
登場人物紹介・3
しおりを挟む・本編ネタバレを含みますので、世界革命編読了後に読むことを推奨します。
・所属入れ替わりや伏せ情報開示のため、一部の登場人物の所属や設定が変更しています。
・学園アルカナ側の設定は、これ以降はほぼ変わりません。
〇新入生
スピカ・ヴァルゴ(16)
ストロベリーブロンドをハーフツインにした少女。
一般庶民として生活していたものの、叔父のシュルマが【運命の輪】だったがために、彼に【運命の輪】としての力の使い方を教わりながら、小アルカナにステルスを決め込んで生活していた。
所持アルカナ:【運命の輪】
・自身のアルカナカードの偽装
・他アルカナカードの力によるコピーの無効化
・アルカナカードの情報の初期化(本来のアルカナカードの情報に戻す)
*大アルカナ所持はこの国では名誉なこととされ、時には貴族として爵位が与えられるが、例外処置として【運命の輪】は見つかり次第処刑される。そのためにスピカは、学園アルカナ召喚までは自身のアルカナをずっと小アルカナに偽装して生活しないと生きていけなかった。
*元々の【運命の輪】のカード運用方法は、【世界】によるアルカナカードの情報書き換えを失敗した場合の初期化で、二枚一組で運用するものだったが、施政側の都合により、【世界】の事実的独裁がはじまり、【世界】の力が唯一効かない【運命の輪】の処刑をすることで、独裁の維持をしようとしていた。
*アイオーンの心変わりにより、少なくとも学園アルカナ内でもスピカの身の安全は維持できるようになった。
アレス・キュリオンティ(16)
赤毛に金色の瞳の少年。スピカの同級生。
【愚者】のアルカナ持ちであり、スピカを【愚者】じゃないと気付いて声をかけた。
元々貴族階級の少年ではなく、平民であり、一発逆転するために学園アルカナ卒業して箔をつけようとしていたのに、学園内のスクールカーストに辟易している。
所持アルカナ:【愚者】
・他アルカナカードの力のコピー(ただし相手のアルカナカードの力を特定しないといけない。【運命の輪】はコピー不可能)
・アルカナカードによる攻撃を一定量受けた場合、それを倍返しにする。
・アルカナカードを一枚指定し、自身のコピーした力を貸し与えることができる
*この国の大アルカナでもっとも多く、平民でも出てくる可能性がある。そのため大アルカナの中でもっとも知れ渡っているため、対策されやすい欠点を持つので、【愚者】の所持者は自身の大アルカナを堂々と見せる真似はしない。
*強いアルカナカードのコピーも可能だが、所持者の魔力に依存するため、あまりに魔力を食う力のコピー及び行使は死に至る。
スカト・サダルメリク(16)
黒髪翠目の少年。スピカとアルスの同期の少年であり、騒動の中心に巻き込まれがちなふたりに「問題を起こすんじゃない」と叱咤する優等生。
しかし昔は貴族のサダルメリク家の家名の上に、弱くはないが強くもない隠者のアルカナが原因で疎まれてきたせいで、学園アルカナに入学前は荒れて下町にいた。
ルヴィリエ奪還のために、生徒会執行部に入り、スパイ活動をして革命組織とスピカ、アレスに情報を流していた。
所持アルカナ:【隠者】
・アルカナカードによる攻撃を一定量受けた場合、それを倍返しにする。
・アルカナカードに見聞きした情報を貯蓄することができる。
・アルカナカードを一枚指定して、隠者のアルカナカードが貯蓄した情報を転写することができる。
*【愚者】と並んで大して強くも珍しくもない大アルカナなため、スカトはそれが原因で実家で冷遇されていた。そのせいで本人はアルカナの力を使いたがらずに、全部拳で解決しようとしている。
*本来【愚者】のカードは情報収集用、隠密用カードだが、貴族階級が持っていても隠密活動よりも家業が優先されるため、スカトが持っていてもあまり意味がなかった。
ルヴィリエ・ガレ(16)
ブルーブロンドのボブカットに黄色いリボンを付けた明るい少女。瞳の色はサファイヤブルー。
スピカの同期であり、なにかに付けてスピカの世話を焼こうとする少女。
入学前に五貴人のタニアとルーナにより心を壊され、彼女たちにより支配されていた。
生徒会執行部監視のために、アイオーンからオシリスを通して生徒会執行部に入会させられた。
スピカとアレスのルーナのゾーン撃破により、無事に支配から脱却し、元の彼女に戻った。
所持アルカナ:【正義】
・剣と天秤の召喚。
・アルカナカードを二枚指定し、その攻撃を入れ替える。
・三日以内の行動の預言。肩を叩いた相手の三日以内の行動を預言することができる。なお所持者の預言はできない上に、行動により預言は回避されることがある。三日以内に預言をした人間は三日間は預言することができないため、再び肩を叩いて預言をやり直す必要がある。
*ルヴィリエは新入生三人の預言を読んで、無自覚にアルカナ集めを回避していた。自分の預言は読むことができずとも、他人の預言から自分の預言を読み解くことは可能。
〇無所属
ナブー・スチルボン(17)
白髪のおかっぱ髪に、銀目の青年。常日頃から杖を持ってシルクハットをかぶっている胡散臭い人物。
変わり者の大商家スチルボン家出身。貴族階級ではないものの、金を持っている家系なために、金に物を言わせて貴族階級の口出しをよしとしない。
生徒会にも革命組織にも所属しない中立人物だが、本人が鑑賞に値すると判断した場合のみ、抗争に首をつっこむし、ときどき引っ掻き回す。
そのために生徒会からは「敵にならないだけまし。味方にしたほうが厄介」と判断を下されて放置されている。
所持アルカナ:【魔法使い】
・手品の絶対成功
・四スート(剣・杖・杯・護符)の召喚
・四大元素(土・水・風・火)の操作
*生徒会も五貴人も革命組織もなぜか彼を敵にも味方にも回したがらない。なおナブーは新入生に肩入れしている節が見える上に、アルカナ集めの初陣に勝てたのは彼のアルカナの力をアレスが見て、コピーしたため。
*スピカに肩入れしているのは、理不尽に抗う弱者からの成り上がりというものが、彼の好みの舞台の主人公像だからである。
ユダ・ハングドマン(17)
なにかに付けて天井にぶら下がっているので周りからは怪訝な人間に思われている。ものすごくネガティブで、鬱々としたことばかり言っている。
ちなみに名前はどう見ても偽名であり、基本的にどこの派閥にも所属してない。
スピカ曰く「陰鬱三銃士のひとり」。
本名はオージン・ルーン。
この国のアルカナカードを開発した魔法学者の家系だが、どこをどう間違えたのかそれを秘匿して生活している。
現在の王族(【世界】を有する一族)に研究成果を剥奪されて追放されたが、魔力の不備のために戻ってきて欲しがられている。本人は嫌気が差して学園アルカナ内に研究成果を隠して、古い魔法で隠蔽して隠れている。
所持アルカナ【吊るされた男】
・嵐の使役
・アルカナカードの特定(なお【運命の輪】のみ特定できない。【世界】に上書きされる前のカードの特定なら可能)
・槍の召喚、使役
ズベン・エス・カマリ(18)
元々貧民街出身だが、大アルカナを得たことで一攫千金を狙ってやってきた黒髪銀目の子。猫耳風のお団子にまとめている。
ちなみに本当は男だが、性的趣向は男のため、女装しているほうが男が優しくしてくれるからしている。生徒会からは革命組織以外でモラルに関わると敵視されている。
気分屋だが、【世界】に性的に惚れ込んでいるために、彼の言うことなら比較的ほいほいと聞いてしまう悪癖がある。
所持アルカナ:【悪魔】
・コウモリの羽の召喚。好き勝手に飛べる。
・火の使役。
・アルカナカードで触れた相手を下僕に変えることができる。ただし悪魔の気絶や悪魔をアルカナカードで触れた場合、下僕化は解除できる。下僕には悪魔の尻尾が生えて、悪魔の意のままになってしまう。
*本来なら強いアルカナだが、ズベンの気分屋兼サボり癖のせいで魔力量が少なかったために
下僕にできる数が限られていた。
シェラタン・ムサルティム(18)
白髪金目の少年であり、ズベンに引きずり回されているが、ズベンくらいしか友達がいないために付き合っている。
本人も平民出身の大アルカナ。生徒会は直感で信用ならないと脅えているし、革命組織はガチで抗争をしたがっているため怖くて近付きたくない。
スピカ曰く「陰鬱三銃士のひとり」。
所持アルカナ:???
・ゾーンの展開
・ゾーンに入ったアルカナカードにアルカナカード同士のコンタクトを取ることを禁じる
・火の使役
*本来ならゾーンが展開できる分だけ強いはずが、性格的な問題でどこの派閥にも所属せず、ズベンの近くにいるだけになっている。
*本気で戦う気がないために、ときどきズベンの支配を自ら受け入れて理性を飛ばさないと、自主的に戦わない。
〇革命組織
カウス・アウストラリス(21)
伸ばしっぱなしの黒髪に褐色の肌、金色の瞳の青年。留年し続けていっこうに学園アルカナから卒業しようとしない問題児。
元々アウストラリス家は騎士の名門家系だったが、三世代連続で大アルカナを輩出しなかったがために爵位を剥奪された。カウスが久々の大アルカナ持ちである。【世界】に疑問を持って、【世界】のアルカナカードを持つ人間が入学するまで学園アルカナに居座ることにした。
革命組織のリーダーに気付いたら選ばれていたが、彼自身は気に食わない【世界】に一矢報いたいだけである。
スピカの能力が【世界】の天敵になりうると気付いて、彼女になにかとちょっかいをかけるようになる。
所持アルカナ:【戦車】
・ゾーンの展開
・戦車(チャリオット)の召喚
・太陽のチャリオットの召喚
*アルカナ自体そこそこ強いものの、アルカナカードの戦いは、それぞれの能力を割られたら対策が立てられてしまうと知っているために、対策しづらいように策を講じることが多く、同じ革命組織の面々にもひとりで戦うことを禁じている。
デネボラ・レグルス(18)
カウスの相方を務める、栗色の髪に豊満な体の美女。目はエメラルドグリーン。
元々貧民街の出身であり、大アルカナを得たことでレグルス家に養子縁組された口。学園アルカナで貴族階級の人間の態度を見てキレたところをカウスに拾われる。
気風がよく、周りからも「姐さん」と呼ばれている。
所持アルカナ:【力】
・怪力
・アルカナカードを一枚使役して、魔力を貸す
・ライオンへの肉体変化(肉体変化中、人間の理性は存在していない。元に戻るには、アルカナカードの力で攻撃するしかない)
*デネボラが常にカウスの隣にいるのは、カウスのゾーンの維持のために魔力を貸しているからである。カウスのアルカナは全体的に魔力量の消費が激しいため、彼女が一部を肩代わりすることで、いざというときに魔力を全力で引き出せるようにしている。
*デネボラがライオンに変化したとき、大概はカウスの戦車で跳ね飛ばされている。これはふたりの合意の上での行動であり、他の人にはデネボラも許していない。
アセルス・ポレアリス(17)
革命組織に入っている、おっとりとした美女。赤毛を巻き髪にしている、オパール色の瞳の女性。
プレセペ財団の跡取り一族の分家の家系であり、金持ちの【世界】に心酔するやり口を苦々しく思い、革命組織に参加。スピカやアレス、スカトたち一年生が学園抗争に巻き込まれるのを心苦しく思っている優しいところもある。
所持アルカナ:【節制】
・壷の召喚。その壷を満たしている水はエリクシールであり、飲めば体力魔力を回復する。
・水の使役。
・背中に羽を生やして空を飛ぶことができる。
*基本的に本人の性格も相まって後方支援特化であり、前衛で戦うのには向いていない。
アル・ニヤト(18)
革命組織に入っている、意味不明な言動ばかり繰り返す白髪に赤目の男。生徒会には警戒されている。カウスの傍付きで常に助言を与えている。
所持アルカナ:【死神】
・鎌の召喚
・アルカナカードの能力をひとつ指定して封印することができる。封印を解除するには死神を殺すか戦闘不能にするしかない。
・アルカナカードで受けたダメージからの再生
*アルカナカードのシステムにやたらと詳しい上に、【死神】という希少価値の高いアルカナにも関わらず学園アルカナ召喚まで秘匿していた。
*五貴人により、玉座を追われた元王家。アルカナカードによる魔力の使い道を絞る考案をしたのは、本来は【死神】の家系。
〇生徒会執行部
オシリス・ジュピター(18)
モスグリーンの髪に金色の瞳の青年。メガネ。
生徒会執行部の会長であり、五貴人と話し合える貴族出身。アイオーンとは幼馴染であり、将来は彼を助ける宰相になる予定である。
学園アルカナで治安維持を行っているが、革命組織の面々とやり合いながら、彼らの言い分を聞いて心を痛めている。
所持アルカナ:皇帝
・王笏の召喚
・四大元素 (地・水・火・風)の操作
・アルカナカード一枚を指定して、力を貸し与えることができる
*五貴人と学園の治安維持の板挟みになっている苦労人。アルカナもおそらく苦労人が滲み出ている。
イブ・ジュノー(17)
生徒会執行部のひとり。栗色の髪にメガネ。翡翠色の瞳の少女。なお三つ編みおさげ。
学園アルカナの治安維持のために常に全力で猪突猛進な少女。そのために革命組織で数少なく生徒会側だが可愛がられている(ただしぼこられる)。
所持アルカナ:【女教皇】
・土の使役。
・巻物の召喚。武器として使用可能。
・アルカナカードにダメージを溜め込み、それを一気に放出する。
*本来なら強いアルカナだが、彼女の猪突猛進な性格が災いして扱い切れていない。
イシス・ヴィーナス(18)
プラチナブロンドに深紅の瞳の美女。
生徒会執行部の副会長であり、五貴人とも家柄から話し合える立場。
革命組織のことで手をこまねいているものの、彼らの言い分もわかるために心を痛めている。しかし今は生徒会メンバーの安寧が大事。
所持アルカナ:女帝
・錫杖の召喚
・土の操作
・アルカナカードを一枚指定し、力を増幅させることができる。
*基本的に女教皇の上位互換能力。
エルナト・アルデバラン(18)
赤みのかかった金髪にチェリーレッドの瞳の青年。垂れ目。髪形はハーフアップにしている。
生徒会執行部の一員。おっとりした口調でオシリスのサポートをしている。
本当は後輩たちが五貴人に関わって破滅して欲しくないため、革命組織にも解散して大人しくしていて欲しいが、力でやり合うしかないのに頭を抱えている。猪突猛進なイブややりたい放題な後輩たちに精神的に救われている。
所持アルカナ:【教皇】
・ゾーンの展開
・ゾーンに入った人間を強制的に裁判にかけることができる。裁判中は【教皇】に一切攻撃することはできず、裁判を終わらせる以外にゾーンを出ることはできない
・ガベルの召喚。ガベルにより裁判にかけた人間の嘘を判定することができる
*生徒会執行部の取り調べ担当であり、ゾーン使いながらも戦闘は不得手。
〇五貴人
タニア・アウストラリス(18)
五貴人のひとりであり、生徒会と革命組織の抗争を面白おかしく眺めている、アウストラリス辺境伯の娘。
金髪の縦カールにエメラルドグリーンの瞳のなよやかな女性。
五貴人のお茶会でいつも優雅にお茶とお茶菓子の話をしている。
基本的に生徒会も革命組織も全部普通に下に見下している。
所持アルカナ:【星】
・ゾーンの展開
・三分先の予知
・ゾーン展開中、アルカナカード所持者の行動速度は遅くなり、星の所持者の行動速度は速くなる。
*タニアは自身の持つ予知の強化のために、【正義】のアルカナ能力である預言を手に入れるためにルヴィリエに近付いたが、断られたためにルーナを差し向けた。
*本人は自前で普通にアルカナカードで強化した人とも対峙できるが、典雅ではないため肉弾戦を挑まれない限りはしない。
ヨハネ・コンスタンティノープル(18)
最年少で神殿の神官長となった青年。
長いブルーブロンドの髪をなびかせた黒い瞳の青年。
【世界】の懐刀。
日頃から音楽を愛し、ルーナの歌と楽器を愛し、物語に固執し、生徒会と革命組織の抗争は最高の娯楽として楽しんでいる。
ナブーとは観劇仲間だが、主人公に求めているものが真逆なために趣味が相容れない。
所持アルカナ:【審判】
・ゾーンの展開
・ゾーンに入った人間の魔力の回復
・ゾーン内の五感の操作。ゾーン解除するために審判を捕まえることがなかなかできない。
アイオーン・ソフィー・グノーシス(18)
次期国王の現王子。
アルカナ能力を常時発動しているために、心身ともに削れて、即位までに命がもたないだろうと言われている。
現在の国内の様子を憂い、国内の体制改革までの時間稼ぎとして、【運命の輪】の処刑を次期体制関係者に当たる現学園アルカナの生徒たちに見せることで意識改革を起こそうとしていた。
が、スピカや革命組織の反逆により、一旦その野心を引っ込めて、味方を増やすことからやり直しをはじめた。
所持アルカナ:【世界】
・ゾーンの展開
・ゾーン内のアルカナカード所持者の行動の把握
・ゾーン内のアルカナカードの能力の搾取および譲渡
*アイオーンのゾーンの範囲は、学園アルカナ全域である。そのために、各所にゾーン使いが配置され、プライベート空間を管理されている。
*生徒会長のオシリスとは幼馴染。
〇退学者および行方不明者
エルメス・ボルックス(17)
金髪碧眼で甘いマスクをした青年。中立であり、基本的に革命組織にも生徒会にも関わりたがらない。
元々恋愛多き一代限りの名誉貴族の出なため、貴族階級にすら興味がない享楽主義。
ただし恋人を守ることは使命だと思っているために、火の粉を被ると判断したときのみ、派閥に組する。
【世界】に利用されるのは面白くないと思っているものの、レダのほうが大事なために、他のことは全て二の次になる。
所持アルカナ:【恋人たち】
・同じ【恋人たち】のアルカナカードを持つ人間が把握できる
・風の操作
・【恋人たち】のアルカナカードの持ち主のダメージを自身のダメージと入れ替えることができる
*基本的にひとりでも戦えるけれど、同じアルカナで集まったほうが強い。しかしエルメスの性格上、恋人のレダを戦わせたがらない。
レダ・カストル(17)
プラチナブロンドのセミロングヘアの少女。中立であり、基本的にエルメスといちゃいちゃすること以外に興味を見出さない。
元々貧民街出身の小アルカナであったが、【世界】に利用価値があると定められて、【恋人たち】の能力を彼女のアルカナに偽装させた上で学園アルカナに送り込まれていた。
彼女の大アルカナに対する嫌悪は、大アルカナの大半は劣悪な環境を知らない貴族だから。
エルメスのことも最初は気に入らなかったが、彼があまりにも彼女を大切にしたがために、そのままずるずると依存に陥った。
所持アルカナ:【剣の8】
ルーナ・セレーネー(17)
五貴人のひとりであり、生徒会と革命組織の抗争を見物している、セレーネー家の娘。ちなみにセレーネー家は公娼の家系であり、基本的に女しかおらず、ルーナも歌姫としてパトロンを付けて王城に入っている。
銀髪にアメジストの瞳で、楽器はなんでも嗜んでいるために、五貴人のお茶会のときは専ら竪琴を奏でながら歌を歌っている。
基本的に無気力。
誰かに好かれていても、体目当てだと思って全てを諦めている。
所持アルカナ:【月】
・ゾーンの展開
・ゾーン展開中、アルカナカード所持者は過去のトラウマの幻覚に飲まれる。幻覚からの突破方法は、これが月の所持者のゾーン内だということを認識すること、今見ているものが全て自分の作り出したものだと認識すること。
・ゾーン展開中に自らのトラウマに負けた人間は月の眷属と認識され、以降月の所持者の操り人形となる。眷属を解消するには、月のゾーンを破るか、月の所持者が死ぬしかない。
*【月】のアルカナはあまりにも危険なために、貴族階級に召し上げることができない代わりに、王族により公娼として、下手な貴族では手を出すことのできないほどに価値を釣り上げて保護されている。
ソール・プトレマイオス(18)
モスグリーンブロンドに空色の瞳の五貴人のひとり。
自称「愛の旅人」であり、彼は生徒会も革命組織も五貴人すらも愛しているために、彼らが不毛に争い合っているのを寂しがっている。
プトレマイオス公爵家の次男であり、彼は将来実家を出ないといけないため、今が骨休みの時期であり、皆が幸せになればいいのにと本気で思っている。
優しいからこそ、他の立場の人間にも普通に情けをかけるし、嫌われたくないと思っている。
なお、彼自身、優しさゆえにルーナに憐憫をかけた末、彼女を連れて逃げることにした。
所持アルカナ:【太陽】
・ゾーンの展開
・ゾーン展開中のみ太陽を使役できる
・ゾーン展開中のみゾーン内の気温を変動させる
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