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Zero
バレてはいけないから
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えと、こんにちは。神無 誌玲衣です。会長は俺様ではなく結構合理主義……あと肝心なところでヘタレです。これからよろしくお願いします‼︎
______________________
「咲宮、転入生を迎えに行け。色々総合的に貴様が1番まともな人間だ」
「えっと、それは暗に自分で認めているってことですか?」
「いや、黎ちゃん何をなのさ?」
「あぁ……俺は、毒胡蝶に執着するあまり貴様が毒胡蝶に見えているというぐらいには手遅れだからな!」
え………。嘘でしょ⁉︎僕の演技は完璧なはずだよね??なのに、なんで毒胡蝶と結びつけられるのかな?
蝶の狂犬が本当にやばいということは知っているけれども。でも本当に、鷹多は意味が通じるから嬉しいな……。
バレたらどうなることか全くもってわからないな。本当にバレないようにしないと。蝶の狂犬改め、地雷の悪夢には僕なんかが隣にいたらダメだし。
生徒会役員であることを認めないって大々的に宣言したくせに構い倒してくる。なんなの、この勘が鋭すぎる僕の大事な人は‼︎
僕が冷や汗をかきながらいつも対応している事を知らなさそうで、拗ねたくなる。元はと言えば、僕のせいなんだけど……。
此処に、深諮学園にみんながいるって知らなかったから。知ってたら、多分逃げなかったのに。…………地雷の悪夢もとい濱夏 鷹多に言えなくて、引き摺っている僕の恋心なんて、封印しないと。
「黎ちゃん?何深刻そうな顔してんのぉ?あれ、でも黎ちゃんぐらい神々しいと転入生が気後れしなぁい?かいちょーも一緒に行けば?」
「……梓。これ以上俺をおかしくさせる気か?時折、咲宮の見せる胡蝶の仕草や癖が目について離れなくなってしまって、気ぃが狂いそうになる。」
「はぁ……反応に困るので、ちょっとそういう言葉は言わないでください。それで転入生は、いつ来るのですか?」
嬉しいことを言ってくれるな~♪こんな形じゃなかったら、鷹多を押し倒したい。今すぐ、鳴かせたい。鷹多は可愛いからなぁ……、本来の容姿は。
「明日だ。学園長に土下座された……母がすまないと」
「あぁ、アレのせいですか。こんな中途半端な、4月終わりの意味が分からないと思ったら」
「黎ちゃんの転入時期も十分意味わかんなかったからぁ。それに、かいちょーの気分が絶賛マリアナ海溝並みに悪かったしぃ?もうちょっと時期考えて欲しかったかなぁ~」
そう言われても、僕の転入はアレ……学園長の母に振り回された結果なんですが?あの時程、僕が深諮家の直系であることを恨んだことはないね‼︎今の学園長は、後継者ではなく僕の従兄弟だからね。
歳の差が凄いけど………直系というより、父様が当主なのに"咲宮"という名字だけれど。つまりは、叔母が僕が一般校に通っていることに疑問を持って此処に通わせることにしたんだよねぇ。
このことは殆どの者が知らないけれど。鷹多は、なぜか聞いたことはあるっぽい。
「転入に関しては、私の一存ではないので。ただ、どこの馬の骨かもわからない者をashelterに誘う馬鹿がいるとは驚きました。初期のメンバーが離れる要因の一つにはなっていると思うのですが?」
「…………なぜ、初期メンバーについて知っている?確かに、初期メンバーの内で残っているのは、俺と海莉、海莉の親衛隊隊長の桐島 彩綾しかいない。だが、それ以降は大半が残っている」
あ、やば。自分で内部情報を知っているってバラしちゃった。だってこの話、僕が封印していたもん……ashelterなんて名前をつけていなかった時の、只々趣味の合う人達で屯っていた時のメンバー。それが、初期メン。梓も知らないであろう事象。
「なぁ、やっぱり……。いゃ、なんでもない」
「黎ちゃんがなんか隠しているのは知っているけどぅ、かいちょーになんか関係してるのぉ?毒胡蝶ってそもそも何者なの」
「俺の恋人……今は、もうどう思われてんのかわかんねぇけど。俺自体も最近はどうでもよく思えてきてんだよ……咲宮さえいれば」
…………、本能的に察知されてた。ぅぐ、バラせるような機会なんてないし‼︎でも早く、鷹多の肌とかは堪能したいし‼︎
あぁ、でも……………裏切られてしまいそうになるなら、
ーーーーーーーーーーーー独りがイイ
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転入生と叔母という情報だけで、誰が転入するか把握した、してしまった黎蘭は頭が痛くなる思いです。
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「咲宮、転入生を迎えに行け。色々総合的に貴様が1番まともな人間だ」
「えっと、それは暗に自分で認めているってことですか?」
「いや、黎ちゃん何をなのさ?」
「あぁ……俺は、毒胡蝶に執着するあまり貴様が毒胡蝶に見えているというぐらいには手遅れだからな!」
え………。嘘でしょ⁉︎僕の演技は完璧なはずだよね??なのに、なんで毒胡蝶と結びつけられるのかな?
蝶の狂犬が本当にやばいということは知っているけれども。でも本当に、鷹多は意味が通じるから嬉しいな……。
バレたらどうなることか全くもってわからないな。本当にバレないようにしないと。蝶の狂犬改め、地雷の悪夢には僕なんかが隣にいたらダメだし。
生徒会役員であることを認めないって大々的に宣言したくせに構い倒してくる。なんなの、この勘が鋭すぎる僕の大事な人は‼︎
僕が冷や汗をかきながらいつも対応している事を知らなさそうで、拗ねたくなる。元はと言えば、僕のせいなんだけど……。
此処に、深諮学園にみんながいるって知らなかったから。知ってたら、多分逃げなかったのに。…………地雷の悪夢もとい濱夏 鷹多に言えなくて、引き摺っている僕の恋心なんて、封印しないと。
「黎ちゃん?何深刻そうな顔してんのぉ?あれ、でも黎ちゃんぐらい神々しいと転入生が気後れしなぁい?かいちょーも一緒に行けば?」
「……梓。これ以上俺をおかしくさせる気か?時折、咲宮の見せる胡蝶の仕草や癖が目について離れなくなってしまって、気ぃが狂いそうになる。」
「はぁ……反応に困るので、ちょっとそういう言葉は言わないでください。それで転入生は、いつ来るのですか?」
嬉しいことを言ってくれるな~♪こんな形じゃなかったら、鷹多を押し倒したい。今すぐ、鳴かせたい。鷹多は可愛いからなぁ……、本来の容姿は。
「明日だ。学園長に土下座された……母がすまないと」
「あぁ、アレのせいですか。こんな中途半端な、4月終わりの意味が分からないと思ったら」
「黎ちゃんの転入時期も十分意味わかんなかったからぁ。それに、かいちょーの気分が絶賛マリアナ海溝並みに悪かったしぃ?もうちょっと時期考えて欲しかったかなぁ~」
そう言われても、僕の転入はアレ……学園長の母に振り回された結果なんですが?あの時程、僕が深諮家の直系であることを恨んだことはないね‼︎今の学園長は、後継者ではなく僕の従兄弟だからね。
歳の差が凄いけど………直系というより、父様が当主なのに"咲宮"という名字だけれど。つまりは、叔母が僕が一般校に通っていることに疑問を持って此処に通わせることにしたんだよねぇ。
このことは殆どの者が知らないけれど。鷹多は、なぜか聞いたことはあるっぽい。
「転入に関しては、私の一存ではないので。ただ、どこの馬の骨かもわからない者をashelterに誘う馬鹿がいるとは驚きました。初期のメンバーが離れる要因の一つにはなっていると思うのですが?」
「…………なぜ、初期メンバーについて知っている?確かに、初期メンバーの内で残っているのは、俺と海莉、海莉の親衛隊隊長の桐島 彩綾しかいない。だが、それ以降は大半が残っている」
あ、やば。自分で内部情報を知っているってバラしちゃった。だってこの話、僕が封印していたもん……ashelterなんて名前をつけていなかった時の、只々趣味の合う人達で屯っていた時のメンバー。それが、初期メン。梓も知らないであろう事象。
「なぁ、やっぱり……。いゃ、なんでもない」
「黎ちゃんがなんか隠しているのは知っているけどぅ、かいちょーになんか関係してるのぉ?毒胡蝶ってそもそも何者なの」
「俺の恋人……今は、もうどう思われてんのかわかんねぇけど。俺自体も最近はどうでもよく思えてきてんだよ……咲宮さえいれば」
…………、本能的に察知されてた。ぅぐ、バラせるような機会なんてないし‼︎でも早く、鷹多の肌とかは堪能したいし‼︎
あぁ、でも……………裏切られてしまいそうになるなら、
ーーーーーーーーーーーー独りがイイ
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転入生と叔母という情報だけで、誰が転入するか把握した、してしまった黎蘭は頭が痛くなる思いです。
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