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25話
しおりを挟むしかし村らしいものが一つも見つからないな。あるのは木だけであり何一つない。
「村探して結構たつけど前よりはモンスターはいるってイメージやな」
モンスターといっても前のようなオーガほどの強さでもなくゲームで言う最初の方で現れるモンスターである。そのため特に困ることもなければ負けそうといった展開などはない。
「そういえばステータスどうなったんだろ?一応確認するか」
オーガほどのレベルアップはないが少しは上がっているのではないだろうか?
そういう興味本位で確認する。
「ステータスオープン」
名前:遠野尊
種族:ヒューマン
職業:学生
レベル:15
攻撃:3019
体力:2580
防御:2250
敏捷:1972
魔力:1390
魅力:228
【スキル】
なし
【固有スキル】
経験値10倍、幸運、剣豪、言語理解
「うーむまあそこそこ良いのかな?」
レベルは13から15でステータスは200.300ぐらい増えてるのかな?魅力は20ちょいぐらいっぽい。
まあまあ嬉しいと思った方が良いだろう。危険をおかすより安全にレベルを上げた方が絶対、心の余裕が違うからな。
「ってかまじで人の気配すら感じんぞ?」
さっきから人やと思ったらモンスターやし、もはやこの近くにないんじゃないと思ってるほどだ。
そう愚痴をはきながら歩いていると戦闘中なんだろうか?なんらかしらの音が聞こえる。
戦っているのかな?こっちに来たからは聞いたこともないような音なんだけど…
「ついにモンスター同士で戦いがおきたと言うのか?いやもしかしたら人がモンスターと戦っていたりする?」
これが人だと信じていくしかない。例え違くてもまあ俺がターゲットにされることはないだろう。
そう思うと音が聞こえた場所まで走り出す。
音の場所まで近づくと俺が戦っていたモンスターのデカいバージョンが見える。
「ん?あれは確かゴブリンか?いや違う!あれはホブゴブリンだ!」
ホブゴブリンが5体ほどだ。そしてそれに対して人間らしい人が見える。人間らしいがあれはエルフか。耳が特徴的であり顔も整っている。
さらに近づいていくとエルフたちの会話が聞こえてくる。
「くそ!ホブゴブリン相手はかなりきついぞ!」
「一回逃げた方が良いんじゃないですか!?」
「いやここで逃げても追いかけるられるだけだし逃げれたとしても、村に被害がおきる可能性があるわ」
「しかし、この状況からどうやって倒せばいいんですか!?」
会話を聞いた感じ上司と部下みたいな話し合いだ。
そんなこと言っている暇ではないな。助けに行かなければ!
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