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5章 風呂とかき氷と甘々の目撃者たち
29 〜メルヴィン
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「なあシオン、一回しか聞かねえから正直に答えてくれ。本当に怖くないか?」
オレの腕の中に居る愛しい男が経験してきたことを思うと胸を掻き毟られるようだ。
シオンを苦しめるモノは全て粉砕してやりてえ。
オレの男に邪な手を出してきたヤツらは、生まれてきたことを後悔させてやりてえ。
「うん、今は怖くない。他の人はダメかもしれないけど、メルヴィンとジェイデンなら大丈夫。安心できるし、すごく幸せ。あんたにならずっと抱かれていたいくらい……。それにしても好きな人に包まれるっていいものだな。俺には縁の無いものだと思ってた。教えてくれてありがとう。」
「ああ、オレで良けりゃあいくらでも抱いてやる。お前さんが欲しいだけ抱いてやる。心が凍えそうならオレの胸に飛び込んで来い。いつでも温めてやる。」
「…………メルヴィンが男前過ぎて心臓が痛い。もう、ホント好き。」
オレの腕に顔をぐりぐり擦りつけて言うことがそれかよ。
こうやってると性的に抱きたくなりそうなくらい可愛い。
歳の離れたこっ、恋人ってのはこんなに愛しいモンなのか!
世の中のオッサンどもが浮かれてバカになっちまうのも納得だ。
「そりゃあありがとうよ。このデカいだけの身体もお前さんを包み込めるなら悪くねえ。」
シオンが戦えることも、自衛できることも知ってる。
だが、守って癒してやりたい。
それができるならデカくて頑丈で良かったと思える。
身体強化しか使えなくて苦労したが、そんなのは屁でもねえ。
「デカいだけなワケないだろ!鍛え上げたことも、それを維持してるのも尊敬してるし、何よりカッコいい!メルヴィンの肉体美は芸術の域なんだからそんなこと言うな。」
「芸術って…そりゃあお前さんのこったろ。」
シオンからの賛辞は素直に嬉しいが、誰よりキレイな男に言われても…。
どう考えてもお前さんの方が芸術だろうが。
だが、ヤケを起こしてた頃の自分に教えてやりたい。
そんな男と相思相愛の仲になって、将来を約束する日が来るってな。
「いや…まあ…よく褒められるし、恵まれてるとは思ってる。両親には感謝してるんだけどな…。」
「何か不満があるのか?」
もうちょい普通のスペックで生まれたかったとか?
贅沢な悩みだがシビアな問題だからな。
「不満っていうか、もっと大きくなりたいなって。」
「今でも十分だろ?それにあんまりデカいと不便だぞ。オレも若い頃は防具とかで苦労したな…。」
必要な素材が多い分高価かったり、既製品がなくて納品に時間がかかったり、イロイロあった。
「それは承知してるんだけど、繋がったまま好きにキスできないのがな…。でももう身長が伸びる歳でもないし、1割くらいでいいから身体を大きくする魔法ってないかな、とか思ってる。そうしたらメルヴィンより大きくなれるから、いつでもキスし放題なんだけどな。」
「お前さんはオレに文句を言わずに、自分がデカくるのを選ぶんだな。」
そんなに真っ最中のキスを望まれると恥ずかしいが、嬉しいモンだな。
それにキスできないのはオレのせいだって言われないのは素直に嬉しい。
シオンのおかげでコンプレックスは大分マシになったが、好きでこんなに育ったワケじゃねえからな。
「ん?そんなの当たり前だ。メルヴィンの身体に不満なんて一つも無いんだからな。」
「シオン……ありがとうよ。だがお前さんがデカくなるのは止めてくれ。」
デカくなる魔法なんか聞いたこと無いが、シオンなら出来そうでおっかねえ…。
これはマジで阻止しないと死活問題にっちまう。
「何でだ?俺だってメルヴィンを後ろからすっぽり抱き込みたい。」
こっちに向き直って言われた言葉は魅力的だが、ここで負けるワケにはいかねえ!
「そう言ってくれるのは嬉しいが、考えてもみろ。身長はまだしもだ、イチモツまで一緒にデカくなったら薬使ったって入らねえぞ。そうしたら繋がってキスどころか、そもそも繋がれねえからな?そんなの本末転倒だろ。」
「………確かにメルヴィンの言う通りだ。でもあんたとキスしたい。クッションとかで身体を起こしたらいけるかな…?」
シオンにしがみつくか、上で腰振りゃあキスできそうだが、オレの体重がな…。
現役時代より少し減ったが、まだ110キロはある。
必要最低限の筋肉だけ残して、体力と持久力のための脂肪も落とせば軽くなるが、シオンがベタ褒めしてベタ惚れしてる肉体美はなくなっちまう。
何よりあいつのモノになった雄っぱいも減る。
それはダメだ。
シオンが好きなモノは死守だ、死守。
それに雄っぱいは都合の悪いモンを誤魔化すのにも使えるからな…。
「そこはアレだ…お前さんの大好きなオレの雄っぱいがあるだろ?これでガマンしてくれ。」
厚みのある胸部を自分の手で寄せて強調してみる。
いい歳こいて血迷った言動をしてるのは分かってるが、巨大化は断固反対だ。
絶対裂ける。
シオンがオレを傷付けたことに気付いたら、きっと自分を責めるだろう。
そんな思いはさせられねえ。
こいつのためなら恥なんかかなぐり捨ててやる!
と思ったが、どうやら早まったらしい。
ギラつく眼光がオレを捕らえた。
オレの腕の中に居る愛しい男が経験してきたことを思うと胸を掻き毟られるようだ。
シオンを苦しめるモノは全て粉砕してやりてえ。
オレの男に邪な手を出してきたヤツらは、生まれてきたことを後悔させてやりてえ。
「うん、今は怖くない。他の人はダメかもしれないけど、メルヴィンとジェイデンなら大丈夫。安心できるし、すごく幸せ。あんたにならずっと抱かれていたいくらい……。それにしても好きな人に包まれるっていいものだな。俺には縁の無いものだと思ってた。教えてくれてありがとう。」
「ああ、オレで良けりゃあいくらでも抱いてやる。お前さんが欲しいだけ抱いてやる。心が凍えそうならオレの胸に飛び込んで来い。いつでも温めてやる。」
「…………メルヴィンが男前過ぎて心臓が痛い。もう、ホント好き。」
オレの腕に顔をぐりぐり擦りつけて言うことがそれかよ。
こうやってると性的に抱きたくなりそうなくらい可愛い。
歳の離れたこっ、恋人ってのはこんなに愛しいモンなのか!
世の中のオッサンどもが浮かれてバカになっちまうのも納得だ。
「そりゃあありがとうよ。このデカいだけの身体もお前さんを包み込めるなら悪くねえ。」
シオンが戦えることも、自衛できることも知ってる。
だが、守って癒してやりたい。
それができるならデカくて頑丈で良かったと思える。
身体強化しか使えなくて苦労したが、そんなのは屁でもねえ。
「デカいだけなワケないだろ!鍛え上げたことも、それを維持してるのも尊敬してるし、何よりカッコいい!メルヴィンの肉体美は芸術の域なんだからそんなこと言うな。」
「芸術って…そりゃあお前さんのこったろ。」
シオンからの賛辞は素直に嬉しいが、誰よりキレイな男に言われても…。
どう考えてもお前さんの方が芸術だろうが。
だが、ヤケを起こしてた頃の自分に教えてやりたい。
そんな男と相思相愛の仲になって、将来を約束する日が来るってな。
「いや…まあ…よく褒められるし、恵まれてるとは思ってる。両親には感謝してるんだけどな…。」
「何か不満があるのか?」
もうちょい普通のスペックで生まれたかったとか?
贅沢な悩みだがシビアな問題だからな。
「不満っていうか、もっと大きくなりたいなって。」
「今でも十分だろ?それにあんまりデカいと不便だぞ。オレも若い頃は防具とかで苦労したな…。」
必要な素材が多い分高価かったり、既製品がなくて納品に時間がかかったり、イロイロあった。
「それは承知してるんだけど、繋がったまま好きにキスできないのがな…。でももう身長が伸びる歳でもないし、1割くらいでいいから身体を大きくする魔法ってないかな、とか思ってる。そうしたらメルヴィンより大きくなれるから、いつでもキスし放題なんだけどな。」
「お前さんはオレに文句を言わずに、自分がデカくるのを選ぶんだな。」
そんなに真っ最中のキスを望まれると恥ずかしいが、嬉しいモンだな。
それにキスできないのはオレのせいだって言われないのは素直に嬉しい。
シオンのおかげでコンプレックスは大分マシになったが、好きでこんなに育ったワケじゃねえからな。
「ん?そんなの当たり前だ。メルヴィンの身体に不満なんて一つも無いんだからな。」
「シオン……ありがとうよ。だがお前さんがデカくなるのは止めてくれ。」
デカくなる魔法なんか聞いたこと無いが、シオンなら出来そうでおっかねえ…。
これはマジで阻止しないと死活問題にっちまう。
「何でだ?俺だってメルヴィンを後ろからすっぽり抱き込みたい。」
こっちに向き直って言われた言葉は魅力的だが、ここで負けるワケにはいかねえ!
「そう言ってくれるのは嬉しいが、考えてもみろ。身長はまだしもだ、イチモツまで一緒にデカくなったら薬使ったって入らねえぞ。そうしたら繋がってキスどころか、そもそも繋がれねえからな?そんなの本末転倒だろ。」
「………確かにメルヴィンの言う通りだ。でもあんたとキスしたい。クッションとかで身体を起こしたらいけるかな…?」
シオンにしがみつくか、上で腰振りゃあキスできそうだが、オレの体重がな…。
現役時代より少し減ったが、まだ110キロはある。
必要最低限の筋肉だけ残して、体力と持久力のための脂肪も落とせば軽くなるが、シオンがベタ褒めしてベタ惚れしてる肉体美はなくなっちまう。
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それはダメだ。
シオンが好きなモノは死守だ、死守。
それに雄っぱいは都合の悪いモンを誤魔化すのにも使えるからな…。
「そこはアレだ…お前さんの大好きなオレの雄っぱいがあるだろ?これでガマンしてくれ。」
厚みのある胸部を自分の手で寄せて強調してみる。
いい歳こいて血迷った言動をしてるのは分かってるが、巨大化は断固反対だ。
絶対裂ける。
シオンがオレを傷付けたことに気付いたら、きっと自分を責めるだろう。
そんな思いはさせられねえ。
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と思ったが、どうやら早まったらしい。
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