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透明な夢のスタートライン
クリスの初回トレーニング・『東雲の渦』
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柳とクリスは、未来ノ島の広々としたネオトラバース専用トレーニングフィールドで基礎練習を開始する。
朝早くから集まり、まずは基本的な動作の確認から取り組む。清宮兄妹は部員たちの前で挨拶した後、クリスが初心者であることもあり別の場所で訓練をすることになった。
柳はクリスの姿勢や動きを細かくチェックし、時には手を取って正しいフォームを教える。クリスは柳の指導に真剣に耳を傾け、一つひとつの動作を丁寧に繰り返していた。
「やっぱりクリスは、体の動かし方を分かってるね。これならすぐに実践的な練習に入っても大丈夫だ」
続いてフィールド内にARの仮想ドローンが現れる。
ランニングマシンのようなベルトで走る大型機材を使い、映し出された背景を元に目標を定め、スピードを上げてゴールゲートに走る訓練だ。
「クリス、ポジショニングが重要だ。どの位置にいるかによって、次の動きが大きく変わる」
柳が基本戦術について説明する。クリスは柳のアドバイスを心に留め、フィールド上での自分の位置取りを意識しながら動いた。
次に攻撃、つまり妨害と防御の練習に移る。
柳はクリスに対して実際のネオトラバースの試合を想定したシミュレーションを行い、どのように妨害すべきか、またどう防御するかを具体的に指導する。
「ここで反射神経を最大限に利用しよう。相手の動きを予測して、迅速に対応するんだ」
クリスは柳の言葉に集中し、反射神経を駆使してARの攻撃をかわし、そしてカウンターを試みる。
練習の最後には戦略的思考を養うための特別セッションを設けた。柳はクリスに対して、さまざまな戦況を想定し、それに応じた最適な行動を考えさせる。
「状況を読んで臨機応変に戦略を変えることができれば、君の勝率は大きく上がる。僕が指示を出すけど、やっぱり限界はあると思う。ある程度まで思考をリンクさせることが大事だ」
クリスは柳からの指導を受けながら、徐々にネオトラバースにおける技術面と戦略的思考の重要性を理解し始める。
テクニカルコーチとしてのサポートに答えようとするクリスのその熱意ある取り組みが、練習を充実したものにしていた。
日が暮れる頃には、クリスはは達成感に満ちた表情を浮かべていた。
この基礎練習を通じて、クリスはネオトラバースのプレイヤーとしての自信を少しずつ築き上げていくのだ。そのように調整した。初心者が伸びていくには基礎力はもちろんのこと、まずは気持ちが大切だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
表面上は完璧な人間と映るようで、柳は誰もが羨むような才能と魅力を兼ね備えていると言われていた。多重に被り続けた仮面の結果だ。内面に立ち入らせないため。
しかしその下には、深い葛藤と自己受容のできない苦悩が隠されている。柳は鈍化した感情を秘める。自分自身が何を感じているのかさえわからないまま、日々を過ごしている。いま感じているこの苦しみも、心理的障壁を悟られない演技のための、偽物かもしれなかった。
中学生になったある日、柳は父の会社が開発した最新のデジタルアート生成機器「クリエイト・スペクトラム」で、自分だけのアート作品を生み出すことに挑戦した。内面の感情や葛藤は、未だ誰にも理解されずにいる。
しかし、この機器を通じて、それらを形にすることができるのではないかと、父と母は期待していたようだった。
「柳、そこに座ってみなさい」
機器の前に座り、柳は深く息を吸った。無事に認証され、アートを描き出す仮想の指先が空中に現れた。
AR画面上でその指が踊り、淡いピンク、オレンジ、薄紫の色彩が画面を埋め尽くす。
それは夜明け前の空を思わせる、希望に満ちた光を模していた。そして中央から外へ向かって広がる波紋や渦が、新たな始まりと内面の動きの不確実性を表現していく。
このアートは柳の生命力と精神的な葛藤、そして希望と再生のイメージを映し出しているらしかった。豊かな色彩と表現で生成されたこのアートを見て心が動かされたかどうかは、未だに自分でもわからない。
しかし、なぜかこのアートを手放すことができないと感じた。
柳は、クリエイト・スペクトラムによって名付けられた巨大な「東雲の渦」を、デスクの横、毎日の生活の中で常に目にする場所に設置した。
この作品は自己探求と自己受容の長い旅の中で、静かなる勇気と希望を喚起する存在となるかもしれない。内面では依然として苦悩と戦っている。
暁の光。新たな始まりの美しさ。内面の動きや変化の不確実性。
九歳での経験から、日向貴将の行為と言葉による傷から、必死に集めた経験と知識を、自分の内面を隠す仮面にした。
自己を受け入れることができず、他人からの好意も素直に受け入れられない。仮面は年々分厚くなり、今では一部の人を除き、柳自身に欠点があると想像もできないほどに。
渦巻くパターンは複雑さを物語る。自己を受け入れることができない。
その思いは、心の奥底に深く根ざしていた。鏡に映る自分の姿を見ても、そこにはただの一度も満足することができない自分がいる。両目は永遠に手が届かない理想の自分を求める。しかし想像もつかない。醜悪で醜く気味が悪い。
追い求める完璧さは過酷な要求。その重圧は時に柳を苦しめる。しかし当然だ。柳は到達できていないのだから。全てを成すことのできない自分に価値は感じない。
自分自身を許すことができず、常に自分を否定する声に囚われる。内面の平和を見つけることができない。
他人を真に愛することが、実感として理解できない。
人々からの好意や愛情を受けることがありながらも、それを真に感じ取ることができなかった。愛されているという感覚が遠いものであるかのよう。愛することの重みを恐れ、自分自身を守るため、他人との間に見えない壁を作り上げる。
理解しようと努めながらも、常に疑念を抱いていた。
本当に自分は愛するに値するのか、そして他人の愛は真実のものなのか。答えを探す旅は、さらなる孤独へと導く。愛することの真実を探し求める中で、愛の多様な形を理解しようとするが、それは複雑なパズルのようなものであった。
心の奥底で、愛することの暖かさを知りたいと願っている。
しかしその願いは、心に刻まれた深い傷と不信感によって阻まれている。どうすればいいかわからない。いつか自分自身の心の扉を開き、愛を受け入れる勇気を持つことができるのだろうか。
信じることができない。
この感覚は柳にとって、深い根源的なものだった。周りからの称賛、期待、愛情さえも疑ってしまう。それらが真実であるという信頼を寄せることが難しいのだ。言葉の裏に隠された意図ち期待が、実は自分を利用するためだけにあるのではないかと、常に疑念を抱いてしまう。
事件以来、心には信頼を寄せることへの恐れが刷り込まれた。あの時、最も信頼していた人物に裏切られたことで、他人を信じることの危険性を痛感した。その記憶は他人との関係性における信頼のもろさを示すものとなっている。
他人の言葉を聞きながらも、常にその真意を探ろうとする。その過程でさらに多くの疑念が生まれる。
本当に自分のことを理解し、受け入れてくれているのだろうか、それとも何か別の動機があるのではないか。この循環から抜け出すことができず、真実の愛や友情を受け入れることに対して、深い躊躇いを感じる。
信じるという行為は脆弱性を露わにすることと同義である。その脆弱性が、自らを再び傷つける原因となることを恐れていた。
渦巻く疑念と不安は柳を孤独にし、他人と深く関わることから遠ざけてしまう。それでも柳は、本当の信頼と愛を求めて、自分自身との戦いを続けている。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
部屋に静寂が満ちる中、心の奥底では日向貴将との過去の会話が鮮明に蘇ってきていた。あの言葉は、時を超えても彼の心に深く刻まれていた。
『……だめだよ、柳くん』
言葉が耳に響く。貴将の口調はまるで彼を諭すかのようでありながら、その背後には冷酷な計算が隠されていたのだ。
柳はこの言葉が語る真実を、あの時はまだ理解していなかった。それまで貴将の優しい顔の裏で、彼がどれほどの悪意を秘めていたのか。
『柳くん、秘密にしたいことがあるなら、もっとバレないように振る舞わなくちゃ』
貴将が続けた時、この言葉は柳を戦慄させた。重く圧し掛かる。何か重大な秘密を知ってしまったという事実に、貴将の言葉の真意をわずかに垣間見る。
『まあ、気をつける必要はない。君は知ってしまったんだから』
心は絶望で満たされた。それは、自分が既に運命の悪戯によって罠にはまっていたことを意味していた。
『……恨むなら、親を恨め』
最後の言葉はこの人生に、消えない影を落とした。その後に抱く数えきれない苦悩と、心を支配する不信感の原点。
柳はこれらの言葉を一つ一つ思い返しながら、自らに与えた影響を振り返った。ベッドに体重を預けているが、しかし頼りなく不安に感じられた。心地よい衣擦れの音も、今は耳に入らない。
あれ以来、涙を流した覚えがない。言葉は心を冷たくした。他人を信じることのできない仮面を、自分から被ることを余儀なくされた。
多重に渡る仮面は、純真無垢な心を犠牲にしてでも生き延びるための、防衛機制だった。
しかし、『東雲の渦』は静かなる勇気と希望を喚起してくれる。この作品を前にするとき、柳は少しだけ自分と正直な対話をすることができるのだ。部屋の中で日常に溶け込むこの作品が、自己探求と自己受容のプロセスを象徴していた。
「仮面を……外す勇気が、僕にあれば……」
そして柳はぼんやりと思う。静寂に吸い込まれ、内なる苦悩を誰も知ることはない。
朝早くから集まり、まずは基本的な動作の確認から取り組む。清宮兄妹は部員たちの前で挨拶した後、クリスが初心者であることもあり別の場所で訓練をすることになった。
柳はクリスの姿勢や動きを細かくチェックし、時には手を取って正しいフォームを教える。クリスは柳の指導に真剣に耳を傾け、一つひとつの動作を丁寧に繰り返していた。
「やっぱりクリスは、体の動かし方を分かってるね。これならすぐに実践的な練習に入っても大丈夫だ」
続いてフィールド内にARの仮想ドローンが現れる。
ランニングマシンのようなベルトで走る大型機材を使い、映し出された背景を元に目標を定め、スピードを上げてゴールゲートに走る訓練だ。
「クリス、ポジショニングが重要だ。どの位置にいるかによって、次の動きが大きく変わる」
柳が基本戦術について説明する。クリスは柳のアドバイスを心に留め、フィールド上での自分の位置取りを意識しながら動いた。
次に攻撃、つまり妨害と防御の練習に移る。
柳はクリスに対して実際のネオトラバースの試合を想定したシミュレーションを行い、どのように妨害すべきか、またどう防御するかを具体的に指導する。
「ここで反射神経を最大限に利用しよう。相手の動きを予測して、迅速に対応するんだ」
クリスは柳の言葉に集中し、反射神経を駆使してARの攻撃をかわし、そしてカウンターを試みる。
練習の最後には戦略的思考を養うための特別セッションを設けた。柳はクリスに対して、さまざまな戦況を想定し、それに応じた最適な行動を考えさせる。
「状況を読んで臨機応変に戦略を変えることができれば、君の勝率は大きく上がる。僕が指示を出すけど、やっぱり限界はあると思う。ある程度まで思考をリンクさせることが大事だ」
クリスは柳からの指導を受けながら、徐々にネオトラバースにおける技術面と戦略的思考の重要性を理解し始める。
テクニカルコーチとしてのサポートに答えようとするクリスのその熱意ある取り組みが、練習を充実したものにしていた。
日が暮れる頃には、クリスはは達成感に満ちた表情を浮かべていた。
この基礎練習を通じて、クリスはネオトラバースのプレイヤーとしての自信を少しずつ築き上げていくのだ。そのように調整した。初心者が伸びていくには基礎力はもちろんのこと、まずは気持ちが大切だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
表面上は完璧な人間と映るようで、柳は誰もが羨むような才能と魅力を兼ね備えていると言われていた。多重に被り続けた仮面の結果だ。内面に立ち入らせないため。
しかしその下には、深い葛藤と自己受容のできない苦悩が隠されている。柳は鈍化した感情を秘める。自分自身が何を感じているのかさえわからないまま、日々を過ごしている。いま感じているこの苦しみも、心理的障壁を悟られない演技のための、偽物かもしれなかった。
中学生になったある日、柳は父の会社が開発した最新のデジタルアート生成機器「クリエイト・スペクトラム」で、自分だけのアート作品を生み出すことに挑戦した。内面の感情や葛藤は、未だ誰にも理解されずにいる。
しかし、この機器を通じて、それらを形にすることができるのではないかと、父と母は期待していたようだった。
「柳、そこに座ってみなさい」
機器の前に座り、柳は深く息を吸った。無事に認証され、アートを描き出す仮想の指先が空中に現れた。
AR画面上でその指が踊り、淡いピンク、オレンジ、薄紫の色彩が画面を埋め尽くす。
それは夜明け前の空を思わせる、希望に満ちた光を模していた。そして中央から外へ向かって広がる波紋や渦が、新たな始まりと内面の動きの不確実性を表現していく。
このアートは柳の生命力と精神的な葛藤、そして希望と再生のイメージを映し出しているらしかった。豊かな色彩と表現で生成されたこのアートを見て心が動かされたかどうかは、未だに自分でもわからない。
しかし、なぜかこのアートを手放すことができないと感じた。
柳は、クリエイト・スペクトラムによって名付けられた巨大な「東雲の渦」を、デスクの横、毎日の生活の中で常に目にする場所に設置した。
この作品は自己探求と自己受容の長い旅の中で、静かなる勇気と希望を喚起する存在となるかもしれない。内面では依然として苦悩と戦っている。
暁の光。新たな始まりの美しさ。内面の動きや変化の不確実性。
九歳での経験から、日向貴将の行為と言葉による傷から、必死に集めた経験と知識を、自分の内面を隠す仮面にした。
自己を受け入れることができず、他人からの好意も素直に受け入れられない。仮面は年々分厚くなり、今では一部の人を除き、柳自身に欠点があると想像もできないほどに。
渦巻くパターンは複雑さを物語る。自己を受け入れることができない。
その思いは、心の奥底に深く根ざしていた。鏡に映る自分の姿を見ても、そこにはただの一度も満足することができない自分がいる。両目は永遠に手が届かない理想の自分を求める。しかし想像もつかない。醜悪で醜く気味が悪い。
追い求める完璧さは過酷な要求。その重圧は時に柳を苦しめる。しかし当然だ。柳は到達できていないのだから。全てを成すことのできない自分に価値は感じない。
自分自身を許すことができず、常に自分を否定する声に囚われる。内面の平和を見つけることができない。
他人を真に愛することが、実感として理解できない。
人々からの好意や愛情を受けることがありながらも、それを真に感じ取ることができなかった。愛されているという感覚が遠いものであるかのよう。愛することの重みを恐れ、自分自身を守るため、他人との間に見えない壁を作り上げる。
理解しようと努めながらも、常に疑念を抱いていた。
本当に自分は愛するに値するのか、そして他人の愛は真実のものなのか。答えを探す旅は、さらなる孤独へと導く。愛することの真実を探し求める中で、愛の多様な形を理解しようとするが、それは複雑なパズルのようなものであった。
心の奥底で、愛することの暖かさを知りたいと願っている。
しかしその願いは、心に刻まれた深い傷と不信感によって阻まれている。どうすればいいかわからない。いつか自分自身の心の扉を開き、愛を受け入れる勇気を持つことができるのだろうか。
信じることができない。
この感覚は柳にとって、深い根源的なものだった。周りからの称賛、期待、愛情さえも疑ってしまう。それらが真実であるという信頼を寄せることが難しいのだ。言葉の裏に隠された意図ち期待が、実は自分を利用するためだけにあるのではないかと、常に疑念を抱いてしまう。
事件以来、心には信頼を寄せることへの恐れが刷り込まれた。あの時、最も信頼していた人物に裏切られたことで、他人を信じることの危険性を痛感した。その記憶は他人との関係性における信頼のもろさを示すものとなっている。
他人の言葉を聞きながらも、常にその真意を探ろうとする。その過程でさらに多くの疑念が生まれる。
本当に自分のことを理解し、受け入れてくれているのだろうか、それとも何か別の動機があるのではないか。この循環から抜け出すことができず、真実の愛や友情を受け入れることに対して、深い躊躇いを感じる。
信じるという行為は脆弱性を露わにすることと同義である。その脆弱性が、自らを再び傷つける原因となることを恐れていた。
渦巻く疑念と不安は柳を孤独にし、他人と深く関わることから遠ざけてしまう。それでも柳は、本当の信頼と愛を求めて、自分自身との戦いを続けている。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
部屋に静寂が満ちる中、心の奥底では日向貴将との過去の会話が鮮明に蘇ってきていた。あの言葉は、時を超えても彼の心に深く刻まれていた。
『……だめだよ、柳くん』
言葉が耳に響く。貴将の口調はまるで彼を諭すかのようでありながら、その背後には冷酷な計算が隠されていたのだ。
柳はこの言葉が語る真実を、あの時はまだ理解していなかった。それまで貴将の優しい顔の裏で、彼がどれほどの悪意を秘めていたのか。
『柳くん、秘密にしたいことがあるなら、もっとバレないように振る舞わなくちゃ』
貴将が続けた時、この言葉は柳を戦慄させた。重く圧し掛かる。何か重大な秘密を知ってしまったという事実に、貴将の言葉の真意をわずかに垣間見る。
『まあ、気をつける必要はない。君は知ってしまったんだから』
心は絶望で満たされた。それは、自分が既に運命の悪戯によって罠にはまっていたことを意味していた。
『……恨むなら、親を恨め』
最後の言葉はこの人生に、消えない影を落とした。その後に抱く数えきれない苦悩と、心を支配する不信感の原点。
柳はこれらの言葉を一つ一つ思い返しながら、自らに与えた影響を振り返った。ベッドに体重を預けているが、しかし頼りなく不安に感じられた。心地よい衣擦れの音も、今は耳に入らない。
あれ以来、涙を流した覚えがない。言葉は心を冷たくした。他人を信じることのできない仮面を、自分から被ることを余儀なくされた。
多重に渡る仮面は、純真無垢な心を犠牲にしてでも生き延びるための、防衛機制だった。
しかし、『東雲の渦』は静かなる勇気と希望を喚起してくれる。この作品を前にするとき、柳は少しだけ自分と正直な対話をすることができるのだ。部屋の中で日常に溶け込むこの作品が、自己探求と自己受容のプロセスを象徴していた。
「仮面を……外す勇気が、僕にあれば……」
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