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伴侶の章 アレナドふたりの、はじめてがいっぱい
メルヴィン・アレナドは翻弄される 10 ※
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「なっ!あんっ!はっ、あっ、こっち、がわはあっ、きょ…がっ、んうぅっ、はじめ…てぇ、なのに…ああっ!ぐりぐり、すん、なぁ!うがっ…ぉああっ!いくぅ!………あっ、でなっ、だしたいぃっ!」
何でだ?
もうとっくに限界なのに射精せないなんて、本当にタマまで干上がって打ち止めか?
「ん、リング、嵌めてるからな。射精さずにイく練習。もう少ししたら、外そう。それまで、我慢。」
「むりぃっ!だしっ、だしたいっ!しおんっ!」
リングってまさか!
コッチは初めてだって分かってるくせに、何てことしやがる!!
こんなの弾けられない快感でおかしくなっちまう。
「本気の、俺にっ、抱かれたいんだろ?射精さずに、っイケないと、最後まで、付き合う、のはっ…ムリだぞ?」
「ううぅ、も、ちょっ…だけっ、なら…。」
手加減して欲しいのも、できる事はしてやりたいのも、相反してるが本心だ。
怖いが、本気出したシオンにだって抱かれたい。
「ありがと。俺がイクときに外そうな?」
「ん、うんっ、しおっ、の、こだね、ほしっ…。」
「メルヴィン、堪らない!俺のっ!俺だけのメルヴィン!愛してる!」
また言ってくれた。
オレもだ…お前さんを愛してる。
シラフの時は難しいが今なら言える。
「ああっ!しおん!しおんっ!すき、すきっ!も、ほしっ…いぃ!」
「射精すぞ、メルヴィン。」
「しおん!…っんぐ、がっ!あっくっ、んぁっあああ!…っは、ああぁ…、また、っちがう、やつ…。」
白濁したやつの後にまた透明なのまで出ちまったが、もう構うもんかよ。
悪いのはオレをこんなにしたシオンだってことにしとこう。
責任を転嫁することに決めていたら、またしても信じられない言葉が聞こえてきた。
「可愛いメルヴィン…。ごめん、まだ抱き足りない。もっとあんたが欲しい。深く愛したい。」
足りないって本気か?
深く愛したいって、これ以上は初心者にはムリだろ!
抗議の言葉は喘ぎ声になってシオンには届かない。
どうやらオレは本当に抱き潰されるしかないらしい。
もう1、2発で落ち着くだろうし、それまで頑張って付き合おうと考えたオレが甘かった。
顔が見えるようにしてくれと言った事は覚えていたらしく、ちゃんとソレは叶えてくれたがいつまでたっても萎えやしねえ。
悪態をついてはいてもシオンがオレを欲しがってくれるのは嬉しいし、それに応えたい。
だが物事には限度ってモンがあるだろ!?
本当に限界で、泣きを入れて逃げようとしたらお仕置きされた。
うつ伏せで逃げるオレを後ろから貫いて、杭打ちからのプレスでフィニッシュとか鬼畜かよ。
避妊魔法を無視して本気で孕むかと思った。
二度と不用意にシオンを煽らねえ!と、心に刻んだところで記憶が途切れた。
これだけされればシオンの気持ちを疑う余地なんて全く無い。
愛されてるって教え込まれたからな。
それが分かっただけでも抱き潰された甲斐があったってモンだ。
◇◇◇◇◇
「旦那様、朝なので、その、おはようのキスを…。」
「覚えててくれてうれしい。…ん、ちゅ。」
あー、シオンとジェイデンの声がする…ってことは朝か。
身体のダルさと腰とケツ周辺の違和感がすげえし起きたくねえな。
「ちゅう…。はぁ…、昨夜ですが、わたしが眠った後でメルヴィンとはもう一度、その、…愛し合ってくださいましたか?」
「たくさん愛したからそっちは大丈夫。少しやり過ぎて抱き潰した方が心配かな。」
「…なんて羨ましい。」
ジェイデン、ヤルのと聞くのじゃ大違いだぞ。
少しどころじゃねえからな。
「………あー、お前さんあんだけヤっといて、朝っぱらからおっ始める気かよ…。」
声も掠れてんな。
あんだけ喘がされりゃあ当然か。
「あっ!メルヴィン…。おはようございます。」
「おはよう、メルヴィン。昨日?今日?は、すごく可愛いかった。…んちゅぅ。っは、身体は大丈夫か?」
「ちゅ…、はぁ…おはようさん。無事じゃあねえが、大丈夫だ。ジェイデン、悪いこたあ言わねえ、今からヤんのは止めとけ。一日中ベッドから出られなくなるぞ。」
旦那サマとジェイデンが仲良くするのは構わねえが、忠告はしとく。
オレにもどうするか聞いてくるが、今夜はジェイデンが愛されると良いと思う。
シオンならジェイデンも一人で大丈夫だろ。
それとシオンのお願いの事もあるから、オレの希望もちゃんと伝える。
「オレか?オレは今夜は止めとく。さすがにキツいからジェイデンと愉しめよ。その代わり明日以降の都合の良い日にオレと二人で過ごしてくれ。」
「メルヴィンが俺を望んでくれるなら、それが良い。」
そう言ってキスを交わして朝メシのために宿に戻って行くのを見送った。
「っはー、あいつ、何であんなに元気なんだ?信じられねえ…。」
思わずボヤけばオレもツヤツヤだとジェイデンからツッコミが入った。
そりゃああんな相性が良くて魔力の多いやつの子種を、それこそ溢れても注がれたんだからツヤツヤにもなる。
今感じてる不調もすぐに治るだろう。
とりあえず発言には気を付けろ、エライ目にあうぞ、と注意を促せば返答は予想外のものだった。
「望むところです。といいますか、むしろ本望です。」
だと!
オレの知ってる可愛い弟はドコに行ったんだ…。
めげずに質問に答えてやったオレは褒められても良いと思う。
そしてリングをつけっぱなしにしたシオン、お前さんは許さん。
ジェイデンに見つかったときのいたたまれなさったらなかったぞ!
次回は甘く抱いてくれたら許さんこともないけどな!
惚れた弱みってのはこういうモンなのかねえ…。
だが…まあ…なんだ…その……………幸せ、だ。
何でだ?
もうとっくに限界なのに射精せないなんて、本当にタマまで干上がって打ち止めか?
「ん、リング、嵌めてるからな。射精さずにイく練習。もう少ししたら、外そう。それまで、我慢。」
「むりぃっ!だしっ、だしたいっ!しおんっ!」
リングってまさか!
コッチは初めてだって分かってるくせに、何てことしやがる!!
こんなの弾けられない快感でおかしくなっちまう。
「本気の、俺にっ、抱かれたいんだろ?射精さずに、っイケないと、最後まで、付き合う、のはっ…ムリだぞ?」
「ううぅ、も、ちょっ…だけっ、なら…。」
手加減して欲しいのも、できる事はしてやりたいのも、相反してるが本心だ。
怖いが、本気出したシオンにだって抱かれたい。
「ありがと。俺がイクときに外そうな?」
「ん、うんっ、しおっ、の、こだね、ほしっ…。」
「メルヴィン、堪らない!俺のっ!俺だけのメルヴィン!愛してる!」
また言ってくれた。
オレもだ…お前さんを愛してる。
シラフの時は難しいが今なら言える。
「ああっ!しおん!しおんっ!すき、すきっ!も、ほしっ…いぃ!」
「射精すぞ、メルヴィン。」
「しおん!…っんぐ、がっ!あっくっ、んぁっあああ!…っは、ああぁ…、また、っちがう、やつ…。」
白濁したやつの後にまた透明なのまで出ちまったが、もう構うもんかよ。
悪いのはオレをこんなにしたシオンだってことにしとこう。
責任を転嫁することに決めていたら、またしても信じられない言葉が聞こえてきた。
「可愛いメルヴィン…。ごめん、まだ抱き足りない。もっとあんたが欲しい。深く愛したい。」
足りないって本気か?
深く愛したいって、これ以上は初心者にはムリだろ!
抗議の言葉は喘ぎ声になってシオンには届かない。
どうやらオレは本当に抱き潰されるしかないらしい。
もう1、2発で落ち着くだろうし、それまで頑張って付き合おうと考えたオレが甘かった。
顔が見えるようにしてくれと言った事は覚えていたらしく、ちゃんとソレは叶えてくれたがいつまでたっても萎えやしねえ。
悪態をついてはいてもシオンがオレを欲しがってくれるのは嬉しいし、それに応えたい。
だが物事には限度ってモンがあるだろ!?
本当に限界で、泣きを入れて逃げようとしたらお仕置きされた。
うつ伏せで逃げるオレを後ろから貫いて、杭打ちからのプレスでフィニッシュとか鬼畜かよ。
避妊魔法を無視して本気で孕むかと思った。
二度と不用意にシオンを煽らねえ!と、心に刻んだところで記憶が途切れた。
これだけされればシオンの気持ちを疑う余地なんて全く無い。
愛されてるって教え込まれたからな。
それが分かっただけでも抱き潰された甲斐があったってモンだ。
◇◇◇◇◇
「旦那様、朝なので、その、おはようのキスを…。」
「覚えててくれてうれしい。…ん、ちゅ。」
あー、シオンとジェイデンの声がする…ってことは朝か。
身体のダルさと腰とケツ周辺の違和感がすげえし起きたくねえな。
「ちゅう…。はぁ…、昨夜ですが、わたしが眠った後でメルヴィンとはもう一度、その、…愛し合ってくださいましたか?」
「たくさん愛したからそっちは大丈夫。少しやり過ぎて抱き潰した方が心配かな。」
「…なんて羨ましい。」
ジェイデン、ヤルのと聞くのじゃ大違いだぞ。
少しどころじゃねえからな。
「………あー、お前さんあんだけヤっといて、朝っぱらからおっ始める気かよ…。」
声も掠れてんな。
あんだけ喘がされりゃあ当然か。
「あっ!メルヴィン…。おはようございます。」
「おはよう、メルヴィン。昨日?今日?は、すごく可愛いかった。…んちゅぅ。っは、身体は大丈夫か?」
「ちゅ…、はぁ…おはようさん。無事じゃあねえが、大丈夫だ。ジェイデン、悪いこたあ言わねえ、今からヤんのは止めとけ。一日中ベッドから出られなくなるぞ。」
旦那サマとジェイデンが仲良くするのは構わねえが、忠告はしとく。
オレにもどうするか聞いてくるが、今夜はジェイデンが愛されると良いと思う。
シオンならジェイデンも一人で大丈夫だろ。
それとシオンのお願いの事もあるから、オレの希望もちゃんと伝える。
「オレか?オレは今夜は止めとく。さすがにキツいからジェイデンと愉しめよ。その代わり明日以降の都合の良い日にオレと二人で過ごしてくれ。」
「メルヴィンが俺を望んでくれるなら、それが良い。」
そう言ってキスを交わして朝メシのために宿に戻って行くのを見送った。
「っはー、あいつ、何であんなに元気なんだ?信じられねえ…。」
思わずボヤけばオレもツヤツヤだとジェイデンからツッコミが入った。
そりゃああんな相性が良くて魔力の多いやつの子種を、それこそ溢れても注がれたんだからツヤツヤにもなる。
今感じてる不調もすぐに治るだろう。
とりあえず発言には気を付けろ、エライ目にあうぞ、と注意を促せば返答は予想外のものだった。
「望むところです。といいますか、むしろ本望です。」
だと!
オレの知ってる可愛い弟はドコに行ったんだ…。
めげずに質問に答えてやったオレは褒められても良いと思う。
そしてリングをつけっぱなしにしたシオン、お前さんは許さん。
ジェイデンに見つかったときのいたたまれなさったらなかったぞ!
次回は甘く抱いてくれたら許さんこともないけどな!
惚れた弱みってのはこういうモンなのかねえ…。
だが…まあ…なんだ…その……………幸せ、だ。
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