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第35話 公爵令嬢
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初めて足を踏み入れたミュンドゥングの屋敷の応接室は、外観が日本家屋風な屋敷なだけあり、レトロモダンな雰囲気が漂う大正ロマン風で、和洋折衷とでも言うべき部屋だった。
俺に与えられた部屋もそんな雰囲気だが、応接室は少しばかり豪華な造りになっている。
とはいえ、西洋的な豪華さよりは落ち着きがあり、俺としてはヴォルフスシャンツェより好きな造りだ。
客人が待つ部屋に入ったというのに、内装の方に意識が向いていた俺だが、ベルが足を止めたことで、件の客人に気づいた。
客人もこちらに気づいたようで、ゆっくりソファーから腰を上げる。
その公爵令嬢の姿を見て、俺は驚いてしまう。
なぜならこの世界の弔事では、灰色や紺色の落ち着いた服を着るのが一般的だと教わっており、実際に母の葬儀参列者はそのとおりの服装だった。
だがこの御令嬢は、落ち着いた作りのドレスではあるが、一般的ではない黒を纏っていたののだ。
俺が日本人時代、葬儀に参列したことがなくても、黒い服で参列するのは常識だと思っていた。
その感覚が今でもあり、この世界では俺の常識と違うのだ、と思っていたところで俺と同じ常識を持った公爵令嬢に会い、少しばかり興味を抱いてしまう。
「お待たせいたしました。こちらが亡くなったヴォルフガング辺境伯夫人の子、ルドルフです」
「マレーネの子、ルドルフ・フォン・ヴォルフガングでございます。この度は、母マレーネのために王都からお越しくださり、誠にありがとうございました」
ベルに教わったとおりの挨拶ができ、俺は軽く安堵する。
すると、公爵令嬢をゆっくり観察する余裕ができた。
ん? どこかで会ったことがあるような……。
黒いドレスを着た令嬢は、髪型がツインテドリルなのだが、その髪色が僅かに青みがかったほぼ黒とも言える宵闇色なのだ。
そして伏し目がちな瞳の色は、血を連想させるような真紅。
このどちらの色味も記憶の中にある。が、はっきり思い出せない。
「クリスティーナ・フォン・クロイツァーですわ。――マレーネ様の訃報を知らされ、居ても経っても居られず、ご遺族様のご迷惑も考えずに押しかけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」
「むしろこのような僻地に足を運んでくださり、ありがとうございます」
クリスティーナと名乗る女性が挨拶をしてきたため、俺は思考を切り替え、それっぽい言葉を返した。
「マレーネ様はまだまだ元気でおられると思っておりましたので、いまだに信じられない思いでございます。なんとお慰めしてよいのか言葉もございません。心よりお悔やみ申し上げます」
「…………」
「お心遣い、ありがとう存じます。クリスティーナ様にお越しいただき、亡きヴォルフガング辺境伯夫人も喜んでいると思います」
俺が返事に困っていると、すかさずベルがフォローしてくれた。
これで俺の役目が終わっただろう、そう思い、改めて記憶の中を探り出す。
すると――
「あっ!」
つい声が漏れてしまう。
丁度やり取りが終わったであろうタイミングだったため、令嬢とベルの目が同時に俺に向けられた。
「如何なさいました?」
「いえ、その、すみません」
令嬢の問いかけに対し、俺はしどろもどろに。
そこでベルが気を利かせてくれたのか、はたまたそのタイミングだったのか不明だが、席について話そうと言ってくれた。
それに従い、俺たちは丸テーブルを囲むように座る。
今日のベルは、ヴォルフガング家の従者ではなく故人の妹という立ち位置、すなわち貴族としてここにいるらしく、給仕は母に仕えていたメイドが行なっている。
そのため、今回はベルも普通に席についた。
「ところでルドルフ様、先程なにかお気づきになったようですが?」
ベルが俺のことを『若様』でも『ルドルフ』でもなく、『ルドルフ様』と呼びながら、わざわざ話を蒸し返した。
しかし、確認したいことであったため、俺としては渡りに船だ。
「お尋ねしたいことがあります。クロイツァー公爵令嬢は――」
「クリスとお呼びくださいな。マレーネ様のご子息に堅苦しく呼ばれるのは、あたくしとしては本位でございませんの」
「(クリス?)」
「何か仰っしゃりましたか?」
俺の言葉を遮った令嬢は、愛称であろうクリスと呼べと言ってきた。
しかし、”クリス”という音の響きが俺の鼓膜を揺さぶると、思わず体が反応してしまう。
そして、久しぶりにその名を耳にしたことで、俺の意思とは関係なく反射的に口が反芻してしまったのだ。
『クリス』
その名は、他人の名前を覚えることのなかった日本人時代の俺が、唯一覚えている名であり、回数こそ少ないが一番多く口にした名でもあった。
「ルドルフ様?」
黙りこくってしまった俺を再起動させようとしたのだろう、ベルが気遣わしげに声をかけてきた。
「失礼いたしました。では、クロイツァー公爵令嬢のことは、クリス様と呼ばせていただきます。私のことも、どうぞルドルフとお呼びください」
「分かりましたわ、ルドルフ様」
今は他所に気をやっている場合ではない。
俺は記憶の中に潜り込んでいた意識を引きずり出し、眼前の令嬢に意識を集中させた。
そして、元々投げかける予定だった質問を口にする。
「ではクリス様にお尋ねします。貴女はもしや、ヒルフェ商会のティナ嬢ではございませんか?」
そう、約2年ほど前、ガングの街中で一度だけ会ったティナが、眼前のクリスと同じ髪と瞳の色だったのだ。
ティナは俺の3歳上だったと記憶しているので、記憶違いでなければ今は14歳のはず。
であれば、この2年は彼女の成長期だったのだろう。当時より随分とあちこちが成長しており、すぐには気づけなかった。
だが成長を加味すると、整った顔に当時の面影がある……どころではない。
あらかた記憶を思い出せたことで、クリスは間違いなくティナだと言い切れる。
「ヒルフェ商会のティナをご存知なのですか? 彼女はあたくしの親友ですわ」
「え?」
至って真面目な表情で、クリスはわざとらしいことを言う。
そんなとぼけ方をするのではなく、せめて双子の姉妹とか言ってほしかった。
「ですが、クリス様とティナ嬢は同じ髪と瞳の色をしています。しかもどちらも珍しい色で、滅多に見かけない色です。更に言えば、顔が似ているを通り越して同じなのですが」
公爵令嬢は、辺境伯令息の俺より立場が上だ。
ベルからも失礼のないように、と言われている。
そのため、俺はなるべく謙った物言いをしている……つもりだ。
言っている内容は十分に失礼なのだが……。
「ルドルフ様、あまりそのような詮索をするのは如何かと」
切れ長の目を少しだけ細めたベルからダメ出しされてしまった。
「失礼いたしました」
「お気になさらず」
下手なことをすると、後でベルに叱られてしまうので、ここはおとなしく引き下がっておく。
俺は暫し口を閉じ、ベルとクリスの会話を聞くことに専念した。
しかしクリスの口から出てくるのは、幼少時に体が弱く、ミュンドゥングで3歳から9年間療養していたことや、現在14歳であることなど、ティナが自身を語っていたのと合致することばかり。
どう考えてもクリスはティナなのだが、立場的に言えない事情があるのかと思い至り、俺は自分を納得させた。
なにせこのクリスという令嬢は、ローゼンクロイツ王国の第一王子トリスタン殿下、すなわち王太子殿下の婚約者だと言うのだ。
公爵令嬢というだけでもかなりの立場にあるのに、いずれは王太子妃、そして王妃となるやんごとなきお立場であれば、隠さなければいけない何かがあっても不思議ではない。
そんな令嬢はベルとの話が終わったようで、俺の方に視線をよこした。
彼女にじっとりと見据えられると、俺は真紅の瞳に魅入ってしまう。
「ルドルフ様、よろしければこの後、ふたりっきりでお話しいたしませんこと?」
「…………」
「ルドルフ様?」
「……あ、失礼いたしました。えっとー……」
我に返った俺はどうしたらよいのかわからず、ベルにちらりと視線を向ける。
クリスはふたりっきりと言っていたが、実際には従者がその場にいるのはわかりきっており、実質ふたりきりではない。
それでも、貴族の若い男女が従者以外の者がいない状況になるのはどうなのか、と思うも断るのは拙い気がして判断に困ったのだ。
「クリスティーナ様、私は席を外させていただきます」
ベルはそう言うと、クリスと一言二言交わして退出してしまった。
俺はルドルフとして覚醒した以降、ほとんどの場面で自分が最上位の者としてその場に君臨していたのだが、王太子の婚約者である公爵令嬢という超上位者と対峙することになり、少しばかり焦っている。
ベルを排してふたりっきりになった意図がわからん。
困惑しながらも、俺は至って冷静だという体を装い、クリスが口を開くのを待った。
俺に与えられた部屋もそんな雰囲気だが、応接室は少しばかり豪華な造りになっている。
とはいえ、西洋的な豪華さよりは落ち着きがあり、俺としてはヴォルフスシャンツェより好きな造りだ。
客人が待つ部屋に入ったというのに、内装の方に意識が向いていた俺だが、ベルが足を止めたことで、件の客人に気づいた。
客人もこちらに気づいたようで、ゆっくりソファーから腰を上げる。
その公爵令嬢の姿を見て、俺は驚いてしまう。
なぜならこの世界の弔事では、灰色や紺色の落ち着いた服を着るのが一般的だと教わっており、実際に母の葬儀参列者はそのとおりの服装だった。
だがこの御令嬢は、落ち着いた作りのドレスではあるが、一般的ではない黒を纏っていたののだ。
俺が日本人時代、葬儀に参列したことがなくても、黒い服で参列するのは常識だと思っていた。
その感覚が今でもあり、この世界では俺の常識と違うのだ、と思っていたところで俺と同じ常識を持った公爵令嬢に会い、少しばかり興味を抱いてしまう。
「お待たせいたしました。こちらが亡くなったヴォルフガング辺境伯夫人の子、ルドルフです」
「マレーネの子、ルドルフ・フォン・ヴォルフガングでございます。この度は、母マレーネのために王都からお越しくださり、誠にありがとうございました」
ベルに教わったとおりの挨拶ができ、俺は軽く安堵する。
すると、公爵令嬢をゆっくり観察する余裕ができた。
ん? どこかで会ったことがあるような……。
黒いドレスを着た令嬢は、髪型がツインテドリルなのだが、その髪色が僅かに青みがかったほぼ黒とも言える宵闇色なのだ。
そして伏し目がちな瞳の色は、血を連想させるような真紅。
このどちらの色味も記憶の中にある。が、はっきり思い出せない。
「クリスティーナ・フォン・クロイツァーですわ。――マレーネ様の訃報を知らされ、居ても経っても居られず、ご遺族様のご迷惑も考えずに押しかけてしまったこと、心よりお詫び申し上げます」
「むしろこのような僻地に足を運んでくださり、ありがとうございます」
クリスティーナと名乗る女性が挨拶をしてきたため、俺は思考を切り替え、それっぽい言葉を返した。
「マレーネ様はまだまだ元気でおられると思っておりましたので、いまだに信じられない思いでございます。なんとお慰めしてよいのか言葉もございません。心よりお悔やみ申し上げます」
「…………」
「お心遣い、ありがとう存じます。クリスティーナ様にお越しいただき、亡きヴォルフガング辺境伯夫人も喜んでいると思います」
俺が返事に困っていると、すかさずベルがフォローしてくれた。
これで俺の役目が終わっただろう、そう思い、改めて記憶の中を探り出す。
すると――
「あっ!」
つい声が漏れてしまう。
丁度やり取りが終わったであろうタイミングだったため、令嬢とベルの目が同時に俺に向けられた。
「如何なさいました?」
「いえ、その、すみません」
令嬢の問いかけに対し、俺はしどろもどろに。
そこでベルが気を利かせてくれたのか、はたまたそのタイミングだったのか不明だが、席について話そうと言ってくれた。
それに従い、俺たちは丸テーブルを囲むように座る。
今日のベルは、ヴォルフガング家の従者ではなく故人の妹という立ち位置、すなわち貴族としてここにいるらしく、給仕は母に仕えていたメイドが行なっている。
そのため、今回はベルも普通に席についた。
「ところでルドルフ様、先程なにかお気づきになったようですが?」
ベルが俺のことを『若様』でも『ルドルフ』でもなく、『ルドルフ様』と呼びながら、わざわざ話を蒸し返した。
しかし、確認したいことであったため、俺としては渡りに船だ。
「お尋ねしたいことがあります。クロイツァー公爵令嬢は――」
「クリスとお呼びくださいな。マレーネ様のご子息に堅苦しく呼ばれるのは、あたくしとしては本位でございませんの」
「(クリス?)」
「何か仰っしゃりましたか?」
俺の言葉を遮った令嬢は、愛称であろうクリスと呼べと言ってきた。
しかし、”クリス”という音の響きが俺の鼓膜を揺さぶると、思わず体が反応してしまう。
そして、久しぶりにその名を耳にしたことで、俺の意思とは関係なく反射的に口が反芻してしまったのだ。
『クリス』
その名は、他人の名前を覚えることのなかった日本人時代の俺が、唯一覚えている名であり、回数こそ少ないが一番多く口にした名でもあった。
「ルドルフ様?」
黙りこくってしまった俺を再起動させようとしたのだろう、ベルが気遣わしげに声をかけてきた。
「失礼いたしました。では、クロイツァー公爵令嬢のことは、クリス様と呼ばせていただきます。私のことも、どうぞルドルフとお呼びください」
「分かりましたわ、ルドルフ様」
今は他所に気をやっている場合ではない。
俺は記憶の中に潜り込んでいた意識を引きずり出し、眼前の令嬢に意識を集中させた。
そして、元々投げかける予定だった質問を口にする。
「ではクリス様にお尋ねします。貴女はもしや、ヒルフェ商会のティナ嬢ではございませんか?」
そう、約2年ほど前、ガングの街中で一度だけ会ったティナが、眼前のクリスと同じ髪と瞳の色だったのだ。
ティナは俺の3歳上だったと記憶しているので、記憶違いでなければ今は14歳のはず。
であれば、この2年は彼女の成長期だったのだろう。当時より随分とあちこちが成長しており、すぐには気づけなかった。
だが成長を加味すると、整った顔に当時の面影がある……どころではない。
あらかた記憶を思い出せたことで、クリスは間違いなくティナだと言い切れる。
「ヒルフェ商会のティナをご存知なのですか? 彼女はあたくしの親友ですわ」
「え?」
至って真面目な表情で、クリスはわざとらしいことを言う。
そんなとぼけ方をするのではなく、せめて双子の姉妹とか言ってほしかった。
「ですが、クリス様とティナ嬢は同じ髪と瞳の色をしています。しかもどちらも珍しい色で、滅多に見かけない色です。更に言えば、顔が似ているを通り越して同じなのですが」
公爵令嬢は、辺境伯令息の俺より立場が上だ。
ベルからも失礼のないように、と言われている。
そのため、俺はなるべく謙った物言いをしている……つもりだ。
言っている内容は十分に失礼なのだが……。
「ルドルフ様、あまりそのような詮索をするのは如何かと」
切れ長の目を少しだけ細めたベルからダメ出しされてしまった。
「失礼いたしました」
「お気になさらず」
下手なことをすると、後でベルに叱られてしまうので、ここはおとなしく引き下がっておく。
俺は暫し口を閉じ、ベルとクリスの会話を聞くことに専念した。
しかしクリスの口から出てくるのは、幼少時に体が弱く、ミュンドゥングで3歳から9年間療養していたことや、現在14歳であることなど、ティナが自身を語っていたのと合致することばかり。
どう考えてもクリスはティナなのだが、立場的に言えない事情があるのかと思い至り、俺は自分を納得させた。
なにせこのクリスという令嬢は、ローゼンクロイツ王国の第一王子トリスタン殿下、すなわち王太子殿下の婚約者だと言うのだ。
公爵令嬢というだけでもかなりの立場にあるのに、いずれは王太子妃、そして王妃となるやんごとなきお立場であれば、隠さなければいけない何かがあっても不思議ではない。
そんな令嬢はベルとの話が終わったようで、俺の方に視線をよこした。
彼女にじっとりと見据えられると、俺は真紅の瞳に魅入ってしまう。
「ルドルフ様、よろしければこの後、ふたりっきりでお話しいたしませんこと?」
「…………」
「ルドルフ様?」
「……あ、失礼いたしました。えっとー……」
我に返った俺はどうしたらよいのかわからず、ベルにちらりと視線を向ける。
クリスはふたりっきりと言っていたが、実際には従者がその場にいるのはわかりきっており、実質ふたりきりではない。
それでも、貴族の若い男女が従者以外の者がいない状況になるのはどうなのか、と思うも断るのは拙い気がして判断に困ったのだ。
「クリスティーナ様、私は席を外させていただきます」
ベルはそう言うと、クリスと一言二言交わして退出してしまった。
俺はルドルフとして覚醒した以降、ほとんどの場面で自分が最上位の者としてその場に君臨していたのだが、王太子の婚約者である公爵令嬢という超上位者と対峙することになり、少しばかり焦っている。
ベルを排してふたりっきりになった意図がわからん。
困惑しながらも、俺は至って冷静だという体を装い、クリスが口を開くのを待った。
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