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5章 風呂とかき氷と甘々の目撃者たち
01
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俺は今、とても締まりのない顔をしていることだろう。
メルヴィンとジェイデンの部屋を出た中庭でそう思う。
でもこれは仕方ない、不可抗力なんだ。
可愛いが過ぎる二人が、可愛い過ぎるのがいけない。
彼らのおかげで今日も俺の語彙力が残念なことになっているが、兄弟揃ってあんなに健気でいじらしいのだからどうしようもない。
メルヴィンは包み込んでくれたし、ジェイデンは搾り取るみたいだった。
どっちが良いとかじゃなくて、どっちも最高だ。
頑張って俺を受け入れてくれた二人には感謝しかない。
あーやばい、中途半端にお預け食らったから、今すぐにでも二人を可愛がりたくなってきた。
しかし昨日の今日でジェイデンから誘われるとは思わなかった。
だが抱き潰されてヨレヨレになったメルヴィンのことが羨ましいと呟いていたし、また俺に抱かれたいと思ってもらえたことが素直にうれしい。
それは俺とのセックスが怖くなかったって事だから正直ホッとした。
今夜は二人きりだし、もっとドロドロに溶かしてしまおう。
そんな事を考えながらご機嫌で朝食を取った。
午後からは昨日行った雑貨屋に行きたいから、食休みの後で中庭に出て日課の鍛錬をした。
身体を動かして汗をかいても《クリーン》で済むのは楽だが、やはり風呂に入りたい。
転移魔法を試して成功したら、川や湖からデカいタンクで水を運んで入浴できないだろうか…。
面倒だが背に腹は代えられないし。
それよりも水源に取水と転移を組み込んだ魔道具を設置して、湯舟に吐水させるのはどうだろう。
しかしその湯舟自体が無いんだよな…。
いっその事ジェイデンが教えてくれた温泉に行くべきか。
早く俺の嫁さんたちと一緒に入浴したい。
こんな事を考えてしまうのは、身体を動かした後というのはもちろんだが今日も暑いからだ。
温めの風呂に入りたい。
加えて冷たい物も欲しくなる。
ため息を吐きながら客室に戻ると、思わずボヤいてしまう。
「ああ…かき氷が食べたいな…。」
そう言うやベッドに何かが現れた。
何か…というか、かき氷機だ。
金属製のゴツくてデカくて人力でハンドルを回す…昔ながらのかき氷機。
「は!?」
驚いた……。
しかも器に盛り付けられたかき氷じゃなくて、なぜかかき氷機!
よくよく見れば、氷もセットしてあるし、ガラス容器に入ったシロップや練乳まである。
しかしこのままではベッドが濡れてしまうので、慌てて空間収納にしまい込む。
俺はボヤいただけで出現させるほどかき氷食べたかったのか…。
思わず頭を抱えそうになったが、重大な事に気が付いた。
氷だ……。
氷が出せた。
俺の魔力を氷に変換できたってことなんだろうけど…氷って水が状態変化した物だよな?
ということは俺は魔法で水が出せる。
おそらくはお湯も……。
つまり、いつでも風呂に入れるんじゃないか!?
とりあえずビニールプールだ!
ムリさせたメルヴィンには某会員制倉庫店で見かけた簡易ジャグジーか!?
テンションがおかしなことになってきたが、作り出したプールとジャグジーにお湯を張ろうとするとアッサリできた。
思い返せばフェイトとラースと一緒に屋台メシを食べたときにジンジャーエールを出せたのだから、水やお湯を出せても不思議じゃない。
魔道具で水を生み出す効率の悪さの原因も気になるが、後でフェイトに詳しく聞けばいい。
まずは昨夜頑張ってくれたメルヴィンとジェイデンを癒やしたい。
足早にアレナド兄弟の別館に向かう。
まだ出かけていないだろうか、と思いながら玄関のノッカーを鳴らす。
するとジェイデンがドアを開けてくれた。
「あっ、旦那様!忘れ物でもありましたか?」
思いがけず俺がやって来て驚いたけど、会えて嬉しいという雰囲気で俺まで嬉しい。
「いや、ジェイデンに聞きたいことがあって来たんだ。」
「わたしに?何でしょう。」
ジェイデンのきょとんとした表情が可愛い。
「中庭に出したい物があるんだけど、良いかな?それとメルヴィンはまだ居る?居たら二人の時間を少し貰いたい。」
「おう、いいぞ。」
「メルヴィン!もう歩いて平気か?」
奥から声が聞こえて来たので聞いてみる。
「違和感とかイロイロあるが歩くくらいなら問題ない。」
「そうか、良かった。それでジェイデン、中庭借りてもいいか?」
「ええ、いくらでも。」
穏やかに微笑んで許可をくれた。
これで二人と風呂に入れる!
「ありがとう。ちなみに二人は水着持ってるか?持ってたら着替えてきて欲しい。あと、俺も着替えたいから部屋を貸して貰えると助かる。」
「水着か…。昔使ったのがどっかにあるだろう。探して着替えてくるから待っててくれ。」
何で水着?という顔をしながらも俺のお願いを聞いてくれてうれしい。
「わたしも持っていますから着替えてきますね。」
「じゃあ俺はリビングを借りて着替えるよ。中庭で待ってるから。」
年甲斐もなくうきうきしながら水着を作り出して着替え、中庭に風呂代わりのデカいビニールプールとジャグジーを設置する。
今更だけどジャグジーの動力は魔力で、この世界仕様になっていた。
自分でやっている事だが、魔法って本当に便利だと思う。
チート級の魔力でゴリ押しできるのもな!
メルヴィンとジェイデンの部屋を出た中庭でそう思う。
でもこれは仕方ない、不可抗力なんだ。
可愛いが過ぎる二人が、可愛い過ぎるのがいけない。
彼らのおかげで今日も俺の語彙力が残念なことになっているが、兄弟揃ってあんなに健気でいじらしいのだからどうしようもない。
メルヴィンは包み込んでくれたし、ジェイデンは搾り取るみたいだった。
どっちが良いとかじゃなくて、どっちも最高だ。
頑張って俺を受け入れてくれた二人には感謝しかない。
あーやばい、中途半端にお預け食らったから、今すぐにでも二人を可愛がりたくなってきた。
しかし昨日の今日でジェイデンから誘われるとは思わなかった。
だが抱き潰されてヨレヨレになったメルヴィンのことが羨ましいと呟いていたし、また俺に抱かれたいと思ってもらえたことが素直にうれしい。
それは俺とのセックスが怖くなかったって事だから正直ホッとした。
今夜は二人きりだし、もっとドロドロに溶かしてしまおう。
そんな事を考えながらご機嫌で朝食を取った。
午後からは昨日行った雑貨屋に行きたいから、食休みの後で中庭に出て日課の鍛錬をした。
身体を動かして汗をかいても《クリーン》で済むのは楽だが、やはり風呂に入りたい。
転移魔法を試して成功したら、川や湖からデカいタンクで水を運んで入浴できないだろうか…。
面倒だが背に腹は代えられないし。
それよりも水源に取水と転移を組み込んだ魔道具を設置して、湯舟に吐水させるのはどうだろう。
しかしその湯舟自体が無いんだよな…。
いっその事ジェイデンが教えてくれた温泉に行くべきか。
早く俺の嫁さんたちと一緒に入浴したい。
こんな事を考えてしまうのは、身体を動かした後というのはもちろんだが今日も暑いからだ。
温めの風呂に入りたい。
加えて冷たい物も欲しくなる。
ため息を吐きながら客室に戻ると、思わずボヤいてしまう。
「ああ…かき氷が食べたいな…。」
そう言うやベッドに何かが現れた。
何か…というか、かき氷機だ。
金属製のゴツくてデカくて人力でハンドルを回す…昔ながらのかき氷機。
「は!?」
驚いた……。
しかも器に盛り付けられたかき氷じゃなくて、なぜかかき氷機!
よくよく見れば、氷もセットしてあるし、ガラス容器に入ったシロップや練乳まである。
しかしこのままではベッドが濡れてしまうので、慌てて空間収納にしまい込む。
俺はボヤいただけで出現させるほどかき氷食べたかったのか…。
思わず頭を抱えそうになったが、重大な事に気が付いた。
氷だ……。
氷が出せた。
俺の魔力を氷に変換できたってことなんだろうけど…氷って水が状態変化した物だよな?
ということは俺は魔法で水が出せる。
おそらくはお湯も……。
つまり、いつでも風呂に入れるんじゃないか!?
とりあえずビニールプールだ!
ムリさせたメルヴィンには某会員制倉庫店で見かけた簡易ジャグジーか!?
テンションがおかしなことになってきたが、作り出したプールとジャグジーにお湯を張ろうとするとアッサリできた。
思い返せばフェイトとラースと一緒に屋台メシを食べたときにジンジャーエールを出せたのだから、水やお湯を出せても不思議じゃない。
魔道具で水を生み出す効率の悪さの原因も気になるが、後でフェイトに詳しく聞けばいい。
まずは昨夜頑張ってくれたメルヴィンとジェイデンを癒やしたい。
足早にアレナド兄弟の別館に向かう。
まだ出かけていないだろうか、と思いながら玄関のノッカーを鳴らす。
するとジェイデンがドアを開けてくれた。
「あっ、旦那様!忘れ物でもありましたか?」
思いがけず俺がやって来て驚いたけど、会えて嬉しいという雰囲気で俺まで嬉しい。
「いや、ジェイデンに聞きたいことがあって来たんだ。」
「わたしに?何でしょう。」
ジェイデンのきょとんとした表情が可愛い。
「中庭に出したい物があるんだけど、良いかな?それとメルヴィンはまだ居る?居たら二人の時間を少し貰いたい。」
「おう、いいぞ。」
「メルヴィン!もう歩いて平気か?」
奥から声が聞こえて来たので聞いてみる。
「違和感とかイロイロあるが歩くくらいなら問題ない。」
「そうか、良かった。それでジェイデン、中庭借りてもいいか?」
「ええ、いくらでも。」
穏やかに微笑んで許可をくれた。
これで二人と風呂に入れる!
「ありがとう。ちなみに二人は水着持ってるか?持ってたら着替えてきて欲しい。あと、俺も着替えたいから部屋を貸して貰えると助かる。」
「水着か…。昔使ったのがどっかにあるだろう。探して着替えてくるから待っててくれ。」
何で水着?という顔をしながらも俺のお願いを聞いてくれてうれしい。
「わたしも持っていますから着替えてきますね。」
「じゃあ俺はリビングを借りて着替えるよ。中庭で待ってるから。」
年甲斐もなくうきうきしながら水着を作り出して着替え、中庭に風呂代わりのデカいビニールプールとジャグジーを設置する。
今更だけどジャグジーの動力は魔力で、この世界仕様になっていた。
自分でやっている事だが、魔法って本当に便利だと思う。
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