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【第四章 織田信長の愛娘】 清廉潔白な人々が、武器商人への憎悪を燃やす
第四十二話 織田信長と家康の母・於大
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京の都の武器商人と手を組む西軍11万人と、堺の武器商人と手を組む東軍16万人が11年も戦った日本史上最大級の内戦・応仁の乱。
これは東軍の勝利で終結していた。
応仁の乱の終結後も……
日本各地で内戦が勃発し、戦国乱世は続く。
これは当然のことだろう。
『真の敵』を見誤り、見当違いの相手と必死に戦っているからだ。
「人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦へと発展させ、兵糧や武器弾薬を売り捌いて銭[お金]を稼いでいる奴ら。
これこそが真の敵だ」
武田四天王の一人が言った通りなのだろうか。
一方で。
「天下を統一すれば戦国乱世に終止符を打てる」
歴史書によく書かれている、こんな平和ボケの妄想など勘違いも甚だしい。
そんな『簡単』に平和な世が達成できるなら、誰も苦労はしない。
◇
さて。
応仁の乱の終結から100年後。
堺の武器商人の商いは、最高潮を迎えていた。
あの『織田信長』と手を組んだからである。
織田信長は、数ある戦国武将の中でも『桁外れの純粋さ』を持つ人間であった。
彼の志はただ一つ。
戦国乱世に終止符を打ち、平和を達成すること。
この志を貫くためならば……
敵を作ろうが、敵を増やそうが、一切お構いなしであった。
「わしは『天下布武』を掲げる。
圧倒的な武力を以って天下の争いを鎮め、この戦国乱世に終止符を打つ!
そのためにも……
足利将軍家をお助けし、室町幕府の秩序を回復せねばならん。
幕府の秩序を日ノ本中に行き渡らせれば、誰も幕府の許可なく争うことはできないのだからな。
結果として争いを消し、平和な世を達成できるはずじゃ。
よし!
まずは幕府の秩序を乱す輩を『片っ端』から叩き潰し、正義とは何たるかを世に示そうではないか!」
お金に糸目を付けず圧倒的な大軍を率いて京の都へ上洛し、足利将軍家の正統な後継者・義昭を将軍に据えた後、最初の『矛先』を向けたのが……
足利将軍家一門の筆頭・斯波家から越前国[現在の福井県]を奪った朝倉家であった。
「武衛家[斯波家の別名、武勇に優れた家のこと]から越前国を奪い取った朝倉家こそ、幕府の秩序を乱す『謀反人』ぞ!
謀反人・朝倉義景を討って国を取り返せ!
皆の者、出陣!」
こう言って数万人の大軍で越前国へと攻め込んだが、北近江[現在の滋賀県北部]の大名・浅井家の裏切りで苦境に陥ってしまう。
有名な金ケ崎の退き口である。
周囲の人間の都合など一切配慮せず、ただただ自分の志を貫いた結果なのだろうか。
幸いなことに。
その桁外れの純粋さに『魅了』され、その志に『共感』した人間もいた。
明智光秀、木下秀吉[後の豊臣秀吉]、徳川家康などの優れた武将たちは……
苦境から逃げるどころか殿[撤退戦で最も危険な最後尾で戦うという意味]を引き受け、絶体絶命の窮地から全軍を救って見せたのである。
◇
敗戦に懲りない織田信長は、こう言って矛先を変えた。
「朝倉に味方して幕府の秩序を乱す謀反人・浅井長政を討て!
皆の者、出陣!」
信長と志を同じくする家康も援軍を率いて駆けつけ……
織田・徳川連合軍と、浅井・朝倉連合軍が姉川[現在の滋賀県長浜市]の地で激突する。
あの有名な姉川合戦のことである。
「己の志さえ貫けば、他は『どうでもいい』のか?
ふざけるなっ!
誰が信長などに付いて行くか!
全軍突撃!」
こう言って猛然と突撃を開始した浅井軍に対し、織田軍は第三陣まで突破されてしまう。
ただこれは信長の想定内であった。
龍ヶ鼻という高所に多数の鉄砲隊を配置していたからだ。
眼下を通る浅井軍にありったけの弾丸を浴びせ、撃退に成功する。
それでも……
両軍の流した血で姉川の水が赤く染まったほどの激戦により、織田軍の犠牲者も多数出た。
◇
犠牲に懲りない信長は、こう言って矛先を変える。
「先の将軍・足利義輝公を殺害した極悪人・三好家が阿波国[現在の徳島県]から摂津国の野田、福島[現在の大阪市福島区]へ進出したらしい。
これを見過ごしては幕府の秩序が乱れるは必定!
野田、福島を攻めて極悪人どもを尽く討ち取れ!
皆の者、出陣!」
信長の戦いは絶え間なく続く。
その間も……
織田軍が必要とする兵糧や武器弾薬は、堺の武器商人たちが一手に納品し続けていた。
堺は未曾有の『好景気』に沸いた。
◇
一方。
好景気に沸く堺を見て、嫉妬と憎悪をひたすら増幅させている者たちがいる。
京の都でも、特に上京[現在の二条通りから北側]に住む『上流階級』の人間であり……
他の場所に住む人間を『貧乏人』や『田舎者』と嘲って差別している武器商人たちである。
承認欲求の塊のような彼らが、自分より他の人間が豊かになることを許せるはずもない。
「帝[天皇のこと]を抱え、戦いの黒幕として裏から日ノ本を支配し続けたこの京の都が……
新参者の堺や、田舎大名の織田信長ごときの風下に立てと?
数百年保ってきた都人たる誇りを地に堕とすつもりなのか!」
と。
現実から目を背け、ひたすら過去の栄光に陶酔する者たちもまた……
ある意味では桁外れな純粋さを持つ人間なのかもしれない。
自分が惨めで、痛ましく、貧しく、盲目で、裸であることに全く気付いていないようだが。
◇
「奪われたら、奪い返すまでよ」
彼らは裏から日本を支配する地位を奪い返す機会を虎視眈々と狙っていた。
残念ながら人を見る目すらなく、織田信長という人物を見誤ってますます堺との差を広げてしまったが……
どうしようもない人間が持つに相応しい得意技を駆使して挽回を謀ろうとしていた。
具体的な方法は3つ。
武田家と徳川家の対立を利用すること。
続いて足利将軍家と室町幕府を、織田信長に敵対させること。
最後が、一人の女性を抹殺することである。
◇
ちょうどそのとき。
武田家と徳川家の対立を決定的にする事態が発生してしまう。
原因を作ったのは、何と徳川家康の母・『於大[大河ドラマのどうする家康では松嶋菜々子さんが演じている]』であった。
母親が我が子へ抱く愛情は、強く、そして激しい。
ときに自分の命すら危険に晒してでも我が子を守ろうとする。
ときに我が子の非を一切認めず、全てを周囲や社会のせいにしてモンスターペアレントと化す。
我が子に対して異常な愛情を抱く母親も、ある意味では桁外れな純粋さを持つ人間なのかもしれない。
◇
さて。
於大は、最初の夫・松平広忠との間で長男の竹千代[後の徳川家康]を産む。
我が子への於大の愛情は殊の外強く……
離縁されて松平家を去った後も、竹千代への手紙を何度も何度も書き続けていた。
於大は次に久松家へと嫁いで何人かの子を産むが、その中に康俊という息子がいた。
家康にとって異父兄弟に当たる康俊も……
幼い頃の家康と同じように、今川家への忠節の証として駿府[現在の静岡市]で人質となる。
やがて桶狭間の戦いで優れた当主・今川義元が討死して勢いを失った今川家は、武田家による侵略の餌食となった。
駿府は武田軍最強と謳われた武将・山県昌景によって制圧されたものの、人質の康俊は無事に保護されている。
ただし。
ここで大きな『問題』が発生した。
家康は康俊の返還を求めたものの、武田家の当主・信玄が拒んだのである。
「康俊は、今川家の家臣であった三浦家の所有物であった。
そして……
この三浦家は、今や我が武田家の家臣となっている。
家臣の領地と所有物を守ることこそ、当主たる者の務めではないか」
と。
当然の話だろう。
そもそも、康俊を救出するために武田軍が動いたわけではないのだ。
信玄はこう提案した。
「康俊の件は、所有者の三浦家と直接交渉されよ。
橋渡しはしよう。
万が一に備え、家臣の秋山信友に警護を命じておく」
客観的に見れば信玄の方がはるかに筋が通っているのだが……
我が子に対して異常な愛情を抱く於大に、そんなものは通用しない。
美しい顔がたちまち鬼の形相へと変わった。
「徳川と武田は手を組んでいるのに、なぜ武田はわたくしの息子を返さない?
おのれ……
我が子を傷付ける者ども!
地獄へ落ちよ!」
激情を制御できない於大は……
何と伊賀国[現在の三重県伊賀市など]の忍びを雇って息子・康俊の奪還を試みたのである。
これを知った京の都の武器商人たちは、ほくそ笑んだ。
【次話予告 第四十三話 京都の飼い犬、伊賀国の人々】
上京の武器商人たちは……
人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦へと発展させるため、伊賀国に目を付けました。
お金のためなら『何でも』する人間が多い国だからです。
これは東軍の勝利で終結していた。
応仁の乱の終結後も……
日本各地で内戦が勃発し、戦国乱世は続く。
これは当然のことだろう。
『真の敵』を見誤り、見当違いの相手と必死に戦っているからだ。
「人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦へと発展させ、兵糧や武器弾薬を売り捌いて銭[お金]を稼いでいる奴ら。
これこそが真の敵だ」
武田四天王の一人が言った通りなのだろうか。
一方で。
「天下を統一すれば戦国乱世に終止符を打てる」
歴史書によく書かれている、こんな平和ボケの妄想など勘違いも甚だしい。
そんな『簡単』に平和な世が達成できるなら、誰も苦労はしない。
◇
さて。
応仁の乱の終結から100年後。
堺の武器商人の商いは、最高潮を迎えていた。
あの『織田信長』と手を組んだからである。
織田信長は、数ある戦国武将の中でも『桁外れの純粋さ』を持つ人間であった。
彼の志はただ一つ。
戦国乱世に終止符を打ち、平和を達成すること。
この志を貫くためならば……
敵を作ろうが、敵を増やそうが、一切お構いなしであった。
「わしは『天下布武』を掲げる。
圧倒的な武力を以って天下の争いを鎮め、この戦国乱世に終止符を打つ!
そのためにも……
足利将軍家をお助けし、室町幕府の秩序を回復せねばならん。
幕府の秩序を日ノ本中に行き渡らせれば、誰も幕府の許可なく争うことはできないのだからな。
結果として争いを消し、平和な世を達成できるはずじゃ。
よし!
まずは幕府の秩序を乱す輩を『片っ端』から叩き潰し、正義とは何たるかを世に示そうではないか!」
お金に糸目を付けず圧倒的な大軍を率いて京の都へ上洛し、足利将軍家の正統な後継者・義昭を将軍に据えた後、最初の『矛先』を向けたのが……
足利将軍家一門の筆頭・斯波家から越前国[現在の福井県]を奪った朝倉家であった。
「武衛家[斯波家の別名、武勇に優れた家のこと]から越前国を奪い取った朝倉家こそ、幕府の秩序を乱す『謀反人』ぞ!
謀反人・朝倉義景を討って国を取り返せ!
皆の者、出陣!」
こう言って数万人の大軍で越前国へと攻め込んだが、北近江[現在の滋賀県北部]の大名・浅井家の裏切りで苦境に陥ってしまう。
有名な金ケ崎の退き口である。
周囲の人間の都合など一切配慮せず、ただただ自分の志を貫いた結果なのだろうか。
幸いなことに。
その桁外れの純粋さに『魅了』され、その志に『共感』した人間もいた。
明智光秀、木下秀吉[後の豊臣秀吉]、徳川家康などの優れた武将たちは……
苦境から逃げるどころか殿[撤退戦で最も危険な最後尾で戦うという意味]を引き受け、絶体絶命の窮地から全軍を救って見せたのである。
◇
敗戦に懲りない織田信長は、こう言って矛先を変えた。
「朝倉に味方して幕府の秩序を乱す謀反人・浅井長政を討て!
皆の者、出陣!」
信長と志を同じくする家康も援軍を率いて駆けつけ……
織田・徳川連合軍と、浅井・朝倉連合軍が姉川[現在の滋賀県長浜市]の地で激突する。
あの有名な姉川合戦のことである。
「己の志さえ貫けば、他は『どうでもいい』のか?
ふざけるなっ!
誰が信長などに付いて行くか!
全軍突撃!」
こう言って猛然と突撃を開始した浅井軍に対し、織田軍は第三陣まで突破されてしまう。
ただこれは信長の想定内であった。
龍ヶ鼻という高所に多数の鉄砲隊を配置していたからだ。
眼下を通る浅井軍にありったけの弾丸を浴びせ、撃退に成功する。
それでも……
両軍の流した血で姉川の水が赤く染まったほどの激戦により、織田軍の犠牲者も多数出た。
◇
犠牲に懲りない信長は、こう言って矛先を変える。
「先の将軍・足利義輝公を殺害した極悪人・三好家が阿波国[現在の徳島県]から摂津国の野田、福島[現在の大阪市福島区]へ進出したらしい。
これを見過ごしては幕府の秩序が乱れるは必定!
野田、福島を攻めて極悪人どもを尽く討ち取れ!
皆の者、出陣!」
信長の戦いは絶え間なく続く。
その間も……
織田軍が必要とする兵糧や武器弾薬は、堺の武器商人たちが一手に納品し続けていた。
堺は未曾有の『好景気』に沸いた。
◇
一方。
好景気に沸く堺を見て、嫉妬と憎悪をひたすら増幅させている者たちがいる。
京の都でも、特に上京[現在の二条通りから北側]に住む『上流階級』の人間であり……
他の場所に住む人間を『貧乏人』や『田舎者』と嘲って差別している武器商人たちである。
承認欲求の塊のような彼らが、自分より他の人間が豊かになることを許せるはずもない。
「帝[天皇のこと]を抱え、戦いの黒幕として裏から日ノ本を支配し続けたこの京の都が……
新参者の堺や、田舎大名の織田信長ごときの風下に立てと?
数百年保ってきた都人たる誇りを地に堕とすつもりなのか!」
と。
現実から目を背け、ひたすら過去の栄光に陶酔する者たちもまた……
ある意味では桁外れな純粋さを持つ人間なのかもしれない。
自分が惨めで、痛ましく、貧しく、盲目で、裸であることに全く気付いていないようだが。
◇
「奪われたら、奪い返すまでよ」
彼らは裏から日本を支配する地位を奪い返す機会を虎視眈々と狙っていた。
残念ながら人を見る目すらなく、織田信長という人物を見誤ってますます堺との差を広げてしまったが……
どうしようもない人間が持つに相応しい得意技を駆使して挽回を謀ろうとしていた。
具体的な方法は3つ。
武田家と徳川家の対立を利用すること。
続いて足利将軍家と室町幕府を、織田信長に敵対させること。
最後が、一人の女性を抹殺することである。
◇
ちょうどそのとき。
武田家と徳川家の対立を決定的にする事態が発生してしまう。
原因を作ったのは、何と徳川家康の母・『於大[大河ドラマのどうする家康では松嶋菜々子さんが演じている]』であった。
母親が我が子へ抱く愛情は、強く、そして激しい。
ときに自分の命すら危険に晒してでも我が子を守ろうとする。
ときに我が子の非を一切認めず、全てを周囲や社会のせいにしてモンスターペアレントと化す。
我が子に対して異常な愛情を抱く母親も、ある意味では桁外れな純粋さを持つ人間なのかもしれない。
◇
さて。
於大は、最初の夫・松平広忠との間で長男の竹千代[後の徳川家康]を産む。
我が子への於大の愛情は殊の外強く……
離縁されて松平家を去った後も、竹千代への手紙を何度も何度も書き続けていた。
於大は次に久松家へと嫁いで何人かの子を産むが、その中に康俊という息子がいた。
家康にとって異父兄弟に当たる康俊も……
幼い頃の家康と同じように、今川家への忠節の証として駿府[現在の静岡市]で人質となる。
やがて桶狭間の戦いで優れた当主・今川義元が討死して勢いを失った今川家は、武田家による侵略の餌食となった。
駿府は武田軍最強と謳われた武将・山県昌景によって制圧されたものの、人質の康俊は無事に保護されている。
ただし。
ここで大きな『問題』が発生した。
家康は康俊の返還を求めたものの、武田家の当主・信玄が拒んだのである。
「康俊は、今川家の家臣であった三浦家の所有物であった。
そして……
この三浦家は、今や我が武田家の家臣となっている。
家臣の領地と所有物を守ることこそ、当主たる者の務めではないか」
と。
当然の話だろう。
そもそも、康俊を救出するために武田軍が動いたわけではないのだ。
信玄はこう提案した。
「康俊の件は、所有者の三浦家と直接交渉されよ。
橋渡しはしよう。
万が一に備え、家臣の秋山信友に警護を命じておく」
客観的に見れば信玄の方がはるかに筋が通っているのだが……
我が子に対して異常な愛情を抱く於大に、そんなものは通用しない。
美しい顔がたちまち鬼の形相へと変わった。
「徳川と武田は手を組んでいるのに、なぜ武田はわたくしの息子を返さない?
おのれ……
我が子を傷付ける者ども!
地獄へ落ちよ!」
激情を制御できない於大は……
何と伊賀国[現在の三重県伊賀市など]の忍びを雇って息子・康俊の奪還を試みたのである。
これを知った京の都の武器商人たちは、ほくそ笑んだ。
【次話予告 第四十三話 京都の飼い犬、伊賀国の人々】
上京の武器商人たちは……
人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦へと発展させるため、伊賀国に目を付けました。
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