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【最終章 西上作戦】 武田家を滅ぼす策略に抗うべく、信長と家康打倒を決断す
第七十一話 戦国乱世で広がる格差社会
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「父上。
戦の利益は、戦で生活が成り立っている大勢の民に『公平』に行き渡っているとお思いですか?」
息子の質問の意味が、父にはよく分からない。
「公平ではないだろうが……
ある程度は行き渡っているはずじゃ」
「この戦国乱世は、100年以上に亘って続いています。
要するに……
公平でない状態のまま、非常に長い『時間』が経っているのです」
「息子よ。
多くの利益を得ている者と、わずかな利益しか得られない者との『格差』が広がっていると申したいのか?」
「その通りです。
大勢の民が、こんな声を上げるようになりました。
『戦に加えて天変地異[自然災害のこと]でモノの値段が上がり……
生活は苦しくなるばかりじゃ。
そもそも!
我々が貧しいのは、貧しい親から生まれたからではないか?』
と」
「富んだ親から生まれた子『だけ』が、豊かな生活を送れるということだな」
「御意。
『富んだ親から生まれない限り、死ぬまで貧しい生活を送ることが決まっているなど……
不公平ではないか!』
と」
「子は親を『選ぶ』ことができん。
実力ではなく、どんな親から生まれてくるかで人生が決まるなど……
不公平も甚だしい話であろう」
「続けて、こういう声を上げているとか。
『どうして?
どうして、こうなった?
理由は簡単ぞ!
富んだ者どもが、富を独占しているからじゃ!』
と」
「息子よ。
富んだ親に生まれた子だけが、富を独占し続けること。
これは人から物を奪い取るのと同罪ぞ?
世襲[親から子へ相続すること]とは、人から物を奪い取ることを『制度』にしたようなものだからな」
「仰る通りと存じます」
◇
「ところで……
父上。
今は亡き我が妻が、織田信長殿より教わったことなのですが」
「ん?
何を教わったのじゃ?」
「『戦によって得られる利益は、3つある』
と」
「3つか」
「1つ目は、戦に兵として『参加』することで得られる利益。
2つ目は、戦に必要なモノを『作る』ことで得られる利益。
3つ目は、戦に必要なモノを『売る』ことで得られる利益です」
「ほう……」
「まず1つ目。
100年以上も前に起こり、日ノ本に戦国乱世を齎した応仁の乱ですが……
京の都の武器商人と、その汚いやり方に反発する堺[現在の大阪府堺市]の武器商人の争いであったというのです[第四十話を参照]」
「何っ!?
京の都か、堺か、どちらが裏から日ノ本を支配する地位を手に入れるかの争いであったと!」
「はい。
京の都も、堺も、勝利のために手段を選びませんでした。
銭[お金]に物を言わせ、より多くの兵を確保しようとしました」
「息子よ。
あの応仁の乱は……
西軍で11万人、東軍で16万人も集まっている。
『どうやって』合計で27万人も集めたのか、わしはずっと疑問に思っていた」
「大名たちが率いる農兵[普段は農業をしつつ戦争のときだけ兵士に駆り出される人々のこと]だけでは、集められる兵に限りがあります。
農作業のある時期は国元へ帰ってしまうのですから」
「それで武器商人どもは……
農作業をせずに戦だけを専門とする兵、『足軽』を登場させたのか」
「その通りです。
東西両軍で27万人も集まったのは、足軽が登場したからなのです。
農兵だけでこれほどの数を集めることはできません」
「ただし!
足軽には……
主への忠誠心どころか、武人の誇りも精神もない。
元々は戦の素人である『民』に過ぎないのだからな」
「民の中でも、銭[お金]に釣られて日ノ本各地で湧き出た欲深い愚か者でしょう?
何の罪悪感も抱かず敵へ寝返り、人の家へ強盗に押し入って抵抗すれば容赦なく殺し……
両軍の総大将すら手を付けられないほどに京の都の治安を悪化させたとか」
「だからこそ、奴らには『秩序』というものを叩き込まねばならん。
指揮官の命令に一つでも逆らえば、その場で首を刎ね飛ばすくらいにな」
「織田信長は……
行軍中の兵が、女子に声を掛けるのを見ただけで自らその首を刎ね飛ばしたとか」
「それくらいの『見せしめ』は必要であろう」
◇
「さて。
話を元に戻しますが……
この足軽は、大名にとって大変都合が良いものでした。
常に雇う必要がないからです」
現代の言葉を使うと……
足軽の増加は、『非正規雇用』の兵士の増加を意味する。
戦国乱世が続くほど、兵士の生活は不安定になっていたのだ。
◇
「次に2つ目ですが。
戦国乱世で、戦に必要なモノを作る仕事も一気に増えました。
槍や刀などの武器、身を守る盾、弓矢や弾丸などの消耗品、甲冑や衣服など……
その材料となる鉄や竹、木綿なども」
「うむ。
それらを作るための作業場が、次々に建てられたと聞く」
「父上。
銭[お金]を持つ者が、銭を『投資』して作業場を建てたのです」
「投資、か」
「こう考えられたことはありませんか?
人が生きるために必要なモノを作るのと、戦に必要なモノを作るのとでは……
まるで『訳が違う』と」
「訳が違う?」
「人の生活に必要なモノは常に使われますが、戦に必要なモノは戦でしか使われません」
「作業場で働く民は……
戦があれば仕事はあるが、戦がなければ仕事はない。
戦国乱世が続くほど、民の生活も不安定になっていたのか」
◇
「最後に3つ目ですが。
戦が起こると、戦に必要なモノの需要は一気に上がります。
結果として値段もまた一気に上がります。
ある者たちは、そこに商機を見出しました」
「安いときに戦に必要なモノを買い、高くなったら売る商売であろう?」
「はい。
『転売』という商売です」
「銭[お金]を儲けるためなら、何でもありか」
「父上。
戦に必要なモノを作るための作業場が必要なように、戦に必要なモノを『蓄える』には蔵[倉庫のこと]が必要です。
作業場を建てるにも、蔵を建てるにも、多くの銭が要ります」
「共通するのは……
富んだ者『だけ』が出来る商売ということだな。
富んだ者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなると」
「そうなのです。
長く続いた戦国乱世によって、格差は大きく広がってしまいました」
「……」
「父上。
民はもう……
世襲で権力を独占する幕府や大名、同じく世襲で富を独占する者たちに何も期待していません。
民が待っているのは、『英雄』なのです」
「英雄か」
「権力や富を独占する者を打倒し、公平に富む機会を与えてくれる者を」
「……」
「父上、然り。
そして……
織田信長殿、然り」
「息子よ。
もう『一つ』、忘れていないか?」
「もう一つ?」
「石山[現在の大阪市中央区]の地で第三の武器商人として台頭しつつある……
あれよ。
撤退する朝倉軍に代わって織田信長の大軍を釘付けにできる勢力は、あれしかいない」
「ま、まさか!」
「浄土真宗・本願寺教団、石山本願寺。
民から絶大な人気を得ている『教団』じゃ」
「ち、父上!
織田信長の大軍を釘付けにするために……
あの教団と『手を組む』と仰るのですか?」
「それしかあるまい」
◇
浄土真宗・本願寺教団。
一向宗とも呼ばれるこの教団は、まず加賀国[現在の石川県]で勢力を拡大した。
加賀国は代々……
富樫一族が幕府より大名に任命され、その支配を任されていた国である。
応仁の乱も終盤に差し掛かった頃。
この富樫一族は、兄弟で醜い身内争いを起こしてしまう。
結果として兄は弟に敗北し、大名の地位を失う羽目に陥った。
何とか大名に返り咲きたいと願った兄は……
吉崎[現在の石川県あわら市]にある一向宗の一大拠点・吉崎御坊に目を付ける。
本願寺教団は、当時の民衆から非常に高い人気を得ていたらしい。
口々にこう言っていた。
「念仏さえ唱えれば、極楽浄土に行けるらしいぞ?
あとは何でも『自由』にして良いのじゃ!」
「そうなのか?
こんなに簡単で、楽しく、面白いことはないではないか!」
と。
兄はこう考えた。
「教団の高い人気によって、吉崎御坊には大勢の民が押し寄せていると聞く。
これを兵として雇ってはどうだろう?
圧倒的な優位に立てるぞ!」
弟に勝利することで頭がいっぱいであった兄は、教団と『手を組む』ことを決断する。
大量の兵士を確保することに成功し……
そして、弟との最終決戦に勝利した。
兄は念願の大名に返り咲いたが、ここで大きな問題に直面してしまう。
「雇っていた大量の兵たちをどうする?」
と。
【第七十二話 教団へ挑む、類まれなる武人】
「ふざけるなっ!
権力者や富んだ者どもは、また権力や富を独占するつもりなのか!」
加賀国の大名・富樫一族の醜い身内争いに兵士として加わった大勢の『民』が、激しい怒りを剥き出しにするのです。
戦の利益は、戦で生活が成り立っている大勢の民に『公平』に行き渡っているとお思いですか?」
息子の質問の意味が、父にはよく分からない。
「公平ではないだろうが……
ある程度は行き渡っているはずじゃ」
「この戦国乱世は、100年以上に亘って続いています。
要するに……
公平でない状態のまま、非常に長い『時間』が経っているのです」
「息子よ。
多くの利益を得ている者と、わずかな利益しか得られない者との『格差』が広がっていると申したいのか?」
「その通りです。
大勢の民が、こんな声を上げるようになりました。
『戦に加えて天変地異[自然災害のこと]でモノの値段が上がり……
生活は苦しくなるばかりじゃ。
そもそも!
我々が貧しいのは、貧しい親から生まれたからではないか?』
と」
「富んだ親から生まれた子『だけ』が、豊かな生活を送れるということだな」
「御意。
『富んだ親から生まれない限り、死ぬまで貧しい生活を送ることが決まっているなど……
不公平ではないか!』
と」
「子は親を『選ぶ』ことができん。
実力ではなく、どんな親から生まれてくるかで人生が決まるなど……
不公平も甚だしい話であろう」
「続けて、こういう声を上げているとか。
『どうして?
どうして、こうなった?
理由は簡単ぞ!
富んだ者どもが、富を独占しているからじゃ!』
と」
「息子よ。
富んだ親に生まれた子だけが、富を独占し続けること。
これは人から物を奪い取るのと同罪ぞ?
世襲[親から子へ相続すること]とは、人から物を奪い取ることを『制度』にしたようなものだからな」
「仰る通りと存じます」
◇
「ところで……
父上。
今は亡き我が妻が、織田信長殿より教わったことなのですが」
「ん?
何を教わったのじゃ?」
「『戦によって得られる利益は、3つある』
と」
「3つか」
「1つ目は、戦に兵として『参加』することで得られる利益。
2つ目は、戦に必要なモノを『作る』ことで得られる利益。
3つ目は、戦に必要なモノを『売る』ことで得られる利益です」
「ほう……」
「まず1つ目。
100年以上も前に起こり、日ノ本に戦国乱世を齎した応仁の乱ですが……
京の都の武器商人と、その汚いやり方に反発する堺[現在の大阪府堺市]の武器商人の争いであったというのです[第四十話を参照]」
「何っ!?
京の都か、堺か、どちらが裏から日ノ本を支配する地位を手に入れるかの争いであったと!」
「はい。
京の都も、堺も、勝利のために手段を選びませんでした。
銭[お金]に物を言わせ、より多くの兵を確保しようとしました」
「息子よ。
あの応仁の乱は……
西軍で11万人、東軍で16万人も集まっている。
『どうやって』合計で27万人も集めたのか、わしはずっと疑問に思っていた」
「大名たちが率いる農兵[普段は農業をしつつ戦争のときだけ兵士に駆り出される人々のこと]だけでは、集められる兵に限りがあります。
農作業のある時期は国元へ帰ってしまうのですから」
「それで武器商人どもは……
農作業をせずに戦だけを専門とする兵、『足軽』を登場させたのか」
「その通りです。
東西両軍で27万人も集まったのは、足軽が登場したからなのです。
農兵だけでこれほどの数を集めることはできません」
「ただし!
足軽には……
主への忠誠心どころか、武人の誇りも精神もない。
元々は戦の素人である『民』に過ぎないのだからな」
「民の中でも、銭[お金]に釣られて日ノ本各地で湧き出た欲深い愚か者でしょう?
何の罪悪感も抱かず敵へ寝返り、人の家へ強盗に押し入って抵抗すれば容赦なく殺し……
両軍の総大将すら手を付けられないほどに京の都の治安を悪化させたとか」
「だからこそ、奴らには『秩序』というものを叩き込まねばならん。
指揮官の命令に一つでも逆らえば、その場で首を刎ね飛ばすくらいにな」
「織田信長は……
行軍中の兵が、女子に声を掛けるのを見ただけで自らその首を刎ね飛ばしたとか」
「それくらいの『見せしめ』は必要であろう」
◇
「さて。
話を元に戻しますが……
この足軽は、大名にとって大変都合が良いものでした。
常に雇う必要がないからです」
現代の言葉を使うと……
足軽の増加は、『非正規雇用』の兵士の増加を意味する。
戦国乱世が続くほど、兵士の生活は不安定になっていたのだ。
◇
「次に2つ目ですが。
戦国乱世で、戦に必要なモノを作る仕事も一気に増えました。
槍や刀などの武器、身を守る盾、弓矢や弾丸などの消耗品、甲冑や衣服など……
その材料となる鉄や竹、木綿なども」
「うむ。
それらを作るための作業場が、次々に建てられたと聞く」
「父上。
銭[お金]を持つ者が、銭を『投資』して作業場を建てたのです」
「投資、か」
「こう考えられたことはありませんか?
人が生きるために必要なモノを作るのと、戦に必要なモノを作るのとでは……
まるで『訳が違う』と」
「訳が違う?」
「人の生活に必要なモノは常に使われますが、戦に必要なモノは戦でしか使われません」
「作業場で働く民は……
戦があれば仕事はあるが、戦がなければ仕事はない。
戦国乱世が続くほど、民の生活も不安定になっていたのか」
◇
「最後に3つ目ですが。
戦が起こると、戦に必要なモノの需要は一気に上がります。
結果として値段もまた一気に上がります。
ある者たちは、そこに商機を見出しました」
「安いときに戦に必要なモノを買い、高くなったら売る商売であろう?」
「はい。
『転売』という商売です」
「銭[お金]を儲けるためなら、何でもありか」
「父上。
戦に必要なモノを作るための作業場が必要なように、戦に必要なモノを『蓄える』には蔵[倉庫のこと]が必要です。
作業場を建てるにも、蔵を建てるにも、多くの銭が要ります」
「共通するのは……
富んだ者『だけ』が出来る商売ということだな。
富んだ者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなると」
「そうなのです。
長く続いた戦国乱世によって、格差は大きく広がってしまいました」
「……」
「父上。
民はもう……
世襲で権力を独占する幕府や大名、同じく世襲で富を独占する者たちに何も期待していません。
民が待っているのは、『英雄』なのです」
「英雄か」
「権力や富を独占する者を打倒し、公平に富む機会を与えてくれる者を」
「……」
「父上、然り。
そして……
織田信長殿、然り」
「息子よ。
もう『一つ』、忘れていないか?」
「もう一つ?」
「石山[現在の大阪市中央区]の地で第三の武器商人として台頭しつつある……
あれよ。
撤退する朝倉軍に代わって織田信長の大軍を釘付けにできる勢力は、あれしかいない」
「ま、まさか!」
「浄土真宗・本願寺教団、石山本願寺。
民から絶大な人気を得ている『教団』じゃ」
「ち、父上!
織田信長の大軍を釘付けにするために……
あの教団と『手を組む』と仰るのですか?」
「それしかあるまい」
◇
浄土真宗・本願寺教団。
一向宗とも呼ばれるこの教団は、まず加賀国[現在の石川県]で勢力を拡大した。
加賀国は代々……
富樫一族が幕府より大名に任命され、その支配を任されていた国である。
応仁の乱も終盤に差し掛かった頃。
この富樫一族は、兄弟で醜い身内争いを起こしてしまう。
結果として兄は弟に敗北し、大名の地位を失う羽目に陥った。
何とか大名に返り咲きたいと願った兄は……
吉崎[現在の石川県あわら市]にある一向宗の一大拠点・吉崎御坊に目を付ける。
本願寺教団は、当時の民衆から非常に高い人気を得ていたらしい。
口々にこう言っていた。
「念仏さえ唱えれば、極楽浄土に行けるらしいぞ?
あとは何でも『自由』にして良いのじゃ!」
「そうなのか?
こんなに簡単で、楽しく、面白いことはないではないか!」
と。
兄はこう考えた。
「教団の高い人気によって、吉崎御坊には大勢の民が押し寄せていると聞く。
これを兵として雇ってはどうだろう?
圧倒的な優位に立てるぞ!」
弟に勝利することで頭がいっぱいであった兄は、教団と『手を組む』ことを決断する。
大量の兵士を確保することに成功し……
そして、弟との最終決戦に勝利した。
兄は念願の大名に返り咲いたが、ここで大きな問題に直面してしまう。
「雇っていた大量の兵たちをどうする?」
と。
【第七十二話 教団へ挑む、類まれなる武人】
「ふざけるなっ!
権力者や富んだ者どもは、また権力や富を独占するつもりなのか!」
加賀国の大名・富樫一族の醜い身内争いに兵士として加わった大勢の『民』が、激しい怒りを剥き出しにするのです。
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