22 / 37
Capitolo 2
虚像だと気付きたかった/自分を見ていた ■■■■■■サイド/■■■■■■サイド
しおりを挟む
今回は、ずぅっと更新していなかったので、また出します。短いけれど。本当は暇さえあれば他者様の作品を見たい……w
まだ見ぬ神作品を発掘したいだけの者ですね、はい。
___________
「まだ、苦労しないでい~よ、あの子はね」
「相変わらず優しいな?そんなのだから、あの2人が苦しむ」
「2人は別じゃない?記憶の封印は解かないよ、彼らが互いに話して思い出さない限り、解けないようにしてるから」
「■■は……結局誰の味方なんだろうな?」
わっかんない。分かるわけもないし……記憶を葬り去っていた時のことを考えると、本当に色自体がぼやけていた気がする。
「過去夢の話、あんまり考えないでいいよ……分からなくなってくるだろ」
「ただ、■っちに申し訳ないな、ってだけ」
「魂だけで生きているし、特に問題はないだろ」
「それもそう?かも」
あの2人は、どちらかがいないと崩れる。だからこそ、記憶の封印をした。本来なら、消去にしただろうが……
「■■■が、■■■■にイチイと黒薔薇の呪いをかけてたからね」
「あれは驚いた。俺らに似て、ドロドロとしているよな」
「そうだね……改めて自分は だよねw」
「そうだな?」
笑いたいのに笑えないピエロのような僕の虚像。あの子達には、僕らのようになってほしくない。あの2人のようになってほしくない。行きすぎた依存は破滅を生む。あの子達は気づけるのかな?
◇◆◆◇
■■は、身の回りのさまざまなものが虚像であると知らなかった。俺はわざと言わなかった。だって、可哀想なのが可愛かったから。みんなと一緒に笑うだなんて、そういうのはしてほしくなかったけれど。
■■と俺自身を考えていると、俺の性格は圧倒的にゴミだと思う。どんな風に話していたのか、正直によく分からない。俺が■■と会えたのは、彼の背がすっかり伸びてから。それはお互いのことなんだろうけど。
相変わらず■■は、子供のように無邪気で危なっかしかった。そんな彼がただの子供じゃないと思わされたのは、彼の内側に触れてしまったからだろう。表と裏の顔の差が激しすぎた。
そして、彼の裏の顔を無視するには……彼との距離が近すぎた。何も考えずに大量■■していく彼の姿はさながら死神のようだった。違うけれど。あの人達は何かをわかっていながら嗾けたのだろうか?
知らないだろうな、と思いながら、愛おしい■■の寝顔を撫で、輪郭に指を這わせる。珍しい、いつもなら蹴飛ばされるのに。まぁ、どっちでもいいけれど。絶対に、逃げないで……そういう気持ちを込めて手を握る。
あぁ、もう一度二度寝しよ……。もう一度意識を失せさせた。
まだ見ぬ神作品を発掘したいだけの者ですね、はい。
___________
「まだ、苦労しないでい~よ、あの子はね」
「相変わらず優しいな?そんなのだから、あの2人が苦しむ」
「2人は別じゃない?記憶の封印は解かないよ、彼らが互いに話して思い出さない限り、解けないようにしてるから」
「■■は……結局誰の味方なんだろうな?」
わっかんない。分かるわけもないし……記憶を葬り去っていた時のことを考えると、本当に色自体がぼやけていた気がする。
「過去夢の話、あんまり考えないでいいよ……分からなくなってくるだろ」
「ただ、■っちに申し訳ないな、ってだけ」
「魂だけで生きているし、特に問題はないだろ」
「それもそう?かも」
あの2人は、どちらかがいないと崩れる。だからこそ、記憶の封印をした。本来なら、消去にしただろうが……
「■■■が、■■■■にイチイと黒薔薇の呪いをかけてたからね」
「あれは驚いた。俺らに似て、ドロドロとしているよな」
「そうだね……改めて自分は だよねw」
「そうだな?」
笑いたいのに笑えないピエロのような僕の虚像。あの子達には、僕らのようになってほしくない。あの2人のようになってほしくない。行きすぎた依存は破滅を生む。あの子達は気づけるのかな?
◇◆◆◇
■■は、身の回りのさまざまなものが虚像であると知らなかった。俺はわざと言わなかった。だって、可哀想なのが可愛かったから。みんなと一緒に笑うだなんて、そういうのはしてほしくなかったけれど。
■■と俺自身を考えていると、俺の性格は圧倒的にゴミだと思う。どんな風に話していたのか、正直によく分からない。俺が■■と会えたのは、彼の背がすっかり伸びてから。それはお互いのことなんだろうけど。
相変わらず■■は、子供のように無邪気で危なっかしかった。そんな彼がただの子供じゃないと思わされたのは、彼の内側に触れてしまったからだろう。表と裏の顔の差が激しすぎた。
そして、彼の裏の顔を無視するには……彼との距離が近すぎた。何も考えずに大量■■していく彼の姿はさながら死神のようだった。違うけれど。あの人達は何かをわかっていながら嗾けたのだろうか?
知らないだろうな、と思いながら、愛おしい■■の寝顔を撫で、輪郭に指を這わせる。珍しい、いつもなら蹴飛ばされるのに。まぁ、どっちでもいいけれど。絶対に、逃げないで……そういう気持ちを込めて手を握る。
あぁ、もう一度二度寝しよ……。もう一度意識を失せさせた。
11
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
BL学園の姫になってしまいました!
内田ぴえろ
BL
人里離れた場所にある全寮制の男子校、私立百華咲学園。
その学園で、姫として生徒から持て囃されているのは、高等部の2年生である白川 雪月(しらかわ ゆづき)。
彼は、前世の記憶を持つ転生者で、前世ではオタクで腐女子だった。
何の因果か、男に生まれ変わって男子校に入学してしまい、同じ転生者&前世の魂の双子であり、今世では黒騎士と呼ばれている、黒瀬 凪(くろせ なぎ)と共に学園生活を送ることに。
歓喜に震えながらも姫としての体裁を守るために腐っていることを隠しつつ、今世で出来たリアルの推しに貢ぐことをやめない、波乱万丈なオタ活BL学園ライフが今始まる!
嘔吐依存
()
BL
⚠️
・嘔吐表現あり
・リョナあり
・汚い
ー何でもOKな方、ご覧ください。
小説初作成なのでクオリティが低いです。
おかしな点があるかもしれませんが温かい目で見逃してください。ー
真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる