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感謝SS 01 〜ある日のアレナド邸のリビングにて
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このSSは4章終了後の出来事です
ご注意ください
少しでも楽しんでいただけたらうれしいです
むかしむかしある国に、それはそれはかわいらしいお姫さまがいました。
王さまも王妃さまもお姫さまをたいそう可愛がっていて、お姫さまが男の子をうんだら、つぎの王さまにしようとおもっていました。
民たちもそれをたのしみにまっていました。
しかしお姫さまをにくむひとがいました。
王さまのいとこの公爵です。
公爵はお姫さまさえいなければ、王さまの次の王さまになれるとおもっていたのです。
そこで公爵は、お姫さまをお嫁さんにしたいと王さまにおねがいしてことわられた伯爵と悪だくみをしました。
悪い盗賊団にお金をわたして、お姫さまを誘拐しようとしたのです。
悪だくみは途中までうまくいきました。
でも悪い盗賊団の討伐依頼を受けていたハンターがやってきて、お姫さまやこれまでぬすんできた財宝をとりかえしたのです。
そのハンターは、かわいらしいお姫さまをひとめみて好きになってしましました。
お姫さまもピンチにあらわれて、かっこよく盗賊団からたすけてくれたハンターを好きになりました。
でもふたりのあいだには山よりもたかく海よりもおおきなしょうがいがありました。
そう、身分の差です。
お姫さまをたすけたハンターは、男爵家の四男だったのです。
男爵家の四男といえば将来は平民になってしまいます。
そんなハンターをお姫さまのお婿さんにするわけにはいかなかったのです。
王さまと王妃さまはなやみました。
かわいいお姫さまとハンターを結婚させてあげたいとおもっても、いとこの公爵がありとあらゆる邪魔をしてきます。
なんとか公爵の悪だくみをすべてつぶしましたが、そのころにはハンターのからだはボロボロになっていました。
お姫さまはじぶんのせいだとかなしんで、だれにもあわずに神殿のおくでハンターのためにいのる日々をおくるようになりました。
そんなお姫さまを国じゅうのひとがしんぱいしていました。
そのころハンターは公爵とのたたかいでうけたキズをなおすために治療の日々をおくっていました。
つらいリハビリのささえはあいするお姫さまでした。
そんなハンターに王城からしらせがきました。
公爵の悪だくみをそしして国とお姫さまをまもったことのほうびとして、ハンターを子爵にする、と。
ハンターは王さまにかんしゃしました。
でもがっかりもしました。
男爵家の四男が子爵家の当主になることは、めったにないすごいことです。
でも子爵ではお姫さまのお婿さんにはなれないのです。
子爵になったハンターはなやみました。
じぶんとお姫さまのみらいのためになにができるか、と。
そしてハンターをやめて、騎士になることにしました。
ハンターだった騎士は3年かんひっしで修行して、騎士のちょうてんである近衛騎士になりました。
そしてお姫さまだけの騎士になったのです。
騎士が修行しているあいだ、お姫さまはずっと神殿でおいのりをするくらしをしていました。
ときおりおしえてもらえるハンター…いえ、騎士さまのことをおもいながら…。
そして騎士さまがじぶんのために近衛騎士になったことをしり、神殿をでました。
3年ぶりにあった騎士さまを、お姫さまはかわらずあいしていました。
でも結婚できないこともかわりません。
そこでお姫さまは王さまと王妃さまにじぶんのけついをつたえました。
わたくしは結婚せず、なかつぎの女王としてたちます。
わたくしが男の子をさずかり、その子が王さまになるまで。
ですからどうかきょうりくしてください、とゆかにあたまをつけておねがいしました。
王さまも王妃さまもお姫さまのおもいをかなえてあげることにしました。
そして1日でもながくいきて、王さまと王妃さま…いいえ、父親と母親としてお姫さまをまもっていくことをちかいました。
1年後、お姫さまはとてもげんきな男の子をさずかりました。
その王子さまは、お姫さまの近衛騎士とおなじ色をしていました。
王子さまがおおきくなったらわたしが剣をおしえてさしあげますからね、と近衛騎士がいいました。
王子さまをだっこする近衛騎士を、お姫さまはうれしそうにみつめていました。
お姫さまがうんだ王子さまは成人するとワイバーンをたおすほどの武人になり、国をまもるりっぱな王さまになりました。
お姫さまと近衛騎士は……
「お前さん、なに読んでんだ?」
「メルヴィンか。絵本だよ。そこのテーブルに置いてあったんだ。」
「ん?あー、コレな。ジェイデンのやつ、まだ持ってたんだな。」
「絵本だけど子ども向けじゃないよな、この話…。」
「まあな。これはオレとジェイデンの父上が、オレの寝物語に作った話なんだ。それをハンターの親父が絵本にしたらどうだって勧めてな。多分この姫さんが父上で、近衛騎士は親父がモデルなんだ。んで悪の公爵はジジイ。実際にあったこととか、叶わなかった願いとか、色んなモンが詰まってんじゃねえかな。」
「そうか…でも安眠はできそうにないな。」
「オレもそう思う。いろいろと考えさせられるしな。……多分、親父はジェイデンのために本にしたんだ。少しでも父上のことを分かってやってほしかったんだろう…。」
「でもジェイデンの憧れてるお姫さまがこのお姫さまだったらどうしよう…。」
「なんでだ?」
「どうしてですか、旦那様。」
「キッチンの作業はもういいのか、ジェイデン?」
「ええ、終わりましたよ、メルヴィン。それで、どうしてでしょう、旦那様。」
「うん、あのな、ジェイデン…このお姫さまは近衛騎士と結婚したかったのにできなかっただろ?王子も誰の子とは明言してない。それをどうこう言いたいわけじゃないんだ。でも、メルヴィンもだけど、ジェイデンが俺と婚姻できなくても良いって言いだしたらどうしようかと思って。俺はメルヴィンとジェイデンを伴侶にしたいから、イヤだなって。」
「シオン…。」
「旦那様…。」
「あのな、シオン。オレはこの姫さんみたいに神殿で祈るだけの男じゃねえぞ。」
「わたしもです。旦那様の伴侶になれないならメルヴィンと二人で旦那様を攫って他国に出奔します。」
「この騎士もそうしたかったんだろうか。出奔できない何かがあったのかな。」
「まあいろんなモンが詰まってたとしても物語だ。気に病むことはねえよ。」
「そうですよ。それよりも旦那様に伴侶に望んでもらえて嬉しいです。」
「うん、二人とも大好き…愛してる。これからベッドで愛しあいたい。」
「ええ、旦那様。ちゅ、たくさん愛してください。」
「ほら、顔寄越せ……ちゅぅ。今日こそ搾り取って立てなくしてやる。」
「言ったな、メルヴィン。どんなに啼いても許さないからな。」
「おう、ジェイデンと二人がかりなら怖くねえ。」
「嫌です。勝手に巻き込まないでください。わたしのことはいつもどおり愛してくださいましね、旦那様。」
「ね、ジェイデン。二人でメルヴィンを啼かせるのはどう?手伝ってくれるか?」
「たまにはそういうのも良いかもしれませんね。」
「ということだ。覚悟しろ、メルヴィン。」
「ジェイデン!この裏切り者め!」
「勝手にわたしを巻き込もうとするからですよ。自業自得です。さあベッドルームへ行きましょうか、旦那様。」
「ね、メルヴィンが逃げそうだからそっちの手を持って。俺はこっち。」
「ええ、もちろん逃がしませんよ。」
「楽しみだな、ジェイデン。」
「はい、旦那様!」
「オレが悪かった!謝るから許してくれ!」
「自分が言ったことの責任は自分で取ってください、王子さま。」
「王子さま?メルヴィンが?ジェイデンじゃないのか?」
「ええ、あの物語の王子さまはメルヴィンですよ。お話のとおりワイバーンスレイヤーにもなりましたし。ちなみにわたしもワイバーンスレイヤーです。」
「ワイバーンスレイヤー…。メルヴィン王子と、ジェイデンは…あのお姫さまとは違うし、やっぱり騎士かな。二人ともなんて格好良いんだ。」
「ジェイデンっ!せっかく黙ってたのに!!」
「メルヴィン王子、俺の愛の奉仕を受けてくださいますか?」
「っぐ!」
「旦那様が膝を付いて騎士の礼をっ!絵画より断然素敵です。」
「ズルいぞ、シオン。そんなことされちゃあ断れねえだろ。」
「騎士ジェイデン、あなたにも俺の愛の剣を捧げます。」
「っはい、旦那様!」
「愛してる。俺のメルヴィン、ジェイデン。」
「オレも…。」
「わたしもお慕いしております。」
ある日のアレナド邸のリビングでの一幕でした。
このSSは4章終了後の出来事です
ご注意ください
少しでも楽しんでいただけたらうれしいです
むかしむかしある国に、それはそれはかわいらしいお姫さまがいました。
王さまも王妃さまもお姫さまをたいそう可愛がっていて、お姫さまが男の子をうんだら、つぎの王さまにしようとおもっていました。
民たちもそれをたのしみにまっていました。
しかしお姫さまをにくむひとがいました。
王さまのいとこの公爵です。
公爵はお姫さまさえいなければ、王さまの次の王さまになれるとおもっていたのです。
そこで公爵は、お姫さまをお嫁さんにしたいと王さまにおねがいしてことわられた伯爵と悪だくみをしました。
悪い盗賊団にお金をわたして、お姫さまを誘拐しようとしたのです。
悪だくみは途中までうまくいきました。
でも悪い盗賊団の討伐依頼を受けていたハンターがやってきて、お姫さまやこれまでぬすんできた財宝をとりかえしたのです。
そのハンターは、かわいらしいお姫さまをひとめみて好きになってしましました。
お姫さまもピンチにあらわれて、かっこよく盗賊団からたすけてくれたハンターを好きになりました。
でもふたりのあいだには山よりもたかく海よりもおおきなしょうがいがありました。
そう、身分の差です。
お姫さまをたすけたハンターは、男爵家の四男だったのです。
男爵家の四男といえば将来は平民になってしまいます。
そんなハンターをお姫さまのお婿さんにするわけにはいかなかったのです。
王さまと王妃さまはなやみました。
かわいいお姫さまとハンターを結婚させてあげたいとおもっても、いとこの公爵がありとあらゆる邪魔をしてきます。
なんとか公爵の悪だくみをすべてつぶしましたが、そのころにはハンターのからだはボロボロになっていました。
お姫さまはじぶんのせいだとかなしんで、だれにもあわずに神殿のおくでハンターのためにいのる日々をおくるようになりました。
そんなお姫さまを国じゅうのひとがしんぱいしていました。
そのころハンターは公爵とのたたかいでうけたキズをなおすために治療の日々をおくっていました。
つらいリハビリのささえはあいするお姫さまでした。
そんなハンターに王城からしらせがきました。
公爵の悪だくみをそしして国とお姫さまをまもったことのほうびとして、ハンターを子爵にする、と。
ハンターは王さまにかんしゃしました。
でもがっかりもしました。
男爵家の四男が子爵家の当主になることは、めったにないすごいことです。
でも子爵ではお姫さまのお婿さんにはなれないのです。
子爵になったハンターはなやみました。
じぶんとお姫さまのみらいのためになにができるか、と。
そしてハンターをやめて、騎士になることにしました。
ハンターだった騎士は3年かんひっしで修行して、騎士のちょうてんである近衛騎士になりました。
そしてお姫さまだけの騎士になったのです。
騎士が修行しているあいだ、お姫さまはずっと神殿でおいのりをするくらしをしていました。
ときおりおしえてもらえるハンター…いえ、騎士さまのことをおもいながら…。
そして騎士さまがじぶんのために近衛騎士になったことをしり、神殿をでました。
3年ぶりにあった騎士さまを、お姫さまはかわらずあいしていました。
でも結婚できないこともかわりません。
そこでお姫さまは王さまと王妃さまにじぶんのけついをつたえました。
わたくしは結婚せず、なかつぎの女王としてたちます。
わたくしが男の子をさずかり、その子が王さまになるまで。
ですからどうかきょうりくしてください、とゆかにあたまをつけておねがいしました。
王さまも王妃さまもお姫さまのおもいをかなえてあげることにしました。
そして1日でもながくいきて、王さまと王妃さま…いいえ、父親と母親としてお姫さまをまもっていくことをちかいました。
1年後、お姫さまはとてもげんきな男の子をさずかりました。
その王子さまは、お姫さまの近衛騎士とおなじ色をしていました。
王子さまがおおきくなったらわたしが剣をおしえてさしあげますからね、と近衛騎士がいいました。
王子さまをだっこする近衛騎士を、お姫さまはうれしそうにみつめていました。
お姫さまがうんだ王子さまは成人するとワイバーンをたおすほどの武人になり、国をまもるりっぱな王さまになりました。
お姫さまと近衛騎士は……
「お前さん、なに読んでんだ?」
「メルヴィンか。絵本だよ。そこのテーブルに置いてあったんだ。」
「ん?あー、コレな。ジェイデンのやつ、まだ持ってたんだな。」
「絵本だけど子ども向けじゃないよな、この話…。」
「まあな。これはオレとジェイデンの父上が、オレの寝物語に作った話なんだ。それをハンターの親父が絵本にしたらどうだって勧めてな。多分この姫さんが父上で、近衛騎士は親父がモデルなんだ。んで悪の公爵はジジイ。実際にあったこととか、叶わなかった願いとか、色んなモンが詰まってんじゃねえかな。」
「そうか…でも安眠はできそうにないな。」
「オレもそう思う。いろいろと考えさせられるしな。……多分、親父はジェイデンのために本にしたんだ。少しでも父上のことを分かってやってほしかったんだろう…。」
「でもジェイデンの憧れてるお姫さまがこのお姫さまだったらどうしよう…。」
「なんでだ?」
「どうしてですか、旦那様。」
「キッチンの作業はもういいのか、ジェイデン?」
「ええ、終わりましたよ、メルヴィン。それで、どうしてでしょう、旦那様。」
「うん、あのな、ジェイデン…このお姫さまは近衛騎士と結婚したかったのにできなかっただろ?王子も誰の子とは明言してない。それをどうこう言いたいわけじゃないんだ。でも、メルヴィンもだけど、ジェイデンが俺と婚姻できなくても良いって言いだしたらどうしようかと思って。俺はメルヴィンとジェイデンを伴侶にしたいから、イヤだなって。」
「シオン…。」
「旦那様…。」
「あのな、シオン。オレはこの姫さんみたいに神殿で祈るだけの男じゃねえぞ。」
「わたしもです。旦那様の伴侶になれないならメルヴィンと二人で旦那様を攫って他国に出奔します。」
「この騎士もそうしたかったんだろうか。出奔できない何かがあったのかな。」
「まあいろんなモンが詰まってたとしても物語だ。気に病むことはねえよ。」
「そうですよ。それよりも旦那様に伴侶に望んでもらえて嬉しいです。」
「うん、二人とも大好き…愛してる。これからベッドで愛しあいたい。」
「ええ、旦那様。ちゅ、たくさん愛してください。」
「ほら、顔寄越せ……ちゅぅ。今日こそ搾り取って立てなくしてやる。」
「言ったな、メルヴィン。どんなに啼いても許さないからな。」
「おう、ジェイデンと二人がかりなら怖くねえ。」
「嫌です。勝手に巻き込まないでください。わたしのことはいつもどおり愛してくださいましね、旦那様。」
「ね、ジェイデン。二人でメルヴィンを啼かせるのはどう?手伝ってくれるか?」
「たまにはそういうのも良いかもしれませんね。」
「ということだ。覚悟しろ、メルヴィン。」
「ジェイデン!この裏切り者め!」
「勝手にわたしを巻き込もうとするからですよ。自業自得です。さあベッドルームへ行きましょうか、旦那様。」
「ね、メルヴィンが逃げそうだからそっちの手を持って。俺はこっち。」
「ええ、もちろん逃がしませんよ。」
「楽しみだな、ジェイデン。」
「はい、旦那様!」
「オレが悪かった!謝るから許してくれ!」
「自分が言ったことの責任は自分で取ってください、王子さま。」
「王子さま?メルヴィンが?ジェイデンじゃないのか?」
「ええ、あの物語の王子さまはメルヴィンですよ。お話のとおりワイバーンスレイヤーにもなりましたし。ちなみにわたしもワイバーンスレイヤーです。」
「ワイバーンスレイヤー…。メルヴィン王子と、ジェイデンは…あのお姫さまとは違うし、やっぱり騎士かな。二人ともなんて格好良いんだ。」
「ジェイデンっ!せっかく黙ってたのに!!」
「メルヴィン王子、俺の愛の奉仕を受けてくださいますか?」
「っぐ!」
「旦那様が膝を付いて騎士の礼をっ!絵画より断然素敵です。」
「ズルいぞ、シオン。そんなことされちゃあ断れねえだろ。」
「騎士ジェイデン、あなたにも俺の愛の剣を捧げます。」
「っはい、旦那様!」
「愛してる。俺のメルヴィン、ジェイデン。」
「オレも…。」
「わたしもお慕いしております。」
ある日のアレナド邸のリビングでの一幕でした。
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