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第一章
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夏は日が落ちるのが遅い。盆明けになった途端にすとんと落ちるようになるけれど、未だに空を眺めても空の青が夜を阻むように空にしがみついている。
普段はだらだらと部活をしているっていうのに、今日は妙な緊張感を保っていたから、正直肩がバキバキ言う。こんなのは、スマホゲームでキャンペーン戦闘に夢中になっているときだけだっていうのに。
まるでタイヤみたいになっている肩を回しながら、家路に着いているところ。僕の家は寄り道さえしなかったら、十五分とかからず辿り着く。
影が僕のほうに、不自然に落ちていることに気付いた。こんなベッドタウンで無断で屋根工事なんてはじめたらご近所トラブル発生だ。事前連絡がいくはずなんだ。
「え……?」
住宅街の、人の家の屋根。
台風の日でもないとわざわざ見上げない場所に、さっき知り合ったばかりの顔が立っていることに気付いた。……海鳴だ。
こちらを見下ろしている顔に、表情はない。教室で見た、あの温度の感じない顔を思い浮かべ、僕の喉は「ヒュン」と鳴る。
喉の音が耳を通った途端に、僕の心臓はバクバクと言った。
何度も……何度も何度も何度も、繰り返し夢で見たじゃないか。僕が、海鳴に殺される夢を。部活中だからって、油断していた僕のミスだ。
自然と、走り出していた。汗ばんで貼りついたシャツが重りみたいに感じる。ズボンはもっと軽くってもよかったのに。鞄は普段から置き教科書を心掛けているから弁当しか入っていない。軽い。
僕は必至に屋根が高すぎる道を思い浮かべながら、走る。屋根の上から、海鳴が追いかけてくる。こちらになにかを向けていて、それが妙に目の端でぎらつく。
……僕の夢がそのままだったら、あれはダガーナイフだ。
「な、んで…………!」
本当だったら、言葉を吐き出すことすら惜しいし、交番にでも逃げ込みたい。でも、交番なんてこの辺りにはない。
せめて時間稼ぎをできないかと、僕は必至で海鳴に向かって叫ぶ。
「なんで僕を追いかけてくるんだよ……! お前は僕と会うの、今日がはじめてのはずだろう……!?」
そう吐き出した途端、海鳴は屋根を大きく蹴って、僕のいる歩道に飛び降りた。ポニーテールがぷるんと揺れるのがスローモーションに見える。いったいどんな運動神経してるんだよ、スタントマンかなにかかよ。夢ではさも当たり前のように眺めてきた光景だっていうのに、いざ目の前でやられてみたら、恐ろしくって仕方がない。
誰か見ていないかとひやひやして辺りを見回すものの、まるで誰も道に出てこないことを知っていたかのような素振りで、海鳴は堂々としている。……まさか。
そこで僕はひとつ思いつく。僕は夢で、何度も何度も海鳴に殺される夢を見ていた。なら、海鳴は?
海鳴にもまた、同じようなことを繰り返しているっていうのは?
現に海鳴は話す気になったのか、こちらに向けていたダガーナイフを鞘に納めると、そのまま胸元に隠してしまった。……あのでかい胸の間にナイフ、挟めるのかとすこしだけぞっとする。
「……なにが言いたいの? そもそも、どうしてわたしが追いかけてくるってわかったの?」
「……待てよ。お前が僕にナイフを向けてくる意味がわからない。それに、僕の聞いていることにお前はなにも答えてない」
「それを言って」
海鳴は僕の真意を探るように、じっとこちらを凝視している。まるで僕を殺すことがあいつの正義のようなのが、腹ただしい。
「あなたは納得してくれるの? 納得してくれたら、わたしの願いを叶えてくれるの?」
「……っ、そんなの……僕が納得しないと意味ないだろ!? そもそも、どうして僕を殺さないといけないんだよ……!」
そこまで言うと、海鳴はますます瞳孔を細める。
能面……あの無表情とはほど遠いほど感情は表に出ているものの、それでも池谷とキャラキャラ笑っていた奴と同一人物かは怪しい。
「わたし、あなたを殺すなんてひと言も言ってない」
「なっ……! 普通に考えたら、ダガーナイフ持って追いかけてきたら、普通そう考えるだろう!?」
「入江くん、どうしてこれをダガーナイフだとわかるの。普通の人は、ダガーナイフなんてわかんないよ」
そう言ってひらひらとダガーナイフを見せつけてくる。……知ってる。そもそも、ダガーナイフを知っている人間は、それが好きな人間だ。興味のない人間は、ナイフに区別なんか付けない。サバイバルナイフとダガーナイフの区別だって付かないだろう。
……いったいどこまでしらばっくれれば気が済むんだ。そう苛立つものの、わかったこともある。僕の今まで見た夢は、ただの思い込みや刷り込みなんかじゃない。
あれは紛れもなく予知夢だったんだって。
僕は必至で頭を回転させる。ここで隙を見せたら、間違いなくダガーナイフでひと突きだ。海鳴がどうして屋根から平気で飛び降りたり、斜めった屋根の上を走れるのかなんて知らないけれど、運動神経はどう考えたってインドア派の僕よりは上だ。
そう考えたあと、僕は言う。
「いったい……なにを企んでるんだ」
そのひと言を必死で喉から振り絞ったあと、海鳴はじっと僕を見た。
またダガーナイフで襲い掛かって来るのか? 身構えるものの、海鳴ははっきりと口にしたのだ。
「……だったら、本当にあなたは死んでくれるの? あなたが生きていたら、わたしの好きな人が死んじゃうの」
「…………ええ?」
思ってもいなかった言葉を吐き出されて、僕は目を見開く。
……なんだよ、僕は。そんなくだらないことで殺されようとしていたのか? 一瞬の虚のあと、自然と沸き立ってきたのは苛立ちだった。
「……なんだよ、それ」
僕が吐き捨てるように言うと、海鳴は大真面目な顔で続ける。
「あなたがわたしの願いをくだらないって思ってることくらいわかってる。でもね、わたしは必死なんだよ。何度も阻止しようとしたし、それでも全然止まらなかった。何度変えようと思ってもね、全然変わらないんだよ。だから、わたしにはこれしかないんだよ」
そこで会話は打ち切られて、再び海鳴は僕にダガーナイフを振り下ろそうとしてきた。……やばい。僕はとっさに海鳴に鞄を投げつけ、一瞬動きが止まったのを見計らって、大きく声を張り上げた。
「火事だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
そう叫んだ途端、今まで窓ひとつ開かなかった住宅街の窓が、ひとつ、またひとつと開いていった。そして声の出所を探すようにひとり、またひとりと顔を路地に出してくる。
「火事って?」
「どこ?」
「別に匂いはしないけど……」
それを見た途端、海鳴は顔を真っ赤にして鞄に無理矢理ダガーナイフをねじ込んでしまった。……鞘に納めずに剝き出しで入れて大丈夫なやつなのか、それは。
僕が突っ込みを入れる間もなく、海鳴は手ぶらになると、僕をキッと睨んだ。
「わたし、諦めてないから」
それだけ言い残すと、そのまま走って行ってしまった。
……なんだよ、それ。僕は喧騒の中に取り残され、げっそりしたまま去っていくポニーテールを見送っていた。
大体おかしいだろ。普通は僕の言い分なんて、気が狂っていると思うはずだ。海鳴は僕に人殺し扱いされたことを、あっさりと肯定してしまった。それどころか……。
僕を殺したい理由が、あいつの好きな人間が死ぬからだって。
あいつは、いったいなんなんだよ。いったいどこから来たんだよ。それに何回も僕を殺してきたって、どういうことなんだよ。
頭がおかしくなりそうになるのに、思わずぐちゃりと髪を引っ掻くと、ようやく蝉の鳴き声が耳に入ってきた。火事はないと判断し、少しずつ人が家に引っ込んでいくのを背に、僕ものろのろと家へと帰っていった。
****
料理をするときに、肉を刺す感覚は慣れていると思っていた。……ううん、全然ちがう。血の生臭い匂いも、体温が失われていく感覚も、恐怖でぎょろりと睨んだ目も、ちっとも慣れなかった。
わたしはぜいぜいと息を吐きながら、辺りを見回す。
……誰も見ていない。誰も見ていない。なら、今逃げ出して【元の時間】に戻れば……。【あの人】は生きている、はずなんだ。
わたしは彼の死骸を置いて、そのまま走り出した。
お願い、生きていて。お願いだから……。
………………なんでよ。ねえ、なんでよ。
どうしてまた、【あの人】が死ななきゃいけないの。わたしは膝をついて、ワーワーと泣いてしまっていた。いったい、これも何回目のことなんだろう。わたしは【あの人】の前髪にそっと触れた。
体温がどんどんと無くなってしまっている。ぱっと見たら、ナイフが落ちている。それにわたしはそっと拾い上げた。
……また、わたしは飛ばないといけない。
【あの人】が死なないで済むように、何度でも。
今度こそ、彼を殺すの。
何回も殺したんだから慣れてしまえばいいのに、【あの人】が倒れているのを見なかったら、未だに体が震えて、膝が笑って立てなくなってしまう。血の匂いだって怖いし、気持ち悪いし、全然慣れてくれない。
でも……やるの。わたししか、【あの人】を助けることはできないんだから。
「行ってくるね」
【あの人】の額にもう一度触れる。もう体温はすっかりとなくなってしまって、冷たいのが悲しい。わたしは、もう一度、あの時間に飛ぶことにした。
……今度こそ、未来を変えるの。
普段はだらだらと部活をしているっていうのに、今日は妙な緊張感を保っていたから、正直肩がバキバキ言う。こんなのは、スマホゲームでキャンペーン戦闘に夢中になっているときだけだっていうのに。
まるでタイヤみたいになっている肩を回しながら、家路に着いているところ。僕の家は寄り道さえしなかったら、十五分とかからず辿り着く。
影が僕のほうに、不自然に落ちていることに気付いた。こんなベッドタウンで無断で屋根工事なんてはじめたらご近所トラブル発生だ。事前連絡がいくはずなんだ。
「え……?」
住宅街の、人の家の屋根。
台風の日でもないとわざわざ見上げない場所に、さっき知り合ったばかりの顔が立っていることに気付いた。……海鳴だ。
こちらを見下ろしている顔に、表情はない。教室で見た、あの温度の感じない顔を思い浮かべ、僕の喉は「ヒュン」と鳴る。
喉の音が耳を通った途端に、僕の心臓はバクバクと言った。
何度も……何度も何度も何度も、繰り返し夢で見たじゃないか。僕が、海鳴に殺される夢を。部活中だからって、油断していた僕のミスだ。
自然と、走り出していた。汗ばんで貼りついたシャツが重りみたいに感じる。ズボンはもっと軽くってもよかったのに。鞄は普段から置き教科書を心掛けているから弁当しか入っていない。軽い。
僕は必至に屋根が高すぎる道を思い浮かべながら、走る。屋根の上から、海鳴が追いかけてくる。こちらになにかを向けていて、それが妙に目の端でぎらつく。
……僕の夢がそのままだったら、あれはダガーナイフだ。
「な、んで…………!」
本当だったら、言葉を吐き出すことすら惜しいし、交番にでも逃げ込みたい。でも、交番なんてこの辺りにはない。
せめて時間稼ぎをできないかと、僕は必至で海鳴に向かって叫ぶ。
「なんで僕を追いかけてくるんだよ……! お前は僕と会うの、今日がはじめてのはずだろう……!?」
そう吐き出した途端、海鳴は屋根を大きく蹴って、僕のいる歩道に飛び降りた。ポニーテールがぷるんと揺れるのがスローモーションに見える。いったいどんな運動神経してるんだよ、スタントマンかなにかかよ。夢ではさも当たり前のように眺めてきた光景だっていうのに、いざ目の前でやられてみたら、恐ろしくって仕方がない。
誰か見ていないかとひやひやして辺りを見回すものの、まるで誰も道に出てこないことを知っていたかのような素振りで、海鳴は堂々としている。……まさか。
そこで僕はひとつ思いつく。僕は夢で、何度も何度も海鳴に殺される夢を見ていた。なら、海鳴は?
海鳴にもまた、同じようなことを繰り返しているっていうのは?
現に海鳴は話す気になったのか、こちらに向けていたダガーナイフを鞘に納めると、そのまま胸元に隠してしまった。……あのでかい胸の間にナイフ、挟めるのかとすこしだけぞっとする。
「……なにが言いたいの? そもそも、どうしてわたしが追いかけてくるってわかったの?」
「……待てよ。お前が僕にナイフを向けてくる意味がわからない。それに、僕の聞いていることにお前はなにも答えてない」
「それを言って」
海鳴は僕の真意を探るように、じっとこちらを凝視している。まるで僕を殺すことがあいつの正義のようなのが、腹ただしい。
「あなたは納得してくれるの? 納得してくれたら、わたしの願いを叶えてくれるの?」
「……っ、そんなの……僕が納得しないと意味ないだろ!? そもそも、どうして僕を殺さないといけないんだよ……!」
そこまで言うと、海鳴はますます瞳孔を細める。
能面……あの無表情とはほど遠いほど感情は表に出ているものの、それでも池谷とキャラキャラ笑っていた奴と同一人物かは怪しい。
「わたし、あなたを殺すなんてひと言も言ってない」
「なっ……! 普通に考えたら、ダガーナイフ持って追いかけてきたら、普通そう考えるだろう!?」
「入江くん、どうしてこれをダガーナイフだとわかるの。普通の人は、ダガーナイフなんてわかんないよ」
そう言ってひらひらとダガーナイフを見せつけてくる。……知ってる。そもそも、ダガーナイフを知っている人間は、それが好きな人間だ。興味のない人間は、ナイフに区別なんか付けない。サバイバルナイフとダガーナイフの区別だって付かないだろう。
……いったいどこまでしらばっくれれば気が済むんだ。そう苛立つものの、わかったこともある。僕の今まで見た夢は、ただの思い込みや刷り込みなんかじゃない。
あれは紛れもなく予知夢だったんだって。
僕は必至で頭を回転させる。ここで隙を見せたら、間違いなくダガーナイフでひと突きだ。海鳴がどうして屋根から平気で飛び降りたり、斜めった屋根の上を走れるのかなんて知らないけれど、運動神経はどう考えたってインドア派の僕よりは上だ。
そう考えたあと、僕は言う。
「いったい……なにを企んでるんだ」
そのひと言を必死で喉から振り絞ったあと、海鳴はじっと僕を見た。
またダガーナイフで襲い掛かって来るのか? 身構えるものの、海鳴ははっきりと口にしたのだ。
「……だったら、本当にあなたは死んでくれるの? あなたが生きていたら、わたしの好きな人が死んじゃうの」
「…………ええ?」
思ってもいなかった言葉を吐き出されて、僕は目を見開く。
……なんだよ、僕は。そんなくだらないことで殺されようとしていたのか? 一瞬の虚のあと、自然と沸き立ってきたのは苛立ちだった。
「……なんだよ、それ」
僕が吐き捨てるように言うと、海鳴は大真面目な顔で続ける。
「あなたがわたしの願いをくだらないって思ってることくらいわかってる。でもね、わたしは必死なんだよ。何度も阻止しようとしたし、それでも全然止まらなかった。何度変えようと思ってもね、全然変わらないんだよ。だから、わたしにはこれしかないんだよ」
そこで会話は打ち切られて、再び海鳴は僕にダガーナイフを振り下ろそうとしてきた。……やばい。僕はとっさに海鳴に鞄を投げつけ、一瞬動きが止まったのを見計らって、大きく声を張り上げた。
「火事だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!」
そう叫んだ途端、今まで窓ひとつ開かなかった住宅街の窓が、ひとつ、またひとつと開いていった。そして声の出所を探すようにひとり、またひとりと顔を路地に出してくる。
「火事って?」
「どこ?」
「別に匂いはしないけど……」
それを見た途端、海鳴は顔を真っ赤にして鞄に無理矢理ダガーナイフをねじ込んでしまった。……鞘に納めずに剝き出しで入れて大丈夫なやつなのか、それは。
僕が突っ込みを入れる間もなく、海鳴は手ぶらになると、僕をキッと睨んだ。
「わたし、諦めてないから」
それだけ言い残すと、そのまま走って行ってしまった。
……なんだよ、それ。僕は喧騒の中に取り残され、げっそりしたまま去っていくポニーテールを見送っていた。
大体おかしいだろ。普通は僕の言い分なんて、気が狂っていると思うはずだ。海鳴は僕に人殺し扱いされたことを、あっさりと肯定してしまった。それどころか……。
僕を殺したい理由が、あいつの好きな人間が死ぬからだって。
あいつは、いったいなんなんだよ。いったいどこから来たんだよ。それに何回も僕を殺してきたって、どういうことなんだよ。
頭がおかしくなりそうになるのに、思わずぐちゃりと髪を引っ掻くと、ようやく蝉の鳴き声が耳に入ってきた。火事はないと判断し、少しずつ人が家に引っ込んでいくのを背に、僕ものろのろと家へと帰っていった。
****
料理をするときに、肉を刺す感覚は慣れていると思っていた。……ううん、全然ちがう。血の生臭い匂いも、体温が失われていく感覚も、恐怖でぎょろりと睨んだ目も、ちっとも慣れなかった。
わたしはぜいぜいと息を吐きながら、辺りを見回す。
……誰も見ていない。誰も見ていない。なら、今逃げ出して【元の時間】に戻れば……。【あの人】は生きている、はずなんだ。
わたしは彼の死骸を置いて、そのまま走り出した。
お願い、生きていて。お願いだから……。
………………なんでよ。ねえ、なんでよ。
どうしてまた、【あの人】が死ななきゃいけないの。わたしは膝をついて、ワーワーと泣いてしまっていた。いったい、これも何回目のことなんだろう。わたしは【あの人】の前髪にそっと触れた。
体温がどんどんと無くなってしまっている。ぱっと見たら、ナイフが落ちている。それにわたしはそっと拾い上げた。
……また、わたしは飛ばないといけない。
【あの人】が死なないで済むように、何度でも。
今度こそ、彼を殺すの。
何回も殺したんだから慣れてしまえばいいのに、【あの人】が倒れているのを見なかったら、未だに体が震えて、膝が笑って立てなくなってしまう。血の匂いだって怖いし、気持ち悪いし、全然慣れてくれない。
でも……やるの。わたししか、【あの人】を助けることはできないんだから。
「行ってくるね」
【あの人】の額にもう一度触れる。もう体温はすっかりとなくなってしまって、冷たいのが悲しい。わたしは、もう一度、あの時間に飛ぶことにした。
……今度こそ、未来を変えるの。
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