28 / 65
第参章 武田軍侵攻、策略の章
第二十六節 京の都と、武田家を滅ぼす策略
しおりを挟む4年前の、あの日。
衝撃の事実が明らかとなっていた。
武田家から病死と聞かされていた織田信長の愛娘が……
実際は用意周到な罠に嵌まって『毒殺』されていたのだ!
咄嗟に明智光秀は考えを巡らす。
「あの御方を……
天下人を目前にされている信長様の愛娘の毒殺を企てるなど、普通なら絶対にやらない。
尋常ではない報復を食らうのだからな。
信長様のご気性ならば、銭[お金]に糸目を付けず犯人を探し出し、その一族もろとも根絶やしにするはずだ。
しかも普通の殺し方ではない。
両目をえぐり、両耳と鼻を切り落とし、両手両足を切断した上で、激痛の中でじわりじわりと体中を切り刻んでいくだろう」
続けてこう考えた。
「尋常ではない報復を食らうことを『承知』の上で、あの御方を罠に嵌めたということは……
己の生死に関わるほどの窮地に追い込まれていたということか」
更に、こう考えた。
「あの御方は夫の勝頼と固い絆を結んで息子を授かり、清廉潔白[心が清くて私欲がない人のことを指す]で実力にも秀でた武田四天王、高坂昌信、山県昌景、内藤昌豊、馬場信春からも一目置かれるようになっていた。
あの御方の働きで……
織田家と武田家は、同じ志を持つ『盟友』となりつつあったらしい」
「織田家と武田家が同じ志を持つ盟友となることで……
一体、『誰』が己の生死に関わるほどの窮地に追い込まれるのだろうか?」
光秀の思案は続く。
「そういえば。
信長様と同様、武田信玄も実力重視であるらしい。
『一族』の重鎮として地位が高い穴山信君や武田信豊よりも、『家臣』に過ぎないが実力豊富な武田四天王の方を重く用いていると聞く。
これが武田一族と武田四天王の深刻な対立を招いているようだが……」
「武田四天王と親しくした結果、武田一族からの憎悪を買ったとか?
それだけで毒殺されるとは思えない。
ん……
待てよ?
信長様が、あの御方に己と同じ匂いを感じ……
衝動的に付いて来て欲しいと願ったということは……
わしが煕子と出会ったときに感じた以上の並外れた……
いや!
それ以上の『桁外れの純粋』さを持つ人物だと確信したからでは?」
一つの道筋を見出す。
「あの御方が桁外れの純粋さを持つ人物だとすれば……
戦の後に必ず起こる『光景』を見たときに、心の奥底から湧き上がる激情を抑えることなどできないはずだ!
武器商人どもが、大勢の女子と子供を奴隷として売り飛ばしていく光景をな」
「あの御方はきっと……
戦の後の略奪にまで手を染めて人を売り買いしている武器商人どもへ、激しい『憎悪』の炎を燃やしたに違いない!」
ついに結論へと辿り着いた。
「武田信玄は重い病に冒されているとか。
勝頼は恐らく……
一途に惚れ込んだ女子である、あの御方の強い影響を受け……
こう決意したのだろう。
『わしが当主となったら……
信長殿と共に、武器商人の屑どもを全て始末してやる』
と」
「勝頼の決意を知った武器商人どもは、強い危機感を抱いたはずだ。
『信玄が死んだらどうなる?
我らは真っ先に始末されるのではないか?
もはや一刻の猶予もない!』
こうして奴らは……
武田家の失態によって信長様の愛娘が死ぬよう企て……
織田家と武田家が敵となるよう仕向けたのか!」
そもそも。
武器商人とは、戦争で金儲けする連中のことである。
天下人を目前にした織田家と、東日本最強の大名である武田家との戦争を勃発させれば……
戦争に必要なモノの値段は瀑上がりし、巨万の『利益』が転がって来る。
◇
信長ほどの聡明な人物でも……
『真の敵』を間違えてしまうことがあるのだろうか?
「信長様に一目置いている武田信玄が、あの御方を傷付けるはずがありません。
それに。
精強な武田軍との戦を始めれば、決着が付くのに長い年月を要してしまいます。
復讐の対象を、あの御方の毒殺を企てた武器商人『だけ』とされては如何でしょう?」
最も信頼している側近が助言しても……
信長は一切耳を貸さない。
「この激情を抑えることなどできそうにない。
直ちに光秀を呼べ!
2つの『策略』を練り上げてもらうためにな」
「2つ?」
「1つ目は、我が愛娘の毒殺を企てた武器商人どもの巣窟を滅ぼすこと」
「武器商人の巣窟とは、もしや!
日ノ本で最も多くの武器商人がいる……
京の都を焼き討ちになさるのですか?」
「平和な世を達成するには、いずれ武器商人どもを根絶やしにせねばなるまい?
予定が早まっただけであろう」
「……」
「2つ目は、武田家を滅ぼすこと」
こうして光秀は……
武田家を滅ぼす策略を練り上げる羽目に陥ったのである。
◇
4年前の、あの日。
自分の助言にも一切耳を貸さない信長を目の前にして……
光秀は、信長の置かれた状況を自分に置き換えて考えていた。
長女の凛が11歳、次女の玉[後のガラシャ]が8歳になっている。
最愛の妻・煕子を亡くしたこともあって、すくすくと成長する2人は目の中に入れても痛くないほど可愛い存在だ。
もし、どちらかの娘に『使命』を託すとすれば……
間違いなく凛だろう。
容姿では玉の方が魅力的になりそうだが、中身では凛の方がはるかに上を行っている。
凛の持つ最大の魅力。
これは主に2つ。
常に『物事の本質』を探し求める姿勢と、『相手の立場』になって考える姿勢にある。
相手の間違いに気付いたとき。
間違った部分だけを切り取って批判するような、浅はかな人間ではない。
なぜそうなったのか、相手の立場になって考えようとする。
自分の間違いを指摘されたときも同様だ。
物事の本質に辿り着く機会だと前向きに捉え、相手の指摘を謙虚に受け止めようとする。
「もっと、よく知って……
誰かの役に立ちたいんです」
常に『積極的』な考え方をする凛ほど、安心して使命を託せる娘は他にいない。
ただし。
今は亡き煕子の血を最も濃く残している、最愛の娘だ。
使命など背負わせたくないし、手放したくもない!
もし。
凛が、あの御方と同じような仕打ちを受けたとしたら……
わしはどうなってしまうのだろうか?
きっと我を失うほど怒り狂うに違いない。
復讐の炎は激しく燃え上がり、こう叫ぶかもしれない。
「おのれ!
わしの大切な愛娘を罠に嵌めた者も、それを守れなかった者も……
必ずや、我が手で、一人も残さずこの世から『一掃』してやる!」
と。
◇
自分の残酷な一面に驚いたが、はたと気付く。
信長様もまた同じではないだろうか?
彼を冷酷な人間と見る者たちも多いが、それは大きな勘違いだ。
本当に冷酷な人間ならば……
世の中の問題を解決するなんて『面倒』なことを志したりなんかしない。
目先のお金を得ること、目の前の楽しみを追求する方がはるかに楽なのだから。
彼はそもそも、冷酷とは真逆で感情豊かな人物である。
感受性が強いあまり、ついつい相手に感情移入してしまう。
思いやりがあって優しい反面、感情に流されやすく喜怒哀楽が激しい。
「信長様はきっと……
使命を忘れてしまうほどに己の復讐の炎を燃え上がらせてしまうだろう」
復讐に取り憑かれ、復讐の鬼と化した人間に、相手を許すという選択肢はない。
己が滅びるか、相手が滅びるか、どちらかになるまで戦うことになる。
これを『不倶戴天の敵』という。
◇
光秀の頭は慌ただしく回転し始めた。
『作戦』を一から練り直す必要があるからだ。
今までは、複数の敵をどう叩くかを考えていた。
各個撃破戦法を駆使して最も弱い敵から弱い順番に叩く。
一人も残さずこの世から一掃するような真似はしない。
先月の比叡山焼き討ちも、山すべてを灰にしたわけではない。
しかし。
復讐に取り憑かれてしまった信長は、こんな生ぬるい方法では終わらない。
叩くどころか根絶やしを図るはずだ。
相手を『根絶やし』にするということ。
これは相手の全ての領地と財産を奪い、城という城を全て落として帰る場所をなくし、誰一人として生活することができない状況に追い込み、最後は命請いさえ拒んで、ことごとく殺し尽くすことだ。
ただし。
これは容易なことではない。
武田家の本拠地・甲斐国[現在の山梨県]は、険しい山々を越えた先にある。
天然の要害が立ち塞がっている以上、攻め込んだところで返り討ちに合うのは目に見えている。
「ならば……
予め、武田家を弱体化させておくのはどうか?
そうか!
あの手があった!」
光秀は一つの『策略』へと辿り着いた。
◇
「信長様。
一刻も早く……
国を、一つ手にお入れください」
「国?
どこの国ぞ?」
「摂津国を、手に入れるのです」
【次節予告 第二十七節 経済封鎖、そして武田信玄の出撃】
織田信長は、明智光秀の提案を十分に理解できませんでした。
「摂津国だと?
なぜ、その国が必要なのじゃ?」
と。
衝撃の事実が明らかとなっていた。
武田家から病死と聞かされていた織田信長の愛娘が……
実際は用意周到な罠に嵌まって『毒殺』されていたのだ!
咄嗟に明智光秀は考えを巡らす。
「あの御方を……
天下人を目前にされている信長様の愛娘の毒殺を企てるなど、普通なら絶対にやらない。
尋常ではない報復を食らうのだからな。
信長様のご気性ならば、銭[お金]に糸目を付けず犯人を探し出し、その一族もろとも根絶やしにするはずだ。
しかも普通の殺し方ではない。
両目をえぐり、両耳と鼻を切り落とし、両手両足を切断した上で、激痛の中でじわりじわりと体中を切り刻んでいくだろう」
続けてこう考えた。
「尋常ではない報復を食らうことを『承知』の上で、あの御方を罠に嵌めたということは……
己の生死に関わるほどの窮地に追い込まれていたということか」
更に、こう考えた。
「あの御方は夫の勝頼と固い絆を結んで息子を授かり、清廉潔白[心が清くて私欲がない人のことを指す]で実力にも秀でた武田四天王、高坂昌信、山県昌景、内藤昌豊、馬場信春からも一目置かれるようになっていた。
あの御方の働きで……
織田家と武田家は、同じ志を持つ『盟友』となりつつあったらしい」
「織田家と武田家が同じ志を持つ盟友となることで……
一体、『誰』が己の生死に関わるほどの窮地に追い込まれるのだろうか?」
光秀の思案は続く。
「そういえば。
信長様と同様、武田信玄も実力重視であるらしい。
『一族』の重鎮として地位が高い穴山信君や武田信豊よりも、『家臣』に過ぎないが実力豊富な武田四天王の方を重く用いていると聞く。
これが武田一族と武田四天王の深刻な対立を招いているようだが……」
「武田四天王と親しくした結果、武田一族からの憎悪を買ったとか?
それだけで毒殺されるとは思えない。
ん……
待てよ?
信長様が、あの御方に己と同じ匂いを感じ……
衝動的に付いて来て欲しいと願ったということは……
わしが煕子と出会ったときに感じた以上の並外れた……
いや!
それ以上の『桁外れの純粋』さを持つ人物だと確信したからでは?」
一つの道筋を見出す。
「あの御方が桁外れの純粋さを持つ人物だとすれば……
戦の後に必ず起こる『光景』を見たときに、心の奥底から湧き上がる激情を抑えることなどできないはずだ!
武器商人どもが、大勢の女子と子供を奴隷として売り飛ばしていく光景をな」
「あの御方はきっと……
戦の後の略奪にまで手を染めて人を売り買いしている武器商人どもへ、激しい『憎悪』の炎を燃やしたに違いない!」
ついに結論へと辿り着いた。
「武田信玄は重い病に冒されているとか。
勝頼は恐らく……
一途に惚れ込んだ女子である、あの御方の強い影響を受け……
こう決意したのだろう。
『わしが当主となったら……
信長殿と共に、武器商人の屑どもを全て始末してやる』
と」
「勝頼の決意を知った武器商人どもは、強い危機感を抱いたはずだ。
『信玄が死んだらどうなる?
我らは真っ先に始末されるのではないか?
もはや一刻の猶予もない!』
こうして奴らは……
武田家の失態によって信長様の愛娘が死ぬよう企て……
織田家と武田家が敵となるよう仕向けたのか!」
そもそも。
武器商人とは、戦争で金儲けする連中のことである。
天下人を目前にした織田家と、東日本最強の大名である武田家との戦争を勃発させれば……
戦争に必要なモノの値段は瀑上がりし、巨万の『利益』が転がって来る。
◇
信長ほどの聡明な人物でも……
『真の敵』を間違えてしまうことがあるのだろうか?
「信長様に一目置いている武田信玄が、あの御方を傷付けるはずがありません。
それに。
精強な武田軍との戦を始めれば、決着が付くのに長い年月を要してしまいます。
復讐の対象を、あの御方の毒殺を企てた武器商人『だけ』とされては如何でしょう?」
最も信頼している側近が助言しても……
信長は一切耳を貸さない。
「この激情を抑えることなどできそうにない。
直ちに光秀を呼べ!
2つの『策略』を練り上げてもらうためにな」
「2つ?」
「1つ目は、我が愛娘の毒殺を企てた武器商人どもの巣窟を滅ぼすこと」
「武器商人の巣窟とは、もしや!
日ノ本で最も多くの武器商人がいる……
京の都を焼き討ちになさるのですか?」
「平和な世を達成するには、いずれ武器商人どもを根絶やしにせねばなるまい?
予定が早まっただけであろう」
「……」
「2つ目は、武田家を滅ぼすこと」
こうして光秀は……
武田家を滅ぼす策略を練り上げる羽目に陥ったのである。
◇
4年前の、あの日。
自分の助言にも一切耳を貸さない信長を目の前にして……
光秀は、信長の置かれた状況を自分に置き換えて考えていた。
長女の凛が11歳、次女の玉[後のガラシャ]が8歳になっている。
最愛の妻・煕子を亡くしたこともあって、すくすくと成長する2人は目の中に入れても痛くないほど可愛い存在だ。
もし、どちらかの娘に『使命』を託すとすれば……
間違いなく凛だろう。
容姿では玉の方が魅力的になりそうだが、中身では凛の方がはるかに上を行っている。
凛の持つ最大の魅力。
これは主に2つ。
常に『物事の本質』を探し求める姿勢と、『相手の立場』になって考える姿勢にある。
相手の間違いに気付いたとき。
間違った部分だけを切り取って批判するような、浅はかな人間ではない。
なぜそうなったのか、相手の立場になって考えようとする。
自分の間違いを指摘されたときも同様だ。
物事の本質に辿り着く機会だと前向きに捉え、相手の指摘を謙虚に受け止めようとする。
「もっと、よく知って……
誰かの役に立ちたいんです」
常に『積極的』な考え方をする凛ほど、安心して使命を託せる娘は他にいない。
ただし。
今は亡き煕子の血を最も濃く残している、最愛の娘だ。
使命など背負わせたくないし、手放したくもない!
もし。
凛が、あの御方と同じような仕打ちを受けたとしたら……
わしはどうなってしまうのだろうか?
きっと我を失うほど怒り狂うに違いない。
復讐の炎は激しく燃え上がり、こう叫ぶかもしれない。
「おのれ!
わしの大切な愛娘を罠に嵌めた者も、それを守れなかった者も……
必ずや、我が手で、一人も残さずこの世から『一掃』してやる!」
と。
◇
自分の残酷な一面に驚いたが、はたと気付く。
信長様もまた同じではないだろうか?
彼を冷酷な人間と見る者たちも多いが、それは大きな勘違いだ。
本当に冷酷な人間ならば……
世の中の問題を解決するなんて『面倒』なことを志したりなんかしない。
目先のお金を得ること、目の前の楽しみを追求する方がはるかに楽なのだから。
彼はそもそも、冷酷とは真逆で感情豊かな人物である。
感受性が強いあまり、ついつい相手に感情移入してしまう。
思いやりがあって優しい反面、感情に流されやすく喜怒哀楽が激しい。
「信長様はきっと……
使命を忘れてしまうほどに己の復讐の炎を燃え上がらせてしまうだろう」
復讐に取り憑かれ、復讐の鬼と化した人間に、相手を許すという選択肢はない。
己が滅びるか、相手が滅びるか、どちらかになるまで戦うことになる。
これを『不倶戴天の敵』という。
◇
光秀の頭は慌ただしく回転し始めた。
『作戦』を一から練り直す必要があるからだ。
今までは、複数の敵をどう叩くかを考えていた。
各個撃破戦法を駆使して最も弱い敵から弱い順番に叩く。
一人も残さずこの世から一掃するような真似はしない。
先月の比叡山焼き討ちも、山すべてを灰にしたわけではない。
しかし。
復讐に取り憑かれてしまった信長は、こんな生ぬるい方法では終わらない。
叩くどころか根絶やしを図るはずだ。
相手を『根絶やし』にするということ。
これは相手の全ての領地と財産を奪い、城という城を全て落として帰る場所をなくし、誰一人として生活することができない状況に追い込み、最後は命請いさえ拒んで、ことごとく殺し尽くすことだ。
ただし。
これは容易なことではない。
武田家の本拠地・甲斐国[現在の山梨県]は、険しい山々を越えた先にある。
天然の要害が立ち塞がっている以上、攻め込んだところで返り討ちに合うのは目に見えている。
「ならば……
予め、武田家を弱体化させておくのはどうか?
そうか!
あの手があった!」
光秀は一つの『策略』へと辿り着いた。
◇
「信長様。
一刻も早く……
国を、一つ手にお入れください」
「国?
どこの国ぞ?」
「摂津国を、手に入れるのです」
【次節予告 第二十七節 経済封鎖、そして武田信玄の出撃】
織田信長は、明智光秀の提案を十分に理解できませんでした。
「摂津国だと?
なぜ、その国が必要なのじゃ?」
と。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
国を、民を守るために、武田信玄は独裁者を目指す。
独裁国家が民主国家を数で上回っている現代だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 純粋に国を、民を憂う思いが、粛清の嵐を巻き起こす
【第弐章 川中島合戦】 甲斐の虎と越後の龍、激突す
【第参章 戦争の黒幕】 京の都が、二人の英雄を不倶戴天の敵と成す
【第四章 織田信長の愛娘】 清廉潔白な人々が、武器商人への憎悪を燃やす
【最終章 西上作戦】 武田家を滅ぼす策略に抗うべく、信長と家康打倒を決断す
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です))
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
ソラノカケラ ⦅Shattered Skies⦆
みにみ
歴史・時代
2026年 中華人民共和国が台湾へ軍事侵攻を開始
台湾側は地の利を生かし善戦するも
人海戦術で推してくる中国側に敗走を重ね
たった3ヶ月ほどで第2作戦区以外を掌握される
背に腹を変えられなくなった台湾政府は
傭兵を雇うことを決定
世界各地から金を求めて傭兵たちが集まった
これは、その中の1人
台湾空軍特務中尉Mr.MAITOKIこと
舞時景都と
台湾空軍特務中士Mr.SASENOこと
佐世野榛名のコンビによる
台湾開放戦を描いた物語である
※エースコンバットみたいな世界観で描いてます()
出撃!特殊戦略潜水艦隊
ノデミチ
歴史・時代
海の狩人、潜水艦。
大国アメリカと短期決戦を挑む為に、連合艦隊司令山本五十六の肝入りで創設された秘匿潜水艦。
戦略潜水戦艦 伊号第500型潜水艦〜2隻。
潜水空母 伊号第400型潜水艦〜4隻。
広大な太平洋を舞台に大暴れする連合艦隊の秘密兵器。
一度書いてみたかったIF戦記物。
この機会に挑戦してみます。
改造空母機動艦隊
蒼 飛雲
歴史・時代
兵棋演習の結果、洋上航空戦における空母の大量損耗は避け得ないと悟った帝国海軍は高価な正規空母の新造をあきらめ、旧式戦艦や特務艦を改造することで数を揃える方向に舵を切る。
そして、昭和一六年一二月。
日本の前途に暗雲が立ち込める中、祖国防衛のために改造空母艦隊は出撃する。
「瑞鳳」「祥鳳」「龍鳳」が、さらに「千歳」「千代田」「瑞穂」がその数を頼みに太平洋艦隊を迎え撃つ。
不屈の葵
ヌマサン
歴史・時代
戦国乱世、不屈の魂が未来を掴む!
これは三河の弱小国主から天下人へ、不屈の精神で戦国を駆け抜けた男の壮大な物語。
幾多の戦乱を生き抜き、不屈の精神で三河の弱小国衆から天下統一を成し遂げた男、徳川家康。
本作は家康の幼少期から晩年までを壮大なスケールで描き、戦国時代の激動と一人の男の成長物語を鮮やかに描く。
家康の苦悩、決断、そして成功と失敗。様々な人間ドラマを通して、人生とは何かを問いかける。
今川義元、織田信長、羽柴秀吉、武田信玄――家康の波乱万丈な人生を彩る個性豊かな名将たちも続々と登場。
家康との関わりを通して、彼らの生き様も鮮やかに描かれる。
笑いあり、涙ありの壮大なスケールで描く、単なる英雄譚ではなく、一人の人間として苦悩し、成長していく家康の姿を描いた壮大な歴史小説。
戦国時代の風雲児たちの活躍、人間ドラマ、そして家康の不屈の精神が、読者を戦国時代に誘う。
愛、友情、そして裏切り…戦国時代に渦巻く人間ドラマにも要注目!
歴史ファン必読の感動と興奮が止まらない歴史小説『不屈の葵』
ぜひ、手に取って、戦国時代の熱き息吹を感じてください!

強いられる賭け~脇坂安治軍記~
恩地玖
歴史・時代
浅井家の配下である脇坂家は、永禄11年に勃発した観音寺合戦に、織田・浅井連合軍の一隊として参戦する。この戦を何とか生き延びた安治は、浅井家を見限り、織田方につくことを決めた。そんな折、羽柴秀吉が人を集めているという話を聞きつけ、早速、秀吉の元に向かい、秀吉から温かく迎えられる。
こうして、秀吉の家臣となった安治は、幾多の困難を乗り越えて、ついには淡路三万石の大名にまで出世する。
しかし、秀吉亡き後、石田三成と徳川家康の対立が決定的となった。秀吉からの恩に報い、石田方につくか、秀吉子飼いの武将が従った徳川方につくか、安治は決断を迫られることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる