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結婚式のお菓子をつくる
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私とジル様の挙式については、秋になったら呪いについての調査もあるから、夏の内に勧めることとなった。そうは言っても真夏だと暑過ぎるから、涼しい今の内に。
それをエリゼさんに伝えるとにこやかな顔で「おめでとうございます」と祝われた。
「いえ、私が嫁いできてからというもの、本当にバタバタしていましたから。今更と言いますか……」
「いえいえ。領主が伴侶と式を挙げるというのは、それができる余裕があるということですから、素晴らしいことだと思いますよ。それでは、式までにドレスの手配をせねばなりませんね」
「はい、お願いします」
基本的に式のドレスは、挙式当日に見せるものであり、採寸からデザインまでは妻側が勝手に決めていい。私はジル様の瞳の色に合わせて、「刺繍で金色の縁取りをどこかに入れられませんか?」と尋ねたら、エリゼさんに口笛を吹かれた。とことん自由な執事さんだ。
「いいですよ。それならば胸元に羽の形で入れましょうか」
「はい……よろしくお願いします」
「かしこまりました。ところで、式の最中にお菓子はどうなさいますか?」
「ああ、そういえば」
結婚式にはクロカンブッシュを焼く風習がある。
飴がけのシューであり、基本的に祝い事のあるときでなければつくらない。新郎新婦はそれらを小槌で割って皿に盛り、皆に配るのだ。
神殿でも本当にごくたまに挙式に訪れた夫婦の手伝いをしたことがあるけれど、延々と焼き続けるシュー、一生懸命つくり続けるカスタードクリーム、一生懸命山のように積み上げ、上から飴をかけていく工程は、日頃商人さんに売るためのお菓子を焼くのとは勝手が違い、何回か続けたあとに「専門職人に任せよう」とどうにかして職人を調達してきて、その人たちに任せたのだった。
私はそれを遠い目になりながら思い浮かべ、念のためエリゼさんに尋ねた。
「シュー職人にお任せしたいんですけれど、ここにはそのような方はいらっしゃるんでしょうか……?」
「そうですね。せっかくの祝い事ですしね。バジルに伺ってみましょうか」
「よろしくお願いします。あれはさすがに専門の職人でなければ難しいです」
「あれだけ料理に熱心な奥様まで難しいと言われるのでしたら、相当のものでしょうね。わかりました」
そう言ってエリゼさんは台所のほうにバジルさんに尋ねてくれた。
式のことを伝えると、それはそれはバジルさんは喜んでくださった。
「それはよかった。奥様が坊ちゃんと……」
「坊ちゃんって、ジル様のことですか?」
私が思わず尋ねると、エリゼさんはくすくす笑いながら教えてくれた。
「バジルは先々代の旦那様の時代から、ここで台所の仕事を取り仕切っておりますから」
「それは……ずいぶん長いこと。ご苦労様です」
「いえいえ。長いことここで働いてるだけですよ。しかしたしかに皆の士気のためにも、クロカンブッシュは必要……でも困りましたねえ。昨今の呪いの騒動のせいで、クロカンブッシュをつくってるシュー職人も逃げ出したんですよ」
「ええ……」
まさか職人まで逃げ出すなんて。私ががっくりとうな垂れている中、バジルさんは続けた。
「ここも先々代の時代に拓けてなんとか農業領になったところですからねえ。それが、坊ちゃんの代になった途端に呪いが出たと騒ぎになって……その風評被害が消えないまま、今に至りますから。でも、もし奥様が許可をくださるんでしたら、自分がやりますよ」
「えっ……ですけど。あれはかなり重労働ですよ!? 一日の食事もしてくださるのに、大丈夫なんですか?」
「いくら料理が得意と言いましても、あの重労働を奥様にさせる訳にはいかないでしょう。なによりも飴は熱い。まさか奥様に飴で火傷をさせる訳にはいきませんでしょう」
……そう。シューを延々と焼き続けるのも重労働だし、焼き上がったシューにクリームを詰めていく作業、それを積み上げていく作業だって重労働だ。そしてそれらを上回る、飴がけ作業……。
あれは火傷と隣り合わせだ。飴は熱々にしなかったら溶けないし、それを上からシューに絡まるよう高いところからかけないといけないから、当然飴が飛び散る。熱々の飴を浴びたら、当然ながら大火傷だ。水ぶくれくらいじゃ済まない。
でもあの重労働をバジルさんだけにさせるのもなあ。私は手を挙げた。
「どのみち飴をかける作業がある以上、一日前にはつくらないといけませんし、私も手伝います! カスタードクリームづくりとシューづくりくらいならば!」
「おお、頼もしいですな。ただ無理はいけませんよ。奥様も大変なんですからね」
「うう……」
私はバジルさんにそう言われて、呻き声を上げた。
****
服飾職人さんたちに私のサイズをしっかり採寸され、「それではお待ちくださいませ」と言われて立ち去っていかれた。
私はそれらを見送りつつ、ジル様の様子を見に行った。ジル様は挙式のために、クレージュ領の関係者の人たちに招待状を書いている。
「あの、お手伝いできることはありますか?」
「ああ、シルヴィさん。大丈夫ですよ。こちらは。シルヴィさんは、呼びたい方はおられますか?」
「ええっと……」
私と親しかった人たちなんて、ほぼほぼ神殿関係者だ。ほとんど身売り同然で嫁に出されたもんだから、実家とはほぼ縁が切れてしまっているし、強いて言うなれば。
「前にビールを飲ませてくださった方々。あそこの方々も招待できますか? お土産にクロカンブッシュを持って帰って欲しいです」
「あちらの方々は当然ながら招待しますよ。式は神殿で執り行いますからね」
「よかった……安心っていうのは、呪いのことですよね?」
「はい。呪いのせいで売上が落ち込みがちですから、心配しなくてもいいという意味も込めましてね。それに、バジルにはクロカンブッシュをつくるときに少々難しいリクエストを頼もうと思っています」
「難しい……ですか?」
「ええ。先日のシルヴィさんのケークサレを見ながら思いましたが、ここの特産品をクロカンブッシュに混ぜて欲しいんです」
たしかにそれは難しいリクエストだ。
元々この国では野菜を甘くして食べる文化がない上に、シュークリームに飴をかける以上はどうしても甘くなる。
「たしかにかなり難しいリクエストですね。私もバジルさんをお手伝いする予定ですけれど」
「ええ。シルヴィさんも手伝ってくれると思っていました」
私だって神殿で教わったことくらいしか知識がないけれど。でも。
ここで暮らしている人たちが喜んでくれるものになればいいなあ。私はそう思いながら、一旦バジルさんと打ち合わせに行くことにした。
それをエリゼさんに伝えるとにこやかな顔で「おめでとうございます」と祝われた。
「いえ、私が嫁いできてからというもの、本当にバタバタしていましたから。今更と言いますか……」
「いえいえ。領主が伴侶と式を挙げるというのは、それができる余裕があるということですから、素晴らしいことだと思いますよ。それでは、式までにドレスの手配をせねばなりませんね」
「はい、お願いします」
基本的に式のドレスは、挙式当日に見せるものであり、採寸からデザインまでは妻側が勝手に決めていい。私はジル様の瞳の色に合わせて、「刺繍で金色の縁取りをどこかに入れられませんか?」と尋ねたら、エリゼさんに口笛を吹かれた。とことん自由な執事さんだ。
「いいですよ。それならば胸元に羽の形で入れましょうか」
「はい……よろしくお願いします」
「かしこまりました。ところで、式の最中にお菓子はどうなさいますか?」
「ああ、そういえば」
結婚式にはクロカンブッシュを焼く風習がある。
飴がけのシューであり、基本的に祝い事のあるときでなければつくらない。新郎新婦はそれらを小槌で割って皿に盛り、皆に配るのだ。
神殿でも本当にごくたまに挙式に訪れた夫婦の手伝いをしたことがあるけれど、延々と焼き続けるシュー、一生懸命つくり続けるカスタードクリーム、一生懸命山のように積み上げ、上から飴をかけていく工程は、日頃商人さんに売るためのお菓子を焼くのとは勝手が違い、何回か続けたあとに「専門職人に任せよう」とどうにかして職人を調達してきて、その人たちに任せたのだった。
私はそれを遠い目になりながら思い浮かべ、念のためエリゼさんに尋ねた。
「シュー職人にお任せしたいんですけれど、ここにはそのような方はいらっしゃるんでしょうか……?」
「そうですね。せっかくの祝い事ですしね。バジルに伺ってみましょうか」
「よろしくお願いします。あれはさすがに専門の職人でなければ難しいです」
「あれだけ料理に熱心な奥様まで難しいと言われるのでしたら、相当のものでしょうね。わかりました」
そう言ってエリゼさんは台所のほうにバジルさんに尋ねてくれた。
式のことを伝えると、それはそれはバジルさんは喜んでくださった。
「それはよかった。奥様が坊ちゃんと……」
「坊ちゃんって、ジル様のことですか?」
私が思わず尋ねると、エリゼさんはくすくす笑いながら教えてくれた。
「バジルは先々代の旦那様の時代から、ここで台所の仕事を取り仕切っておりますから」
「それは……ずいぶん長いこと。ご苦労様です」
「いえいえ。長いことここで働いてるだけですよ。しかしたしかに皆の士気のためにも、クロカンブッシュは必要……でも困りましたねえ。昨今の呪いの騒動のせいで、クロカンブッシュをつくってるシュー職人も逃げ出したんですよ」
「ええ……」
まさか職人まで逃げ出すなんて。私ががっくりとうな垂れている中、バジルさんは続けた。
「ここも先々代の時代に拓けてなんとか農業領になったところですからねえ。それが、坊ちゃんの代になった途端に呪いが出たと騒ぎになって……その風評被害が消えないまま、今に至りますから。でも、もし奥様が許可をくださるんでしたら、自分がやりますよ」
「えっ……ですけど。あれはかなり重労働ですよ!? 一日の食事もしてくださるのに、大丈夫なんですか?」
「いくら料理が得意と言いましても、あの重労働を奥様にさせる訳にはいかないでしょう。なによりも飴は熱い。まさか奥様に飴で火傷をさせる訳にはいきませんでしょう」
……そう。シューを延々と焼き続けるのも重労働だし、焼き上がったシューにクリームを詰めていく作業、それを積み上げていく作業だって重労働だ。そしてそれらを上回る、飴がけ作業……。
あれは火傷と隣り合わせだ。飴は熱々にしなかったら溶けないし、それを上からシューに絡まるよう高いところからかけないといけないから、当然飴が飛び散る。熱々の飴を浴びたら、当然ながら大火傷だ。水ぶくれくらいじゃ済まない。
でもあの重労働をバジルさんだけにさせるのもなあ。私は手を挙げた。
「どのみち飴をかける作業がある以上、一日前にはつくらないといけませんし、私も手伝います! カスタードクリームづくりとシューづくりくらいならば!」
「おお、頼もしいですな。ただ無理はいけませんよ。奥様も大変なんですからね」
「うう……」
私はバジルさんにそう言われて、呻き声を上げた。
****
服飾職人さんたちに私のサイズをしっかり採寸され、「それではお待ちくださいませ」と言われて立ち去っていかれた。
私はそれらを見送りつつ、ジル様の様子を見に行った。ジル様は挙式のために、クレージュ領の関係者の人たちに招待状を書いている。
「あの、お手伝いできることはありますか?」
「ああ、シルヴィさん。大丈夫ですよ。こちらは。シルヴィさんは、呼びたい方はおられますか?」
「ええっと……」
私と親しかった人たちなんて、ほぼほぼ神殿関係者だ。ほとんど身売り同然で嫁に出されたもんだから、実家とはほぼ縁が切れてしまっているし、強いて言うなれば。
「前にビールを飲ませてくださった方々。あそこの方々も招待できますか? お土産にクロカンブッシュを持って帰って欲しいです」
「あちらの方々は当然ながら招待しますよ。式は神殿で執り行いますからね」
「よかった……安心っていうのは、呪いのことですよね?」
「はい。呪いのせいで売上が落ち込みがちですから、心配しなくてもいいという意味も込めましてね。それに、バジルにはクロカンブッシュをつくるときに少々難しいリクエストを頼もうと思っています」
「難しい……ですか?」
「ええ。先日のシルヴィさんのケークサレを見ながら思いましたが、ここの特産品をクロカンブッシュに混ぜて欲しいんです」
たしかにそれは難しいリクエストだ。
元々この国では野菜を甘くして食べる文化がない上に、シュークリームに飴をかける以上はどうしても甘くなる。
「たしかにかなり難しいリクエストですね。私もバジルさんをお手伝いする予定ですけれど」
「ええ。シルヴィさんも手伝ってくれると思っていました」
私だって神殿で教わったことくらいしか知識がないけれど。でも。
ここで暮らしている人たちが喜んでくれるものになればいいなあ。私はそう思いながら、一旦バジルさんと打ち合わせに行くことにした。
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