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八百比丘尼
十
しおりを挟む 百合が大きく物干し竿を突き出す。狙いは落ち武者の喉だったが、それは難なく小太刀で捌かれた。
落ち武者はニヤニヤと笑った。
「言っていることがやけにお上品と思いきや、さっさと急所を狙うたぁやるじゃねえか」
「あなたは死線をくぐってきております。あなたは手加減はできるかもわかりませんが、私は手加減なんてできません。弱いですから」
「はははっ! 違いない!」
落ち武者はまるで百合と遊ぶかのように小太刀を振るった。
本来、小太刀は室内戦においてもっとも効力を発揮する得物だ。射程範囲が狭く、射程範囲の長い長物……槍や薙刀……との戦いには向かないとされているが。
この落ち武者と来たら、生き残るために戦場から逃げてきたはずにもかかわらず、長物との戦いを小太刀で面白いように躱していく。
(まるで遊んでいるよう……いいえ、遊んでいるだわ)
一方百合は百合で、以前の体のときのように、思うように体を動かせないでいた。背丈も変わらない、見た目も変わらないと言うのに、触覚がないだけで、避けるべきか避けないべきかの判断が視覚と聴覚だけに頼るしかなくなり、どうしても判断が遅れる。
本来だったら長物での戦いなら、射程範囲内に敵が入ってこないように立ち振る舞うことができるため、百合のほうが有利のはずだが、落ち武者の遊びながらの攻撃のほうが強いのだ。
尼僧や下働きたちが心配そうに見守っているが、それに対して百合は「大丈夫です」「心配しないでください」のひと言さえ告げられないでいた。
戦で沸き立つような気質であったらよかっただろうが、百合はそのような性分ではなかった。元が小国に生まれ、攻め滅ぼされる危機にばかり陥っていたせいで、余計に戦嫌いになっていた。
だからこそ落ち武者を追い払いたかったというのに。
百合が考え込みながらも、なんとか落ち武者を狙い続けている中。このところずっと放置していた八百比丘尼の体が横たわって眠っているのが横目に入った。
(……八百比丘尼の体であったら、触覚があった。でも……)
あの体は長時間魂を埋めていたら、いずれ体に飲まれて侵食されていく恐怖が付きまとう。だが。
今は寺から落ち武者を追い払いたい。そのために。百合は自身の魂を絡繰りの器から引き抜いた。
落ち武者からしてみれば、いきなり先程まで威勢のいいことを言っていた女が崩れ落ちたのだから、少しばかり動揺する。
「……なんだぁ? なんの真似だ……」
落ち武者は動揺しつつ、百合の手首に触れ、目を剥く。
「おい、こいつ脈がねえじゃねえか……!」
「絡繰り人形にそんなものある訳なかろう」
のそりと起き上がった艶やかな尼僧に、落ち武者は百合のときとは打って変わって鼻の下を伸ばす。
「なんだ……ずいぶんと美女を隠してたじゃねえか」
「本当につまらん男だな」
八百比丘尼は百合の持っていた物差し竿を拾い上げると、軽く何度も握ってみる。
(……ええ、大丈夫。感触があるし、ちゃんと握れている。距離感も掴みやすいし……これなら、戦える)
八百比丘尼が物差し竿を構えたのに、落ち武者がニヤニヤ笑う。
「なんだぁ? 交替かぁ? さっさと食料出せば済む話だってのに」
「ごろつきは一度餌を与えたら図に乗る。もう二度とここに寄らぬようにせねばどうしようもないだろうさ」
そう言いながら、八百比丘尼は百合と同じ構えで、物差し竿で突きに出た。
(……感覚が戻っている。あんまり長時間この体ではいられないけれど、これならばなんとか……!)
かつての自分も長物の使い手ではあったが、そこまで実戦で戦ったことはない。この落ち武者との戦いが、初陣であった。
先程の感覚がないがためのヘロヘロな戦い方を見て油断していた落ち武者の口元から笑みが消える。
「……なるほど。本気で殺す気か」
「先程から言っておろう。去れ。それだけだ」
「……はんっ! はい、そうですかなんて言えるか!」
落ち武者は小太刀を捨てると、もう一本腰に差していた太刀に切り替えてくる。太刀は合戦でもよく使われる得物であり、どの時代においても戦場に一番合う形に打たれている。
当然ながら、太刀と長物の戦いもまた、合戦では存在している。八百比丘尼の射程の長さで空く間を利用され、太刀が八百比丘尼の体を抉る。
「ぐうっ……!」
血が臓腑を焼くほどに熱く噴きこぼれる。
周りからは悲鳴が上がり、落ち武者はニヤリと笑う。
「なんだ……こけおどしか」
「……こけおどしであったらよかったなあ」
百合の中から、スルリと声が漏れ出る。
(え……? たしかに不老不死の八百比丘尼ならば、出血したところで死なないだろうけれど、どういう意味?)
百合が困惑している中、八百比丘尼の口元がニヤリと歪む。
そして太刀に斬られ溢れた血に指で触れると、その血を糸のように伸ばしたのだ。
その糸はまるで鉄線だ。その鉄線はたちどころに落ち武者に伸び、首を締め上げたのだ。
またも悲鳴が上がる。百合も悲鳴を上げる。
(やめて! この人を殺さないで! ただ、追い返したかっただけなのに……!)
「ふん。なにを甘いことを。愚かな者は一度見くびった相手をいつまでも見くびり続ける。またここが襲われるだけだ」
(今叩き出せばいいだけの話ではないですか!)
「人間の愚かさなんて、変わらぬものよ」
八百比丘尼が自身の血に念を込め、落ち武者の首を落とそうとするのを、百合が必死で抵抗する。
とうとう百合は八百比丘尼の体から魂を無理矢理引き抜くと、絡繰りの体に戻って、首が絞まって気絶した落ち武者を、無理矢理引っ張って寺の外に捨てることにした。
臓腑を焼くほどの血を流しても、八百比丘尼の傷口はあっさりと塞がり、操っていた血も地面にこびりつくだけになってしまった。
下働きの人々は顔を青褪めさせつつも、血で汚れた部分の清掃をはじめた。その間、皆は脅えた顔をして、百合と一切顔を合わせることがなかった。
百合は寂しさを覚えつつも、尼僧から頂いた荷車に八百比丘尼を乗せはじめた。
「百合さん。そろそろ旅立たれるのですね……今回は、寺を守ってくださり、ありがとうございます」
尼僧に謝られて、百合は複雑に思いながら笑った。
「いえ……皆さんを怖がらせてしまいましたから」
「皆、本来ならば武家の女性ですので、血だけならばあまり怖がらなかったと思いますよ。ただ、誰もかれもが妖怪や八百比丘尼の力について詳しくなかっただけ。彼女たちは決してあなたの暴力に脅えた訳ではないことだけは、わかってあげてくださいね」
「はい……ですけれど、八百比丘尼の体はさっきもまた、私の意思を無視して勝手に動きました」
たしかに八百比丘尼の独断がなければ、落ち武者を追い出すことすらかなわなかったが。寺の人々をここまで怖がらせることもなかった。
唯一わかったのは、彼女は自身が死なないことをいいことに、平気で血を自在に操る術を持っていると知ったことだけだろうか。
百合の言葉に、尼僧は返す。
「今の時代、八百比丘尼は既に伝説の住民ですから。誰もがすぐには納得できないかと思いますよ」
「……そうですね。人魚を探して、早く八百比丘尼を人間に戻さないといけませんね」
いきなり魂の持ち主を無視して動き出す肉体は、呪いの塊としか言いようがない。人魚の肝を食らって人間に戻さない限りは、いつまで経ってもあの肉体は誰かに迷惑をかけるだろう。
最後に尼僧は書付を差し出してくれた。
「あのう、これは……?」
「こちらは各地の絡繰り技師の場所ですね。あなたの今の体は、あなた視点だけでは具合が悪くなっても見てもらえません。絡繰りの体が壊れてしまったら直すまでの間ずっと八百比丘尼の体に入っていなくてはならなく、あなたの魂が侵食されてしまう機会が増えてしまいますから、技師に会えたら具合が悪い悪くない関係なく診てもらいなさい」
「まあ……なにからなにまで、本当にありがとうございます。尼僧様、どうぞお元気で」
「いいえ。本当に、この寺を守ってくださりありがとうございます」
尼僧に頭を下げられながら、百合は荷車を押しはじめた。
カラカラと音が鳴る。
先のことは全くわからず、不安は付きまとうが。与えられた優しさが今の百合を支えている。
それでどうにか生きていけそうだ。
落ち武者はニヤニヤと笑った。
「言っていることがやけにお上品と思いきや、さっさと急所を狙うたぁやるじゃねえか」
「あなたは死線をくぐってきております。あなたは手加減はできるかもわかりませんが、私は手加減なんてできません。弱いですから」
「はははっ! 違いない!」
落ち武者はまるで百合と遊ぶかのように小太刀を振るった。
本来、小太刀は室内戦においてもっとも効力を発揮する得物だ。射程範囲が狭く、射程範囲の長い長物……槍や薙刀……との戦いには向かないとされているが。
この落ち武者と来たら、生き残るために戦場から逃げてきたはずにもかかわらず、長物との戦いを小太刀で面白いように躱していく。
(まるで遊んでいるよう……いいえ、遊んでいるだわ)
一方百合は百合で、以前の体のときのように、思うように体を動かせないでいた。背丈も変わらない、見た目も変わらないと言うのに、触覚がないだけで、避けるべきか避けないべきかの判断が視覚と聴覚だけに頼るしかなくなり、どうしても判断が遅れる。
本来だったら長物での戦いなら、射程範囲内に敵が入ってこないように立ち振る舞うことができるため、百合のほうが有利のはずだが、落ち武者の遊びながらの攻撃のほうが強いのだ。
尼僧や下働きたちが心配そうに見守っているが、それに対して百合は「大丈夫です」「心配しないでください」のひと言さえ告げられないでいた。
戦で沸き立つような気質であったらよかっただろうが、百合はそのような性分ではなかった。元が小国に生まれ、攻め滅ぼされる危機にばかり陥っていたせいで、余計に戦嫌いになっていた。
だからこそ落ち武者を追い払いたかったというのに。
百合が考え込みながらも、なんとか落ち武者を狙い続けている中。このところずっと放置していた八百比丘尼の体が横たわって眠っているのが横目に入った。
(……八百比丘尼の体であったら、触覚があった。でも……)
あの体は長時間魂を埋めていたら、いずれ体に飲まれて侵食されていく恐怖が付きまとう。だが。
今は寺から落ち武者を追い払いたい。そのために。百合は自身の魂を絡繰りの器から引き抜いた。
落ち武者からしてみれば、いきなり先程まで威勢のいいことを言っていた女が崩れ落ちたのだから、少しばかり動揺する。
「……なんだぁ? なんの真似だ……」
落ち武者は動揺しつつ、百合の手首に触れ、目を剥く。
「おい、こいつ脈がねえじゃねえか……!」
「絡繰り人形にそんなものある訳なかろう」
のそりと起き上がった艶やかな尼僧に、落ち武者は百合のときとは打って変わって鼻の下を伸ばす。
「なんだ……ずいぶんと美女を隠してたじゃねえか」
「本当につまらん男だな」
八百比丘尼は百合の持っていた物差し竿を拾い上げると、軽く何度も握ってみる。
(……ええ、大丈夫。感触があるし、ちゃんと握れている。距離感も掴みやすいし……これなら、戦える)
八百比丘尼が物差し竿を構えたのに、落ち武者がニヤニヤ笑う。
「なんだぁ? 交替かぁ? さっさと食料出せば済む話だってのに」
「ごろつきは一度餌を与えたら図に乗る。もう二度とここに寄らぬようにせねばどうしようもないだろうさ」
そう言いながら、八百比丘尼は百合と同じ構えで、物差し竿で突きに出た。
(……感覚が戻っている。あんまり長時間この体ではいられないけれど、これならばなんとか……!)
かつての自分も長物の使い手ではあったが、そこまで実戦で戦ったことはない。この落ち武者との戦いが、初陣であった。
先程の感覚がないがためのヘロヘロな戦い方を見て油断していた落ち武者の口元から笑みが消える。
「……なるほど。本気で殺す気か」
「先程から言っておろう。去れ。それだけだ」
「……はんっ! はい、そうですかなんて言えるか!」
落ち武者は小太刀を捨てると、もう一本腰に差していた太刀に切り替えてくる。太刀は合戦でもよく使われる得物であり、どの時代においても戦場に一番合う形に打たれている。
当然ながら、太刀と長物の戦いもまた、合戦では存在している。八百比丘尼の射程の長さで空く間を利用され、太刀が八百比丘尼の体を抉る。
「ぐうっ……!」
血が臓腑を焼くほどに熱く噴きこぼれる。
周りからは悲鳴が上がり、落ち武者はニヤリと笑う。
「なんだ……こけおどしか」
「……こけおどしであったらよかったなあ」
百合の中から、スルリと声が漏れ出る。
(え……? たしかに不老不死の八百比丘尼ならば、出血したところで死なないだろうけれど、どういう意味?)
百合が困惑している中、八百比丘尼の口元がニヤリと歪む。
そして太刀に斬られ溢れた血に指で触れると、その血を糸のように伸ばしたのだ。
その糸はまるで鉄線だ。その鉄線はたちどころに落ち武者に伸び、首を締め上げたのだ。
またも悲鳴が上がる。百合も悲鳴を上げる。
(やめて! この人を殺さないで! ただ、追い返したかっただけなのに……!)
「ふん。なにを甘いことを。愚かな者は一度見くびった相手をいつまでも見くびり続ける。またここが襲われるだけだ」
(今叩き出せばいいだけの話ではないですか!)
「人間の愚かさなんて、変わらぬものよ」
八百比丘尼が自身の血に念を込め、落ち武者の首を落とそうとするのを、百合が必死で抵抗する。
とうとう百合は八百比丘尼の体から魂を無理矢理引き抜くと、絡繰りの体に戻って、首が絞まって気絶した落ち武者を、無理矢理引っ張って寺の外に捨てることにした。
臓腑を焼くほどの血を流しても、八百比丘尼の傷口はあっさりと塞がり、操っていた血も地面にこびりつくだけになってしまった。
下働きの人々は顔を青褪めさせつつも、血で汚れた部分の清掃をはじめた。その間、皆は脅えた顔をして、百合と一切顔を合わせることがなかった。
百合は寂しさを覚えつつも、尼僧から頂いた荷車に八百比丘尼を乗せはじめた。
「百合さん。そろそろ旅立たれるのですね……今回は、寺を守ってくださり、ありがとうございます」
尼僧に謝られて、百合は複雑に思いながら笑った。
「いえ……皆さんを怖がらせてしまいましたから」
「皆、本来ならば武家の女性ですので、血だけならばあまり怖がらなかったと思いますよ。ただ、誰もかれもが妖怪や八百比丘尼の力について詳しくなかっただけ。彼女たちは決してあなたの暴力に脅えた訳ではないことだけは、わかってあげてくださいね」
「はい……ですけれど、八百比丘尼の体はさっきもまた、私の意思を無視して勝手に動きました」
たしかに八百比丘尼の独断がなければ、落ち武者を追い出すことすらかなわなかったが。寺の人々をここまで怖がらせることもなかった。
唯一わかったのは、彼女は自身が死なないことをいいことに、平気で血を自在に操る術を持っていると知ったことだけだろうか。
百合の言葉に、尼僧は返す。
「今の時代、八百比丘尼は既に伝説の住民ですから。誰もがすぐには納得できないかと思いますよ」
「……そうですね。人魚を探して、早く八百比丘尼を人間に戻さないといけませんね」
いきなり魂の持ち主を無視して動き出す肉体は、呪いの塊としか言いようがない。人魚の肝を食らって人間に戻さない限りは、いつまで経ってもあの肉体は誰かに迷惑をかけるだろう。
最後に尼僧は書付を差し出してくれた。
「あのう、これは……?」
「こちらは各地の絡繰り技師の場所ですね。あなたの今の体は、あなた視点だけでは具合が悪くなっても見てもらえません。絡繰りの体が壊れてしまったら直すまでの間ずっと八百比丘尼の体に入っていなくてはならなく、あなたの魂が侵食されてしまう機会が増えてしまいますから、技師に会えたら具合が悪い悪くない関係なく診てもらいなさい」
「まあ……なにからなにまで、本当にありがとうございます。尼僧様、どうぞお元気で」
「いいえ。本当に、この寺を守ってくださりありがとうございます」
尼僧に頭を下げられながら、百合は荷車を押しはじめた。
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