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【最終章 西上作戦】 武田家を滅ぼす策略に抗うべく、信長と家康打倒を決断す
最終話 教団と手を組む父、手を切る息子
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待ちに待った書状がついに来た。
武田信玄への、教団の総本山・石山本願寺からの回答である。
内容は大きく3つ。
1つ目は……
「織田信長との和睦を命じた勅命[天皇からの命令のこと]に逆らう行動は、できるだけ避けたい」
ということ。
民からの人気で成り立つ教団にとって最も恐ろしいことは、その人気を失ってしまうことである。
だからこそ……
民から人気のない幕府や大名などよりも、民から崇敬の念を抱かれている『天皇』の方がはるかに気を遣う相手なのだ。
これこそ人気を基盤とする集団の致命的な『弱点』だと言える。
優先すべきは人気の維持であり、集団の中にいる人間の意志や信念などはどうでもいいのだから。
人気のある集団は一見すると輝いて見え、憧れの存在のように映っているが、実際は不自由で非常に危うい存在なのかもしれない。
加えて人間は、自分の意志や信念、特に『良心』に反する行動に耐え難い苦痛を覚える生き物である。
動物には一切持ち合わせていない正義感という厄介な代物が……
ときとして、自ら死を選ぶような行動を引き起こしてしまう。
こう考えると。
人気を取ったり維持したりすることが、人間本来の『生き方』でないのは明らかだ。
ただし。
良心が欠けている人間、あるいは数々の失敗を犯す自分を棚に上げて他人に対してだけ生き生きと正義感を振りかざす『人でなし』は、人気を取るためなら他人を傷付けたところで何の苦痛も感じないのだろうが。
◇
2つ目は……
「長島[現在の三重県桑名市]の地で起こっている一向一揆と連携して欲しい」
ということ。
総本山の石山本願寺は勅命に逆らえないが、長島の地で起こっている一向一揆は地方の民が『勝手』にやっているとの解釈らしい。
当時の日本各地で発生していた一向一揆が、いかに連携を欠いていたかを自分から暴露したようなものである。
そして最後の3つ目が……
「総本山が、仏敵の織田信長を討滅する日は『いずれ』やって来る。
その際は是非とも天下無敵の武田軍も行動を共にして頂きたい」
ということ。
これを読んだ父は落胆を隠せない。
「馬鹿な!
いずれやって来ると思っているのなら、なぜ今立ち上がらない?
我が武田軍が信長の喉元にいる今こそ立ち上がるべきではないか!
人気を失うのが怖い程度で、信長を倒す千載一遇の好機を逃すとは……
補給に失敗して撤退を余儀なくされた朝倉軍よりも『たちが悪い』!」
「父上……」
「そうか。
そなたの申す通りであったな、息子よ。
奴らは戦の素人で烏合の衆に過ぎなかった……」
武田信玄は、ついに甲斐国への『撤退』を決断した。
◇
撤退中の信玄は……
途中の信濃国・駒場[現在の長野県下伊那郡阿智村]の地で死を覚悟する。
息子と最後の会話を交わすことにした。
「息子よ。
武田家の当主を……
そなたではなく、そなたの息子である信勝に継がせたいのだが」
「父上。
今は亡き我が妻にして、『織田信長の愛娘』が産んだ男子を武田家の当主にしたいと仰せで?」
「うむ。
信長は、我が武田家を不倶戴天の敵と見なしているようだが……
愛娘が産んだ男子を殺そうとするだろうか?」
「なるほど。
武田家と織田家が、どちらかが滅びるまで戦うなど……
決してあってはならないと思っております。
織田家との『和平』を模索するためにも、息子を武田家の当主とする方が良いかもしれません」
「もし和平が成立しなかったときは……
教団と手を組んで戦って欲しいが、どうじゃ?」
「……」
「織田軍を釘付けにする状況を作り出すことさえできれば、勝ち目は十分にある。
そなたには類まれな軍略の才があり、武将としての本能を極めた4人の男、武田四天王もいる。
教団と手を組んで織田軍を釘付けにし……
そなたの指揮で徳川家康を、そして織田信長を倒してくれ」
「はっ」
◇
自分の意識が徐々に遠くなっていくのを感じながらも……
父は息子に語りかけていた。
もちろん、その声は息子に届いていない。
「息子よ。
教団と手を組むつもりなど毛頭ないのであろう?
『己の利益のために、都合の良い、存在もしない神を騙って民を操り、政にまで口を出す教団と手を組むなど、死んでも御免だ』
こう思っているのであろうな。
それが、そなたの武人としての矜持ならば……
最後まで貫けば良い。
そのために武田家を滅ぼしてしまったとしても、わしにそなたを叱る資格などない。
そもそも。
この状況を作り出してしまったのは、わしのせいなのじゃ。
弟の信繁にこう誓った。
『甲斐国を一つにするため……
わしは、絶対的な権力者を目指そう』
と。
純粋な動機ではあったが、数々の失敗を重ねた。
弟の信繁、妹の禰々、そして長男の義信までも死に追い込んでしまった。
加えて武器商人などと手を組んだために、織田信長の愛娘が殺される事態となり、信長から深い恨みを買ってしまった。
わしは……
どこかで、選択を間違えてしまったのだろうか?」
薄れゆく意識の中で……
弟が、妹が、長男が、走馬灯のように映っては消えていく。
最後に登場したのが、妻である三条の方であった。
彼女を最初に見たときの光景が蘇って来る。
「何と美しい……
これが、京の都の女子なのか」
思わずこう呟いていた。
その日の自分は、美しい女性を妻に迎えた喜びに満ち溢れていた。
まさに『一目惚れ』であった。
しばらく経って分かったことだが……
彼女の魅力は、その美しさだけではなかった。
それから少し時間が経ち、一人の家臣が語りかけて来る。
「奥方様は大変にお美しいだけでなく……
周りにいる人々を包み込むような、温かくて穏やかな『人柄』をお持ちとの評判にございますぞ。
立て続けに3人の息子と2人の娘をもうけられるとは、何と仲睦まじい!
これからも、ずっと奥方様を大切になさいませ」
またしばらく時間が経ったようだ。
見ると、美しい妻は悲しげな表情をしている。
「ああ……
あのときのことか」
妻は度重なる不運に見舞われていた。
次男が失明し、三男が病死し、北条家に嫁いだ長女が離縁され、そして……
長男が自害したと聞かされた。
「義信は自ら命を絶ったのですか!?
そ、そんな……
どうして!
あなたは、義信に生きて欲しいと願っていると仰ったではありませんか!」
妻は珍しく感情的になって自分を責めて来た。
「わしのせいではない!
わしは、くノ一[女忍者のこと]の望月千代女を遣わしたのじゃ。
それでも止められなかった。
仕方のないことではないか」
「あなたが、真に生きて欲しいと願っていたなら……
どうして!
どうして、あなたが行かなかったのですか?」
そして、また時間が経った。
5年くらい前だ。
妻は重い病に侵されていた。
度重なる不運と、最愛の息子に先立たれた心痛のためだろうか。
「わしは……
妻に、もっと優しい言葉をかけるべきであったのでは?」
苦い後悔が襲う。
「国を守る前に、わしは……
最も身近にいて、最もわしを支えてくれた妻に……
もっとすべきことがあったのではないか?」
また苦い後悔が襲う。
「もう一度……
もう一度、そなたとやり直す機会が欲しい。
そなたをもっと大切にしたいのだ。
だから、わしを許してくれ……」
武田信玄はようやく……
最も大切にすべき存在が、誰であったかに気付いたのだろうか?
夫の意識から、妻の姿が消えていく。
消える直前……
一瞬だけ妻が笑顔を見せたような気がしていた。
そして。
夫の息は、止まった。
1573年4月。
武田信玄、死す。
享年53歳であった。
【最終章 西上作戦】 武田家を滅ぼす策略に抗うべく、信長と家康打倒を決断す 終わり
武田信玄、辞世の句。
「大ていは 地に任せて 肌骨好し 紅粉を塗らず 自ら風流」
これは、以下のような意味である。
「人間は世相[世の中の状況]に合わせて生きていくしかないが、だからといって上辺だけ[表向きだけ良く見せること]取り繕うような生き方をしてはならない。
自分の純粋な気持ちで、世のため、人のために自分が出来ることを精一杯行う『生き方』こそすべきだ」
と。
自分の目先の利益ではなく、かといって思考停止に陥って誰かの話を真に受けてでもなく、自分の頭で筋道を立てて考えた純粋な気持ちで、世のため、人のために自分が出来ることを精一杯行う生き方が出来る人間は……
例え、完璧でないために失敗を重ねてしまったとしても……
どの時代でも、どの場所でも、『結果』として多くの人々から愛されるに違いない。
あの、武田信玄のように。
独裁者・武田信玄 終わり
武田信玄への、教団の総本山・石山本願寺からの回答である。
内容は大きく3つ。
1つ目は……
「織田信長との和睦を命じた勅命[天皇からの命令のこと]に逆らう行動は、できるだけ避けたい」
ということ。
民からの人気で成り立つ教団にとって最も恐ろしいことは、その人気を失ってしまうことである。
だからこそ……
民から人気のない幕府や大名などよりも、民から崇敬の念を抱かれている『天皇』の方がはるかに気を遣う相手なのだ。
これこそ人気を基盤とする集団の致命的な『弱点』だと言える。
優先すべきは人気の維持であり、集団の中にいる人間の意志や信念などはどうでもいいのだから。
人気のある集団は一見すると輝いて見え、憧れの存在のように映っているが、実際は不自由で非常に危うい存在なのかもしれない。
加えて人間は、自分の意志や信念、特に『良心』に反する行動に耐え難い苦痛を覚える生き物である。
動物には一切持ち合わせていない正義感という厄介な代物が……
ときとして、自ら死を選ぶような行動を引き起こしてしまう。
こう考えると。
人気を取ったり維持したりすることが、人間本来の『生き方』でないのは明らかだ。
ただし。
良心が欠けている人間、あるいは数々の失敗を犯す自分を棚に上げて他人に対してだけ生き生きと正義感を振りかざす『人でなし』は、人気を取るためなら他人を傷付けたところで何の苦痛も感じないのだろうが。
◇
2つ目は……
「長島[現在の三重県桑名市]の地で起こっている一向一揆と連携して欲しい」
ということ。
総本山の石山本願寺は勅命に逆らえないが、長島の地で起こっている一向一揆は地方の民が『勝手』にやっているとの解釈らしい。
当時の日本各地で発生していた一向一揆が、いかに連携を欠いていたかを自分から暴露したようなものである。
そして最後の3つ目が……
「総本山が、仏敵の織田信長を討滅する日は『いずれ』やって来る。
その際は是非とも天下無敵の武田軍も行動を共にして頂きたい」
ということ。
これを読んだ父は落胆を隠せない。
「馬鹿な!
いずれやって来ると思っているのなら、なぜ今立ち上がらない?
我が武田軍が信長の喉元にいる今こそ立ち上がるべきではないか!
人気を失うのが怖い程度で、信長を倒す千載一遇の好機を逃すとは……
補給に失敗して撤退を余儀なくされた朝倉軍よりも『たちが悪い』!」
「父上……」
「そうか。
そなたの申す通りであったな、息子よ。
奴らは戦の素人で烏合の衆に過ぎなかった……」
武田信玄は、ついに甲斐国への『撤退』を決断した。
◇
撤退中の信玄は……
途中の信濃国・駒場[現在の長野県下伊那郡阿智村]の地で死を覚悟する。
息子と最後の会話を交わすことにした。
「息子よ。
武田家の当主を……
そなたではなく、そなたの息子である信勝に継がせたいのだが」
「父上。
今は亡き我が妻にして、『織田信長の愛娘』が産んだ男子を武田家の当主にしたいと仰せで?」
「うむ。
信長は、我が武田家を不倶戴天の敵と見なしているようだが……
愛娘が産んだ男子を殺そうとするだろうか?」
「なるほど。
武田家と織田家が、どちらかが滅びるまで戦うなど……
決してあってはならないと思っております。
織田家との『和平』を模索するためにも、息子を武田家の当主とする方が良いかもしれません」
「もし和平が成立しなかったときは……
教団と手を組んで戦って欲しいが、どうじゃ?」
「……」
「織田軍を釘付けにする状況を作り出すことさえできれば、勝ち目は十分にある。
そなたには類まれな軍略の才があり、武将としての本能を極めた4人の男、武田四天王もいる。
教団と手を組んで織田軍を釘付けにし……
そなたの指揮で徳川家康を、そして織田信長を倒してくれ」
「はっ」
◇
自分の意識が徐々に遠くなっていくのを感じながらも……
父は息子に語りかけていた。
もちろん、その声は息子に届いていない。
「息子よ。
教団と手を組むつもりなど毛頭ないのであろう?
『己の利益のために、都合の良い、存在もしない神を騙って民を操り、政にまで口を出す教団と手を組むなど、死んでも御免だ』
こう思っているのであろうな。
それが、そなたの武人としての矜持ならば……
最後まで貫けば良い。
そのために武田家を滅ぼしてしまったとしても、わしにそなたを叱る資格などない。
そもそも。
この状況を作り出してしまったのは、わしのせいなのじゃ。
弟の信繁にこう誓った。
『甲斐国を一つにするため……
わしは、絶対的な権力者を目指そう』
と。
純粋な動機ではあったが、数々の失敗を重ねた。
弟の信繁、妹の禰々、そして長男の義信までも死に追い込んでしまった。
加えて武器商人などと手を組んだために、織田信長の愛娘が殺される事態となり、信長から深い恨みを買ってしまった。
わしは……
どこかで、選択を間違えてしまったのだろうか?」
薄れゆく意識の中で……
弟が、妹が、長男が、走馬灯のように映っては消えていく。
最後に登場したのが、妻である三条の方であった。
彼女を最初に見たときの光景が蘇って来る。
「何と美しい……
これが、京の都の女子なのか」
思わずこう呟いていた。
その日の自分は、美しい女性を妻に迎えた喜びに満ち溢れていた。
まさに『一目惚れ』であった。
しばらく経って分かったことだが……
彼女の魅力は、その美しさだけではなかった。
それから少し時間が経ち、一人の家臣が語りかけて来る。
「奥方様は大変にお美しいだけでなく……
周りにいる人々を包み込むような、温かくて穏やかな『人柄』をお持ちとの評判にございますぞ。
立て続けに3人の息子と2人の娘をもうけられるとは、何と仲睦まじい!
これからも、ずっと奥方様を大切になさいませ」
またしばらく時間が経ったようだ。
見ると、美しい妻は悲しげな表情をしている。
「ああ……
あのときのことか」
妻は度重なる不運に見舞われていた。
次男が失明し、三男が病死し、北条家に嫁いだ長女が離縁され、そして……
長男が自害したと聞かされた。
「義信は自ら命を絶ったのですか!?
そ、そんな……
どうして!
あなたは、義信に生きて欲しいと願っていると仰ったではありませんか!」
妻は珍しく感情的になって自分を責めて来た。
「わしのせいではない!
わしは、くノ一[女忍者のこと]の望月千代女を遣わしたのじゃ。
それでも止められなかった。
仕方のないことではないか」
「あなたが、真に生きて欲しいと願っていたなら……
どうして!
どうして、あなたが行かなかったのですか?」
そして、また時間が経った。
5年くらい前だ。
妻は重い病に侵されていた。
度重なる不運と、最愛の息子に先立たれた心痛のためだろうか。
「わしは……
妻に、もっと優しい言葉をかけるべきであったのでは?」
苦い後悔が襲う。
「国を守る前に、わしは……
最も身近にいて、最もわしを支えてくれた妻に……
もっとすべきことがあったのではないか?」
また苦い後悔が襲う。
「もう一度……
もう一度、そなたとやり直す機会が欲しい。
そなたをもっと大切にしたいのだ。
だから、わしを許してくれ……」
武田信玄はようやく……
最も大切にすべき存在が、誰であったかに気付いたのだろうか?
夫の意識から、妻の姿が消えていく。
消える直前……
一瞬だけ妻が笑顔を見せたような気がしていた。
そして。
夫の息は、止まった。
1573年4月。
武田信玄、死す。
享年53歳であった。
【最終章 西上作戦】 武田家を滅ぼす策略に抗うべく、信長と家康打倒を決断す 終わり
武田信玄、辞世の句。
「大ていは 地に任せて 肌骨好し 紅粉を塗らず 自ら風流」
これは、以下のような意味である。
「人間は世相[世の中の状況]に合わせて生きていくしかないが、だからといって上辺だけ[表向きだけ良く見せること]取り繕うような生き方をしてはならない。
自分の純粋な気持ちで、世のため、人のために自分が出来ることを精一杯行う『生き方』こそすべきだ」
と。
自分の目先の利益ではなく、かといって思考停止に陥って誰かの話を真に受けてでもなく、自分の頭で筋道を立てて考えた純粋な気持ちで、世のため、人のために自分が出来ることを精一杯行う生き方が出来る人間は……
例え、完璧でないために失敗を重ねてしまったとしても……
どの時代でも、どの場所でも、『結果』として多くの人々から愛されるに違いない。
あの、武田信玄のように。
独裁者・武田信玄 終わり
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