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第四章
閑話 王弟、兄王、甥王子
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ご無沙汰しています。王弟のホーリィ公爵です。
仕事は外務官をしています。王子時代には海外留学もし、外交の経験もあり、顔もそれなりに広いのでこの役職です。
顔は濃くありません。程よくあっさりでしょうか。
兄王は先王と先王妃、つまり両親の顔の濃いパーツだけを更に強調して生まれました。いや、恐るべし遺伝子です。
我が娘のマーリンに微妙に遺伝されていますが、眉が太くないので目が印象的な令嬢くらいでとどまっているようです。安心しました。嫡男も同様です。安心しました。
さて、今、目の前に甥王子であるヴァジュラ殿下がおります。兄王にそっくりです。遺伝子働きすぎです。
眉間にシワを寄せ、短い腕を組んでいる姿は兄王のミニチュアです。甥だからか、迫力あるのに愛らしいです。
「オジ」
ヴァジュラ殿下は私を「オジ」と呼ばれます。
「はい、なんでしょう殿下」
「デンカやだ。オジ、なかよし」
親しく思ってくださるのは嬉しいですが、一応降籍臣下した身なのでそのあたりはキチンとしておきたいのです。今でこそ兄王は王の資質を疑うものがいませんが、幼少期は大変な問題王子で、私を王太子にしようとする派閥ができたくらいです。
もちろん私にそのような気持ちは皆無だったので本当に迷惑しました。私の派閥を作った貴族たちは兄王の何を見ていたのでしょう。あの度胸、体力、即断即決、行動力、エネルギー、思い切りの良さ、フットワークの軽さ…あ?同じ事言ってます?とにかく牽引力はカリスマレベルです。
奇しくも世界が戦争に向けてキナ臭くなっていた時代です。兄王は軍神のような人でした。現に先王は戦争の途中で兄王に代替わりをしたほどです。顔面だけで敵を蹴散らす威力があります。
それにグイン騎士団長。二人の顔面力がどれほど役に立ったか。
そんな兄王だったので、私は早くから兄上が王になった時には補佐に回ると決めていました。その決意は間違っていませんでした。
さて、そんなわけで、私には全く反旗を翻す気持ちはないのですが、非公認ながら私の派閥が存在していたことも事実。いらぬ誤解を招かないために可愛い甥とはいえ立場はハッキリさせたいのです。それなのに…
「やだ。オジ、ヴァジュラって呼べ」
大きなソファにちんまりとふんぞり返って膨れている甥王子のなんと可愛いこと。兄王に似ているのに可愛いとは、奇跡ではないだろうか。
後ろに控えているヴァジュラの侍従イリヤが「殿下、叔父上様に対する言葉遣いではありませんよ」とたしなめる。甥王子はハッとした顔で言い直す。とても素直だ。
「オジ、ヴァジュラって呼べ、ください」
「ぷはっ」
思わず吹き出してしまった。王族らしからぬ失態です。いや、本当に可愛い。
「それは命令でしょうか」
少し意地悪だろうか。可愛い甥と戯れたい気分になっている。
「むぅ…命令やだ。却下。受理ない。オジ、自発で呼べ、ください」
時々この甥王子は難しい言葉を挟む。受理とか、却下とか…たまらなく可愛い。これは負ける。
「では、このような限られた空間ではヴァジュラとお呼びしましょうか」
甥王子の顔がぱあっと輝く。濃い笑顔だ。
今は王城で昼休憩が終わったところの勤務中なのだが、甥王子がどうしても今会いたいとのことで執務室まで足を運んで下さっているのだ。何故どうしても今なのかと言うと、そろそろお昼寝の時間で眠くなってしまうからだそうだ。「今じゃないとダメ。ワシ、お昼寝の時間。おねむになる」なんとも可愛らしい。お昼寝明けまで待てない話とは何なのか気になります。
「オジ、助かる」
「それで、どのようなご用ですか?」
「うん。オジ、父オーのこと、知りたい」
ほぅ?兄王のこと?
「父オー、暴れん坊だった、皆言う。今、暴れん坊してない。なぜ?」
…面白いことを聞く。
「オジ、父オーにドーンされた?」
されました、されました。突き飛ばしも体当たりもスライディングも頭突きも、色々なドーンをされました。兄王の父親としての威厳にも関わる問題です。どこまでオブラートに包むべきでしょうか。
「はい。ドーンは沢山されましたよ」
とりあえずこのくらい。
「父オー、何歳からドーンなし?」
「そうですねぇ…兄王様が学園に入る頃にはされなくなっていたので人へのドーンは6歳の頃でしょうか…物へのドーンはもう少し後々までありましたね。その辺りはお母上であられる王妃様の方がお詳しいかもしれませんね」
結構されていたなと今更ながら思います。
「わぁ…オジ、大変だった」
「いえいえ、兄王様に悪気がないことはわかっていましたから」
何しろ兄のドーンを見て現王妃であるマディが驚いて泣き止まなかった時の兄の動揺といったらなかった。「ちがう、まちがえた」と言ってマディに近寄るほどマディは激しく泣いたな。あの状況からよくマディを射止めることができたものだ。
「…ワシ、ドーンしちゃう。ハロルド、ドーンドーンしちゃう。なしになる?」
ハロルドとは最近遊び相手になったと言うバークレイ侯爵家の次男ですね。とても激しくお遊びだとか。
「ハロルド君にドーンされるのが嫌なのですか?」
「違う。ハロルド、ドーンしたくない、でもする。アロンを噴水ドーンした。でもワシ、ハロルド、好き」
「ハロルド君はドーンしたくないのにしてしまうんですね。ヴァジュラはハロルド君が好きなのですね?」
「うん」
甥王子は友達がいつか落ち着くかどうかを心配しているようです。ハロルドの激しい動きは本人も制御できないものなのでしょう。
「そうですね…個人差はありますが、ハロルド君も今よりは落ち着く日が来ると思いますよ」
「オジ!ほんとか⁉︎」
「おそらく」
何より兄が落ち着きましたから。話を聞く限り、ハロルドより兄王の幼少期の方が激しかったですよ。だいたい手で井戸なんて掘ります?四阿の周りに花びらフッサフサの花が植えられているのは四阿の上から飛び降りた時のクッション用だし、王子宮に薔薇がないのは走り抜けても怪我を少なくするためだし、噴水に魚がいないのは食べないため…兄王は食べたんですよ、噴水の淡水魚を…あれは兄王が五歳くらいの時でしたでしょうか。幼心に衝撃でした。侍従も護衛も大慌てで、侍女たちは叫んでいました。私の侍従も「殿下!見てはいけません!」て…
「ふふっ」
「?オジ、何おもしろい?」
「失礼しました。兄王様の色々な武勇伝を思い出していました。ねぇ、ヴァジュラ。兄王様に比べたらハロルド君の噴水ドーンなどは可愛らしいものですよ」
「そ…そうなのか?噴水ドーンはかじょー…」
「ふふ、兄王様はもっと過剰なことを噴水でしていましたよ」
「父オー…かじょー…」
甥王子の大きな黒い瞳が一段と大きくなりました。そりゃ驚きますよね。でも兄王のために詳細は秘密にしておきましょう。
「兄王様も今はとても立派な国王様です。ヴァジュラもハロルド君もドーンはしなくなりますよ。ハロルド君がドーンしなくなるのを気長に待ちましょう」
「うん」
甥王子が安心したように笑いました。そしてあくびを一つ。そういえばお昼寝で眠くなってしまうのでしたっけね。目を擦っています。かなり頑張って起きていたようですね。
「オジ、礼を言う。ありがと」
本当にお可愛らしい。あ、もう限界ですね。こっくりこっくりし始めましたよ。甥王子の侍従イリヤを見ると、黙って頷きました。サッと甥王子を抱きかかえると一礼して退室していきました。
子どもの頃は兄王の元気さ加減にいささか頭を悩ませたものでしたが、それが甥王子の悩みを軽くさせることになるとは…何が役に立つかわかりません。
ハロルド君の事も、早く笑い話になることを祈っておきましょう。
仕事は外務官をしています。王子時代には海外留学もし、外交の経験もあり、顔もそれなりに広いのでこの役職です。
顔は濃くありません。程よくあっさりでしょうか。
兄王は先王と先王妃、つまり両親の顔の濃いパーツだけを更に強調して生まれました。いや、恐るべし遺伝子です。
我が娘のマーリンに微妙に遺伝されていますが、眉が太くないので目が印象的な令嬢くらいでとどまっているようです。安心しました。嫡男も同様です。安心しました。
さて、今、目の前に甥王子であるヴァジュラ殿下がおります。兄王にそっくりです。遺伝子働きすぎです。
眉間にシワを寄せ、短い腕を組んでいる姿は兄王のミニチュアです。甥だからか、迫力あるのに愛らしいです。
「オジ」
ヴァジュラ殿下は私を「オジ」と呼ばれます。
「はい、なんでしょう殿下」
「デンカやだ。オジ、なかよし」
親しく思ってくださるのは嬉しいですが、一応降籍臣下した身なのでそのあたりはキチンとしておきたいのです。今でこそ兄王は王の資質を疑うものがいませんが、幼少期は大変な問題王子で、私を王太子にしようとする派閥ができたくらいです。
もちろん私にそのような気持ちは皆無だったので本当に迷惑しました。私の派閥を作った貴族たちは兄王の何を見ていたのでしょう。あの度胸、体力、即断即決、行動力、エネルギー、思い切りの良さ、フットワークの軽さ…あ?同じ事言ってます?とにかく牽引力はカリスマレベルです。
奇しくも世界が戦争に向けてキナ臭くなっていた時代です。兄王は軍神のような人でした。現に先王は戦争の途中で兄王に代替わりをしたほどです。顔面だけで敵を蹴散らす威力があります。
それにグイン騎士団長。二人の顔面力がどれほど役に立ったか。
そんな兄王だったので、私は早くから兄上が王になった時には補佐に回ると決めていました。その決意は間違っていませんでした。
さて、そんなわけで、私には全く反旗を翻す気持ちはないのですが、非公認ながら私の派閥が存在していたことも事実。いらぬ誤解を招かないために可愛い甥とはいえ立場はハッキリさせたいのです。それなのに…
「やだ。オジ、ヴァジュラって呼べ」
大きなソファにちんまりとふんぞり返って膨れている甥王子のなんと可愛いこと。兄王に似ているのに可愛いとは、奇跡ではないだろうか。
後ろに控えているヴァジュラの侍従イリヤが「殿下、叔父上様に対する言葉遣いではありませんよ」とたしなめる。甥王子はハッとした顔で言い直す。とても素直だ。
「オジ、ヴァジュラって呼べ、ください」
「ぷはっ」
思わず吹き出してしまった。王族らしからぬ失態です。いや、本当に可愛い。
「それは命令でしょうか」
少し意地悪だろうか。可愛い甥と戯れたい気分になっている。
「むぅ…命令やだ。却下。受理ない。オジ、自発で呼べ、ください」
時々この甥王子は難しい言葉を挟む。受理とか、却下とか…たまらなく可愛い。これは負ける。
「では、このような限られた空間ではヴァジュラとお呼びしましょうか」
甥王子の顔がぱあっと輝く。濃い笑顔だ。
今は王城で昼休憩が終わったところの勤務中なのだが、甥王子がどうしても今会いたいとのことで執務室まで足を運んで下さっているのだ。何故どうしても今なのかと言うと、そろそろお昼寝の時間で眠くなってしまうからだそうだ。「今じゃないとダメ。ワシ、お昼寝の時間。おねむになる」なんとも可愛らしい。お昼寝明けまで待てない話とは何なのか気になります。
「オジ、助かる」
「それで、どのようなご用ですか?」
「うん。オジ、父オーのこと、知りたい」
ほぅ?兄王のこと?
「父オー、暴れん坊だった、皆言う。今、暴れん坊してない。なぜ?」
…面白いことを聞く。
「オジ、父オーにドーンされた?」
されました、されました。突き飛ばしも体当たりもスライディングも頭突きも、色々なドーンをされました。兄王の父親としての威厳にも関わる問題です。どこまでオブラートに包むべきでしょうか。
「はい。ドーンは沢山されましたよ」
とりあえずこのくらい。
「父オー、何歳からドーンなし?」
「そうですねぇ…兄王様が学園に入る頃にはされなくなっていたので人へのドーンは6歳の頃でしょうか…物へのドーンはもう少し後々までありましたね。その辺りはお母上であられる王妃様の方がお詳しいかもしれませんね」
結構されていたなと今更ながら思います。
「わぁ…オジ、大変だった」
「いえいえ、兄王様に悪気がないことはわかっていましたから」
何しろ兄のドーンを見て現王妃であるマディが驚いて泣き止まなかった時の兄の動揺といったらなかった。「ちがう、まちがえた」と言ってマディに近寄るほどマディは激しく泣いたな。あの状況からよくマディを射止めることができたものだ。
「…ワシ、ドーンしちゃう。ハロルド、ドーンドーンしちゃう。なしになる?」
ハロルドとは最近遊び相手になったと言うバークレイ侯爵家の次男ですね。とても激しくお遊びだとか。
「ハロルド君にドーンされるのが嫌なのですか?」
「違う。ハロルド、ドーンしたくない、でもする。アロンを噴水ドーンした。でもワシ、ハロルド、好き」
「ハロルド君はドーンしたくないのにしてしまうんですね。ヴァジュラはハロルド君が好きなのですね?」
「うん」
甥王子は友達がいつか落ち着くかどうかを心配しているようです。ハロルドの激しい動きは本人も制御できないものなのでしょう。
「そうですね…個人差はありますが、ハロルド君も今よりは落ち着く日が来ると思いますよ」
「オジ!ほんとか⁉︎」
「おそらく」
何より兄が落ち着きましたから。話を聞く限り、ハロルドより兄王の幼少期の方が激しかったですよ。だいたい手で井戸なんて掘ります?四阿の周りに花びらフッサフサの花が植えられているのは四阿の上から飛び降りた時のクッション用だし、王子宮に薔薇がないのは走り抜けても怪我を少なくするためだし、噴水に魚がいないのは食べないため…兄王は食べたんですよ、噴水の淡水魚を…あれは兄王が五歳くらいの時でしたでしょうか。幼心に衝撃でした。侍従も護衛も大慌てで、侍女たちは叫んでいました。私の侍従も「殿下!見てはいけません!」て…
「ふふっ」
「?オジ、何おもしろい?」
「失礼しました。兄王様の色々な武勇伝を思い出していました。ねぇ、ヴァジュラ。兄王様に比べたらハロルド君の噴水ドーンなどは可愛らしいものですよ」
「そ…そうなのか?噴水ドーンはかじょー…」
「ふふ、兄王様はもっと過剰なことを噴水でしていましたよ」
「父オー…かじょー…」
甥王子の大きな黒い瞳が一段と大きくなりました。そりゃ驚きますよね。でも兄王のために詳細は秘密にしておきましょう。
「兄王様も今はとても立派な国王様です。ヴァジュラもハロルド君もドーンはしなくなりますよ。ハロルド君がドーンしなくなるのを気長に待ちましょう」
「うん」
甥王子が安心したように笑いました。そしてあくびを一つ。そういえばお昼寝で眠くなってしまうのでしたっけね。目を擦っています。かなり頑張って起きていたようですね。
「オジ、礼を言う。ありがと」
本当にお可愛らしい。あ、もう限界ですね。こっくりこっくりし始めましたよ。甥王子の侍従イリヤを見ると、黙って頷きました。サッと甥王子を抱きかかえると一礼して退室していきました。
子どもの頃は兄王の元気さ加減にいささか頭を悩ませたものでしたが、それが甥王子の悩みを軽くさせることになるとは…何が役に立つかわかりません。
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