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22話
しおりを挟むしかしこの状況で逃げれるとは思ってもないからどっちみち戦うしかない。
「前はたまたまやられたけど、今回は前のまぐれにはならねぇよ」
「前がたまたま?それはないね」
どう考えてもあれはまぐれではない。一瞬でやられているし、不意打ちではなかったからだ
しかし異世界で命がけの戦いをしているせいか、全然恐怖を感じなくなった。
「は?生意気になってんじゃねぇよ」
男は今にも暴発しそうな顔になる。
「お前は黙ってやられとけば良いんだよ」
そして言葉とともに顔面に向かって殴ってくる。
しかしそれを俺は難なくかわし、男の腹に向かってパンチを食らわす。
「げほっ……!」
男は腰を落とし倒れると、周りは騒然と立ち尽くす。
「こいつ…思った以上やるじゃねぇか…」
集団の一人がぐちをこぼす。
「面倒くせぇな。まとめていくぞ!」
そうリーダーが叫ぶと同時に動き出す。
おいおい嘘だろ…全員かかってくるのかよ。
しかし異世界ステータスがこっちの世界でも使えることがわかった。やはり戦ってみると以前と全然違うことがわかるな。
だとしても全員が一斉にかかってくるのは流石にきついだろう。しかもそんな漫画のような展開なんて、普通に生活していたらありえないことである。
「オラァぁぁ」
一人の男が先行に全員が殴りかかる。
「あれ…遅い?…」
先行に殴ったきた人をかわし、殴り返す。
「ガハァァ」
そして次々と殴りかかってくる人も同様に殴っていく。
「おい…嘘だろ……こんなに強いのかよ…」
いやいや、おいちょっと待てよ…弱すぎやないかい?
異世界のステータスが強いんだよね…こんな強そうなみためでただ単に弱いだけやったら流石にギャップありすぎだから違うもんな…
「あとはお前だけか?」
そう俺は言うと…
「くそがァァ」
といいながら、向かってくるが、しかしそれにたいしてリーチの長さを利用して足で腹を蹴る。
「っつぅぅ…うぐっ!」
倒れると起き上がってこないようだった。
「終わったか…?」
誰も起き上がってこないようだ。終わったのだろう。
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