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2話 【現実】
しおりを挟む外は風が微妙に吹いており、寒くなくちょうどいい。毎日がこれぐらいだったら困らなくていいんだが。
しかし、プレゼント選びに時間かかっていたからなのか人がさっきよりも減っているように感じるな。
さっきよりも周りが見えるようになっていた。しかし、まだ人はいるからなのか、にぎやかなままだ。
そう思いながら道を曲がる。
曲がると若者の店が多いからなのが、カップルが多く見える。そしてそのカップルの中に花音らしい人が男性と歩いている姿が見えた。
「ん?あれは花音なのか?」
離れているから、ただ花音に似ているカップルだったのだろうか?まぁ花音に似ている人なんて多くいるからな。
少し興味があるのか、そのカップルを注目しながら歩く。
少しずつそのカップル方面に歩いていると、はっきりとスタイルや顔が見えてくる。
「ん?やっぱり花音じゃないか?」
顔が見えてくるとやはり花音にしか見えない。
そう思うと浮気という言葉が現れてくる。
「いや、まさかな。そんなことはないよな。」
少し顔つきが変わり焦った様子だった。
なんか違う人だったのかもしれないし、それともなんか、ちゃんとした事情があるのかも。
「まぁついていくだけならいいよね」
そう思うと、見えないように顔を隠しながら歩く。
ちょうど時間帯が良かったのか、店からは離れて帰っていく様子だ。
少しずつ花音の家に近づいていく。
それと比例して少しずつ焦っていく。
何だろう。この緊張感。
そう感じながら花音の家の前までつく。
目の視点が花音の家に切り替わった時、再度、また浮気という言葉が浮かんでくる。
何を話しているんだろうか?なんかモニャモニャ話しているため聞こえない。
ばれないように少し近づいてみようか。
とわからないようにゆっくりと歩く。
そうすると、少し近づいたからなのか、やはり声が聞こえてくる。周りには人はいなく俺がこっそり見ていることも誰も見ていなく気づかれてもいない。
「今日は色んな店いけて良かったよ。楽しかった!」
そう花音は言う。声からはテンションが高く感じる。
「まぁ、それゃ花音の誕生日だからな。これぐらいは普通だろ」
「そう言ってくれて嬉しいな」
「じゃ、今日は誕生日で色々とあるから先に帰るね!」
「まぁそれゃしゃあないな。まぁ後でまた連絡するわ」
と言うと花音は家に帰っていく。そして男もそれを見たのか、家に帰っていくのが見えた。
それを見た遠野は何があったのかも理解ができない。顔は一度もしたことのないような別人になっていた。
これから楽しく彼女と付き合っていこうと思っていた遠野にはショックを受けた。
「嘘だろ、、、」
「どういうことなんだよ!」
「浮気されたのか!?」
そう言うが返ってくるはずもない。
そう思うと、腕を振り上げコンクリートにあたる。
「もうどうしてこんなことがあるんだよ……」
彼女に信用されていると思ったし信用していた。
しかし現実は裏切られたのだった。
そう思うと遠野は言う。
「絶対に復讐してやる!!そして浮気したのを後悔させてやる!!」
と喉の奥からそう放つ。
そうすると家にゆっくりゆっくりと帰るのだった。
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