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【第四章 織田信長の愛娘】 清廉潔白な人々が、武器商人への憎悪を燃やす
第四十五話 女城主・おつやの方
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秋山信友。
武田信玄に『実力』を買われた家臣の一人である。
無名で、何の地位もない家柄の出身ではあるが……
実力重視の信玄にとって、そんなのはどうでも良いことであった。
高坂昌信、山県昌景、内藤昌豊、馬場信春の実力が『突出』し過ぎていたため武田四天王の一人にはなれなかったものの、それに近い実力を持っていたことは間違いない。
信友の本名は信玄の父・信虎と弟・信繁から一字ずつもらった虎繁ではあるが、信玄が親愛の情を込めて『信』の一字を与え、さらに『友』の一字を組み合わせて何度も呼んだことから明らかだろう。
「信友よ!」
と。
◇
「諏訪郡のことは勝頼に任せ、そちは伊那谷[現在の伊那市、駒ケ根市、飯田市など]へ先回りせよ。
では行け!」
信玄の命令通り、直ちに伊那谷へ向かった信友であったが……
とんでもない報告がもたらされた。
「伊賀者どもが、伊那谷から消えております。
美濃国の恵那郡[現在の岐阜県中津川市、恵那市など]へと向かった模様です」
思わずこう叫ぶ。
「恵那郡?
織田信長殿に属する遠山一族の領地ではないか。
伊賀者どもは、武田軍と織田軍を衝突させるつもりなのか!」
信友は、犯人たちの『意図』に一瞬で気付いたのである。
◇
犯人たちの向かった先の美濃国・恵那郡。
ここは国衆[独立した領主のこと]の遠山一族が代々に亘って領主を務めてきた土地であった。
美濃国[現在の岐阜県]の支配者が土岐家、斎藤家と代わる度に、属する相手を変えてきた。
「斎藤家の当主である義龍様が、父の道三様と争いを始めたらしい。
道三様には愛娘の帰蝶様[織田信長の正室である濃姫のこと]を嫁がせた織田家が味方しているものの、美濃国の国衆の大半は義龍様に味方していると聞く。
道三様と義龍様、それぞれに言い分はあるのだろうが……
そもそも、醜い身内争いを始めた斎藤家そのものが『腐って』いるのではないか?」
遠山一族は、一時的にこう結論付けたようだ。
「腐っている斎藤家よりも……
武田信玄という絶対的な権力者が君臨している武田家の方が、はるかに頼りになるのでは?」
と。
ただし、今は武田信玄に属してはいない。
室町幕府の要請を受けて京の都へ上洛することを阻んだ謀反人・斎藤龍興[義龍の後継者]を武力をもって追い払い、幕府から斎藤家に代わって美濃国を支配することを公式に認められて井ノ口の地を『岐阜』と改名した、あの織田信長に属している。
武田信玄に一目置いているとはいえ……
幕府が公式に認めた美濃国の正統な支配者に属すのは、至極当然のことだ。
武田家への裏切り行為には当たらない。
信玄自身、一切文句を言っていない。
◇
さて。
犯人たちの行先を知った秋山信友の方は……
軍勢を率いて恵那郡へと向かうとともに、遠山一族へ向けて早馬を飛ばした。
もちろん、犯人たちの捕縛に協力してもらうためだ。
内容は大きく6つ。
1つ目。
伊賀者の集団が恵那郡へと『侵入』しつつあること。
2つ目。
集団の雇い主が『徳川家』である以上、その目的地は徳川家の領国と推測されること。
3つ目。
集団は当初、伊那谷[現在の伊那市、駒ケ根市、飯田市など]を南下して遠江国[現在の静岡県西部]へ向かうと思われたが……
途中の飯田にて進路を変え、『恵那郡』を経て三河国の設楽郡[現在の愛知県北設楽郡]へ入ろうとしていること。
4つ目。
この集団が徳川家康の異父兄弟である康俊を奪還するために甲斐国へ侵入し、罪のない数百人の民を嬲り殺しにした凶悪な『犯罪者』であること。
5つ目。
可能ならば恵那郡を治める遠山一族の手で犯罪者を『捕縛』し、武田家へ引き渡して頂きたいこと。
そして最後の6つ目。
「5つ目の実行が難しい場合……
犯罪者を一人残らず成敗するために、武田軍が恵那郡に入ることをお許し頂きたい」
と。
◇
遠山一族の一つ、岩村遠山家の居城・岩村城[現在の岐阜県恵那市岩村町]。
対応を協議するために一族が集まっていた。
余談になるが……
岩村城は、岡山県高梁市の備中松山城、奈良県高市郡高取町の高取城と並んで日本三大山城の一つとされている。
中でも、この岩村城を特に有名にしているもの。
『女城主・おつやの方』の存在である。
歴史書にはこう記録されている。
「織田信長の叔母に、おつやの方という聡明で美しい女性がいた。
おつやの方は遠山一族の筆頭・岩村遠山家の当主である遠山景任に嫁ぐが……
肝心の当主は病弱で判断力に欠くことが目立っていた。
家臣と領民たちは、いつしか聡明なおつやの方に判断を仰ぐようになった」
こう続く。
「最終的には、信長の命令でおつやの方が実質的な女城主となった。
家臣と領民たちは彼女を大いに歓迎したが、そのしばらく後。
秋山信友の率いる武田軍が……
『2回も侵攻』してきた」
武田軍の侵攻に対して、女城主・おつやの方はどう対応したのだろうか。
「2回目の侵攻では岩村城に立て籠もって徹底抗戦したものの……
1回目の侵攻では、非常に『不可解な行動』を取っていた」
不可解な行動とは、何だろう?
歴史書ではこう続く。
「1回目の侵攻のとき。
岩村城に集まった遠山一族は、口々に武田軍への迎撃を主張した。
ところが!
ただ一人、おつやの方だけは『反対』した」
さらにこう続く。
「彼女の意見は、一族によって黙殺されてしまう。
遠山一族は武田軍を迎撃すべく出陣するが……
おつやの方は中立を貫き、岩村遠山家の軍勢を一兵たりとも動かさなかった」
このように……
歴史書には、おつやの方の不可解な行動を記録してはいる。
ただし。
不可解な行動の『理由』については見当違いの内容しか書いていない。
おつやの方が聡明な女性だとすれば、1回目の侵攻の際に中立を貫いた理由は至って単純ではないだろうか?
彼女はこう考えたのだ。
「これは侵略行為ではない」
と。
◇
舞台を、遠山一族の集まっている岩村城へと移そう。
おつやの方が第一声を発した。
「一族の皆々様。
お集まり頂き、有り難く思います。
生憎、夫の景任は病の床に臥せっており……
わたくしが岩村遠山家を代表してこの場に出席させて頂いております。
さて。
一族の皆々様には、秋山虎繁[信友の本名]殿の書状をお読み頂いたと存じますが……」
おつやの方が全てを言い終わる前に、苗木遠山家の当主・友勝が発言を始めた。
「秋山虎繁?
武田一族か武田四天王ならまだしも……
無名で、何の地位もない家柄の出身の家臣が書いた書状を真に受けて良いのだろうか?
それよりも!
『既に』軍勢を率いて恵那郡へと侵入していることは、大いに問題のある行動だと思うが」
「その通りよ。
『まず』は我ら遠山一族の許しを得て、それから恵那郡に入るのが筋ではないか」
他の者たちも、友勝の意見に賛同しているようだ。
おつやの方が反論した。
「皆々様のお考えは、わたくしもその通りかと思います。
ただし。
我ら遠山一族の許しを待っていては、『賊』を逃してしまうことになるのではありませんか?」
「賊とは、誰のことじゃ?」
友勝である。
「書状にある通り……
罪のない数百人の民を嬲り殺しにした凶悪な犯罪者のことです」
「伝え聞いたところによると。
伊賀者が人質奪還のために甲斐国へ侵入したのは確からしいが……
数百人もの民を虐殺したのは真なのか?
信じ難いな」
「よくよくお考えください。
秋山虎繁殿は、武田信玄公から大いに実力を買われて『信友』とまで呼ばれている御仁です」
「それで?」
「それほどの御仁が護衛をしている人質を、容易に奪還することなどできるでしょうか?」
「……」
「最も弱い人々を襲って護衛の兵を引き付け、護衛を手薄にしてから人質を奪還する。
欲深く、人でなしの伊賀者が思い付きそうな、姑息で汚い手……
わたくしは、この書状の内容は辻褄が合っていると思いますが」
「……」
「友勝殿。
そして、皆々様。
罪のない人を傷付けた者が、何の裁きも受けずにのうのうと生きていけるような世を許して良いのですか?
むしろ。
そんな世を絶対に許さない『姿勢』をはっきりと示すことこそ、支配者として当然の振る舞いではありませんか?」
友勝が代表して応えた。
「お考えは立派だが……
殺されたのが、この国の民ではないことをお忘れなく」
「えっ?」
「『他国』の民のことなど我らには関係ない」
【次話予告 第四十六話 武器商人に操られた愚か者たち】
遠山一族の一つ、苗木遠山家の居城・苗木城に……
とある武器商人が訪れてこう言います。
「遠山友勝様こそが一族の『筆頭』に相応しい御方と思っております」
と。
武田信玄に『実力』を買われた家臣の一人である。
無名で、何の地位もない家柄の出身ではあるが……
実力重視の信玄にとって、そんなのはどうでも良いことであった。
高坂昌信、山県昌景、内藤昌豊、馬場信春の実力が『突出』し過ぎていたため武田四天王の一人にはなれなかったものの、それに近い実力を持っていたことは間違いない。
信友の本名は信玄の父・信虎と弟・信繁から一字ずつもらった虎繁ではあるが、信玄が親愛の情を込めて『信』の一字を与え、さらに『友』の一字を組み合わせて何度も呼んだことから明らかだろう。
「信友よ!」
と。
◇
「諏訪郡のことは勝頼に任せ、そちは伊那谷[現在の伊那市、駒ケ根市、飯田市など]へ先回りせよ。
では行け!」
信玄の命令通り、直ちに伊那谷へ向かった信友であったが……
とんでもない報告がもたらされた。
「伊賀者どもが、伊那谷から消えております。
美濃国の恵那郡[現在の岐阜県中津川市、恵那市など]へと向かった模様です」
思わずこう叫ぶ。
「恵那郡?
織田信長殿に属する遠山一族の領地ではないか。
伊賀者どもは、武田軍と織田軍を衝突させるつもりなのか!」
信友は、犯人たちの『意図』に一瞬で気付いたのである。
◇
犯人たちの向かった先の美濃国・恵那郡。
ここは国衆[独立した領主のこと]の遠山一族が代々に亘って領主を務めてきた土地であった。
美濃国[現在の岐阜県]の支配者が土岐家、斎藤家と代わる度に、属する相手を変えてきた。
「斎藤家の当主である義龍様が、父の道三様と争いを始めたらしい。
道三様には愛娘の帰蝶様[織田信長の正室である濃姫のこと]を嫁がせた織田家が味方しているものの、美濃国の国衆の大半は義龍様に味方していると聞く。
道三様と義龍様、それぞれに言い分はあるのだろうが……
そもそも、醜い身内争いを始めた斎藤家そのものが『腐って』いるのではないか?」
遠山一族は、一時的にこう結論付けたようだ。
「腐っている斎藤家よりも……
武田信玄という絶対的な権力者が君臨している武田家の方が、はるかに頼りになるのでは?」
と。
ただし、今は武田信玄に属してはいない。
室町幕府の要請を受けて京の都へ上洛することを阻んだ謀反人・斎藤龍興[義龍の後継者]を武力をもって追い払い、幕府から斎藤家に代わって美濃国を支配することを公式に認められて井ノ口の地を『岐阜』と改名した、あの織田信長に属している。
武田信玄に一目置いているとはいえ……
幕府が公式に認めた美濃国の正統な支配者に属すのは、至極当然のことだ。
武田家への裏切り行為には当たらない。
信玄自身、一切文句を言っていない。
◇
さて。
犯人たちの行先を知った秋山信友の方は……
軍勢を率いて恵那郡へと向かうとともに、遠山一族へ向けて早馬を飛ばした。
もちろん、犯人たちの捕縛に協力してもらうためだ。
内容は大きく6つ。
1つ目。
伊賀者の集団が恵那郡へと『侵入』しつつあること。
2つ目。
集団の雇い主が『徳川家』である以上、その目的地は徳川家の領国と推測されること。
3つ目。
集団は当初、伊那谷[現在の伊那市、駒ケ根市、飯田市など]を南下して遠江国[現在の静岡県西部]へ向かうと思われたが……
途中の飯田にて進路を変え、『恵那郡』を経て三河国の設楽郡[現在の愛知県北設楽郡]へ入ろうとしていること。
4つ目。
この集団が徳川家康の異父兄弟である康俊を奪還するために甲斐国へ侵入し、罪のない数百人の民を嬲り殺しにした凶悪な『犯罪者』であること。
5つ目。
可能ならば恵那郡を治める遠山一族の手で犯罪者を『捕縛』し、武田家へ引き渡して頂きたいこと。
そして最後の6つ目。
「5つ目の実行が難しい場合……
犯罪者を一人残らず成敗するために、武田軍が恵那郡に入ることをお許し頂きたい」
と。
◇
遠山一族の一つ、岩村遠山家の居城・岩村城[現在の岐阜県恵那市岩村町]。
対応を協議するために一族が集まっていた。
余談になるが……
岩村城は、岡山県高梁市の備中松山城、奈良県高市郡高取町の高取城と並んで日本三大山城の一つとされている。
中でも、この岩村城を特に有名にしているもの。
『女城主・おつやの方』の存在である。
歴史書にはこう記録されている。
「織田信長の叔母に、おつやの方という聡明で美しい女性がいた。
おつやの方は遠山一族の筆頭・岩村遠山家の当主である遠山景任に嫁ぐが……
肝心の当主は病弱で判断力に欠くことが目立っていた。
家臣と領民たちは、いつしか聡明なおつやの方に判断を仰ぐようになった」
こう続く。
「最終的には、信長の命令でおつやの方が実質的な女城主となった。
家臣と領民たちは彼女を大いに歓迎したが、そのしばらく後。
秋山信友の率いる武田軍が……
『2回も侵攻』してきた」
武田軍の侵攻に対して、女城主・おつやの方はどう対応したのだろうか。
「2回目の侵攻では岩村城に立て籠もって徹底抗戦したものの……
1回目の侵攻では、非常に『不可解な行動』を取っていた」
不可解な行動とは、何だろう?
歴史書ではこう続く。
「1回目の侵攻のとき。
岩村城に集まった遠山一族は、口々に武田軍への迎撃を主張した。
ところが!
ただ一人、おつやの方だけは『反対』した」
さらにこう続く。
「彼女の意見は、一族によって黙殺されてしまう。
遠山一族は武田軍を迎撃すべく出陣するが……
おつやの方は中立を貫き、岩村遠山家の軍勢を一兵たりとも動かさなかった」
このように……
歴史書には、おつやの方の不可解な行動を記録してはいる。
ただし。
不可解な行動の『理由』については見当違いの内容しか書いていない。
おつやの方が聡明な女性だとすれば、1回目の侵攻の際に中立を貫いた理由は至って単純ではないだろうか?
彼女はこう考えたのだ。
「これは侵略行為ではない」
と。
◇
舞台を、遠山一族の集まっている岩村城へと移そう。
おつやの方が第一声を発した。
「一族の皆々様。
お集まり頂き、有り難く思います。
生憎、夫の景任は病の床に臥せっており……
わたくしが岩村遠山家を代表してこの場に出席させて頂いております。
さて。
一族の皆々様には、秋山虎繁[信友の本名]殿の書状をお読み頂いたと存じますが……」
おつやの方が全てを言い終わる前に、苗木遠山家の当主・友勝が発言を始めた。
「秋山虎繁?
武田一族か武田四天王ならまだしも……
無名で、何の地位もない家柄の出身の家臣が書いた書状を真に受けて良いのだろうか?
それよりも!
『既に』軍勢を率いて恵那郡へと侵入していることは、大いに問題のある行動だと思うが」
「その通りよ。
『まず』は我ら遠山一族の許しを得て、それから恵那郡に入るのが筋ではないか」
他の者たちも、友勝の意見に賛同しているようだ。
おつやの方が反論した。
「皆々様のお考えは、わたくしもその通りかと思います。
ただし。
我ら遠山一族の許しを待っていては、『賊』を逃してしまうことになるのではありませんか?」
「賊とは、誰のことじゃ?」
友勝である。
「書状にある通り……
罪のない数百人の民を嬲り殺しにした凶悪な犯罪者のことです」
「伝え聞いたところによると。
伊賀者が人質奪還のために甲斐国へ侵入したのは確からしいが……
数百人もの民を虐殺したのは真なのか?
信じ難いな」
「よくよくお考えください。
秋山虎繁殿は、武田信玄公から大いに実力を買われて『信友』とまで呼ばれている御仁です」
「それで?」
「それほどの御仁が護衛をしている人質を、容易に奪還することなどできるでしょうか?」
「……」
「最も弱い人々を襲って護衛の兵を引き付け、護衛を手薄にしてから人質を奪還する。
欲深く、人でなしの伊賀者が思い付きそうな、姑息で汚い手……
わたくしは、この書状の内容は辻褄が合っていると思いますが」
「……」
「友勝殿。
そして、皆々様。
罪のない人を傷付けた者が、何の裁きも受けずにのうのうと生きていけるような世を許して良いのですか?
むしろ。
そんな世を絶対に許さない『姿勢』をはっきりと示すことこそ、支配者として当然の振る舞いではありませんか?」
友勝が代表して応えた。
「お考えは立派だが……
殺されたのが、この国の民ではないことをお忘れなく」
「えっ?」
「『他国』の民のことなど我らには関係ない」
【次話予告 第四十六話 武器商人に操られた愚か者たち】
遠山一族の一つ、苗木遠山家の居城・苗木城に……
とある武器商人が訪れてこう言います。
「遠山友勝様こそが一族の『筆頭』に相応しい御方と思っております」
と。
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