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姫君のお誘い
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ひとりでのんびり露天風呂を楽しむ予定が、どうしてこうなったんだろう。
そろそろとその人の隣に近付き、私は喉の奥で「ううっ」と呻き声を上げてしまった。
そのひとと言うのは、どうにも顔が驚くほど整っているのだ。肌が透き通るほど白く、髪が艶ややかっていうのは、手入れの加減でできるだろうけれど。でも顔のパーツのひとつひとつを綺麗に丁寧に重ねていくって、無理じゃないのかな。
温まってうっすらと上気した頬はもちろんのこと、プルンと濡れた赤い唇、長く弧を描いた睫毛と、なんで私はこんな極上の美女と一緒に風呂に入っているんだと頭を抱えてきた。
そもそも会社が潰れたから仕方なく専業小説家になった身だ。パソコンの前に座りっぱなし、締切前はカフェインをガブガブ摂取しているような人間が、健康的な訳がないだろう。
私が気まずい思いをして座っている中、彼女は楽しげに勝手に語り出した。
「いい景色ですねえ」
「そ、そうですね」
「私、紅葉と桜が一緒に並べるものだって知らなかったんですよ」
「はあ……秋咲きの桜があるっていうのは聞いたことがありましたけど、紅葉と並べられるというのは知りませんでしたね」
「ああ、ずるい。知ってたなんて」
どうにもこのひと、子供っぽいひとだ。
若彦さんが自分の正体を滞在期間中に当てて欲しいみたいなことを言っていたけれど。この人もまた、正体を当てたほうがいいんだろうか。
私がひとりで考えていたら、彼女は楽しげに続けた。
「久々に降り立ったんだから、綺麗なものを思いっきり見たかったんですよ」
「はあ……降り立ったとは」
何気なく天女さんを頭に浮かべた。あのひとも羽衣がないと困るらしいが、空の上に住んでいるのかどうかは知らない。幽世と現世の狭間のどこかに、空の上に住める場所があるんだろうか。
私の言葉に、彼女はキャラキャラと笑う。
「ああ、私久々に月から降りてきたんですよぉ」
「は…………は?」
月から降り立ってきた有名人。
そして彼女はあまりにも綺麗が過ぎるひと。それに該当するひとなんて、私はひとりしか知らない。
「あ、なた……まさか……」
「ああ、現世だったら私たちのこと物語になってるんですって? 私、かぐやって言うんですよ」
やっぱりか!
悲鳴を上げなかった私は偉いと自画自賛した。
『竹取物語』は日本最古の物語として知られ、未だに作者の詳細は不明のままだ。そしてその話は日本初のSFとか、女の子が一番はじめに読む絵本とか、まあいろいろ言われている。
私がひとりであわあわしていたら、彼女は小首を傾げた。
「あれ、私そんなに有名人? 今の現世ってあんまり本を読まないんでしょう?」
「いえ……今の現世でもかぐや姫を知らない人なんてほぼほぼいませんよ。私も小さい頃絵本を読んでましたし。でも久々に降りてきたっていうのは……その」
「ああ。現世と幽世だったら、いろいろと常識が違うもんねえ」
かぐやさんはキャラキャラと笑う。
「月から来たのがそこまで珍しい?」
「ええっと……はい。今でも月に人が住んでるって話はなかなか聞きませんし」
「現世ってそういうところ不便ねえ。あるものがなくってないものがあるって、当たり前のことなのに」
あれ、前にもそんなこと聞いたような。
そういえば。同じようなことは若彦さんも言っていた。もしかしなくっても。
「……御伽草子や昔話にあって、今の現世にないのって、ロマン……とかですかねえ?」
「えーっっ、なにそれ」
かぐやさんがキャラキャラ通り越してゲラゲラ笑う。おい、若彦さんのせいで笑われたぞ。私が思わずむくれている中、彼女は笑顔で「ごめんごめん」と返してきた。
「たしか私たちのことが書かれているのが、現世で言うところところの御伽草子とか昔話なんだっけ?」
「ええ、まあ……」
「そこにあるのって、多分浪漫とかみたいにひとによって変わるものじゃなくって、許容じゃないかな?」
「許容……ですか」
「そう、許容」
かぐやさんはさも名言を言ったかのように大きく頷いた。
「だって現世って規則でがんじがらめになってるじゃない。規則を破ったらすぐに罰則って、息苦しいったらないわ」
「そうなんですけどね」
「幽世は幽世で、規則は緩いけれど常識ってもんがてんで役に立たないから困るけどね」
「幽世って常識があったんですか」
「そりゃあるよぉ」
かぐやさんは言った。
「でもそういうのを許し合うのがいい付き合いってもんじゃない?」
「そうなんですか……そうかもしれませんね」
「でしょ?」
どうにもふたりでへんちくりんな話をしてしまった。
そう思っていたら、ちょうど湯気が和らいで、紅葉と桜がより一層くっきりと見えた。
「いい景色ですねえ」
「そうですねー」
滑らかなお湯に極上の美女との戯れ。午後はいいものになりそうだと、私はそのときはそう思っていた。
****
「そういえば、あなたは現世のひとよね? 名前は?」
「奥菜です……」
「おきな! いい名前ねえ」
そうにこにこする。
思えば、奥菜は翁と音が同じだし、『舌切り雀』なり『竹取物語』なりでも活躍するひとと似た名前だから、皆親近感を湧いてくれるのかもしれない。
そこでかぐやさんは提案してきた。絵本では十二単を着ていた彼女は、今は幸福湯の備え付けの浴衣を着ているけれど、全然美貌は衰えてはいない。
「そうだわ、おきな。あなたうちの部屋でご飯にいらっしゃいよ」
「ええ……私が行って大丈夫なんですかね? それにかぐやさんも予定があるんでは」
「ひとり旅だから心配ご無用よ! しばらくは滞在するつもりだし」
「なら私とおんなじですねえ……わかりました。ならうちの部屋付きの女中さんに伝えておきますね」
「ええ、ええ! 待っているわね!」
そう言って一旦かぐやさんと別れた。
私は鶴子さんを探すと、事情を説明した。
「そんな訳で、一旦かぐやさんの部屋で一緒に食事を取りたいんですけど……かぐやさんの部屋に私用の食事を持ってきてもらっては駄目ですか?」
「あらまあ……奥菜さん相変わらず引きがいいと言いますか、悪いと言いますか」
「はい?」
鶴子さんの反応に私は「あれ」と思った。
私が訝しがっている中でも、鶴子さんは続けた。
「かぐや様も悪い方ではないんですよ、決して。ただ、しょっちゅう幸福湯に騒動を持ち込んでくるので。念のため、店主様にはお話し伝えておきますね」
「あおじに話を通さないといけない案件なんですかあ……」
「違いますよぉ、奥菜さんに万が一のことがあったら、きっと店主様自分を責めますし、私だって申し訳ないからですよぉ」
「待って、かぐやさんってなにがそこまでまずいの?」
『竹取物語』を思い返すものの、彼女がアクティブな行動を取ったことなんてほぼない。
成人した途端に求婚されまくったものの、彼女は無茶な要望を次々として、全ての求婚を断ってしまった。無茶な要望っていうのは、この世に……幽世では知らないけれど、現世でだったら絶対に存在しない宝物を持ってくるように伝えたけれど、当然ながら誰ひとりとしてそれを持ってくることはできず、さらには求婚者の中でひとり死んでいる。
彼女はまあ、頭はよくても無茶苦茶受け身な人だったはずだよなあと思う。それがかぐやさんの全てかどうかはわからないものの。
私が考え込んだのを見ながら、鶴子さんがそっとヒントをくれた。
「あのひと、基本的にひとでなしですから。お気を付けてくださいね」
「ええ? まあ、ありがとう」
よくよく考えると。鶴子さんは恋に恋し過ぎる悪癖があるとは言えど、好きになった相手に対して全力で尽くすタイプのひとだ。
それに対してかぐやさんは求婚者を千切っては投げ千切っては投げし、とうとう時の帝にすら求婚されてもなお、それを放置して帰ってしまったひとだから、鶴子さん視点では薄情に見えてしまうのかもしれない。
うーん。ただの食事会だとは思うけど。私は首を捻りながらも、かぐやさんに教えられた部屋へと向かっていったのだった。
そろそろとその人の隣に近付き、私は喉の奥で「ううっ」と呻き声を上げてしまった。
そのひとと言うのは、どうにも顔が驚くほど整っているのだ。肌が透き通るほど白く、髪が艶ややかっていうのは、手入れの加減でできるだろうけれど。でも顔のパーツのひとつひとつを綺麗に丁寧に重ねていくって、無理じゃないのかな。
温まってうっすらと上気した頬はもちろんのこと、プルンと濡れた赤い唇、長く弧を描いた睫毛と、なんで私はこんな極上の美女と一緒に風呂に入っているんだと頭を抱えてきた。
そもそも会社が潰れたから仕方なく専業小説家になった身だ。パソコンの前に座りっぱなし、締切前はカフェインをガブガブ摂取しているような人間が、健康的な訳がないだろう。
私が気まずい思いをして座っている中、彼女は楽しげに勝手に語り出した。
「いい景色ですねえ」
「そ、そうですね」
「私、紅葉と桜が一緒に並べるものだって知らなかったんですよ」
「はあ……秋咲きの桜があるっていうのは聞いたことがありましたけど、紅葉と並べられるというのは知りませんでしたね」
「ああ、ずるい。知ってたなんて」
どうにもこのひと、子供っぽいひとだ。
若彦さんが自分の正体を滞在期間中に当てて欲しいみたいなことを言っていたけれど。この人もまた、正体を当てたほうがいいんだろうか。
私がひとりで考えていたら、彼女は楽しげに続けた。
「久々に降り立ったんだから、綺麗なものを思いっきり見たかったんですよ」
「はあ……降り立ったとは」
何気なく天女さんを頭に浮かべた。あのひとも羽衣がないと困るらしいが、空の上に住んでいるのかどうかは知らない。幽世と現世の狭間のどこかに、空の上に住める場所があるんだろうか。
私の言葉に、彼女はキャラキャラと笑う。
「ああ、私久々に月から降りてきたんですよぉ」
「は…………は?」
月から降り立ってきた有名人。
そして彼女はあまりにも綺麗が過ぎるひと。それに該当するひとなんて、私はひとりしか知らない。
「あ、なた……まさか……」
「ああ、現世だったら私たちのこと物語になってるんですって? 私、かぐやって言うんですよ」
やっぱりか!
悲鳴を上げなかった私は偉いと自画自賛した。
『竹取物語』は日本最古の物語として知られ、未だに作者の詳細は不明のままだ。そしてその話は日本初のSFとか、女の子が一番はじめに読む絵本とか、まあいろいろ言われている。
私がひとりであわあわしていたら、彼女は小首を傾げた。
「あれ、私そんなに有名人? 今の現世ってあんまり本を読まないんでしょう?」
「いえ……今の現世でもかぐや姫を知らない人なんてほぼほぼいませんよ。私も小さい頃絵本を読んでましたし。でも久々に降りてきたっていうのは……その」
「ああ。現世と幽世だったら、いろいろと常識が違うもんねえ」
かぐやさんはキャラキャラと笑う。
「月から来たのがそこまで珍しい?」
「ええっと……はい。今でも月に人が住んでるって話はなかなか聞きませんし」
「現世ってそういうところ不便ねえ。あるものがなくってないものがあるって、当たり前のことなのに」
あれ、前にもそんなこと聞いたような。
そういえば。同じようなことは若彦さんも言っていた。もしかしなくっても。
「……御伽草子や昔話にあって、今の現世にないのって、ロマン……とかですかねえ?」
「えーっっ、なにそれ」
かぐやさんがキャラキャラ通り越してゲラゲラ笑う。おい、若彦さんのせいで笑われたぞ。私が思わずむくれている中、彼女は笑顔で「ごめんごめん」と返してきた。
「たしか私たちのことが書かれているのが、現世で言うところところの御伽草子とか昔話なんだっけ?」
「ええ、まあ……」
「そこにあるのって、多分浪漫とかみたいにひとによって変わるものじゃなくって、許容じゃないかな?」
「許容……ですか」
「そう、許容」
かぐやさんはさも名言を言ったかのように大きく頷いた。
「だって現世って規則でがんじがらめになってるじゃない。規則を破ったらすぐに罰則って、息苦しいったらないわ」
「そうなんですけどね」
「幽世は幽世で、規則は緩いけれど常識ってもんがてんで役に立たないから困るけどね」
「幽世って常識があったんですか」
「そりゃあるよぉ」
かぐやさんは言った。
「でもそういうのを許し合うのがいい付き合いってもんじゃない?」
「そうなんですか……そうかもしれませんね」
「でしょ?」
どうにもふたりでへんちくりんな話をしてしまった。
そう思っていたら、ちょうど湯気が和らいで、紅葉と桜がより一層くっきりと見えた。
「いい景色ですねえ」
「そうですねー」
滑らかなお湯に極上の美女との戯れ。午後はいいものになりそうだと、私はそのときはそう思っていた。
****
「そういえば、あなたは現世のひとよね? 名前は?」
「奥菜です……」
「おきな! いい名前ねえ」
そうにこにこする。
思えば、奥菜は翁と音が同じだし、『舌切り雀』なり『竹取物語』なりでも活躍するひとと似た名前だから、皆親近感を湧いてくれるのかもしれない。
そこでかぐやさんは提案してきた。絵本では十二単を着ていた彼女は、今は幸福湯の備え付けの浴衣を着ているけれど、全然美貌は衰えてはいない。
「そうだわ、おきな。あなたうちの部屋でご飯にいらっしゃいよ」
「ええ……私が行って大丈夫なんですかね? それにかぐやさんも予定があるんでは」
「ひとり旅だから心配ご無用よ! しばらくは滞在するつもりだし」
「なら私とおんなじですねえ……わかりました。ならうちの部屋付きの女中さんに伝えておきますね」
「ええ、ええ! 待っているわね!」
そう言って一旦かぐやさんと別れた。
私は鶴子さんを探すと、事情を説明した。
「そんな訳で、一旦かぐやさんの部屋で一緒に食事を取りたいんですけど……かぐやさんの部屋に私用の食事を持ってきてもらっては駄目ですか?」
「あらまあ……奥菜さん相変わらず引きがいいと言いますか、悪いと言いますか」
「はい?」
鶴子さんの反応に私は「あれ」と思った。
私が訝しがっている中でも、鶴子さんは続けた。
「かぐや様も悪い方ではないんですよ、決して。ただ、しょっちゅう幸福湯に騒動を持ち込んでくるので。念のため、店主様にはお話し伝えておきますね」
「あおじに話を通さないといけない案件なんですかあ……」
「違いますよぉ、奥菜さんに万が一のことがあったら、きっと店主様自分を責めますし、私だって申し訳ないからですよぉ」
「待って、かぐやさんってなにがそこまでまずいの?」
『竹取物語』を思い返すものの、彼女がアクティブな行動を取ったことなんてほぼない。
成人した途端に求婚されまくったものの、彼女は無茶な要望を次々として、全ての求婚を断ってしまった。無茶な要望っていうのは、この世に……幽世では知らないけれど、現世でだったら絶対に存在しない宝物を持ってくるように伝えたけれど、当然ながら誰ひとりとしてそれを持ってくることはできず、さらには求婚者の中でひとり死んでいる。
彼女はまあ、頭はよくても無茶苦茶受け身な人だったはずだよなあと思う。それがかぐやさんの全てかどうかはわからないものの。
私が考え込んだのを見ながら、鶴子さんがそっとヒントをくれた。
「あのひと、基本的にひとでなしですから。お気を付けてくださいね」
「ええ? まあ、ありがとう」
よくよく考えると。鶴子さんは恋に恋し過ぎる悪癖があるとは言えど、好きになった相手に対して全力で尽くすタイプのひとだ。
それに対してかぐやさんは求婚者を千切っては投げ千切っては投げし、とうとう時の帝にすら求婚されてもなお、それを放置して帰ってしまったひとだから、鶴子さん視点では薄情に見えてしまうのかもしれない。
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