ダメな方の異世界召喚された俺は、それでも風呂と伴侶を愛してる

おりく

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4章 身体強化とその後のアレやコレ

22 〜ちょっとメルヴィンとジェイデン

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まだ身体の奥に欲が燻ぶっているが、心地良く眠っていたところから意識が覚醒をはじめる。
そろそろ起きようか、と思っていると隣から身動ぐ気配がした。

「おはよう、ジェイデン。身体はどう?辛くはないか?」

「おはようございます。辛いなんて…。むしろ信じられないほど幸せです。あの、旦那様、朝なので、その、おはようのキスを…。」

「覚えててくれてうれしい。…ん、ちゅ。」

朝から恥じらうジェイデンとか最高だ。
駄目だ、燻ぶるどころじゃなくて燃え上がりそうになってきた。

「ちゅう…。はぁ…、昨夜ですが、わたしが眠った後でメルヴィンとはもう一度、その、…愛し合ってくださいましたか?」

やっぱり気になるか。

「たくさん愛したからそっちは大丈夫。少しやり過ぎて抱き潰した方が心配かな。」

今も枕に突っ伏して爆睡してるし。
リクエスト通り顔が見える体位でしたけど、最後に本気で逃げようとしたからお仕置きで後ろから杭打ちした後で寝落ちたままの体勢だろうか。
そんな俺の痕だらけの背中も逆三角形で格好良い。

「…なんて羨ましい。」

ボソッっと言ってるけど、しっかり聞こえてるぞ。

「ジェイデンともしような?」

「っぁ、…はい、嬉しいです旦那様。あの、今から求めても?」

「もちろん。でも例の薬が必要かな?」

そろそろと蕾に触れて確認すれば、このままでは厳しそうだ。

「ぁん、はぁ…そのようです。薬瓶を持って来ます。」

「………あー、お前さんあんだけヤっといて、朝っぱらからおっ始める気かよ…。」

どうやら会話の声で起きたらしいが、艶々なのにヨレヨレだ。
声も枯れてる。

「あっ!メルヴィン…。おはようございます。」

「おはよう、メルヴィン。昨日?今日?は、すごく可愛いかった。…んちゅぅ。っは、身体は大丈夫か?」

「ちゅ…、はぁ…おはようさん。無事じゃあねえが、大丈夫だ。ジェイデン、悪いこたあ言わねえ、今からヤんのは止めとけ。一日中ベッドから出られなくなるぞ。」

メルヴィンともおはようのキスを交わすが、酷い言われようだ。
昼間なら加減するさ、多分。

「そんなにですか?でも…その、旦那様が欲しいです。今夜、お誘いしても…?連日求めるなんて、はしたないでしょうか…。」

「ジェイデンからの誘いなら喜んで。あとはメルヴィンに聞いてくれ。」

敢えて話を振ってみるけど、俺のお願いはどうなるかな…。

「オレか?オレは今夜は止めとく。さすがにキツいからジェイデンと愉しめよ。その代わり明日以降の都合の良い日にオレと二人で過ごしてくれ。」

ちゃんと覚えててくれてうれしい。
視線で「こういう事だろ?」と尋ねてきたから間違いない。

「メルヴィンが俺を望んでくれるなら、それが良い。」

「わたしに否やはありません。では旦那様、夕食の後にわたしの部屋に来てくれますか?」

「わかった。二人はここで朝食か?俺のは宿の方だからそろそろ行く。またな。んっ、ちゅ、…ちゅぅ。」

もう一度彼らとキスをして部屋を出た。



◇◇◇◇◇

「っはー、あいつ、何であんなに元気なんだ?信じられねえ…。」

「メルヴィンもツヤツヤじゃないですか。わたしが眠ってから相当お楽しみだったみたいですね?」

「ぐっ!お楽しみじゃねえよ。ありゃあ快楽拷問だぜ。あんな顔して本当に信じられねえ…。お前も発言には気を付けろ。エライ目に会うぞ!」

「望むところです。といいますか、むしろ本望です。」

「お前も変わったな…。」

「あなただって。…それで、そんなになるまでナニをしてたんです?」

「それなぁ…。あー、言いたくねえことは言わねえが、なんだ、アレだ…ちょっと本気出させようとしたらそのための仕込みをされてだな。」

「はいっ!?」

「いや、お前も見たし、ナカに入ってたから分かるだろ?あいつのアイツの凶悪さ!」

「ふあっ!…ま、まあ、凄かったです、よね。はあ…、思い出すと子宮が疼きそうです。」

「まあなぁ…。じゃなくて、だ。あんなモン普通のやつに突っ込んだって好きに動けるワケがねえだろ?だがオレらならあいつより身体もデカいし、鍛えてるから全力出されても大丈夫だと思ったんだ。」

「それは…そうかもしれませんね。わたしはまだ旦那様の全てを受け入れられなくて切ないですが。」

「で、だ。次回から本気で来い!って言ったつもりが、そのまま雪崩れ込まれてな…。しかも射精さずに絶頂できなけりゃ最後まで付き合えないとか吐かしてきたんだ。」

「ださずにぜっちょう………。旦那様は、その、底なしという事でしょうか?」

「間違いなく、絶倫だ。それからイチモツにリング嵌められて、練習だーなんて言われたんだぜ?それまで手加減してたあいつがある程度満足して、オレが落ちるまで延々と揺すられた。シオンにかかれば物語に出てくる色欲の魔王なんか可愛いモンだぜ。全力出したあいつが満足するまで付き合うのは一人じゃムリだ。意識を失くすか、イキ狂っちまう。」

「メルヴィンにここまで言わせるなんて……。昨夜は本当にすごかったのですね。はぁ…そんなに旦那様に求められたなんて、あなたが羨ましい……。」

「何言ってんだ!他人事じゃねえんだぞ!そもそもお前が子種をねだったからあいつの箍が外れたんだ。いろいろ覚悟しとけよ。」

「あっ…わたしのせい、ですか?本当ならとても嬉しいです。また夜を共に過ごしてもらえるだけでも幸せなのに…どうしましょう、舞い上がってしまいます。」

「幸せそうでなによりだが、メシだ、メシ。食わなけりゃ持たねえぞ。」

「そうですね。それにいつまでも裸ではいけませんし…。」

「だな。かったりぃがなんか着るか…。」

「ひゃぁっ!メルヴィンっ、それっ!!ああ…旦那様ぁ。」

「あ?……っ!!あの野郎っ!リング付けっぱなしじゃあねえかっ!」

「ううぅ…メルヴィンずるいです。わたしも欲しい…。」

「はあっ!?………あー、あいつにねだってみろ。嬉々としてお前のにも着けるだろうよ…。」

「で、では今夜お願いしてみます。それで話は変わりますが、メルヴィンに相談があるのですが…。」
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