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第二章 ノアは絶対死なせない!

第四話 ノアに伝えました

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 「ねぇ、ノア。私最近おかしな夢を見るの。予知夢かもしれないわ。信じられないと思うけど、真剣に聞いてね。」

 私はノアを呼び止め、中庭のガゼボで真剣に話をしている。ノアは「うん、うん」と、にこにこしながら身を乗り出して聞いてくれているが‥‥‥何だか面白がっていない?!

 「本当にちゃんと聞いてね。ノアが学院に入ってから一年後、王子殿下に毒殺される夢を見たの!私が入学した日に開催される歓迎パーティーでのことよ!だからパーティーでは食べ物も飲み物も口にしないでね!?」

 私は他人に聞かれないようノアに近付き、小声で伝えた。

 「分かったよ!それは2年後の話だね!」

 そう言うと、ノアは近付いていた私の頬にチュッとキスをして「マリアンヌは可愛いね!」と微笑んだ。

 ‥‥‥‥‥‥え?!

 ‥‥‥‥‥‥私、馬鹿にされてる?!

 「だから、本当のことよ!?今から対策を立てないといけないのよ!?」

 「分かったよ!それに僕は毒殺されるようなヘマはしないよ。」

 そう言うとノアはまた私の頬にキスをした。

 「‥‥‥さっきから、私のこと揶揄っているの!?」

 「揶揄ってなんてないよ。2人きりで秘密の話が出来て嬉しいだけだよ?」

 ‥‥‥‥‥は!?

 ‥‥‥‥‥意を決して伝えたのに、何だか馬鹿らしくなってきた‥‥‥。

 「とにかく、私の言葉を頭の片隅に置いておいて。それじゃあ‥‥‥」

 私が立ち上がろうとすると、ノアが私の手を引っ張り、私を自分の膝の上に乗せた。

 「‥‥‥誰も来ないから、もう少し一緒にいよう?」

 ノアが耳元で囁く。

 毒殺の件を伝える時もドキドキしたが、今は別の意味でドキドキしてる‥‥心臓がおかしい‥‥。

 「だっ、駄目よ!ノア、離して‥‥‥!」

 ノアは私を後ろからギュッと抱きしめている。

 その時、ルーカスの声が聞こえて来た。

 「マリアンヌー!?どこー!?」

 見っ、見つかる!?

 見つかったら屋敷が吹っ飛ぶわ!

 「‥‥‥‥‥‥‥‥‥チッ!」

 ノアも危険を察知して、すぐに解放してくれた。

 「あっ、こんなところにいたんだ。‥‥2人で何をしていたの?」

 ジトっとノアを睨みつけている。‥‥何かを察知したのか?

 「少し話していただけよ。まだ5分も話していないわ。ルーカスも一緒にお喋りする?」

 「‥‥‥うん!」

 「‥‥‥ねえ、義兄さん。黙って抜け駆けはしないでよね?そんなことしたら僕、義兄さんを殺すかもしれないよ!?」

 ルーカスは殺気だった表情でノアを睨みつけた。

 「それはこっちの台詞だよ。ルーカス。」

 ノアもルーカスを睨みつける。

 「‥‥‥‥‥‥‥‥。」

 ‥‥‥これって、毒殺の前に解決しなければならない案件かしら‥‥?

 



 

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