閉じ込められたらくっついた

おりく

文字の大きさ
上 下
32 / 59
ジーンの本気?

06 ※

しおりを挟む
◇◇ランドルフ◇◇

「ーーーーーーっ!」

眼の前がチカチカして、何が起きたのかしばらく分からなかった。
少し落ち着くと、ジーンに奥を拓かれたのだと下腹からの感覚で気づいた。
立て続けに吐精せずに達した衝撃はとんでもないものだというのに、ジーンの攻めは容赦なく続いている。

「はあ……お前の奥は堪らんな。吸い付いてきて…っく、腰が止まらねえ。」

もうジーンへの愛しさと、与えられる快楽以外は何も分からなくなりそう。
こんなときに思うのは、自分がタフで良かったということだ。
ジルなら意識を飛ばしてしまうくらいの快楽の渦の中でさえジーンを煽ることができるのだから。

「ぉふっ!じーんの、すごすぎ…て、…おしり(雄尻)、こわれ、ちゃい、そぅ…。んおっ!はぁ…また、おっき…く、なったぁ…。」

「お前のせいでっ!デカくなった、コレでっ、孕め、ランっ!射精すぞっ!…くぅっ!」

「あひっ!…んああぁっ!」

一際強く突き上げながら「孕め」と言ってくれた。
私のナカで果てるときにジーンはいつもそう言ってくれる。
それが何より嬉しくて、幸せで、また絶頂してしまった。

「はっ、はっ、散々煽りやがって、っはあ、悪い男だ。ちゅうぅ。はっ、ん、ちゅ。」

私を詰りながらも顎を取ってキスをくれる、優しいジーン。

「ん、ちゅ、…ダメだった?」

「いいや、どエロくて最高だ。ちゅっ、そういうお前も愛してる。…くっ!そんなに締めんな。」

「だって、むちゅっ…キスしながらそんなこと言われたら…ちゅう…キュンキュンしちゃう…。」

「それもそうか。オレだってお前を振り向かせてしんどそうな体勢でキスしてるのに滾ってきそうだし。」

「ほんとうに?」

「尻に入ってるから分かるだろ?」

「うん、嬉しい。」

確かにおっきいままだけど、いつもおっきいから言われるまで分からなかった。
でも良いことを聞いた。
いろんな体勢をとれるようにストレッチしよう。
いつでも、たくさん口づけてもらえるように。

ゆっくりとジーンの熱が私の体内から去っていく。
身体の重なりがなくなるとベッドに沈みこんでしまう。

そこへおずおずとジルがやって来た。

「その、ジーン。正直に答えてほしいのだが…。」

「どうした、ジル?」

「わたしもランディのように、そなたを煽った方が良いのだろうか?」

はい?
そんなことをされたらいろいろ被っていまうから、できれば止めてほしい…。
でもそうやって悩む気持ちは良く分かるよ、ジル。

「いや、別にムリしてランの真似することはねえよ。」

「そうだろうか?ランディを抱くジーンは楽しそうで、わたしでは満足してもらえたいないのでは…と思ったのだ。だからわたしにできることなら遠慮なく言ってもらいたい。」

「ああ、そういうことか。だが要らん心配だ。ランはお前みたいに思い詰めていろいろやってるんじゃねえから楽しいんだ。ムリにやってもお互いに楽しめねえから、そこは勘違いすんなよ。何かするならお前が純粋にやってみたいと思うことをやってくれ。いいな?」

「承知した。少し考えてみる。」

「暴走する前にちゃんと質問できて偉いぞ、ジル。これから伴侶として一生をともにするんだ。焦らなくても時間はたくさんある。それにオレはお前が気持ち良くなって涙を流すのを見るのがすげえ好きだ。だからそのままのお前で十分だ。」

「ありがとう、ジーン。では純粋にやりたいことなら一緒にしてくれるか?」

「おう、いいぞ。」

「また風呂に入って、わたしの身体を使ってそなたを洗いたい。ランディも一緒にジーンを洗おう。どうだろうか?」

「もちろん、いいよ。」

これなら私の雄っぱいも活かせるし、そんなことをしそうにないジルの見た目とのギャップも楽しんでもらえそうだ。

「じゃあ遠慮なく伴侶二人に洗ってもらおうか。」

風呂の前に、男っぽく笑ったジーンの色気で逆上せそうだけど。





✽ストイックが無くなったので、明日から不定期更新になります。
次の章が書き上がるまでお待ちいただけるとうれしいです。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

灰かぶりの少年

うどん
BL
大きなお屋敷に仕える一人の少年。 とても美しい美貌の持ち主だが忌み嫌われ毎日被虐的な扱いをされるのであった・・・。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ふたなり治験棟

ほたる
BL
ふたなりとして生を受けた柊は、16歳の年に国の義務により、ふたなり治験棟に入所する事になる。 男として育ってきた為、子供を孕み産むふたなりに成り下がりたくないと抗うが…?!

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...