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巨星落つ闇の中
東雲柳救出作戦第十五回作戦会議 推理ごっこ1
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高崎、渋川、そしてヴィジョンデジタルテックスとエイジス・セキュリティの社員が加わり、ユエンを中心としたメンバーの作戦会議が行われる。今回の内容の議事録は玲緒奈が作り、後から内容を添削して全員に共有することになっていた。事務的な作業には大分鞠也が関わっている。玲緒奈一人でも、会議中の記録は事足りるだろう。
ユエンが口火を切る。
「クリス、きみにも一応許可は取っていたが……知り合いのツテで、アメリカのプロファイラーに連絡を取った。その結果が来たので共有する。いいね」
「うん。柳に聞くべきだと思うけど、後でみんなで謝ろう……」
ああ、なるほど。こうして大人数に対しては明かせない事実を、間接的に伝えるのか。ユエンが空中に展開させた資料を飛ばす。各々の手元に、光る文書や分析グラフが多重展開された。
俺はいつも、このときのユエンが制作した資料に撒かれた文章の、その理路整然とした筆致に恐ろしさすら感じる。こいつがシノの観察と報告を任されているという話も、この観察力、洞察力の高さで合点がいった。
「……何か言いたそうだな、流磨」
「いや、別に」
「流磨、お前はたぶん、勘が鋭いが結構、こういう推理ごっこには向かないかもしれない。最初におれが話しかけたときのことを覚えてるか」
「忘れらんねーよ、あんなの」
本当にあのときのユエンは不愉快だった。しかし、少しの情報を与えてこちらの出方を見るということなら、きっと全てがユエンの掌の上だったのだ。
「その様子じゃ、自分のやったことがわかってそうだな」
「……お前、わかってて聞くのか?」
ユエンは、その調子!といった顔で意地悪そうに笑ってみせた。
「まず、俺は自己紹介をした。そして流磨、きみの妹の玲緒奈ちゃんの名前を出した。東雲柳ではなく。なぜかはわかるか?」
「転校の手続きが済んでいたんなら、もうシノの所属も顔も名前も知っていたんだろ。あいつはメディアにも顔出ししてる。調べる必要なんかないくらいに」
「そう。冷静になればわかることだが、あの時きみはわからなかった。そして、次に周囲の人間」
「……俺がシノと一緒に歩いているところでも見ていたんだろう。それかデバイスで連絡を取り合ったことを知ったか」
「そしてきみ自身のことを会話するより、きみにボロを出させることをおれは選んだ」
「……妹が中学生ってこと、名前、ネオトラバースをやってること、どれくらいのレベルの選手なのかも、俺から知れたってことだな」
「警戒していたみたいだけど、やっぱり素人だね。流磨」
玲緒奈が後ろで少し笑った気配がした。こいつ。後で小突いてやる。
「たりめーだろ。こっちは平和の国の、更に守られた島の高校生だぞ……」
頬杖をついていた右手で口元を隠す。事前に許可を出していたとはいえ、結構恥ずかしい。
「……シノのことを探っていると感づいてからのきみは、割と手強かったけど」
「まーな。もういいだろ?お前にかかれば、素人の警戒なんて無いも同然」
「でも、シノは何も教えてくれない」
この騒ぎの大本の原因。柳自身の問題ももちろんあるが、自分たちに責任がないとはどうしても、言いたくなかった。皆がもう少しこうしていれば、自分がもう少し。その考えは果てがない。この後悔を力にして、柳を救い出さなければ、やってられない。
「ああ……」
「おれはもう少し踏み込むべきだったのかもしれない。いくらシノが心を閉じていても、既に手にしていた情報から推測することくらいはできた」
これまでの会話は打ち合わせどおりだった。全く、全員の前で恥を晒すように頼むなんて、こいつも意地が悪い。黙っていたクリスが顔を上げ、問うた。
「これ、ユエンが提供したっていう情報から推測した?」
「──これは東雲柳の分析資料だ」
ユエンは、間接的に答えた。そのまま全員が眼の前の文書に目を通す。
対象者概要
名前:東雲 柳(Shinonome Yanagi)
年齢:17歳
性別:男性
国籍:日本
職業:高専生、ネオトラバース選手
家族構成
父親:東雲 柊(ヴィジョンデジタルテックス代表取締役兼社長)
母親:東雲 夕子(電脳空間デザイナー、アーティスト)
行動パターンの概要
東雲柳は、卓越した知性と技術を持ちながらも、自分自身の内面に深い葛藤を抱えている青年である。彼は過去に受けた事件の影響で自己受容ができず、多重に仮面を被り、自分さえも欺いて生きている。以下は彼の行動パターンの詳細である。
1. 自己操縦能力の高さ
・東雲柳は自分の能力を操る技術に長けており、外敵状況に適応するための戦略を迅速に組み立てることができる。
・自分自身を騙しながらも高いパフォーマンスを維持するため、意識的に感情を抑制し、論理的に行動する。
2. 強い妄執と情熱
・両親、幼馴染、親友に対する妄執的な執着と、ネオトラバースへの情熱が彼の行動の主軸となっている。
・これらの要素が彼の行動の動機づけとなり、極限状態でも強靭な意志を持続させる。
3. 感情の抑圧とストレスの蓄積
・東雲柳は自分の感情を理解し、受け入れることができず、内に秘めた感情がストレスとして蓄積される。
・このストレスは時折、突発的な行動や判断ミスを引き起こす可能性がある。
4. 多重の仮面
・東雲柳は多重の仮面を被り、自分自身をも欺き続けていることから、外部からは常に冷静で優れたパフォーマーに見えるが、内面は不安定である。
・この仮面は彼の精神的な防御規制として機能している。
心理的評価
1. 自己評価と自己受容の課題
・東雲柳は自分の能力には自身を持っているが、自己受容に対する課題が顕著である。
・他者からの評価を重視し、自分自身を完全に受け入れることができていない。
2. 感情の理解と表現の困難
・東雲柳は自分の感情を理解し、それを表現することが難しい。そのため、内面の葛藤を他者に伝えることができず、孤立しがちである。
・感情の抑圧がストレスとして蓄積され、精神的な不安定さを招く。
3. 高い知性と論理的思考
・東雲柳は非常に知性的であり、問題解決能力が高い。
・論理的な思考パターンを持ち、複雑な状況でも冷静に分析し、最善の解決策を見つけ出すことができる。
行動予測
東雲柳は現在の状況下で以下の行動を取る可能性が高い。
1. 自己犠牲的行動
・仲間や家族を守るために、自分を犠牲にするような行動を取る可能性が高い。
・特に桐崎クリスタルや清宮流磨に対して強い責任感を持っており、彼らの安全を最優先に考える。
2. 孤立化
・問題を一人で抱え込み、他者からの助けを拒否する可能性がある。
・その結果、自己破壊的な行動に出る危険性がある。
3. 理性的な判断
・最終的には論理的かつ冷静な判断を下すことが期待されるが、その過程で一時的な感情の揺れが見られる可能性がある。
「──以上だ」
ヴィジョンデジタルテックスの社員は、東雲柳の人生の壮絶さに驚いているようだった。メディアには出していない過去の重さと、ネオトラバースの世界で輝く彼自身の楽しそうな様子が、どうにも噛み合わないのだろう。
「これが、明日クリスと俺がまたシノのところに行くときに役に立つのか」
一番心配なことだった。クリスと目が合い、ふたりでユエンの顔を見あげる。
「半々だ。はっきり言って、まだシノが正気でいるのかもわからない。既に正気を失っているとも言えるが……もう、おれも正気じゃない」
「……お前も?」
「違法な処理をしてしまうところだった」
言うと、ユエンはデバイスをワイド表示にし、全員の眼前に身分証明書のようなカードを立体掲示した。
それは、日本のネオトラバースアバターライセンスであった。
「ライセンス!」
クリスが大きな目を見開く。
「おれも、今回はクリスと流磨についていかせてほしい。ボディーガードくらいにはなれると思う」
今回、柳を取り戻せるかどうか。今回を逃したら、本当にもうだめなのかも知れない。そのための掛け。全てを注ぎ込んで、賭けに勝ってやる。全員の意思が反映されたかのように、ライセンスの立体表示がきらりと光った。
「いや、プロ並みのやつが隣りにいてくれるだけで心強いだろ」
そうだ。強いやつが隣に立っているだけで、気持ちは違う。クリスタルだって同じはずだった。しかし、当のクリスはまだ何かを考え込んでいる。しばらくの無言の後、ユエンがクリスに問いかけた。
「……クリス、聞いていいか」
「どうぞ……」
声には覇気がない。精神的に強い彼女も、次々と訪れる柳絡みの確定しない状況の変化に対応し続け、空元気も諦めているようだった。
「シノが受けた……拷問っていうの」
心臓が跳ねた。
「……そういえば、ユエンには詳しく説明してなかったね……」
そうだ。ユエンは、最近親しくなった友人だ。あの試合で倒れた日、ユエンはまだ内情を詳しく共有できるほど近しい仲でない。
「ごめん。でも、シノの心の大事な部分を考えるために、俺にはパーツが足りてない」
ユエンが口火を切る。
「クリス、きみにも一応許可は取っていたが……知り合いのツテで、アメリカのプロファイラーに連絡を取った。その結果が来たので共有する。いいね」
「うん。柳に聞くべきだと思うけど、後でみんなで謝ろう……」
ああ、なるほど。こうして大人数に対しては明かせない事実を、間接的に伝えるのか。ユエンが空中に展開させた資料を飛ばす。各々の手元に、光る文書や分析グラフが多重展開された。
俺はいつも、このときのユエンが制作した資料に撒かれた文章の、その理路整然とした筆致に恐ろしさすら感じる。こいつがシノの観察と報告を任されているという話も、この観察力、洞察力の高さで合点がいった。
「……何か言いたそうだな、流磨」
「いや、別に」
「流磨、お前はたぶん、勘が鋭いが結構、こういう推理ごっこには向かないかもしれない。最初におれが話しかけたときのことを覚えてるか」
「忘れらんねーよ、あんなの」
本当にあのときのユエンは不愉快だった。しかし、少しの情報を与えてこちらの出方を見るということなら、きっと全てがユエンの掌の上だったのだ。
「その様子じゃ、自分のやったことがわかってそうだな」
「……お前、わかってて聞くのか?」
ユエンは、その調子!といった顔で意地悪そうに笑ってみせた。
「まず、俺は自己紹介をした。そして流磨、きみの妹の玲緒奈ちゃんの名前を出した。東雲柳ではなく。なぜかはわかるか?」
「転校の手続きが済んでいたんなら、もうシノの所属も顔も名前も知っていたんだろ。あいつはメディアにも顔出ししてる。調べる必要なんかないくらいに」
「そう。冷静になればわかることだが、あの時きみはわからなかった。そして、次に周囲の人間」
「……俺がシノと一緒に歩いているところでも見ていたんだろう。それかデバイスで連絡を取り合ったことを知ったか」
「そしてきみ自身のことを会話するより、きみにボロを出させることをおれは選んだ」
「……妹が中学生ってこと、名前、ネオトラバースをやってること、どれくらいのレベルの選手なのかも、俺から知れたってことだな」
「警戒していたみたいだけど、やっぱり素人だね。流磨」
玲緒奈が後ろで少し笑った気配がした。こいつ。後で小突いてやる。
「たりめーだろ。こっちは平和の国の、更に守られた島の高校生だぞ……」
頬杖をついていた右手で口元を隠す。事前に許可を出していたとはいえ、結構恥ずかしい。
「……シノのことを探っていると感づいてからのきみは、割と手強かったけど」
「まーな。もういいだろ?お前にかかれば、素人の警戒なんて無いも同然」
「でも、シノは何も教えてくれない」
この騒ぎの大本の原因。柳自身の問題ももちろんあるが、自分たちに責任がないとはどうしても、言いたくなかった。皆がもう少しこうしていれば、自分がもう少し。その考えは果てがない。この後悔を力にして、柳を救い出さなければ、やってられない。
「ああ……」
「おれはもう少し踏み込むべきだったのかもしれない。いくらシノが心を閉じていても、既に手にしていた情報から推測することくらいはできた」
これまでの会話は打ち合わせどおりだった。全く、全員の前で恥を晒すように頼むなんて、こいつも意地が悪い。黙っていたクリスが顔を上げ、問うた。
「これ、ユエンが提供したっていう情報から推測した?」
「──これは東雲柳の分析資料だ」
ユエンは、間接的に答えた。そのまま全員が眼の前の文書に目を通す。
対象者概要
名前:東雲 柳(Shinonome Yanagi)
年齢:17歳
性別:男性
国籍:日本
職業:高専生、ネオトラバース選手
家族構成
父親:東雲 柊(ヴィジョンデジタルテックス代表取締役兼社長)
母親:東雲 夕子(電脳空間デザイナー、アーティスト)
行動パターンの概要
東雲柳は、卓越した知性と技術を持ちながらも、自分自身の内面に深い葛藤を抱えている青年である。彼は過去に受けた事件の影響で自己受容ができず、多重に仮面を被り、自分さえも欺いて生きている。以下は彼の行動パターンの詳細である。
1. 自己操縦能力の高さ
・東雲柳は自分の能力を操る技術に長けており、外敵状況に適応するための戦略を迅速に組み立てることができる。
・自分自身を騙しながらも高いパフォーマンスを維持するため、意識的に感情を抑制し、論理的に行動する。
2. 強い妄執と情熱
・両親、幼馴染、親友に対する妄執的な執着と、ネオトラバースへの情熱が彼の行動の主軸となっている。
・これらの要素が彼の行動の動機づけとなり、極限状態でも強靭な意志を持続させる。
3. 感情の抑圧とストレスの蓄積
・東雲柳は自分の感情を理解し、受け入れることができず、内に秘めた感情がストレスとして蓄積される。
・このストレスは時折、突発的な行動や判断ミスを引き起こす可能性がある。
4. 多重の仮面
・東雲柳は多重の仮面を被り、自分自身をも欺き続けていることから、外部からは常に冷静で優れたパフォーマーに見えるが、内面は不安定である。
・この仮面は彼の精神的な防御規制として機能している。
心理的評価
1. 自己評価と自己受容の課題
・東雲柳は自分の能力には自身を持っているが、自己受容に対する課題が顕著である。
・他者からの評価を重視し、自分自身を完全に受け入れることができていない。
2. 感情の理解と表現の困難
・東雲柳は自分の感情を理解し、それを表現することが難しい。そのため、内面の葛藤を他者に伝えることができず、孤立しがちである。
・感情の抑圧がストレスとして蓄積され、精神的な不安定さを招く。
3. 高い知性と論理的思考
・東雲柳は非常に知性的であり、問題解決能力が高い。
・論理的な思考パターンを持ち、複雑な状況でも冷静に分析し、最善の解決策を見つけ出すことができる。
行動予測
東雲柳は現在の状況下で以下の行動を取る可能性が高い。
1. 自己犠牲的行動
・仲間や家族を守るために、自分を犠牲にするような行動を取る可能性が高い。
・特に桐崎クリスタルや清宮流磨に対して強い責任感を持っており、彼らの安全を最優先に考える。
2. 孤立化
・問題を一人で抱え込み、他者からの助けを拒否する可能性がある。
・その結果、自己破壊的な行動に出る危険性がある。
3. 理性的な判断
・最終的には論理的かつ冷静な判断を下すことが期待されるが、その過程で一時的な感情の揺れが見られる可能性がある。
「──以上だ」
ヴィジョンデジタルテックスの社員は、東雲柳の人生の壮絶さに驚いているようだった。メディアには出していない過去の重さと、ネオトラバースの世界で輝く彼自身の楽しそうな様子が、どうにも噛み合わないのだろう。
「これが、明日クリスと俺がまたシノのところに行くときに役に立つのか」
一番心配なことだった。クリスと目が合い、ふたりでユエンの顔を見あげる。
「半々だ。はっきり言って、まだシノが正気でいるのかもわからない。既に正気を失っているとも言えるが……もう、おれも正気じゃない」
「……お前も?」
「違法な処理をしてしまうところだった」
言うと、ユエンはデバイスをワイド表示にし、全員の眼前に身分証明書のようなカードを立体掲示した。
それは、日本のネオトラバースアバターライセンスであった。
「ライセンス!」
クリスが大きな目を見開く。
「おれも、今回はクリスと流磨についていかせてほしい。ボディーガードくらいにはなれると思う」
今回、柳を取り戻せるかどうか。今回を逃したら、本当にもうだめなのかも知れない。そのための掛け。全てを注ぎ込んで、賭けに勝ってやる。全員の意思が反映されたかのように、ライセンスの立体表示がきらりと光った。
「いや、プロ並みのやつが隣りにいてくれるだけで心強いだろ」
そうだ。強いやつが隣に立っているだけで、気持ちは違う。クリスタルだって同じはずだった。しかし、当のクリスはまだ何かを考え込んでいる。しばらくの無言の後、ユエンがクリスに問いかけた。
「……クリス、聞いていいか」
「どうぞ……」
声には覇気がない。精神的に強い彼女も、次々と訪れる柳絡みの確定しない状況の変化に対応し続け、空元気も諦めているようだった。
「シノが受けた……拷問っていうの」
心臓が跳ねた。
「……そういえば、ユエンには詳しく説明してなかったね……」
そうだ。ユエンは、最近親しくなった友人だ。あの試合で倒れた日、ユエンはまだ内情を詳しく共有できるほど近しい仲でない。
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