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第四章 素材を求めて
第七話
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「じゃ、戻るよ。」
侑は二人に挨拶するとブラフマーの部屋に回廊を繋いでもらった。
「帰る前にちょっと良いかしら?」
ブラフマーの部屋に戻ると侑の頭にブラフマーが手を置いた。
「うん、ここまで来たのね。
侑、この部屋であと二回クリエイトを発動してくれる?
そうすればスキルのレベルが上がって、新しい能力を付与出来るようになるわ。」
ブラフマーは笑顔で侑を逃がすまいと腕を掴んだ。
「別に構わないけど、腕を掴む必要ある?」
「だって、要らないとか言って逃げそうだし。」
「いや、逃げないよ?
これからいろんな所に行くから、出来る事は多い方が良いし。」
侑は掴んでいるブラフマーの手をそっと離すとイスに座った。
向かい合うように並んでいたイスをブラフマーは侑の横に移動してチョコンと座った。
「クリエイトを発動するのは良いけど、何を作れば良いかな。
これと言って作りたい物も浮かばないし、ブラフマーは何か欲しいもの有る?」
侑は自分より高度なクリエイトを持つブラフマーに聞くのはどうかなと思ったけど、とりあえず聞いてみた。
ブラフマーは何か言いたそうにモジモジしている。
侑はこの態度に嫌な予感がした。
「服が欲しいなぁ。
あと、セットで……」
ブラフマーがボソッと呟いた。
最後の方はゴニョゴニョと言葉を濁していたので聞き取れなかったが、多分嫌な予感は当たっている。
「服ぐらいは自分でポンっと出せるでしょ?」
「違うの!
いや、違わないけどそうじゃないの!
侑はいろんな娘の服を作ってあげてるでしょ?
私は貰ってないの、羨ましいのよ。」
ブラフマーは顔を赤くしながら否定したが、最後の方はやっぱりゴニョゴニョ言っていた。
「神様が羨ましがるのってどうなんだよ?
神様って、広い心で微笑んでるもんなんじゃ無いの?」
「侑は神様を美化し過ぎよ。
嫉妬だってするし、欲望も有るわよ。」
「まぁ、いいや。
服が欲しいのな?
あと一回はどうする?」
侑は敢えて、ブラフマーの二つ目を聴こえていないふりをした。
ブラフマーは赤い顔を下に向けながら恥ずかしそうに呟いた。
「下着も欲しい。」
ブラフマーは下から侑を見上げる様にお願いした。
「はぁー、分かったよ。
どんなデザインの服が欲しいんだ?
あと下着もな。」
侑は諦め、テーブルに紙とペンを出した。
「服はいつも着ていられる様に今と同じデザインが良いわ。
でも、稀に降りる事も有るから余所行きも欲しいかも。」
「なら、デザイン二種類で二回になるから下着は無しな。」
侑は意地悪そうな笑顔でブラフマーを見た。
「嫌よ!
下着も欲しいの!
なんなら、触って採寸しても良いから!」
「冗談だよ。
ちゃんと作るよ、しかし必死だな。
ちょっと引くぞ。
採寸要らないの知ってるだろ?」
クスクスと笑いながら、紙にデザインを書き始めた。
「侑が触りたいかと思ったから…」
ブラフマーはモジモジしている。
「いや、帰ったらエリカを抱き枕にして寝るから問題無いし。」
侑は紙から目を離す事なく、無意識に答えた。
「ごめんなさい、ちょっと殺意が芽ばえた。」
「冗談にならないからやめろ。
ブラフマーのほうが魅力的だよ?」
「ふーん、棒読みっぽいけど?」
「本当に思ってるよ。
ほら、デザイン出来たから。」
侑はブラフマーの前にデザイン画を両手で広げて見せた。
侑の描いたデザインは余所行きの服と下着だった。
余所行きの服はドレスをカジュアルな感じにしたもので、ベルトでスタイルの良さを強調している。
丈は短めにしたフレアスカート、オフショルにして肩を出したそれなりに露出度が高いデザインだった。
「侑はこういう服が好みなの?」
「は?
着るのはブラフマーだろ?
スタイルの良さとか、肌の綺麗さとか考えたらこうなっただけだよ。」
侑は別に個人的な好みは加味してないと言った。
「じゃ、却下。」
ブラフマーはバッサリと言い切った。
「何でだよ?
絶対似合うと思うぞ?」
「私は何を着ても似合うのよ!
私は侑の好みの服が着たいの!」
ブラフマーは怒ってるようで、泣きそうだった。
「分かったよ、このデザインは気に入ってるからこれに俺の好みを足せば良いんだな?」
「どんなのでも着こなしてあげるから、ちゃんと侑の好みの服にしてよ。」
「さっきから、何気に凄いこと言ってるな。
ブラフマーじゃなきゃ自身過剰のイタいひとになってるぞ。」
「スタイルの良さとか、肌の綺麗さは侑のお墨付きでしょ?
なんなら、触って再確認する?」
「話がループして撃沈するのはブラフマーだけど?」
侑はデザイン画に線を足しながら、自分好みに仕上げていく。
「出来た…
けど、本当にこれで良いのか?」
「侑の好みが詰まってるんでしょ?」
「あぁ、至る所に満載だ。」
「なら、これが良い。
あと、下着は何ていうか…
…エロい?」
「神様がエロいって言うな。
ってか、バラ模様の総レースの何処がエロいんだよ?」
侑はバラ模様描くのにかなり手間がかかったと腕を組んでいる。
「…侑がそう言うなら、何も言わない。
見事に着こなしてあげるわ。」
「下着は見せなくても良いからな?」
侑はアイテムボックスからムーンストーンを出した。
「ムーンストーンを使うの?」
「イメージは白なんだけど、光の当たり方でキラキラさせたいんだよ。」
侑はムーンストーンを手のひらに乗せ、デザインを忠実にイメージした。
イメージが固まると、侑はクリエイトを発動した。
テーブルの上に魔法陣が出現すると侑は手を入れ服を出した。
ブラフマーの目がキラキラしている。
侑はブラフマーに服を渡すと、アイテムボックスからマザーオブパールを取り出した。
イメージを固め、クリエイトを発動する。
魔法陣から下着を取り出すとブラフマーに渡した。
侑はポケットに入っているスマステのバイブでレベルアップを確認した。
「レベルが上がったよ。」
侑が声をかけてもブラフマーは反応しない。
ただ、ニヤニヤと緊張感の無いだらしないニヤケ顔で服と下着を触って喜んでいる。
「上がったって言ってんだけど!」
侑は強めの口調で言うとブラフマーを睨んだ。
ブラフマーはビクッとして、侑を見た。
「ごめんなさい…
浮かれすぎちゃった。」
ブラフマーはシュンとした顔で侑を見た。
「はぁ、別に怒ってないよ。
待ってるから着てみたら?」
「えっ?いいの?
なんならここで着替えよっか?」
「黙って着替えて来い。」
侑はブラフマーが空間に消えてったのを確認すると、アイテムボックスから水晶を出した。
今のうちにもう一着作るか…
侑はブラフマーの笑顔を思いながら、ふだん着ているドレスの様な服をイメージした。
なかなかイメージが固まらず、そんなにマジマジと見たことないからなと自分に言い聞かせ創造した。
着替えたブラフマーが戻ってくると、侑はブラフマーに白いドレスを渡した。
「ありがとう。
ねぇ、似合う?」
ブラフマーは侑の前でクルクルと回り、スカートのすそを掴んでポーズを取った。
「良く似合ってるよ。
ただ、人前ではあまりクルクルと回るなよ?
パンツが見えるぞ?」
「見えた?」
「あぁ、チラッとな。」
「ちゃんと見る?」
ブラフマーはスカートのすそを掴んでいた手を少し上げた。
「浮かれ過ぎだ。
神様としての自覚は無いのか?」
侑はブラフマーの頭をペシッと叩いた。
「痛い…
嬉しかったんだからしょうが無いでしょ。
で、似合ってた?」
「あぁ、似合ってたよ。
バラ模様は正解だったな。」
「見てんじゃん。
見てんのに何で叩いたの?」
「……照れ隠しだよ。
それより落ち着いたらスキルの話をしてもらっていいか?」
侑はちょっとむくれた顔でブラフマーを急かした。
「ちょっと待ってて。
こっちに着替えてくる。」
ブラフマーは返事を待たずにドレスを持って空間に消えた。
侑は二人に挨拶するとブラフマーの部屋に回廊を繋いでもらった。
「帰る前にちょっと良いかしら?」
ブラフマーの部屋に戻ると侑の頭にブラフマーが手を置いた。
「うん、ここまで来たのね。
侑、この部屋であと二回クリエイトを発動してくれる?
そうすればスキルのレベルが上がって、新しい能力を付与出来るようになるわ。」
ブラフマーは笑顔で侑を逃がすまいと腕を掴んだ。
「別に構わないけど、腕を掴む必要ある?」
「だって、要らないとか言って逃げそうだし。」
「いや、逃げないよ?
これからいろんな所に行くから、出来る事は多い方が良いし。」
侑は掴んでいるブラフマーの手をそっと離すとイスに座った。
向かい合うように並んでいたイスをブラフマーは侑の横に移動してチョコンと座った。
「クリエイトを発動するのは良いけど、何を作れば良いかな。
これと言って作りたい物も浮かばないし、ブラフマーは何か欲しいもの有る?」
侑は自分より高度なクリエイトを持つブラフマーに聞くのはどうかなと思ったけど、とりあえず聞いてみた。
ブラフマーは何か言いたそうにモジモジしている。
侑はこの態度に嫌な予感がした。
「服が欲しいなぁ。
あと、セットで……」
ブラフマーがボソッと呟いた。
最後の方はゴニョゴニョと言葉を濁していたので聞き取れなかったが、多分嫌な予感は当たっている。
「服ぐらいは自分でポンっと出せるでしょ?」
「違うの!
いや、違わないけどそうじゃないの!
侑はいろんな娘の服を作ってあげてるでしょ?
私は貰ってないの、羨ましいのよ。」
ブラフマーは顔を赤くしながら否定したが、最後の方はやっぱりゴニョゴニョ言っていた。
「神様が羨ましがるのってどうなんだよ?
神様って、広い心で微笑んでるもんなんじゃ無いの?」
「侑は神様を美化し過ぎよ。
嫉妬だってするし、欲望も有るわよ。」
「まぁ、いいや。
服が欲しいのな?
あと一回はどうする?」
侑は敢えて、ブラフマーの二つ目を聴こえていないふりをした。
ブラフマーは赤い顔を下に向けながら恥ずかしそうに呟いた。
「下着も欲しい。」
ブラフマーは下から侑を見上げる様にお願いした。
「はぁー、分かったよ。
どんなデザインの服が欲しいんだ?
あと下着もな。」
侑は諦め、テーブルに紙とペンを出した。
「服はいつも着ていられる様に今と同じデザインが良いわ。
でも、稀に降りる事も有るから余所行きも欲しいかも。」
「なら、デザイン二種類で二回になるから下着は無しな。」
侑は意地悪そうな笑顔でブラフマーを見た。
「嫌よ!
下着も欲しいの!
なんなら、触って採寸しても良いから!」
「冗談だよ。
ちゃんと作るよ、しかし必死だな。
ちょっと引くぞ。
採寸要らないの知ってるだろ?」
クスクスと笑いながら、紙にデザインを書き始めた。
「侑が触りたいかと思ったから…」
ブラフマーはモジモジしている。
「いや、帰ったらエリカを抱き枕にして寝るから問題無いし。」
侑は紙から目を離す事なく、無意識に答えた。
「ごめんなさい、ちょっと殺意が芽ばえた。」
「冗談にならないからやめろ。
ブラフマーのほうが魅力的だよ?」
「ふーん、棒読みっぽいけど?」
「本当に思ってるよ。
ほら、デザイン出来たから。」
侑はブラフマーの前にデザイン画を両手で広げて見せた。
侑の描いたデザインは余所行きの服と下着だった。
余所行きの服はドレスをカジュアルな感じにしたもので、ベルトでスタイルの良さを強調している。
丈は短めにしたフレアスカート、オフショルにして肩を出したそれなりに露出度が高いデザインだった。
「侑はこういう服が好みなの?」
「は?
着るのはブラフマーだろ?
スタイルの良さとか、肌の綺麗さとか考えたらこうなっただけだよ。」
侑は別に個人的な好みは加味してないと言った。
「じゃ、却下。」
ブラフマーはバッサリと言い切った。
「何でだよ?
絶対似合うと思うぞ?」
「私は何を着ても似合うのよ!
私は侑の好みの服が着たいの!」
ブラフマーは怒ってるようで、泣きそうだった。
「分かったよ、このデザインは気に入ってるからこれに俺の好みを足せば良いんだな?」
「どんなのでも着こなしてあげるから、ちゃんと侑の好みの服にしてよ。」
「さっきから、何気に凄いこと言ってるな。
ブラフマーじゃなきゃ自身過剰のイタいひとになってるぞ。」
「スタイルの良さとか、肌の綺麗さは侑のお墨付きでしょ?
なんなら、触って再確認する?」
「話がループして撃沈するのはブラフマーだけど?」
侑はデザイン画に線を足しながら、自分好みに仕上げていく。
「出来た…
けど、本当にこれで良いのか?」
「侑の好みが詰まってるんでしょ?」
「あぁ、至る所に満載だ。」
「なら、これが良い。
あと、下着は何ていうか…
…エロい?」
「神様がエロいって言うな。
ってか、バラ模様の総レースの何処がエロいんだよ?」
侑はバラ模様描くのにかなり手間がかかったと腕を組んでいる。
「…侑がそう言うなら、何も言わない。
見事に着こなしてあげるわ。」
「下着は見せなくても良いからな?」
侑はアイテムボックスからムーンストーンを出した。
「ムーンストーンを使うの?」
「イメージは白なんだけど、光の当たり方でキラキラさせたいんだよ。」
侑はムーンストーンを手のひらに乗せ、デザインを忠実にイメージした。
イメージが固まると、侑はクリエイトを発動した。
テーブルの上に魔法陣が出現すると侑は手を入れ服を出した。
ブラフマーの目がキラキラしている。
侑はブラフマーに服を渡すと、アイテムボックスからマザーオブパールを取り出した。
イメージを固め、クリエイトを発動する。
魔法陣から下着を取り出すとブラフマーに渡した。
侑はポケットに入っているスマステのバイブでレベルアップを確認した。
「レベルが上がったよ。」
侑が声をかけてもブラフマーは反応しない。
ただ、ニヤニヤと緊張感の無いだらしないニヤケ顔で服と下着を触って喜んでいる。
「上がったって言ってんだけど!」
侑は強めの口調で言うとブラフマーを睨んだ。
ブラフマーはビクッとして、侑を見た。
「ごめんなさい…
浮かれすぎちゃった。」
ブラフマーはシュンとした顔で侑を見た。
「はぁ、別に怒ってないよ。
待ってるから着てみたら?」
「えっ?いいの?
なんならここで着替えよっか?」
「黙って着替えて来い。」
侑はブラフマーが空間に消えてったのを確認すると、アイテムボックスから水晶を出した。
今のうちにもう一着作るか…
侑はブラフマーの笑顔を思いながら、ふだん着ているドレスの様な服をイメージした。
なかなかイメージが固まらず、そんなにマジマジと見たことないからなと自分に言い聞かせ創造した。
着替えたブラフマーが戻ってくると、侑はブラフマーに白いドレスを渡した。
「ありがとう。
ねぇ、似合う?」
ブラフマーは侑の前でクルクルと回り、スカートのすそを掴んでポーズを取った。
「良く似合ってるよ。
ただ、人前ではあまりクルクルと回るなよ?
パンツが見えるぞ?」
「見えた?」
「あぁ、チラッとな。」
「ちゃんと見る?」
ブラフマーはスカートのすそを掴んでいた手を少し上げた。
「浮かれ過ぎだ。
神様としての自覚は無いのか?」
侑はブラフマーの頭をペシッと叩いた。
「痛い…
嬉しかったんだからしょうが無いでしょ。
で、似合ってた?」
「あぁ、似合ってたよ。
バラ模様は正解だったな。」
「見てんじゃん。
見てんのに何で叩いたの?」
「……照れ隠しだよ。
それより落ち着いたらスキルの話をしてもらっていいか?」
侑はちょっとむくれた顔でブラフマーを急かした。
「ちょっと待ってて。
こっちに着替えてくる。」
ブラフマーは返事を待たずにドレスを持って空間に消えた。
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