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リオン3歳

10・父上蛙

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リオン「ぴょーん、ぴょーん。きゃははは」
ユリアン「楽しそうだね」
リオン「はい。兄上、みてください。きょうね、とってもすてきなをるぜがみつけたの。ね、すてきでしょう?」
ユリアン「父上みたいにかっこいい蛙だね」にこにこ。
リオン「あ、かえるの父上だったのかも。とってもとってもすてきだったし、ぴょーんてすごかったの。ぴょんじゃないの」
 リオンが体現でピョンピョン跳ねている。可愛いしかない。
リオン「それにね、ゔぁじゅらでんかがおててにもっても、ぐわぁっていわなかったの。けろけろだったの」
 うーん、ヴァジュラ殿下が手加減覚えたか、本当に強い蛙なのか…。本当に強い蛙なんだろうな。だとしたらやっぱり父上に似てる。
 ユリアンは小さくなってヴァジュラに握られた父上を想像した。父上はそういうときでも「ヴァジュラ殿下。いけません」て冷静に言ってるんだろうな。と思ったら笑ってしまった。
リオン「ね、ね、かっこいいでしょ?」
ユリアンは笑いながら「うんうん」と答えた。
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