ダメな方の異世界召喚された俺は、それでも風呂と伴侶を愛してる

おりく

文字の大きさ
上 下
150 / 170
6章 足りないのは我慢なのか適性なのか

10

しおりを挟む
「もう少し引っ張る?」

「そうですね……はい、そこで。あとは弛まないように端を折り込んで……。ふふ、きれいにできましたね。」

どうしよう、シーツを換えただけなのに楽しい。

ちなみにシーツは一枚の平たい大きな布だ。
ボックスシーツしか使ったことがないから、きれいにマットレスの隅に折り込むのが難しい。

ジェイデンはさすがに手慣れていて、俺がもたついている間に他の三ヶ所の隅を終わらせてしまった。
それだけでなく、丁寧にやり方を教えてくれた。
俺の嫁は家事スキルまですごい。

「ジェイデンは何でもできて器用だね。」

「これでも宿泊施設のオーナーですから。」

控え目だけど嬉しそうな答えが返ってきた。

「それもそうか。でもここは俺のお嫁さんだからって言ってほしかったかも。」

本当はまだ恋人だけど、他人の目がないところではジェイデンは俺を旦那様と呼ぶ。
だからか俺の伴侶だと主張してほしくなった。

「旦那様…。ええ、旦那様のお嫁さんですから。」

「じゃあここからは夫々の時間だね。」

「ふふっ!旦那様ったら。」

俺のお願いに照れながらも乗ってくれたことが嬉しくて、つい軽口を叩いてしまった。
でもジェイデンも笑ってくれたから良いことだよな。

薄く色付いた頬にキスがしたくて背伸びをする。

「ジェイデン……ちゅ。…ちゅっ、ちゅうぅ。」

「んっ!っぁ…ふふっ!くすぐったい、です。」

そんなことを言いながらも俺の腰を抱いて支え、キスがしやすいように少し屈んでくれる。

「イヤだった?」

「まさか!ただ、唇にはいつしてもらえるのかと…。」

「今すぐ、かな…ちゅ。んっ、ジェイデン、ちゅむ…あなたからも…。」

「はい、旦那様…ちゅぅ。」

そのままお互いの唇を味わっていると、「少しお待ち下さいね」と言って離れてしまった。
サイドテーブルに向かったから閨の薬を準備してくれるのだと分かるが、感じていた体温が遠くなるとどうしても寂しい。

ジェイデンの手元をのぞき込んで、準備が終わったところで背中から抱きついてひたりと身を寄せる。
本当は抱き込みたいけど、ジェイデンと俺の体格差ではかなわない。
その代わり広い背中を心ゆくまで堪能できるのは悪くない。

そのままジェイデンの身体の前面に手を伸ばしてシャツのボタンを外していく。
するりとシャツを肩から落とせば逞しい背中が露わになった。
メルヴィンより脂肪が少ないのか、筋肉が作る陰影がくっきりとしている。

指先で凹凸を楽しみ、むちむち雄っぱいに辿り着く。
下から持ち上げたり、寄せてみたりしながら項にキスをする。

「はあ…っ…ふぁ!…旦那様ぁ…。」

「ちゅ、どうした?…んちゅ、ジェイデン。…あ、後ろからは怖かった?」

「いいえ…。少し、んっ…落ち着かないだけです。」

「じゃあたくさんキスさせて。」

「はっ、はい。」

俺の指先が敏感なところを掠める度に身を震わせながら耐える背中にキスをする。
項から肩、肩甲骨と順番に、俺の唇が触れていない場所が無くなるように口づけを落としていく。

膝をついて腰まで口づけが降りてくると、ベルトを外してズボンを脱がせる。
今日の下着は後ろが隠れるものだったので、下着も取り去った。
確かめてみるとが包まれていた場所は、濡れて色が濃くなっている。

昂ぶった熱杭にそっと触れて扱くと先走りの液体が溢れてくる。
どうやら俺が居ない間、メルヴィンに処理してもらわなかったようだ。

そのまま竿を扱きつつ、もう片方の手の平で先端を包んでくるくると擦り刺激を送り込む。
すると堪らずジェイデンが壁に手をついた。

今まで快感に耐えてきゅっと締まっていた雄尻が突き出されて、これから俺を受け入れてくれる場所が見えるようになった。
もちろん雄尻にも、蕾にもキスを落とす。

「はぁんっ、旦那様っ!そんなところまでっ…。ああっ!」

喘ぎ声とともに雄尻が突き出されて俺の顔が埋まりそうになる。
なかなかの圧力だが、ハリのあるむちむちな感触がとてもイイ。
このまま一度、達してもらおう。

手の動きを速めると蕾がひくひくと可愛く震える。

「も、だめぇっ!ぁっ、いくっ!いきますっ!…ふあぁっ、ああっ!」

仰け反った背中と突き出された雄尻…。
それに加えて快感に啼く声も色を含んで艶めいている。
ジェイデン…何て煽情的なんだ。

「はっ、はっ、ごめっなさ…。わたし、だけ…。」

「ジェイデンが気持ち良かったなら嬉しい。このまま薬を入れてもいい?」

そろそろ俺の前も疼いて来た。
あんな色っぽいところを見てしまったら我慢できなくなる。

「はい、こちらを…。」

「じゃあ先に指をいれるよ。……どう?痛くないかな?」

早く繋がりたいけれど、ジェイデンを怖がらせるわけにはいかない。
ちゃんと確かめながら進めていく。

「っあ、はい。大丈夫、です。…ふあぁ!」

「そんなに感じられるなら大丈夫だね。じゃあ……ん、入った。痛くなかった?」

「大丈夫、です。気持ち良くて、びっくりしただけです。」

「良かった…。たくさんキスさせてね、ジェイデン。」

今夜は身体中にキスの跡をつけるから…。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

柔道部

むちむちボディ
BL
とある高校の柔道部で起こる秘め事について書いてみます。

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?

名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。 そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________ ※ ・非王道気味 ・固定カプ予定は無い ・悲しい過去🐜のたまにシリアス ・話の流れが遅い

○○に求婚されたおっさん、逃げる・・

相沢京
BL
小さな町でギルドに所属していた30過ぎのおっさんのオレに王都のギルマスから招集命令が下される。 といっても、何か罪を犯したからとかではなくてオレに会いたい人がいるらしい。そいつは事情があって王都から出れないとか、特に何の用事もなかったオレは承諾して王都へと向かうのだった。 しかし、そこに待ち受けていたのは―――・・

僕のダーリンがパーティーから追放宣言されて飼い猫の僕の奪い合いに発展

ミクリ21 (新)
BL
パスカルの飼い猫の僕をパーティーリーダーのモーリスが奪おうとしたけど………?

俺が総受けって何かの間違いですよね?

彩ノ華
BL
生まれた時から体が弱く病院生活を送っていた俺。 17歳で死んだ俺だが女神様のおかげで男同志が恋愛をするのが普通だという世界に転生した。 ここで俺は青春と愛情を感じてみたい! ひっそりと平和な日常を送ります。 待って!俺ってモブだよね…?? 女神様が言ってた話では… このゲームってヒロインが総受けにされるんでしょっ!? 俺ヒロインじゃないから!ヒロインあっちだよ!俺モブだから…!! 平和に日常を過ごさせて〜〜〜!!!(泣) 女神様…俺が総受けって何かの間違いですよね? モブ(無自覚ヒロイン)がみんなから総愛されるお話です。

転生したら魔王の息子だった。しかも出来損ないの方の…

月乃
BL
あぁ、やっとあの地獄から抜け出せた… 転生したと気づいてそう思った。 今世は周りの人も優しく友達もできた。 それもこれも弟があの日動いてくれたからだ。 前世と違ってとても優しく、俺のことを大切にしてくれる弟。 前世と違って…?いいや、前世はひとりぼっちだった。仲良くなれたと思ったらいつの間にかいなくなってしまった。俺に近づいたら消える、そんな噂がたって近づいてくる人は誰もいなかった。 しかも、両親は高校生の頃に亡くなっていた。 俺はこの幸せをなくならせたくない。 そう思っていた…

処理中です...