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これが自由の国だ
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コォーッ!コォーッ!コォーッ!
『こちら、ヒューストン号!こちら、ヒューストン号!ネバダコントロール(管制塔)OK?』
チッ!
コォーッ!コォーッ!
『ヒューストン号!こちら、ネバダコントロール(管制塔)だ!月面からの任務(ミッション)ご苦労だった。冷たいビールと可愛い子ちゃんが君達をお出迎えだ。わざわざワシントンD.C.からかの有名美人もお越しだ。モチロン金髪の飛び切りのプリティガールだ。赤のネクタイがトレードマークだ!分かるだろ?boy?』
チッ!
コォーッ!コォーッ!コォーッ!
チッ!
『こちら、ヒューストン号、コントロールへ、何が言いたいのかサッパリ分からないな。コォーッ!コォーッ!土地を転売してランチ代にする成金のナイスな金髪なら心当たりがあるぜ!コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!
『それなら話が早い。以前、メキシコに万里の長城を築こうとしたあの有名人だ。』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!その美人ならこっちの方から願い下げだ。その有名人はならかなりのビッグマウスだぜ!しかも、話が長い。』
チッ!
『それを言うなら、オマエもかなりのビッグマウスだ!マット!日本から、ようこそアメリカ合衆国月面ミッション中での数々の名言、きっと、10年後、アメリカの小学校の教科書に載るだろう。』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!あの大統領と同列で喜んでいいんだかな?ネバダコントロール(管制塔)?こちらは、そろそろ、地上が観えてきた。最高だ!自由の国、アメリカ合衆国。ネバダコントロール、誘導を頼む。!コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!
『OK!もちろんだ!ネバダ空港の滑走路は全て開けてある。北ウイング15番、16番滑走路からアプローチしてくれ!失敗したらお母ちゃんからお尻ペンペンの刑だ。』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!ネバダコントロール!任せておけ!可愛い子ちゃんと冷たいビール、忘れるな!それと、明日のワシントン・ポスト紙とニューヨークタイムズ紙の一面はもらったぜ!「日本人初の月面着陸と。」コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!
『アメリカ人は大人も子供も誰だってヒーローが好きさ。祝賀パレードの後、明日の晩には、美女逹が君のホテルの部屋の前で順番待ちだぜ!』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!ネバダコントロール!今まで、冗談にお付き合い頂き誠に感謝する。リラックスできたぜ!アプローチ(着陸)に入る。目的地、ネバダ空港、北ウイング16番、17番ゲート。これより、無線を切る。ありがとう!ネバダコントロール!コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!管制塔とスペースシャトル両方の無線交信は切れた。
麻琴をメンバーの中心とする、復活したスペースシャトル『ヒューストン号』は砂飛沫を上げて滑走路に入線してくる。空港で待つ家族やマスコミ、大勢の人々が拍手とエールを送る。
「やった!アメリカ上陸だぜ!帰って来たぞ!地球に!グッドラック!」
麻琴は医療用ベッドから飛び起きた。
「痛たたたたたたたた!!!!!何だ!この痛み!」
「誰が月面から地球に帰還だって?新宿中央公園で野垂れ死にしそうだった人が?」
彼の口の回りには人工呼吸器が取り付けられ、身体は動けないように完全に拘束されていた。
コォーッ!コォーッ!コォーッ!と麻琴の呼吸音が病室内に響いている。
「ち、千鶴!・・・い!痛てぇ!」
彼は鋭い痛みでまた引っくり返った。
「もう、可笑しいの!よかったか。やっと私の所に戻って来たね。Thank You!」
『こちら、ヒューストン号!こちら、ヒューストン号!ネバダコントロール(管制塔)OK?』
チッ!
コォーッ!コォーッ!
『ヒューストン号!こちら、ネバダコントロール(管制塔)だ!月面からの任務(ミッション)ご苦労だった。冷たいビールと可愛い子ちゃんが君達をお出迎えだ。わざわざワシントンD.C.からかの有名美人もお越しだ。モチロン金髪の飛び切りのプリティガールだ。赤のネクタイがトレードマークだ!分かるだろ?boy?』
チッ!
コォーッ!コォーッ!コォーッ!
チッ!
『こちら、ヒューストン号、コントロールへ、何が言いたいのかサッパリ分からないな。コォーッ!コォーッ!土地を転売してランチ代にする成金のナイスな金髪なら心当たりがあるぜ!コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!
『それなら話が早い。以前、メキシコに万里の長城を築こうとしたあの有名人だ。』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!その美人ならこっちの方から願い下げだ。その有名人はならかなりのビッグマウスだぜ!しかも、話が長い。』
チッ!
『それを言うなら、オマエもかなりのビッグマウスだ!マット!日本から、ようこそアメリカ合衆国月面ミッション中での数々の名言、きっと、10年後、アメリカの小学校の教科書に載るだろう。』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!あの大統領と同列で喜んでいいんだかな?ネバダコントロール(管制塔)?こちらは、そろそろ、地上が観えてきた。最高だ!自由の国、アメリカ合衆国。ネバダコントロール、誘導を頼む。!コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!
『OK!もちろんだ!ネバダ空港の滑走路は全て開けてある。北ウイング15番、16番滑走路からアプローチしてくれ!失敗したらお母ちゃんからお尻ペンペンの刑だ。』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!ネバダコントロール!任せておけ!可愛い子ちゃんと冷たいビール、忘れるな!それと、明日のワシントン・ポスト紙とニューヨークタイムズ紙の一面はもらったぜ!「日本人初の月面着陸と。」コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!
『アメリカ人は大人も子供も誰だってヒーローが好きさ。祝賀パレードの後、明日の晩には、美女逹が君のホテルの部屋の前で順番待ちだぜ!』
チッ!チッ!
『コォーッ!コォーッ!ネバダコントロール!今まで、冗談にお付き合い頂き誠に感謝する。リラックスできたぜ!アプローチ(着陸)に入る。目的地、ネバダ空港、北ウイング16番、17番ゲート。これより、無線を切る。ありがとう!ネバダコントロール!コォーッ!コォーッ!』
チッ!チッ!管制塔とスペースシャトル両方の無線交信は切れた。
麻琴をメンバーの中心とする、復活したスペースシャトル『ヒューストン号』は砂飛沫を上げて滑走路に入線してくる。空港で待つ家族やマスコミ、大勢の人々が拍手とエールを送る。
「やった!アメリカ上陸だぜ!帰って来たぞ!地球に!グッドラック!」
麻琴は医療用ベッドから飛び起きた。
「痛たたたたたたたた!!!!!何だ!この痛み!」
「誰が月面から地球に帰還だって?新宿中央公園で野垂れ死にしそうだった人が?」
彼の口の回りには人工呼吸器が取り付けられ、身体は動けないように完全に拘束されていた。
コォーッ!コォーッ!コォーッ!と麻琴の呼吸音が病室内に響いている。
「ち、千鶴!・・・い!痛てぇ!」
彼は鋭い痛みでまた引っくり返った。
「もう、可笑しいの!よかったか。やっと私の所に戻って来たね。Thank You!」
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