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4章 身体強化とその後のアレやコレ
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しかし頬を染めてもじもじそわそわしながら言う事って何だ?
可愛いけど、俺も落ち着かなくなりそうだ。
「今日、午前中にかなり身体強化使っていたでしょう?あんなにするつもりなかったのに、つい夢中になってしまって…。それで、あの…、あのね?えっと、うぅ…。」
「はー、仕方ねえな。あのな、シオン。ジェイデンは身体強化の影響もあって、自分がこれまでにないほど発情するんじゃねえかって心配してんだ。それをお前さんに厭われたらと思って不安なんだろう。まあ要するに、お前さんが好き過ぎてはしたなく求め過ぎてもキライにならないでってな!」
「メルヴィン!そんな言い方しなくても!」
「本当のこったろ?」
「そうだけど!!」
なんだそれ!
そんなのうれしいに決まってる。
だが俺の理性を試すのは止めてほしい。
ああ、もう我慢しなくて良いのか。
1日しか我慢してないのに、こんなにも焦らされた気持ちになるなんてな。
「あのな、ジェイデン。俺の話も聞いてくれるか?」
彼の手を取り話しかける。
「ええ。もちろん。」
今度はメルヴィンの手を取る。
「メルヴィンも聞いてくれ。」
「いいぞ。」
「ね、ジェイデン。不安なのはあなただけじゃないんだ。俺は夕食を食べながら思っていたんだ。昼と夜にたくさん強壮食材を食べたから、効き過ぎたらどうしようって。それでしつこくして、もう俺とはしたく無いって言われたらどうしようって。メルヴィンも不安は無いか?」
「あー、オレは昨日で大分マシだけどな。シオンはオレのイチモツを可愛いと言ったが、お前さんのが反応するかは確かめなかっただろ?だらかホントにオレで勃つかは不安だな。」
「ふふ、それは大丈夫。はやくあんたの中に入りたい。ねえ、メルヴィン、ジェイデン。二人を愛したい。俺に愛されてくれるか?」
「…おう。」
「…はい。」
「しかしそんな直球に言われると恥ずかしいな。」
「そうですね。でも嬉しいです、とても…。」
「ジェイデンが婚姻した初夜には旦那様好みの夜着を着るって教えてくれただろ?まだ婚姻できてないけど、俺との初夜だから準備してみたんだ。良かったら選んで着てほしい。」
持ってきた二人のための包みをそれぞれに渡す。
「ありがとうよ、旦那サマ。」
「ありがとうございます、旦那様。」
「あー、じゃあ着替えてくるから、オレの寝室で待っててくれ。」
そう言って通されたメルヴィンの部屋は二間続きになっていた。
奥が寝室らしく許可があっても入り難いが、そこで待つように言われたので入室する。
落ち着いた雰囲気の寝室に入ると、ダークグレーで統一されたベッドには座らずに窓辺に立ったまま二人を待つ。
しかしデカいベッドだ。
きっと強度も申し分ないのだろう。
2メートル近いメルヴィンが寝ているのだから大きくて頑丈なのは当たり前だが、レジャーホテルのベッドを連想してしまうな。
待ち遠しくて、時間を長く感じてしまうと余計な事を考えてしまうらしい。
俺も浮き足立っているみたいだ。
……暴発しないように気を付けよう。
コッコッとドアが鳴って、自室なのにノックするなんて律義だなと思いながら二人の姿が見えるのを待った。
「お前さん、コレ、スケスケじゃねえか!しかもパンツまで!」
「メルヴィン、そんなふうに言わなくても。」
「お前は恥ずかしくねえのかよ!」
「はっ、恥ずかしいに決まってます!でもっ、シオンがくれた物だから…。」
「メルヴィン、俺も緊張してる。だから落ち着いて。」
彼の手を自分の心臓に持ってきて話しかける。
「ね、大丈夫。すごくセクシーだよ。」
メルヴィンの夜着はアームレットが見えるように、ワンショルダーのオールインワンでパンツスタイルだ。
生地は全てレースなので彼の言う通りスケスケだが。
ちなみに普段から穿いて欲しいので、ぴったりズボンに影響しないようにパンツも総レースだ。
実際目にするとレースも良いが、刺繍も良いな。
大事なトコロだけ敢えて刺繍無しか少なくしたらよりエロいかもしれない。
でも隠すのも捨て難い…。
贅沢な悩みだが、最終的に全部着てもらえば良いだけだ。
「……そうかよ。」
照れているメルヴィンの首に腕を回し、背伸びをして口づける。
俺だってそれなりの身長だが、彼の方が10センチ以上背が高い。
メルヴィンの協力無しでは背伸びしないと届かないので仕方ないが、どこか悔しい。
そんな事を考えていたら俺の腰を抱いてキスに応えてくれた。
一歩間違えるとメルヴィンに抱かれたい人間の気持ちが分かってしまいそうだ。
「キス、気持ち良いね。」
「………おう。」
また照れて可愛い。
大丈夫、やっぱり抱きたい。
「シオン、わたしはどうかな?」
頃合いを見てジェイデンから声がかかった。
「ジェイデンは妖艶だ。そこに居るだけで誘われてるみたいに感じる。それにあなたは白を選ぶと思っていた。」
彼にはメルヴィンと同じレースでホルターネックのドレスだ。
背中を大きく開けて身体のラインに沿って流れ、片側に深いスリットを入れた。
そして意外にも黒を身に纏っている。
白い肌が透けてとても隠靡だ。
「もらった物の中でシオンの色は黒だけだったから…。似合わないかもしれないと思ったけれど、メルヴィンと一緒に旦那様の色を着たくて。」
彼は本当に健気で可愛い。
「おいで、ジェイデン。キスをしよう。」
そう言って誘い、激しく唇を奪った。
可愛いけど、俺も落ち着かなくなりそうだ。
「今日、午前中にかなり身体強化使っていたでしょう?あんなにするつもりなかったのに、つい夢中になってしまって…。それで、あの…、あのね?えっと、うぅ…。」
「はー、仕方ねえな。あのな、シオン。ジェイデンは身体強化の影響もあって、自分がこれまでにないほど発情するんじゃねえかって心配してんだ。それをお前さんに厭われたらと思って不安なんだろう。まあ要するに、お前さんが好き過ぎてはしたなく求め過ぎてもキライにならないでってな!」
「メルヴィン!そんな言い方しなくても!」
「本当のこったろ?」
「そうだけど!!」
なんだそれ!
そんなのうれしいに決まってる。
だが俺の理性を試すのは止めてほしい。
ああ、もう我慢しなくて良いのか。
1日しか我慢してないのに、こんなにも焦らされた気持ちになるなんてな。
「あのな、ジェイデン。俺の話も聞いてくれるか?」
彼の手を取り話しかける。
「ええ。もちろん。」
今度はメルヴィンの手を取る。
「メルヴィンも聞いてくれ。」
「いいぞ。」
「ね、ジェイデン。不安なのはあなただけじゃないんだ。俺は夕食を食べながら思っていたんだ。昼と夜にたくさん強壮食材を食べたから、効き過ぎたらどうしようって。それでしつこくして、もう俺とはしたく無いって言われたらどうしようって。メルヴィンも不安は無いか?」
「あー、オレは昨日で大分マシだけどな。シオンはオレのイチモツを可愛いと言ったが、お前さんのが反応するかは確かめなかっただろ?だらかホントにオレで勃つかは不安だな。」
「ふふ、それは大丈夫。はやくあんたの中に入りたい。ねえ、メルヴィン、ジェイデン。二人を愛したい。俺に愛されてくれるか?」
「…おう。」
「…はい。」
「しかしそんな直球に言われると恥ずかしいな。」
「そうですね。でも嬉しいです、とても…。」
「ジェイデンが婚姻した初夜には旦那様好みの夜着を着るって教えてくれただろ?まだ婚姻できてないけど、俺との初夜だから準備してみたんだ。良かったら選んで着てほしい。」
持ってきた二人のための包みをそれぞれに渡す。
「ありがとうよ、旦那サマ。」
「ありがとうございます、旦那様。」
「あー、じゃあ着替えてくるから、オレの寝室で待っててくれ。」
そう言って通されたメルヴィンの部屋は二間続きになっていた。
奥が寝室らしく許可があっても入り難いが、そこで待つように言われたので入室する。
落ち着いた雰囲気の寝室に入ると、ダークグレーで統一されたベッドには座らずに窓辺に立ったまま二人を待つ。
しかしデカいベッドだ。
きっと強度も申し分ないのだろう。
2メートル近いメルヴィンが寝ているのだから大きくて頑丈なのは当たり前だが、レジャーホテルのベッドを連想してしまうな。
待ち遠しくて、時間を長く感じてしまうと余計な事を考えてしまうらしい。
俺も浮き足立っているみたいだ。
……暴発しないように気を付けよう。
コッコッとドアが鳴って、自室なのにノックするなんて律義だなと思いながら二人の姿が見えるのを待った。
「お前さん、コレ、スケスケじゃねえか!しかもパンツまで!」
「メルヴィン、そんなふうに言わなくても。」
「お前は恥ずかしくねえのかよ!」
「はっ、恥ずかしいに決まってます!でもっ、シオンがくれた物だから…。」
「メルヴィン、俺も緊張してる。だから落ち着いて。」
彼の手を自分の心臓に持ってきて話しかける。
「ね、大丈夫。すごくセクシーだよ。」
メルヴィンの夜着はアームレットが見えるように、ワンショルダーのオールインワンでパンツスタイルだ。
生地は全てレースなので彼の言う通りスケスケだが。
ちなみに普段から穿いて欲しいので、ぴったりズボンに影響しないようにパンツも総レースだ。
実際目にするとレースも良いが、刺繍も良いな。
大事なトコロだけ敢えて刺繍無しか少なくしたらよりエロいかもしれない。
でも隠すのも捨て難い…。
贅沢な悩みだが、最終的に全部着てもらえば良いだけだ。
「……そうかよ。」
照れているメルヴィンの首に腕を回し、背伸びをして口づける。
俺だってそれなりの身長だが、彼の方が10センチ以上背が高い。
メルヴィンの協力無しでは背伸びしないと届かないので仕方ないが、どこか悔しい。
そんな事を考えていたら俺の腰を抱いてキスに応えてくれた。
一歩間違えるとメルヴィンに抱かれたい人間の気持ちが分かってしまいそうだ。
「キス、気持ち良いね。」
「………おう。」
また照れて可愛い。
大丈夫、やっぱり抱きたい。
「シオン、わたしはどうかな?」
頃合いを見てジェイデンから声がかかった。
「ジェイデンは妖艶だ。そこに居るだけで誘われてるみたいに感じる。それにあなたは白を選ぶと思っていた。」
彼にはメルヴィンと同じレースでホルターネックのドレスだ。
背中を大きく開けて身体のラインに沿って流れ、片側に深いスリットを入れた。
そして意外にも黒を身に纏っている。
白い肌が透けてとても隠靡だ。
「もらった物の中でシオンの色は黒だけだったから…。似合わないかもしれないと思ったけれど、メルヴィンと一緒に旦那様の色を着たくて。」
彼は本当に健気で可愛い。
「おいで、ジェイデン。キスをしよう。」
そう言って誘い、激しく唇を奪った。
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