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そうだ、流しそうめんパーティーをしよう
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今日は春陽さんが言っていたカメラマンさんたちがやって来る。
春陽さんがどんなレシピ本を出すのかも気になるし、なにをつくるのかも気になる。でもこの炎天下だと、台所に立つだけでもしんどそうだなあと、少しだけ同情する。
早朝に撒いた水もすっかりと蒸発してしまった頃、うちの前に一台の車が停まった。
「すみません、こちらが兼平さん宅でしょうか?」
「はい」
「こんにちは、カメラマンの平田です」
やって来たのはショートカットにメガネの女性だった。カットソーに八分丈のデニム、腰にウェストポーチと、動きやすさ重視の格好だった。
うちの家を見て、平田さんは感嘆の声を上げる。
「素敵ですね。渡瀬さんのブログ更新の際にもちょこっと映っていましたけど、こんな素敵な古民家で女性ふたりでシェアハウスって、ものすごくロマンがあるじゃないですか」
「ありがとうございます……でも今回の主役は春陽さ……渡瀬さんですから」
「そうですね。それじゃあお邪魔します」
かなり丁寧な人だから、この人だったら家に上げても大丈夫そうだな。
人間嫌いじゃないとはいえど、あまりにも出歯亀根性の強過ぎる人だったら困るなと思っていたけれど、そんなことはなかったからほっとした。
まずは家の外観の写真を撮って、庭を撮ってから、中へと入っていった。
春陽さんはすぐに出てきて、平田さんに挨拶をする。
「本当に今回はよろしくお願いします!」
「いえいえ。本当に渡瀬さんのレシピ本ご一緒することになるの、楽しみにしていたんですから。今日一日よろしくお願いします」
「こちらこそ!」
でもレシピ本って、レシピが一ページにつきひとつあるものだから、薄目の本でも最低四十品は料理が載るような。今日一日でレシピ本一冊分も撮れるのかな。
私が不思議がっていたら、春陽さんは「ああ」と教えてくれた。
「最近はスマホの写真機能も性能がいいですから、過半数はわたしのブログの再録になります。今回は、レシピ本オンリーのもの中心に撮るんですよ」
「あれ、そうなんですか」
「もちろん全部撮る場合もありますけどね。あれは最低でもひと月かかるんですよ」
なるほど。レシピ本の写真収録だけでも、かなり時間がかかりそうだ。
私は「なにかあったら連絡ください。私は上にいますから」と言ってから、自分の部屋に戻って仕事をはじめた。
今日はずっと下からいい匂いが漂ってくるから、ときどき下に食事を取りに行くときですらその匂いでお腹を空かせていた。世の中のレシピ本を出している人と同居している人は、どんな生活をしてるんだろう。ちょっと気になった。
****
夕方になり、気持ち昼間よりも気温が落ち着いた。それでも湿気がすごいんだけれど。もう平田さんは帰るのかなと思っていたら、ガサガサとなにかを組み立てはじめたことに気付いて、私は思わず一階に降りた。
「ええっと……なにをやって?」
「ああ。最後に、流しそうめんの写真を撮るんです」
平田さんがそう言う。
流しそうめん。テレビでしか見たことない奴だ。でもよく考えれば、中庭の広さに、近所の家の遠さを考えれば、近所迷惑にならないんだよなあと思い至った。
台所では春陽さんが野菜を素揚げにしていた。
「これ、流しそうめんの付け合わせの野菜です。すぐそうめん茹でてしまいますから待っててくださいね」
「ああ、じゃあ私、そうめん出汁つくるから」
「お願いします」
気付いたら春陽さんは、そうめん出汁の素まで自作していた。市販のものより甘さがしつこくないし、ほのかに梅の香りもして、鰹と梅で食欲をそそる。聞いてみたら、つくる際に梅シロップで取り出した梅の実を割っているらしい。本当だったら鰹節も梅の実も、日持ちしないからあまり入れないらしいけれど、ここだと料理の材料がすごい勢いでなくなるせいで、意外と日持ちするしないを考えないで済んでいるらしい。なるほど、と思う。
そうめん出汁の素を水で割り、それぞれカフェボウルに入れて持っていった。既に流しそうめん用の竹の台が完成していた。私はそうめん出汁を運び終えると、野菜の素揚げも運んでいく。あと普段春陽さんが切り刻んでいる薬味も一緒にだ。
春陽さんは茹でたそうめんを水で洗って締め、大きな竹ざるいっぱいにそうめんを載せて持ってきた。
「それじゃ、流しますねー。平田さん写真お願いしまーす」
「はーい」
竹の台に水道の水を流し、さらにそこにそうめんを流す。もっとすごい勢いで流れるのかと思っていたけれど、意外とそうでもなく、皆ですくって食べた。ときどき平田さんが薬味や野菜、そうめんを飾り付けて写真を撮るけれど、それを気にしないでもりもりと食べる。
「今日は割と暑さが引いてよかったですねえ。夜でも熱帯夜で眠れない日が続いていましたから」
「はい。最後の食事の部分だけ撮ってしまったら、あとは写真を見直せば終了なんですけど」
「今日は本当にお疲れ様です」
「はい、こちらこそ」
私は全部のレシピの写真を見ていないけれど、夏場の台所で、結構なバリエーションのものを撮っていたと思う。
春陽さんの料理はおいしいし、それを喜んでいる人がネット越しとか各方面の人にいくらでもいる。それはなんだかくすぐったかった。
本当はここでお疲れ様会でビールでも持ってきたらいいんだけれど、平田さん車だし、これから帰るみたいな人に勧めるのもなあ。私がそう思っていたら、春陽さんが「あっ、平田さん」と声をかける。
「ノンアルコールのサングリアあるんですけれど、よろしかったらどうですか?」
「あら。ノンアルコールですか? アルコール入ってないんでしたら飲めますけど」
「はい! じゃあすぐ持ってきますね!」
いつの間にそんなものつくっていたんだ。この家、私が買ったはずなのに、春陽さんのつくり置きや冷蔵庫の中身など、ブラックボックスが日を追うごとに増えているような気がする。
春陽さんが台所に駆けていったのを見ながら、平田さんがしみじみと言う。
「よかったです、渡瀬さんがお元気そうで」
「あのう……平田さんはいつから春陽さんとお知り合いで?」
「私ですか? 渡瀬さんが料理系SNSの会社で働いていた頃からです。あのときから出版方面でご一緒することが多かったんですよ。あの人、料理がおいしくて明るい性格で、周りをいつも和ませてくれるムードメーカーでしたけど。致命的なまでに男運が悪くって」
「まあ……」
私が春陽さんを拾ってきた経緯を思えば、なんとなくわかる。彼女、すごくいい人なのに、彼女のいい人っぷりを利用しようとする人が多過ぎるのだ。いい人のいい部分を「信じるほうが馬鹿を見る」と嘲笑うことなんてできない。
だって、いい人は本当にいい人なんだ。その長所を否定することなんて、誰がしても気分のいいものではない。
平田さんは笑いながらそうめんをすすって、続ける。
「だから正直驚いたんですよ。見知らぬ人とシェアハウスするって言い出して。しかもわざわざ都会から離れるって言うんで、自棄起こしたんじゃ内科と思っていましたけど。本当に楽しそうでよかったです」
「……私はたまたま、本当にたまたま春陽さんを拾っただけです。私のほうこそ、いつも楽しい思いをさせてもらって、申し訳ない気持ちでいっぱいですよ」
「いえいえ。私、正直渡瀬さんの料理の腕に惚れ込んでいますから。彼女が健やかでいてくれたら、それで充分です。どうぞ渡瀬さんのこと、よろしくお願いしますね」
そう深々と頭を下げられて、面食らう。
これは保護者面談とかいう奴ではないか。私は春陽さんの進路相談にあれこれ言わないといけない立場なのか。少しむず痒くなってから、答えた。下手なことは言えないもの。
「私、ただの大家です。シェアハウスしている相手と暢気に過ごす以外できませんよ」
そう言っている間に、春陽さんがグラス三つに瓶を抱えて戻ってきた。
「はい、お待たせしました。朝仕込んだものです」
葡萄ジュースを炭酸で割り、更にシナモンを漬け込んで、柑橘類をこれでもかと入れたジュースは、本格的にワインで漬け込んだものとは違うはずなのに、妙に奥行きの深い味がした。
春陽さんがどんなレシピ本を出すのかも気になるし、なにをつくるのかも気になる。でもこの炎天下だと、台所に立つだけでもしんどそうだなあと、少しだけ同情する。
早朝に撒いた水もすっかりと蒸発してしまった頃、うちの前に一台の車が停まった。
「すみません、こちらが兼平さん宅でしょうか?」
「はい」
「こんにちは、カメラマンの平田です」
やって来たのはショートカットにメガネの女性だった。カットソーに八分丈のデニム、腰にウェストポーチと、動きやすさ重視の格好だった。
うちの家を見て、平田さんは感嘆の声を上げる。
「素敵ですね。渡瀬さんのブログ更新の際にもちょこっと映っていましたけど、こんな素敵な古民家で女性ふたりでシェアハウスって、ものすごくロマンがあるじゃないですか」
「ありがとうございます……でも今回の主役は春陽さ……渡瀬さんですから」
「そうですね。それじゃあお邪魔します」
かなり丁寧な人だから、この人だったら家に上げても大丈夫そうだな。
人間嫌いじゃないとはいえど、あまりにも出歯亀根性の強過ぎる人だったら困るなと思っていたけれど、そんなことはなかったからほっとした。
まずは家の外観の写真を撮って、庭を撮ってから、中へと入っていった。
春陽さんはすぐに出てきて、平田さんに挨拶をする。
「本当に今回はよろしくお願いします!」
「いえいえ。本当に渡瀬さんのレシピ本ご一緒することになるの、楽しみにしていたんですから。今日一日よろしくお願いします」
「こちらこそ!」
でもレシピ本って、レシピが一ページにつきひとつあるものだから、薄目の本でも最低四十品は料理が載るような。今日一日でレシピ本一冊分も撮れるのかな。
私が不思議がっていたら、春陽さんは「ああ」と教えてくれた。
「最近はスマホの写真機能も性能がいいですから、過半数はわたしのブログの再録になります。今回は、レシピ本オンリーのもの中心に撮るんですよ」
「あれ、そうなんですか」
「もちろん全部撮る場合もありますけどね。あれは最低でもひと月かかるんですよ」
なるほど。レシピ本の写真収録だけでも、かなり時間がかかりそうだ。
私は「なにかあったら連絡ください。私は上にいますから」と言ってから、自分の部屋に戻って仕事をはじめた。
今日はずっと下からいい匂いが漂ってくるから、ときどき下に食事を取りに行くときですらその匂いでお腹を空かせていた。世の中のレシピ本を出している人と同居している人は、どんな生活をしてるんだろう。ちょっと気になった。
****
夕方になり、気持ち昼間よりも気温が落ち着いた。それでも湿気がすごいんだけれど。もう平田さんは帰るのかなと思っていたら、ガサガサとなにかを組み立てはじめたことに気付いて、私は思わず一階に降りた。
「ええっと……なにをやって?」
「ああ。最後に、流しそうめんの写真を撮るんです」
平田さんがそう言う。
流しそうめん。テレビでしか見たことない奴だ。でもよく考えれば、中庭の広さに、近所の家の遠さを考えれば、近所迷惑にならないんだよなあと思い至った。
台所では春陽さんが野菜を素揚げにしていた。
「これ、流しそうめんの付け合わせの野菜です。すぐそうめん茹でてしまいますから待っててくださいね」
「ああ、じゃあ私、そうめん出汁つくるから」
「お願いします」
気付いたら春陽さんは、そうめん出汁の素まで自作していた。市販のものより甘さがしつこくないし、ほのかに梅の香りもして、鰹と梅で食欲をそそる。聞いてみたら、つくる際に梅シロップで取り出した梅の実を割っているらしい。本当だったら鰹節も梅の実も、日持ちしないからあまり入れないらしいけれど、ここだと料理の材料がすごい勢いでなくなるせいで、意外と日持ちするしないを考えないで済んでいるらしい。なるほど、と思う。
そうめん出汁の素を水で割り、それぞれカフェボウルに入れて持っていった。既に流しそうめん用の竹の台が完成していた。私はそうめん出汁を運び終えると、野菜の素揚げも運んでいく。あと普段春陽さんが切り刻んでいる薬味も一緒にだ。
春陽さんは茹でたそうめんを水で洗って締め、大きな竹ざるいっぱいにそうめんを載せて持ってきた。
「それじゃ、流しますねー。平田さん写真お願いしまーす」
「はーい」
竹の台に水道の水を流し、さらにそこにそうめんを流す。もっとすごい勢いで流れるのかと思っていたけれど、意外とそうでもなく、皆ですくって食べた。ときどき平田さんが薬味や野菜、そうめんを飾り付けて写真を撮るけれど、それを気にしないでもりもりと食べる。
「今日は割と暑さが引いてよかったですねえ。夜でも熱帯夜で眠れない日が続いていましたから」
「はい。最後の食事の部分だけ撮ってしまったら、あとは写真を見直せば終了なんですけど」
「今日は本当にお疲れ様です」
「はい、こちらこそ」
私は全部のレシピの写真を見ていないけれど、夏場の台所で、結構なバリエーションのものを撮っていたと思う。
春陽さんの料理はおいしいし、それを喜んでいる人がネット越しとか各方面の人にいくらでもいる。それはなんだかくすぐったかった。
本当はここでお疲れ様会でビールでも持ってきたらいいんだけれど、平田さん車だし、これから帰るみたいな人に勧めるのもなあ。私がそう思っていたら、春陽さんが「あっ、平田さん」と声をかける。
「ノンアルコールのサングリアあるんですけれど、よろしかったらどうですか?」
「あら。ノンアルコールですか? アルコール入ってないんでしたら飲めますけど」
「はい! じゃあすぐ持ってきますね!」
いつの間にそんなものつくっていたんだ。この家、私が買ったはずなのに、春陽さんのつくり置きや冷蔵庫の中身など、ブラックボックスが日を追うごとに増えているような気がする。
春陽さんが台所に駆けていったのを見ながら、平田さんがしみじみと言う。
「よかったです、渡瀬さんがお元気そうで」
「あのう……平田さんはいつから春陽さんとお知り合いで?」
「私ですか? 渡瀬さんが料理系SNSの会社で働いていた頃からです。あのときから出版方面でご一緒することが多かったんですよ。あの人、料理がおいしくて明るい性格で、周りをいつも和ませてくれるムードメーカーでしたけど。致命的なまでに男運が悪くって」
「まあ……」
私が春陽さんを拾ってきた経緯を思えば、なんとなくわかる。彼女、すごくいい人なのに、彼女のいい人っぷりを利用しようとする人が多過ぎるのだ。いい人のいい部分を「信じるほうが馬鹿を見る」と嘲笑うことなんてできない。
だって、いい人は本当にいい人なんだ。その長所を否定することなんて、誰がしても気分のいいものではない。
平田さんは笑いながらそうめんをすすって、続ける。
「だから正直驚いたんですよ。見知らぬ人とシェアハウスするって言い出して。しかもわざわざ都会から離れるって言うんで、自棄起こしたんじゃ内科と思っていましたけど。本当に楽しそうでよかったです」
「……私はたまたま、本当にたまたま春陽さんを拾っただけです。私のほうこそ、いつも楽しい思いをさせてもらって、申し訳ない気持ちでいっぱいですよ」
「いえいえ。私、正直渡瀬さんの料理の腕に惚れ込んでいますから。彼女が健やかでいてくれたら、それで充分です。どうぞ渡瀬さんのこと、よろしくお願いしますね」
そう深々と頭を下げられて、面食らう。
これは保護者面談とかいう奴ではないか。私は春陽さんの進路相談にあれこれ言わないといけない立場なのか。少しむず痒くなってから、答えた。下手なことは言えないもの。
「私、ただの大家です。シェアハウスしている相手と暢気に過ごす以外できませんよ」
そう言っている間に、春陽さんがグラス三つに瓶を抱えて戻ってきた。
「はい、お待たせしました。朝仕込んだものです」
葡萄ジュースを炭酸で割り、更にシナモンを漬け込んで、柑橘類をこれでもかと入れたジュースは、本格的にワインで漬け込んだものとは違うはずなのに、妙に奥行きの深い味がした。
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